ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第85号 2005.6.24 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
 持って頂いている皆様(約7千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。

━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
 1. ITCビジネス成功事例情報
    【ITコーディネータとの連携について】
    【広島銀行さんとNPO法人ITC広島との連携事業について】
    【ITベンダーのITCの悩みと決意】 
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 2. ITC協会からのお知らせ
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 3. 編集後記
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 1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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 ◆「ITコーディネータとの連携について」
        株式会社広島銀行 法人営業部 矢吹一真

 当行では、情報技術の発展やブロードバンドの急速な普及等を背景
 としたお取引先の多様なIT化ニーズへお応えするため、平成16年
 4月より、IT化支援業務を開始しました。

 昨年度からの活動を振り返ってみますと、訪問先の半数以上に支援
 ニーズが発生しており、広島ITC協同組合、NPO・ITC広島のITCの方
 とも連携させていただく中で、お取引先の経営課題解決のお手伝い
 をさせていただいております。

 ご紹介したITCの方が、顧問契約をされる案件もでており、地域で
 のITCの活躍場面が確実に増えているものと思います。

 今後、更に活躍の場を広げていくためには、地域でのITC認知度向
 上、および実力派ITC育成の仕組み作りといった対応が必要ではな
 いかと感じており、地域内での一層の連携・協力が重要であると考
 えております。
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 ◆「広島銀行さんとNPO法人ITC広島との連携事業について」
               NPO法人ITC広島 副理事長 児玉学

 当NPOは、「ITCの周知強化活動」と「ITCが活躍する場提供のための
 窓口役」を主な目的としたボランティア的な傾向が強い組織ですが、
 昨年5月発足当初より「地方公共団体」や「公的組織」「地元金融機関」
 等との連携を念頭に置いていました。
 そんな中、地元金融機関の中でもいち早く顧客のIT化支援に取り組んで
 おられた広島銀行さんが、その事業の「更なる充実」を行う段階に至り、
 昨年秋より当NPOともご縁ができ現在に至っています。

 活動は、内部行員研修や支店顧客セミナーへの講師派遣、更には取引先顧客
 に対する実際のITコンサル支援業務等であり、その提携範囲は着実に
 幅を広げています。
 大切な銀行顧客の信用を崩さずより良い成果を期するため、本提携事業で
 担当するITCは、銀行と、顧客と、それぞれでの面談を経たうえで、
 いわば「お試し期間・助走期間」として、まずは中小企業基盤整備機構の
 「IT推進アドバイザー派遣制度」を活用。その中で着実な成果を出していき、
 やがて本格的なコンサル契約に至るという2段のステップを構築しており、
 既に数件の実績が出てきています。

 地元経済産業局も、全国IT経営応援隊の中における当地区の特徴作りとして
 「地域金融機関との連携」を掲げており、今後、広島地区のみならず、
 「ちゅうごくIT経営応援隊」の管内では、ますます多くの連携業務が
 発生するものと思われます。
 特に地域金融機関のリーダー的存在である広島銀行さんが当NPOとの
 連携事業の中で多くの成功事例を生み出せれば、ITC活用の流れも加速するもの
 と期待されています。
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 ◆ITベンダーのITCの悩みと決意
            ITC江東事務局長 横山 淳
 
 私は、大手ITベンダーに席をおくITC。そして一方では、江東区の後援
 を受けたITC江東の事務局長。地域ITCも少しずつ認知されてきました。
 サラリーマンなので、当然、会社での自分の役割と予算を全うすること
 に全精力を費やしており、今は自社ビジネスに直接は結びつかないITC活
 動は「片手間」(しかしそれなりに時間を割いて)になっています。

 社内では、「ITC有資格者やITCプロセスを、自社のビジネスにどのよう
 に有効活用すべきなのか。」「ITC江東活動は、自社ビジネス上、どうい
 う位置づけなのか」等、いろいろな意見が飛び交っています。これだけ地
 域の中小企業の活性化に尽力していても(地域の方々からはとてもご評価
 いただいているのですが)、それだけでは社内での評価は決して良いとは
 言えません。きっと、ITベンダーのITCの皆様の中でも、同じ思いをされて
 いる方がいらっしゃることでしょう。

 しかし、ITCプロセスは、大/中堅企業へも、営業でもSEでも役立つも
 のです。規模や課題は違うにしても、経営課題を認識分析し、重要成功要
 因を見い出し、情報化企画を進めていくというやり方は同じですし、営業
 もSEも、ハードウエアやプロダクトの話ではなく、経営課題とその解決方法
 について、経営者層と話ができなくてはなりません。
 社内でも、あるプロジェクトでは、最初から一貫して、ITCプロセスを利用し、
 SEがITCの立場で、お客様の中に入って、お客様の視点で推進している事例
 もあります。

 とすれば、これから、私のやるべきことは、「在職中は、このITCプロ
 セスを、自分自身のビジネス遂行に役立てること。さらに、ITCプロセス
 を活用する人を社内に増やすこと。」を主目的としながら、「ITC江東活動を
 『地域貢献活動』の位置づけで推進すること。」になります。
 既に、私のグループのメンバーは、ITCプロセスや他のメソッドを客先状況
 に合わせながら、柔軟に組み合わせて、経営戦略策定→戦略情報化企画
 →RFP作成と進めてきていますが、そういう進め方のできる営業/SE
 を増やしていくことが大切なのだと、強く思いはじめています。

 営業の方の資格取得が増えてきているという動向は、ITCプロセスの内の、
 特に上流のプロセスや、コミュニケーションプロセスのビジネス上の有効性が、
 実例と共に、認められてきたということだと思います。
 そして、何年か後の退職後、中小企業活性化/地場経済活性化への
 ITC活動を行うために、まだまだ自分自身のITCスキルアップを継続して
 いきたいと思っています。
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 2.ITC協会からのお知らせ
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 ◆ ITC協会 新会長にNECソフト椛O代表取締役会長 関隆明氏が就任

 去る6月20日(月)に開催された平成17年度通常総会、17年度第2回理事会にて、
 ITC協会新会長にNECソフト椛O代表取締役会長、JISA前副会長 関隆明氏
 が選出されました。
 総会では、ITC制度の改善見直しや、ITC資格者活動の支援、ITC協会組織運営
 体制の変更等に関する新年度事業計画・予算、昨年度報告等が承認されました。
     
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 ◆ 月刊コンピュートピアで「ITコーディネータ連載」がスタート!

 当協会の認定する定期刊行物である、月刊コンピュートピア(コンピュータ・
 エージ社発行)の7月号より、ITC連載記事がスタートしました。
 第1回目は、電子政府実現をサポートする「CIO補佐官」のITC本田実氏の
 インタビューです。また、中小企業のITを活用した経営改革を支援する、
 ITC中部の水口理事長による連載「ITC活動日記」も始まりました。

 (参考)月刊コンピュートピア
  http://www.computer-age.ne.jp/computopia/contents/contents.html

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 ◆ 「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2005」募集開始

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する、優れたソフトウェア・
 プロダクト製品を表彰する「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー
 2005」の本年度の募集が開始されました。【締め切り 7月29日(金)】
   
   応募要領等の詳細は、下記、IPAホームページをご参照ください。  
   http://www.ipa.go.jp/software/oftheyear/2005/koubo.html

  <お問い合わせ先>
   独立行政法人 情報処理推進機構
     ソフトウェア開発支援部 企画グループ 森・高橋
    TEL:03-5978-7504(直通) E-mail:05softy@ipa.go.jp
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 ◆ ケース研修募集のお知らせ
 
 募集期間:  平成17年4月18日(月)〜 7月22日(金)予定
 お申し込み: http://www.itc.or.jp/index.htmlを参照ください。

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 ☆★☆ 知識ポイント取得セミナー・研修コース 新着情報 ☆★☆

 【ITC協会主催セミナー(平成17年度) 案内・受講申込受付中】   
 https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexP.html

 【研修機関が開催するITC協会認定専門知識研修コース】
 http://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/

 【ITC協会後援セミナー】
 ITC届出組織等が主催する知識ポイント付セミナー   
 https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexS.html

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 ☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております
 
        こちらまでお寄せください。 ⇒

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 3.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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 水無月も後半になりましたが、東京は梅雨らしくない日々が続いており、
 通勤、外出には助かりますが、あまり雨が少ないと水不足が心配です。

 6月上旬から、IT経営応援隊事務局では、全国9箇所(各経済産業局)の
 地域IT経営応援隊を順番に訪問して、IT経営応援隊「教科書普及等説明会」
 並びに意見交換会を実施しています。
 
 既に、四国(高松)、東北(仙台)で開催し、4月に完成した「IT経営教科書β版」
 の活用、普及をはじめIT経営応援隊活動の狙いと展開の方向性等について、
 活発な質疑応答、意見交換が行われました。

 ITC協会はIT経営応援隊事務局及び教科書作成委員会のシンクタンクとして、
 応援隊事業の普及拡大策を検討する一方、当事業をベースとしたITC活躍の
 場の拡大を協会の大きなテーマとしており、各地域のIT経営応援隊こそが、
 その中核になると考えています。

 事実、四国や東北など多くの地域IT経営応援隊では、事業活動を立案する
 委員会メンバーの太宗をITCの地域代表者が占めており、地域金融機関や
 ITベンダー、自治体、公的支援機関等を巻き込んだ企画つくりも進められて
 います。独立系ITCだけではなく、企業内のITCの皆様にも、是非、IT経営
 応援隊事業の本旨を理解頂き、積極的に活用していただきたいと思います。

 (参考)「IT経営教科書β版」・・・ホームページからダウンロードできます。
  http://www.itouentai.jp/kyoukasyo/index.html

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   本メールにそのまま返信頂いても、ご質問等にお応えすることが
   できませんのでご注意下さい。

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  ITC協会ホームページ「お問い合わせ窓口」ページ(下記URL)から
  【広報関連】を選択いただき、お申し込みください。
 https://wws.itc.or.jp/cgi-bin/form/toiawase/mailsend.cgi/mailsend.cgi

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  脱会・登録情報変更依頼書、あるいは記名登録情報変更依頼書を
  お送り下さい。
   http://www.itc.or.jp/kaiin/kaiin3.html

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 発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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