ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
         ITCAメールマガジン「創新」 第9号 2002/5/31

   目次
1.巻頭言 「ITCの皆さん、出番です」
2.ITC北海道の動向
3.協会便り
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1.巻頭言「「ITCの皆さん、出番です」
                       ITコーディネータ協会理事 鳥居原正敏
                          (株式会社CSK 常務取締役)

 去る3月豪州で開催された「世界IT会議2002」に参加した。2年に一度各国のIT関係者が一堂に会する3日間の会議で、今回のテーマは“Unleashing the Power”(ITのパワーを解き放つ)。ITの利用可能度を拡げると同時に、利用格差を縮める。成長の障害は何か、取り除く為には何をすべきかということであり、社会インフラが整備され、関係者が知恵を出し合えばITは真にこれから世界各国の社会に本格的に浸透していくという議論であった。
 日本のインターネット普及率も現在中小企業で80%、従業員5人以上の事業所で50%、そして予測によれば2005年で9千万人がインターネットに結びつくとされている。まさにIT社会が到来していると言える。もう十数年前の話であるが、私が中小企業情報化行政に携わっていた時、韓国政府から日本の中小企業政策、とりわけ中小企業指導(診断)について話をしてくれと頼まれたことがあった。当時、韓国経済は大企業中心の経済成長が一段落し、一つの曲り角に来ていた。産業全体を下支えする中小企業が脆弱だったのである。
 翻って日本の場合、戦後の高度経済成長を実現し得たのは力強い中小企業の下支えがあったからと言っても過言でない。産業全体で事業所数の99%、工業出荷額の60%、従業員数では70%のウェイトを占める中小企業がIT装備を実現し、一層の効率化・合理化をしていけば、今日の停滞する日本経済の再活性・産業の競争力回復も遠くないと私は思う。

 ITCの皆さん、皆さんの出番です。

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2.ITC北海道の動向 北海道ITコーディネータ協議会
                                副会長 赤羽 幸雄
                       (ITC・インストラクター/ITCA広報担当)

 ライラックとアカシアの花が満開の札幌から、ITC北海道の今年度の方針と活動予定について報告させていただきます。

●今年度の方針
 昨年12月に6名で発足したITC北海道も、現在18名(ITC:17名、ITC補:1名)となったで、これまでの普及・啓発中心の活動から、中小企業支援機関や経済団体等とタイアップした専門家派遣事業をはじめとする本格的なITC活動に取り組むことを、4月12日の総会にて決議しました。

●今年度の活動予定(詳細はITC北海道のHPに掲載予定)
 北海道ソフトウェア技術開発機構が実施機関となる、ITC関連事業、ITSSP事業のほかに、下記の団体等が予定している事業に全面的に協力する。
・国土交通省北海道開発局(中小企業に対するIT活用型高度化支援事業)
・札幌商工会議所(中小企業のIT有効活用のためのコーディネート事業)
・北海道銀行(日経ベンチャークラブとのタイアップセミナー)

●ITC北海道のHPは こちら→ http://www.multicast.co.jp/itc-hokkaido/
(地域の動向も全国一巡し、今号から届出組織の動向を記述していきます。)

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3.協会便り              ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫

●「ITC Conference 2002」のご案内
 今夏、8月30日(金)〜31日(土)の2日間、東京国際フォーラム(東京・有楽町)で、ITC協会主催の「ITC Conference 2002]を開催します。1日目は海外からも著名な講演者をお招きし、2日目は3トラックに分かれてテーマごとにセミナー・セッションが開催される予定です。なお、本大会はITC知識ポイントの対象になっています。(1日目、2日目ともに2ポイント/日)
     http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2002.htm

●第2回ITコーディネータ補試験実施
 去る5月26日(日)に第2回ITコーディネータ補試験が全国8都市(札幌、仙台、東京、大阪、名古屋、広島、高松、福岡)で一斉に実施され、合計964名の方が受験されました。(受験率=受験者数/申込者数=964名/1,083名=89.0%)
 詳細はこちら⇒ http://www.itc.or.jp/test/test2.htm
 合格発表は7月上旬にITC協会ホームページ上で公開され、本人宛には7月中旬に合否通知が郵送される予定です。

●ITコーディネータ届出組織、続々誕生。
 全国各地でITコーディネータの届出組織の設立が相次いでいます。
今月に入ってからの設立総会として、9日:ITC埼玉、21日:ITC静岡、22日:神奈川県ITC連合会、23日:福井県ITC協議会、25日ITC九州、28日:ITC千葉などのあり、各組織ともに意欲的でユニークな活動を開始しています。届出組織マップは、ホームページに掲載しており、
来週改定予定です。
      http://www.itc.or.jp/press/itcmap/SosikiMap.gif

●ITコーディネータ掲載記事
 ・日経IT21  発行:日経BP社(月刊:毎月末発売)
    5月29日発売(7月号) 実録!ITコーディネータ活用連載記事
    「第4回:ニーズに合ったITCをうまく探す方法」
    ITコーディネータの活動事例、出会いの方法を掲載
       http://it21.nikkeibp.co.jp/
 
 ・月刊アイティセレクト   発行:中央公論新社
    5月29日発売(7月号)  オピニオン◆時世時節◆
    *ITC協会 山口事務局長のインタビューを掲載。
       http://www.mediaselect.co.jp

 ・日本経済新聞(東京・大阪・名古屋エリア版) 5月16日(木)朝刊
    特集「がんばれ中小企業!ITは簡単だ!
     〜明日から始められるIT化特集〜」 見開き2面
       http://www.itc.or.jp/press/press_top.html

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[編集後記]

 ワールドカップが今日開幕します。世界32か国から23人のプロフェッショルが集います。ジダン、ベッカム、フィーゴ、ロナウド、デルピエロ、ベロン、中田ヒデなどの年収10億円クラスのプレイヤが世界最高の技を見せてくれます。
 日本が優勝する確率は、3%(32分の1)より低いが、万が1(0.01%)より高い、と思います。創業企業が株式公開できる確率くらいかも知れません。各国代表チームの勝利は、個人力、組織力、国力の積に依存します。
 ITでの勝利(企業業績向上や経済成長)が、ITC自身の顧客との真剣勝負の実務実績と継続学習による個人力と、ITCグループとしての届出組織や企業の組織力、ITCAと経済産業省、中小企業庁などの支援(国力)に依存するとの同じです。自助、共助、公助の三位一体です。
 フランスが前回のワールドカップで優勝した理由は、フランスの170万人のサッカープレイヤとこの数10年間かけて充実してきた地域のジュニア指導者層と育成施設です。日本もこの10年間ジュニア育成(80万人)に尽力してきました。ITCもジュニア育成とスター出現が課題です。6月は日本代表の勝利と優勝を夢見て、ITC皆さんと応援したいと思います。
                                          (西脇 隆)

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                        編集担当:西脇 隆nishiwaki@itc.or.jp
                        発行:ITコーディネータ協会 広報担当

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