ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
         ITCAメールマガジン「創新」 第2号 2002/2/15

   目次
1.巻頭言 プロ職業としての地位の確立を
2.東北の動向
3.協会便り
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1.巻頭言 プロ職業としての地位の確立を
                      ITコーディネータ協会 副会長 篠原 徹
                             (日本商工会議所常務理事)

 わが国では2005年度までに世界最先端の高度情報通信技術ネットワーク 社会を構築することとなっているが、中小企業が実際にビジネスの現場でIT を使いこなせるようにならなければ目標は達せられたとはいえないであろ う。ITの活用方法はビジネスの数だけ存在し、経営とITの両方の専門知識 がないと適確なシステム構築は提案できない。この意味でITコーディネータ は正に中小企業にとって必要不可欠な新しい専門家グループである。 現場を預かる商工会議所としては、今後できる限り多くの中小企業とIT コーディネータの出会いの場を提供していきたいと考えている。
 さて、弁護士や公認会計士など士の世界では、その資格を持たなければ 従事できない分野が存在しており、いわば特権的職業資格という側面が 否定できない。ITコーディネータにはそのような特定分野がないだけに、 真に実力だけが問われる世界であろう。しかもITの分野は変化と進歩の スピードが速く、一時も研究努力が怠れない。
 また、士の世界では、特定な企業との間に顧問契約を結び、継続的に 支援するという慣習がある。ITコーディネータにおいても一時的アドバイス や対策の提示に終わるのではなく、同じような契約関係が成立するプロ 集団になって欲しい。

 プロ集団としての社会的な評価やステータスを高めるためには、早期に 資格を取得した方々の活躍と実績が重要である。パイオニアとしての活躍を期待したい。

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2.東北の動向         ITCインストラクター/ITCA広報担当  佐藤賢一

 2月9日(土)、東北地域における自主参加型のITC普及活動や勉強会 などの事業を手がけることを目的として「ITコーディネータ東北会(略称 :ITC東北)」を設立いたしました。

 東北地域における各県単位の動きとしては「ITC山形」が1月15日に 設立されておりますが、数名しかメンバーがいない県もあることや、 東北地域のITCを対象としたITSSPの予算を獲得していただいた仙台 ソフトウェアセンター殿の助言もあって、東北が一つに纏まり相乗効果を 高めることが先決ということで、新生「ITC東北」を設立するに至ったも のです。
 メンバーは、東北地域に在住するITC&補、ITCインストラクタ(サ ブ含む)、支援機関等を対象とし、現在は約30名程度で構成されてお ります。ITC山形のように各県単位で構成された組織(山形以外の県 も設立の動きあり)とITC東北の組織とをうまく整合させるため、ITC 東北の世話人は各県代表からの合計6名で構成し、その中から代表 世話人1名を選出いたしました。また、自主参加型のため、特に会費 は徴収せず、その都度精算という形式にしております。 今月27日には、東北経済産業局等関係機関との情報交流会も予定 されております。もちろん、メーリングリスト{ITC-tohoku}も立ち上げ ております。

 今後、他地域との連携も図りたいので、皆さん、よろしく御贔屓の程 よろしくお願い致します。

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3.協会便り            ITコーディネータ協会  広報担当 松下正夫

1)研修事業
●2002年度第1期ITコーディネータ認定用ケース研修募集開始!
 (受付期間:2/8〜3/11、研修期間は4月〜7月)
 一般向け、プロフェッショナル向けとも、同時に募集開始しました。
2002年度より年3回の実施予定で、2002年第1期は全国10都市(青森、 仙台、新潟、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、福岡、宮崎)で開催予定。
    ⇒http://www.itc.or.jp/case/info.html

2)ITコーディネータ普及セミナー
●経済産業省、情報処理振興処理協会(IPA)の支援による「ITコー ディネータ普及セミナー」の全国10都市での開催状況をお知らせします。
    http://www.itc.or.jp/event/event_itssp02_0124.html

●札幌(1/31)「ITコーディネータ活用セミナー」
 札幌全日空ホテルで、地元経営者、ITベンダー、各支援機関関係者など 約120〜130名がお集まりの中、北海道経済産業局産業部長の主催者 挨拶のあと、本省情報処理振興課/伊藤係長から「ITC制度の政策的狙い」 (株)釧路丸水/近藤副社長のIT化事例、ITコーディネータ赤羽氏のITC活用 事例、ITC協会/高橋専務理事からITC制度・活動状況の紹介などの講演が あり参加者は熱心に聞き入っていました。またセミナー終了後、ITCによる 相談会も開かれました。

●金沢(2/7)「ITコーディネータ普及セミナー」
 石川県、(財)石川県産業創出支援機構、日本公認会計士協会北陸支部、 北陸税理士会、(社)中小企業診断士協会石川県支部、(社)石川県情報 システム工業会、(社)福井県情報システム工業会、(社)富山県情報産業 協会の後援を受け大々的にITC普及セミナーが開催されました。  セミナーでは、以下の方々による「ITコーディネータへの期待」をテー マにしたパネルディスカッションが催され活発な意見交換が行われました。

(パネラー)
経済産業省 坂爪情報人材室長、ITコーディネータ協会 山口常務理事 北陸税理士会 木村会長、中小企業診断協会 島村石川県支部長、 石川県情報システム工業会 細野会長、ITSSP参加企業蒲L川製作所 有川取締役管理本部長
(コーディネータ)
石川県情報システム工業会 松原理事
 
●岐阜(2/8)大垣共立銀行共催「経営者のための戦略的情報化セミナー」
 ITC協会が、経済産業省および情報処理振興協会のご支援により、 ユーザーとITコーディネータとの出会いの場の創出を行うため、本年度の モデル事業として大垣共立銀行と共催で「経営者のための戦略的情報化 セミナー」を岐阜グランドホテルに約500名のユーザー企業をお招きして 開催しました。本セミナーは大垣共立銀行の全面的なご協力を得て、同行 のお客様でITに関心の高い企業経営者を集めていただき、セミナー後に ITコーディネータに相談をしたいと希望される企業に、地元のITコー ディネータが一定の段階までは無料でアドバイスを行う企画で実施して います。

☆ITC協会としてはこの事業をモデルとして、来年度は全国で地域金融 機関と連携したユーザーとITコーディネータとの交流事業を政府の支援を 得て実施していきたいと考えています。既に、何件かの開催要望案件が ITコーディネータの方から寄せられていますが、政府の支援を受ける補助 事業としては4月以降の事業となりますので、別途、改めてITコーディネ ータの方々に公募を行いたいと考えています。

3)ユーザー経営者団体との連携
●2/1:日本商工会議所をはじめ商工3団体主催「第2回ECインストラクター 研修会」(約130名参加:都内品川区会場)で、同所からの要請を受けて 協会から「ITコーディネータ制度とその活用について」を講演。 出席したインストラクターや会議所職員からも高い関心を示されました。

●2/5:日商/都道府県庁所在地商工会議所の中小企業相談所長会議 (約60名)で、協会からITコーディネータの活用方法について説明。

●2/8:東京商工会議所で約60名の中小企業経営者にITコーディネータ 活用方法を説明。さらに、同日、IT相談室が開かれ、2名のITコーディネ ータが経営者のIT相談に対応しました。

●2/15:東京商工会議所発刊の会員向け「東商新聞」(旬刊:会員経営者 約10万人他に配布)の「発言」欄に、ITコーディネータ協会河野会長の発言 が掲載されています。

4)その他
●日経コンピュータ(2/11号)に記事広告掲載中です。

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[編集後記]

 ソルトレイクに30年ほど前に訪れたことがあります。美しく静かな町でし た。里谷多英と清水宏保がメダルをとった。イチロウにみるようにスポーツ の勝利は準備がすべてです。ビジネスも同じだと思います。段取り(マネジ メントサイクル)が重要性を痛感しています。 ITC大賞(ユーザー経営者とITCのペア)を検討中です。顧客満足度 の高い成果を上げ応募して戴きたいと思います。詳細は後日、案内予定 です。
                                         (西脇 隆)

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                         編集担当:西脇 隆nishiwaki@itc.or.jp
                         発行:ITコーディネータ協会 広報担当

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