ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー


◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第106号 2006.5.12 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
 持って頂いている皆様(約7千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。

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 1.ITCビジネス成功事例情報
  【小規模卸売業による取引業者全体としての効率化の取り組み】
  【地方での独立専業ITCの道】
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 2.ITC協会からのお知らせ
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 3.IT経営応援隊便り
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 4.編集後記
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 1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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 ◆小規模卸売業による取引業者全体としての効率化の取り組み

FPサポート安達社会保険労務士事務所 ITC 大塚 有希子

 有限会社クリーク様はネーム印等の雑貨小間物を取り扱っておられ
 創業間もない企業ですが、業界の旧慣習にとらわれない発想のビジネス
 モデルを築き大手100円ショップ企業との取引を深めて急成長して
 います。

 3年前より支援を開始し、ITCプロセスに沿って経営戦略の再確認
 から始め調達フェーズを経て、小規模卸売業としてのクリーク社が
 中心となったSCM構築を行いました。1万5千アイテム以上の超多品種
 小ロット商品、全国3千の取扱店舗の情報を整理するにあたって、当社
 のみならず、資材企業、物流倉庫、大手100円ショップ企業とその
 店舗において情報を共有することにより連携した企業全体の効率化
 を目指しました。
 受発注情報や在庫情報のほか売上情報等の現場情報の分析データをも
 提供することで、販売先である大手企業の当社への情報依存度を高め
 小規模な企業でも対等な立場で連携でき、現場店舗やサプライヤー
 との安定した関係構築は特定の大手企業への依存によるリスクを回避
 することにも繋がると考えています。

 平成16年度のIT活用型経営革新モデル事業に採択され、平成15年度
 16年度IT推進アドバイザーハンドブックにも優秀事例として掲載して
 いただきましたが、以降、順調に売上は伸びています。
 また、昨年は経営革新支援法の補助金を利用してWEB上で印鑑や名刺の
 レイアウトを画面確認しながら注文できるシステムを構築し、本年度
 よりエンドユーザーからサプライヤーまでをネットワーク化した
 新たなビジネスモデルを実施する予定です。

 協会HP事例紹介
  http://www.itc.or.jp/topics/itjr/itjr_kuri-ku.html
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 ◆地方での独立専業ITCの道
              ITC福沢オフィス(株式会社C&J)
                代表取締役  ITC 福沢 繁

 2年前に栃木県でITC事務所を開設し、独立専業ITCとして活動しています。
 人脈も仕事のつながりもない中で、IT経営に対する中小企業の潜在的需
 要と自分の積み上げてきたノウハウとのマッチングの可能性を信じて、だ
 けのスタートでした。

 商工会、経営者団体、中小企業支援組織などへの挨拶から始まった活動の
 中で、ホームページの作成やパソコンの家庭教師のような取っ掛かりを見
 つけていきました。ITCとしてはやはりコンサルティングにつなげたいの
 ですが、20万円のPCは即日購入してくるのに、ITCのアドバイスはただで
 当たり前。「口先だけでお金を取るのか」と言われたこともあります。

 一番難しいのは、ほとんどの方が(文書による)合意に基づいて業務を進
 めた経験を持たないということです。
 会社内の業務や会社間の協力は多くの場合口頭の合意や暗黙の了解、社長
 の「ツルの一声」で進められます。成熟度レベル1前後の文化からレベル3
 の世界はなかなかイメージできないようで、たとえ悪意はなくても約束事
 は簡単に破られてしまいます。2年間で何らかのつながりを持った会社は
 10社ほどですが、そういう文化の中で半分くらいは継続できませんでした。

 さいわい、ITCの価値を認めて顧問として契約を結ぶことができる企業も、
 グルメミートワールド様など数は少ないですが確かに存在します。
 いろんなつながりを作る中でそういう企業を見つけること、そこで確実に
 信頼を得ること、が必須だと思っています。

 客観的に見ると中小企業の中でのIT経営の重要性とIT活用度の低さとのギ
 ャップはますます大きく、切実です。真のIT活用とそこでのITCの役割が広
 く認知されていけば、あっと言う間にITC不足に陥るでしょう。

 2年目に入った昨年の8月くらいからかろうじて生計が成り立つくらいの
 収入に近くなってきています。
 「地方でも独立専業ITCとして食っていける」モデルを自分が作ることで
 多くのITCの方々が独立の道に踏み出されるよう期待しています。

 協会HP事例紹介
  http://www.itc.or.jp/topics/itjr/itjr_gurume.html

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 2.ITC協会からのお知らせ
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 ◆「一日IT経営応援隊DAY」イベントが全国で開催されます

 関東IT経営応援隊「DAY2006Spring」(5/26)をはじめ、全国各地・
 会場で「一日IT経営応援隊DAY」のイベントが開催予定されています。
 詳しくは、IT経営応援隊ホームページ(地域の応援隊ホームページ)
 をご覧ください。  http://www.itouentai.jp/

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 ◆IPA-X2006開催のお知らせ(IPA) 5/17〜5/19

 IPA(情報処理推進機構)は、これまでのIPAの成果発表会の場として
 最新のソフトウェア技術・製品等を一堂に展示・紹介するIPA-X展を
 5月17日(水)〜5月19日(金)の3日間、東京のビックサイトで開催
 いたします。
 (講演は4時間で1ポイントの対象です。詳しい手続きは下記の申込み
  頁をご参照ください)

 特に、5月18日(木)午後には、経済産業省平成17年度のIT経営応援
 隊事業として実施した「生産管理ソフト ウェアWG」の報告会が開催
 されます。18日午前には、ITスキル標準の発表も予定されています。

 *参加申込み(無料)は以下のとおりです。
 →(ITC協会ホームページ) 
  http://www.ipa.go.jp/event/ipax2006/index2.html
(各講演会場の受付で受講書をお渡しします。
 氏名・資格者IDを記入し終了時に受付で確認印をもらってください。)   
 
 
 *IPAX展の詳細サイト
  http://www.ipa.go.jp/event/ipax2006/index.html
 (参考) 平成17年度IT経営応援隊/生産管理WGの活動および報告書
  http://www.itouentai.jp/WG/seisan/index.html
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 ◆ITC協会機関誌「架け橋」 創刊号 好評受付中! 
 
 当協会が創刊した機関誌「架け橋」(年2回:発行予定)は非常に
 好評ですでに、協会会員をはじめ4千名近くの方々にお届け致しました。
 購読をご希望の方は、協会ホームページからお申込みください。
 (ITCには年間購読=知識ポイント2Pの取得対象となります)

 ・お申し込みはこちらから
  https://wws.itc.or.jp/kikanshi/kikanshi_index.html
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 ◆中小企業IT入門マガジン「COMPASS春号」 無料配布中  
 
 当協会が企画編集に協力し、ITCの活動事例や地域のIT経営応援隊活動
 などが掲載されている「COMPASS春号」(リックテレコム発行)を、ITCの
 ご紹介誌として経営者、関係支援機関のかた向けに無料で配布中です。
 ITCの営業ツールとしても是非ご利用ください。

 ・お申し込みはこちらから
  http://www.itc.or.jp/w_cso/compass/
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 ◆IPA ニューヨーク事務所発
  米国IT業界動向「ニューヨークだより」4月号 
 
 「米国におけるBCP(事業継続計画)、DR(災害復旧)への対応状況」を
 ご紹介します。
  http://www.ipa.go.jp/about/NYreport/200605.pdf
 
 また、IPAの主な活動「IPA情報発信第24号(2006年4月)」は
 以下のとおりです。
  http://www.ipa.go.jp/about/report/IPA-info_no.24/index.html
 
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  3.IT経営応援隊便り 
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 ◆IT経営教科書(最終版)がWEBで公開されました

         IT経営応援隊教科書作成委員会 委員長 川内晟宏

 中小企業のIT経営実現を支援するために、IT経営応援隊教科書作成
 委員会で2005年度にIT経営教科書β版が作成され、いったん2006年度
 に公開されました。この資料をブラッシュアップする目的で1年間
 各方面の方々に実際の現場で利用していただき、そのご意見を踏まえて
 改定を加えたものが、「IT経営教科書シリーズ(最終版)」です。
 このシリーズは以下の4冊からなり、PDF版がIT経営応援隊のホーム
 ページから無償でダウンロードできます。
 (http://www.itouentai.jp/kyoukasyo/index.html)
 (また、印刷物もIT経営応援隊事業等の場で数量限定にて提供され
  ています。)
 1.IT経営紹介パンフレット「IT経営のススメ」
 2.経営者向けIT経営教科書「これだけは知っておきたいIT経営」
 3.IT経営実現プロセスが見える「IT経営“気付き”事例集」
 4.IT経営支援マニュアル

 今回の最終版でβ版から大きく変わったのは、IT経営教科書「これだけ
 は知っておきたいIT経営」と「IT経営“気付き”事例集」です。
 β版では一体になっていた本文と気づき事例を最終版では分離・独立
 いたしました。
 気づき事例集は将来さらに充実して、気づき事例データベースの構築
 へ発展させるための改変です。身近な成功事例を検索してA4で2ページ
 の単独事例として支援企業へ提供できるような工夫も加えました。
 IT経営教科書は経営戦略からIT経営企画の立案までの使いやすい手法
 をテンプレート化して、記載事例を挿入し、経営者が経営戦略立案を
 独学できるように改善を加えました。
 「IT経営のススメ」と「IT経営支援マニュアル」はβ版の一部修正です。

 皆様のITコーディネータの活動に是非、有効活用していただきたいと
 思います。

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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆

  以下お問い合わせフォームから「広報関連」宛てにお願いいたします。
URL:https://wws.itc.or.jp/cgi-bin/form/toiawase/mailsend.cgi
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 5.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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 昨日、都内東京国際フォーラムで、ITコーディネータが講師を行なった
 中小企業経営者向け「IT経営簡易診断付き経営革新セミナー」が
 開かれました。

 これは経済産業省が推進するIT経営応援隊に参加する某大手ベンダー
 が主催し、応援隊事業で作成した「IT経営教科書(『気づきの事例集』
 『IT経営のススメパンフレット』)を活用し、あわせて、当協会が
 開発した「IT経営成熟度診断ツール」の簡易版による企業診断も
 織り込んだアフターケア込みのセミナーです。

 今年度の当協会(業務開発・広報委員会)施策のキーワードは
 「連携」です。ITCの市場拡大、認知度向上のために、国の政策
 (IT経営応援隊)と、その制作物の活用はもとより、ITベンダーと
 ITCとの連携も積極的に企画・仲介していきます。
 
 当メルマガやホームページで、今後、ITベンダーからのITCとの連携
 申請を随時ご案内してまいりたいと思います。 
  
 
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 ↓ 各種問合せ先 ↓
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 「創新」のバックナンバーは、下記に掲載しています。
  http://www.itc.or.jp/mailmaga/mailmaga_top.html

 *注意*
   このメールアドレスは送信専用アドレスです。
お問い合わせは、以下お問い合わせフォームから「広報関連」宛て
にお願いいたします。
URL:https://wws.itc.or.jp/cgi-bin/form/toiawase/mailsend.cgi
本メールにそのまま返信頂いても、ご質問等にお応えすることが
   できませんのでご注意下さい。

 【配信停止方法】
  ITC協会ホームページ「お問い合わせ窓口」ページ(下記URL)から
  【広報関連】を選択いただき、お申し込みください。
 https://wws.itc.or.jp/cgi-bin/form/toiawase/mailsend.cgi/mailsend.cgi

 【送付先変更方法】
 ★ 資格者の方 ★
  資格者及びケース研修受講者の方のメールアドレス変更は、
  協会HPトップ画面の 左メニュー「資格者情報登録修正」 で、
 【連絡先メールアドレス】を変更してください。
   https://wws.itc.or.jp/auth/

 ★ 会員の方 ★
  脱会・登録情報変更依頼書、あるいは記名登録情報変更依頼書を
  お送り下さい。
   http://www.itc.or.jp/kaiin/kaiin3.html

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 発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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