ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第133号 2007.7.13 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
  持って頂いている皆様(約8千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
  1.ITCビジネス成功事例・活動事例情報
   【アンスコの将来を決める経営改革の実践】
【じょうとうIT経営大賞を経て「ITCイースト東京」への活動範囲拡大】
------------------------------------------------------------------
  2.ITC協会からのお知らせ
   ・「写真でみるIT経営キャラバン」(ブログ写真UP)
   ・平成19年度IT経営応援隊「1日経営者研修会事業」講師養成研修のご案内
   ・「第四回itSMF Japan コンファレンス」のご案内
   ・「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー(R)2007」の募集開始
------------------------------------------------------------------
  3.ITC協会便り
    「IT経営成熟度診断ツールの新業種版リリース(連載第四回)」
------------------------------------------------------------------
  4.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例・活動事例情報

**全国のITCから寄せられた生の成功事例・活動事例情報を掲載します**
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◆アンスコの将来を決める経営改革の実践

                    (株)名古屋ソフトウェアセンター
                     シニアコンサルタント 山田 和久
 
  6月9日の“IT経営Conference 2007 in NAGOYA”での事例発表の内容を
  報告いたします。

 アンスコ様(企業名)は、名古屋に本社があり瀬戸と九州に工場、全国に
  営業所のある高精密ネジの製造販売を行う企業です。
  元気の良い若い新社長に交代され、”2010年に業界トップになろう”と
  いう目標を掲げられ、私どもはこの目標の実現を支援することとなりました。
  我々は、会社目標を達成するために経営改革プロジェクトを立ち上げ現状分析
  から4つ経営課題を抽出し、同時に経営改革を実行する人材育成のため
  経営幹部マネジメント研修を行いました。

 その結果、4つの経営課題を解決するために4つのプロジェクトが立ち上がり
  ました。
  それぞれが自主的に活動し解決策を検討することにより、社内報が出来上がっ
  たり、「問題解決にはこんなITが必要になる」とIT化戦略企画書やRFPが作成
  され、ITベンダーの提案を受けベンダー選定まで社長の強いリーダーシップの
  もと、行われました。
  この結果、全社員の意識改革が行われ、目標を明確化・共有化し、戦略や改革
  を自立的に実施できるようになったことが大きな成果です。
  私たちは、第2、第3のアンスコ様のような「いい会社になっていただく」ため
  の支援サービスを充実・発展させていきたいと考えております。

 山田ITコンサルティングオフィス
  http://homepage2.nifty.com/yamada_itcons/

 株式会社アンスコ
  http://www.ansco.co.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◆じょうとうIT経営大賞を経て「ITCイースト東京」への活動範囲拡大

                             ITCイースト東京
                            広報担当 川崎貴夫

 ITCイースト東京は、そもそも、前身であるITC江東が、今年5月に、装いも
  新たに、名称を変更し、スタートしたITC届出組織です。
  東京の東地域のITC組織という意味合いです。
  ITC江東は、このメルマガや架け橋でもご紹介して頂きましたが、江東区の
  産業振興施策と連携し、IT活用なんでも相談室、IT推進アドバイザ派遣事業、
  経営者向けセミナーなど、3年半に渡り、地域中小企業のIT経営に対する
  関心度を高める活動を進めてきました。

 その中で、昨年度、江東区から少し足を伸ばし、東京の東地域と同じ意味での
  城東地域から、経営にITを活用して元気な身近な先行中小企業をクローズ
  アップしようと「じょうとうIT経営大賞」と銘打った表彰イベントを大々的に
  開催しました。
  2月に行った表彰式、記念セミナーも盛況で、受賞企業の表彰および記念の
  盾授与、記念撮影、優秀賞受賞企業によるパネルディスカッションによる取組
  事例の紹介、また、経済産業省の「IT経営百選」優秀賞受賞の久米繊維工業の
  久米社長による中小企業のブログ道講演、IT経営キャラバンバス来場など、
  この地域のIT経営の推進の起爆剤となるイベントになりました。
  是非、このイベントは継続しよう、という声も多く寄せられました。

 このイベントの開催には、関東IT経営応援隊プロジェクトはじめ、城東地域の
  多くの関係機関を巻き込み、実行委員会、選考委員会の開催を通し、進めて
  きました。その結果、今年度、そのメンバでもあった地域金融機関を中心に
  スタートした「IT経営推進委員会」にも、我々も推進メンバとして加わり、
  新たなIT経営の推進の活動を始めたところです。

 これらの成果を踏まえ、ITC江東は総会にて、江東区から墨田区、江戸川区、
  葛飾区、足立区の東京都東地域へ活動範囲を拡大するに伴い、
  「ITCイースト東京」と名称を変更しました。
  今年度の活動方針は、IT経営啓発に重点を置き優先施策として、東京都
  東地域の諸団体との連携をより密にするとともに、個々の会員のITCスキルを
  向上させていきます。
  既に活動範囲は東京都東地域へと拡大しておりますが、会員の条件(地域範囲
  の拡大)に際し東京都東地域に居住する、または東京都東地域内に本社、支社
  を持つ企業、及びそのグループ会社に勤務している方で、私どもの活動内容に
  ご賛同いただける方と是非一緒に行動をともにしていきたいと考えています。

 ITCイースト東京
  http://www.itc-east-tokyo.org/

 じょうとうIT経営大賞
  http://www.itc-east-tokyo.org/jyoutou-IT-keiei/index.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  2.ITC協会からのお知らせ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◆「写真でみるIT経営キャラバン」(ブログ写真UP)

 約半年が過ぎたIT経営キャラバン隊は、これまで全国で約50カ所(ITCAが
  関与した件数は約半分)の地域でイベントが開催されました。
  これから更に加速して回数を重ねていきますが、特に首都圏以外の地域を回る
  と街並みや駅の風景、地場産業等に個性があり、発見も多くて大変興味を
  そそります。
  と同時に、各地域で奮闘されているITCの活動の一端が覗けます。
  ブログでは記事更新も行っていますが、新たに写真を多数掲載してご覧いた
  だけるようにいたしました。

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://itcaravan.blog101.fc2.com/blog-entry-117.html

-----------------------------------------------------------------
  ◆平成19年度IT経営応援隊「1日経営者研修会事業」講師養成研修のご案内

 経済産業省の委託事業として日本商工会議所が以下の研修を実施されます。
  ITコーディネータの中で該当する方でご興味がある方はご確認ください。

 1.日時・開催地:(※13:30〜17:00)
   平成19年7月28日(土)、8月4日(土)【東京会場】
   平成19年7月31日(火)       【神戸会場】
   平成19年8月 6日(月)       【福岡会場】
   平成19年8月23日(木)       【名古屋会場】
  2.研修費:1万円(税込み)
  3.詳細・お申し込み:
   http://www.kentei.ne.jp/info/1nitikeieisyakoushi.htm

-----------------------------------------------------------------
  ◆「第四回itSMF Japan コンファレンス」のご案内

 特定非営利活動法人itSMF Japan が主催するイベントです。
  [ITIL]の次期バージョン[ITIL v.3]の公開、ISO/IEC 20000の
  JIS化と適合性評価制度や内部統制に端を発するITガバナンスの動向、
  [ITIL v.3]で明らかになるITサービスライフサイクルマネジメント、
  サービスサイエンスの講演など、ITサービスマネジメント領域での
  新潮流を体感できます。
  ★セミナー受講後、ITC資格者の知識ポイント証明書を発行します。★

 会期:2007年8月6日(月)・7日(火)9:30〜17:50 (受付開始9:00〜)
  会場:東京国際フォーラム(有楽町)展示ホール2、ホールB7・B5・D7・D5
  参加費:itSMF会員¥10,000(税込)、一般¥24,000(税込)※2日間参加費

 *お申込みは、こちらをご参照ください
   http://www.itsmf-japan.org/events/conf4/

-----------------------------------------------------------------
  ◆「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー(R)2007」の募集開始

 情報処理推進機構(IPA)では、「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・
  イヤー(R)2007」の募集を開始いたしました。
  「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー(R)」は、
  ソフトウェア・プロダクトの開発者等を称えることにより、より一層の
  開発意欲を高め、多くの良質なソフトウェア・プロダクトの供給を促進し、
  市場の拡大及び充実を図ることを目的に1989年(平成元年)に創設され、
  今年で19回目を迎えます。

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.ipa.go.jp/software/oftheyear/2007/koubo.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  3.ITC協会便り     支援・開発委員会 診断ツールWG  鹿毛 公
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  「IT経営成熟度診断ツールの新業種版リリース(連載第四回)」
 
  観光版は、観光ホテル・旅館業を中心に開発しました。観光事業は、旅行業、
  宿泊業、運輸業、飲食業等からなる複合産業ですが、運輸業版や飲食業版が
  並行して開発されているので上記宿泊業に的を絞りました。
  宿泊業には民宿からシティーホテルまで様々な業種・業態が存在しますが、IT
  投資が見込める中小規模以上の観光ホテル・旅館にターゲットを絞りました。

 昨今の宿泊業を取り巻く環境は必ずしも順調ではありません。
  観光の市場規模は、2001年の底入れ以来順調に回復中ですが、消費者のニーズ
  は、お仕着せの団体旅行型から個人の体験型旅行へと変化しています。
  また消費者がインターネット等で最大限に効率の良い商品を選択できる環境に
  なったことにより宿泊業者は更に厳しい価格競争や差別化要求にさらされて
  いると言えるでしょう。

 このような背景のもと、開発内容について若干説明したいと思います。
  ホテル・旅館業の差別化要因はいろいろ存在しますが、一般的にはソフト面の
  接客力とハード面の非日常空間によるサプライズです。
  期待以上のサービスを享受した顧客はリピーターに繋がります。
  そういう観点で「接客力」や「施設管理力」を競争力に加えました。
 
  その他、業種特有として稼働率の管理手法である「イールドコントロール力」
  も加えました。
  この用語は、ホテル業では一般的ですが、旅館業でも馴染めるか不安でした。
  しかし実証試験でこの計数に関心の高い旅館経営者も多く、意を強くした
  次第です。

 実証試験は、4社(温泉旅館3社、ビジネスホテル1社)実施しました。旅館の
  部屋数がそれぞれ100室、40室、30室で、大中小の規模を経験できた次第です。
  試行しての経営者の反応ですが、経営課題、ビジネス競争力、何れも妥当と
  評価を受けました。

 どの経営者も低コスト体質に関心が強かったのですが、労働集約型の装置産業
  であるこの業界ならでは、の成り行きでしょう。
  ただ旅館業では、IT以前に従業員の人間関係や労務上の問題も多く、
  この辺りを上手く配慮しながら診断する必要があると感じました。

 このツールは、個の企業だけではなく組合や団体でも適用可能です。地域
  全体の活性化を目指そうとする温泉街の旅館組合で活用しても有効と思います。

 今回の開発は、山口、鳥取、富山、横浜の旅館やホテルの支援経験があるITCで
  議論してきました。約1年間の作業でしたが、ファシリテータガイドやワーク
  ブックには改善の余地が残っていると思います。
  ツールは今後皆様が使用する中で成熟していくと期待しています。
  使用後のご意見やアドバイスがそれを実現しますので、
  宜しくお願い申し上げます。

 *「お役立ち情報」の診断ツールコミュニティ掲示板
  http://www.itc.or.jp/foritc/useful/knowhow/sindan/sindantool_qa.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  4.編集後記       ITC協会 業務開発・広報担当  中塚 一雄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ITCのみなさま、どうかよろしく。

 今年の6月、ITC協会にきた中塚一雄です。業務開発・広報を担当します。
  これまでの約1ヶ月、名古屋でのIT経営カンファレンスを皮切りに、札幌や
  那覇を訪ねました。
  現地のみなさんの熱気や努力、ご苦労を目の当たりにして「仕事で感動する」
  という貴重な体験をしました。
  お役にたてるよう精一杯、努力するつもりです。

 ただ、前任の松下さんは約6年間の経験あるベテラン。
  追いつくには時間がかかります。
  ITCのみなさんに助けていただく場面が、いくらでも出てきます。
  よろしくご指導ください。
  昭和26年7月生まれの獅子座で、血液型はAB。父の仕事の関係や、
  自分の仕事の関係で、住む場所を転々としました。東京(7ヶ所)、大阪、
  神戸(2ヶ所)、浜松、仙台、姫路、名古屋、千葉、です。
  各地の現場でITCの方々と共に議論できることを楽しみにしています。
  「メルマガ創新」は、ITCを主題にした、ITCによる、ITCのためのメール
  マガジンです。どうか、これからも可愛がってください。

*****************************************************************
  ↓ 各種問合せ先 ↓
*****************************************************************
  「創新」のバックナンバーは、下記に掲載しています。
   http://www.itc.or.jp/activity/mail/index.html

 *注意*
   このメールアドレスは送信専用アドレスです。
   お問い合わせ・配信停止方法・送付先変更方法はこちらをご覧下さい。 
   http://www.itc.or.jp/activity/mail/index.html
 
  ※当協会からのメール配信で、宛名等が外字(機種依存文字)で
  文字化け(抜け)が発生している場合には、略字で対応させて
  いただきますので広報まで御連絡下さい。
-----------------------------------------------------------------
  発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 山川
----------------------------------------------------------------- 

 
Copyright 2007 IT Coordinators Association, All rights reserved.