ITCAメールマガジン「創新」 第8号 2002/5/17
目次
1.巻頭言 「ITコーディネータはよき臨床医であれ」
2.関東地域の動向
3.協会便り
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1.巻頭言「ITコーディネータはよき臨床医であれ」
ITコーディネータ協会 副会長 川北 博
(公認会計士)
ITコーディネータは、ITユーザーである経営サイドと、情報システム開発の担い手であるITベンダーサイドとの橋渡しをする専門家です。ビジネスは多種多様であり、ITベンダーのキャラクターも単純ではありません。それらの両サイドを結び、情報化投資の効率化を図るITコーディネータは、一本調子な理屈屋や能書き屋であってはなりません。例えていえば、ITコーディネータは、病理学者ではなくて親切な臨床医でなければなりません。もちろん優れた臨床医は、病理学者として通用することもありますし、その逆もありえます。しかし、先ず第一義的に情報化投資の具体的な適応化をはかる優れた専門家でなくてはならないのです。
「ITCAは単なる研修事業屋であってはならない」と松崎稔副会長がいわれているのも同じことではないでしょうか。つまり、「ITCAは、ビジネスに対する実践的なITの指導者でなければならない」のです。3年間(2004年3月まで)の期間限定制度としてのプロフェッショナル特別認定制度の対象資格が、すこぶる多岐にわたり、また認定者の保有資格プロフィールもまた多様で、ビジネス社会に横断的であるのも、そのような専門家としての特質を物語っています。
従来の職業資格制度とは肌合いの違ったこのITコーディネータの職業的専門家としての特質を、その有資格者もそれを利用する社会もともに認知しておく必要があるでしょう。
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2.関東地域の動向
●東京地域の動向 東京地域ITCA広報担当 今村 孝
(アイ情報システム
代表)
「ITC東京コンソーシアム」の発会式が去る4月23日(火)に大手町の東京商工会議所で74名参加の下で行われた。来賓の挨拶に引き続き、初代会長には鈴木英男氏が選出された。今後はビジネスの立上げ、研修会、研究会の3プロジェクトで具体的な活動を開始する予定。
一例としては「経営戦略策定実践セミナー」の草案作りが着々と進んでいる。
●多摩地域の動向 多摩地区ITCA広報担当 荒井秀典
(アライITCサービス
代表)
「ITC多摩協議会」は東京三多摩、神奈川県央・県北、埼玉県南部の地域を対象とし、会員約70名余が終結して5月6日(月)相模原市橋本にて設立総会を行った。会長に高島利尚氏、事務局長に田中渉氏を選出した。ITC多摩協議会は、既に実績のある社団法人TAMA協会とも連携して中小企業のIT化支援に向けて実のある勉強を進めてゆく予定。
ITC多摩協議会連絡先:田中事務局長 e-Mail wataru@dp.u-netsurf.ne.jp
●神奈川地域の動向 ITC神奈川事務局長・ITC横浜世話人 齋藤順一
(バブコック日立株式会社IT開発部)
神奈川ITコーディネータ協議会(ITC神奈川)は4月26日(金)に総会を開催。約50名が参加。会長に神田順氏、副会長に久保隆氏、事務局長に齋藤順一氏を選出した。ITC神奈川では、関東経済局や県レベルでの活動、ITCのスキルアップ並びにITツールの評価などを担当。一方、横浜ITコーディネータ協議会(ITC横浜)の総会・勉強会は一足早く4月24日(水)にスタートしたが、ここでは月一回の勉強会に加えて横浜地区を対象に活動を計画中。
ITC神奈川連絡先:http://www.it-coordinator.jp/shibu/kanagawa/
ITC横浜連絡先:http://www.it-coordinator.jp/shibu/yokohama/
●埼玉地域の動向 「ITC埼玉」代表 村上達実
(株式会社CSK 人事本部)
ITC埼玉は、5月9日(木)第1回勉強会を兼ねたITC埼玉総会をさいたま新都心のホテル・ブリランテ武蔵野にて開催した。事例発表として「さいたまソフトウェアセンター」主催で実施した企業相談会等の報告があった。本年度は企業との交流会を年間6回程度、知識ポイント獲得を兼ねた勉強会を8回、それぞれ実施する計画を進行中。
●千葉地域の動向 「ITC千葉」設立世話人 山田一彦
((有)冠夢堂システムズ)
現在、千葉では5月28日(火)の設立総会開催を準備中。活動内容はITC、
ITC補のスキル向上・資格維持を目的とした研究会活動と、実際のITC活動
へつなげるための事業化活動の二本柱で検討中。「ITC千葉」では現在参加者を募集中です。
ITC千葉連絡先:山田 e-Mail yamada@kanmudo.com
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3.協会便り ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫
●2002年度第2期ケース研修募集開始(5月17日〜)
2002年度第2期ケース研修(7月〜11月)の募集受付を5月17日(金)13:00か
ら協会ホームページで開始します(先着順)。開催予定地は、一般・プロフェッショナル特別認定用とも、東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・金沢・広島・熊本の8都市となっています。コース別日程など詳細は、13:00以降ホームページの最新情報【2002/05/17】からご覧下さい。
http://www.itc.or.jp/
なお、第2回ITコーディネータ補試験(実施日:5月26日)の合格発表は、7月上旬に協会ホームページで公開を予定しています。
●「平成14年度ITSSP地域事業における企画募集」について
先月末、ITコーディネータ(含:補、インストラクター)の方々に募集要項をご案内した、「平成14年度ITSSP地域事業における企画募集」に関する地域関係者への説明会が、5月10日、13日に全国4箇所(関東・名古屋・大阪・四国)の経済産業局で、各実施機関・県関係者・ITC協会事務局等を集めて行われました。説明会の中でITC協会から参加した自治体・実施機関に対して、自治体・商工団体と連携したITコーディネータの最近の活動事例を紹介し、ITコーディネータに対する一層の理解と活動への支援を要請しました。
●ITコーディネータ掲載記事
・月刊Conputopia 発行:コンピュータ・エージ社
5月18日発売(6月号) 特集「電子政府を支えるe-自治体」
http://www.computer-age.ne.jp/
*先日、ITコーディネータの方々に公募した、自治体に関与したITCの活
動を取材した事例が掲載されます。
・日本経済新聞(東京・大阪・名古屋エリア版) 5月16日(木)朝刊
特集「がんばれ中小企業!ITは簡単だ!
〜明日から始められるIT化特集〜」
本紙中面(見開き31、32頁)の編集記事
*ITコーディネータ制度の説明と協会から公募したIT化事例が2件掲載さ
れています。
・月刊アイティセレクト 発行:中央公論新社
5月29日発売(7月号) オピニオン◆時世時節◆
*ITC協会 山口事務局長のインタビューが掲載されます。
http://www.mediaselect.co.jp
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[編集後記]
朝、うぐいすのすがすがしい声に春を感じます。
「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。…たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。」故人となった1世代上の先輩が好きだったサムエル・ウルマンの詩です。その頃の先輩の歳に達し、詩が実感としてわかるようになりました。ITコーディネータ個人の青春化だけでなく、ITコーディネータによる法人の青春化に役立つ仕組み構築が、ITCAの大きな課題です。なお、法人(企業や政府)の青春化とは、ビジョンを描き、創造性を発揮して、情熱をもち、リスクを恐れず、研究開発投資、IT投資、設備投資を積極的に行い、経営革新を図ることではないでしょうか。
4月末に1,893人達したITコーディネータ皆様の活躍の便りが届きつつあり、日本再生の切り札となる萌芽を感じつつあります。
(西脇 隆)
配信に関する問合せ、ご意見は以下の編集担当までお願い致します。
編集担当:西脇 隆nishiwaki@itc.or.jp
発行:ITコーディネータ協会 広報担当
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