ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
        ITCAメールマガジン「創新」 第6号 2002/4/12

   目次
1.巻頭言 「ITコーディネータ育成のための支援活動」
2.近畿地域の動向
3.協会便り
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1.巻頭言「ITコーディネータ育成のための支援活動」
                      ITコーディネータ協会副会長 山田和彦
                 ((社)情報サービス産業協会 副会長・専務理事)

 ITC制度は、従来の情報処理技術者試験と異なり、資格取得後の継続研修や実務実績を評価ポイントとする更新制度により、常に資格取得者の能力向上が図られている点でハードルが高い反面、より高度なビジネス展開や人材育成面での期待が大きい制度です。誕生して2年目に入り、未だ制度の確立期ではありますが、今後続々と輩出されるITCが連携して経営者のニーズに応える制度であってほしいと考えます。ちょうど「宮本武蔵の二刀流」の大刀と小刀のように、経営とITの両方に秀でた得意技の組み合わせをもつITCが育ってくることを期待しています。
 そのためには、ITCが自身の強み弱みを把握し、ビジネスにおける連携を図る仕組み作りと自己研鑽を積むためのインフラを構築する必要があります。特に前者のビジネス情報の収集や後者のITや経営等の専門分野に係わる専門的な研修は、ITC協会が単独の事業を行うよりは、それぞれの関連諸機関との提携、連携により提供されることがITCにとって、効率や品質の点で有益です。
 今後とも関係団体が一致協力してITC活動の輪を広げる支援活動を展開していくことが重要と考えます。

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2.近畿地域の動向                      ITC近畿会 田内幸夫

 近畿地区においては、昨年度十数回のケース研修が開催され、236名のITC、ITC補が誕生していますが、このITCの人々は従来、ケース研修のクラス毎に集団を形成し、勉強会や懇親会を開催して参りました。しかしながら、関連団体等が、支援活動を実施する場合「ひとつの集団として活動したほうが連携を取り易い」とのご意見を頂き、今年の年初に幾つかの集団に声を掛け「ITC近畿会」を結成致しました。
 その後、具体的活動内容検討や、会則の作成等の準備を経て、4月6日に第1回の総会を開催し、124名のITC、ITC補が参加、経済産業省・近畿経済産業局、(財)関西情報・産業活性化センター、ITC協会からの来賓もお迎えしました。総会では、来賓の祝辞、ITC協会から「資格更新制度」の説明の後、会則審議、理事の選出等を行い、終了後の懇親会も含め多いに盛り上がりました。なお、現在、会員登録予定者は約200名に成っています。

 また、当会では昨年度は、近畿地区の「ITSSP事業」への参加、近畿経済産業局主催のセミナー&個別相談会、中小企業ビジネスフェアにも参加致しました。今年度も「経営とITに関わる諸問題の研究、実践」を通じて、最終的には「ITCの社会的地位の確立」を目指し、昨年度同様、イベントへの参画の他「ITC知識向上の為のセミナー」開催、ホームページ開設等を計画しています。

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3.協会便り              ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫

●JISAがITC制度活用について報告書を発表
 JISA(社団法人情報サービス産業協会)のITコーディネータ人材育成委員会 が、報告書をホームページ上に公開されました。以下のURLをご参照ください。
 「JISA会員企業にとってのITC制度活用のあり方と課題」 NEW!
     http://www.jisa.or.jp/activity/committee/index2001-j.html

●第1回ITC全国大会開催について
 ITコーディネータ協会が開催する「第1回ITC全国大会」の概要をお知らせ致
します。詳細は追ってご案内致します。
 *日程:平成14年8月30日(金)〜31日(土)2日間
 *会場:東京国際ファーラム (JR有楽町駅前)

●平成14年度通常総会開催について
 ITコーディネータ協会の平成14年度通常総会を開催する予定です。
 *日時:平成14年6月20日(木)午後2時〜4時
 *場所:東京プリンスホテル 2F サンフラワーホール
         東京都港区芝公園3−3−1
 運営会員の皆様方には5月上旬頃に別途詳細をご案内致します。

●(株)イースタンマーケティングシステムズ公募の件
 3月20日にITC等にご案内した「広告代理業のシステム設計の経験のある方を探しています」の件、多数の提案・応募ありがとうございました。現在、検討中とのことです。

●千葉県のIT担当のサブプロジェクトマネージャー募集(3/4)の件
 池田豊様が採用されました。メールを戴きましたので掲載します。「ITCの認定(平成14年2月)直後、協会からのメールで(財)千葉県産業振興センターの人材募集を知り、早速当センターのホームページに基き応募しました。面接の結果幸いにも採用頂き、中小企業支援業務プロジェクトのサブマネジャーとして職務に従事しています。私は昨年ITCの存在を知り、その制度趣旨に共感する所があり、その習得を進めてきました。定年退職後、長年の仕事の経験や、中小企業診断士、経営品質賞審査員補等の活用の場を求めていましたが、そのきっかけを頂いた協会に感謝しています。
 今後はITCの普及と中小企業活性化支援に努める所存です。」
                                           池田豊

●掲載記事関係
 税理士新聞  発行:エヌピー通信社 (毎月3回発行)
  4月25日号「ITコーディネータ 会計人の取得増える」認定者215人へ
     http://www.np-net.co.jp/mm-hp/kizi/mid-z.gif
  3月15日号「税理士ITCクラブ 新職域開拓に挑む」

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[編集後記]

 青葉の季節であり若葉に勢いを感じます。ベガルタ仙台と阪神タイガースにも勢いがあります。スポーツ選手の勢いの源は、スピードとポジショニングにあると思います。スピードは動体視力とスキルがベースであり意思決定の速さとその実行力です。ポジショニングは環境認識力と戦略構築力に依存します。スピードとポジショニングの2つの歯車を合わせ、勢いづかせるのは監督
の仕事であり、マネジメントの妙です。清水秀彦監督と星野仙一監督の手腕
です。このまま行けば優勝も夢ではありません。スポーツに勝ち、企業経営で利益と顧客満足度を得るために、勢いの大切さを感じる4月です。
                                         (西脇 隆)

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                         編集担当:西脇 隆nishiwaki@itc.or.jp
                         発行:ITコーディネータ協会 広報担当

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