◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第111号 2006.7.28 ◆◆◆◆◆
メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
持って頂いている皆様(約8千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
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1.ITCビジネス成功事例情報
【E-ビジネスベンチャー企業に対する経営支援】
【企業内ITCとしての経営応援隊活動のご紹介】
【独立ITCの創業期近況と「千葉県経営応援隊」の活動参加状況】
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2.ITC協会からのお知らせ
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3.編集後記
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1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報
**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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◆E-ビジネスベンチャー企業に対する経営支援
ライジングコンサルタンツ株式会社代表取締役
ITC・中小企業診断士 林 隆男
ここ数年、ITをビジネスの中核に据え、創業にチャレンジする企業の支援
に取り組んでいます。
支援先のうち、一社は1万2千種類のサイン・ディスプレイ商品をネット
で販売する企業で、創業4年目を迎えていますが、年商1億円が視野に
入るまでに成長してきています。
同社は、低価格販売・クィックデリバー・現金先受領を販売ポリシーと
していますが、 注文は仕入先販社物流センターにEDIでつなぎ、顧客に
直送しています。
従来型のビジネスモデルでは、クィックデリバーを実現するために在庫
を保有したり、 代金回収に対して支払いが先行することから運転資金を
必要としていました。
しかし、同社は上記の販売ポリシーを頑なに遵守することから、回収が常
に先行し、潤沢な営業キャッシュフローを生み、それを元手にITに投資し、
銀行借入れをせずに企業成長につなげることが出来ています。
とはいうものの、売り上げが顕著に伸び始めたのはここ一年で、それまで
は現金先受領の販売ポリシーが顧客に理解されず、思うように受注を集め
られない時期もありました。しかしITを徹底的に活用し、既存の事業者
では実現出来ない低価格で、仕入先物流センターをあたかも自社物流
センターのように動かし、素早く顧客の下に1万2千種類の商品を届ける
同社のコンピタンスが徐々に理解されるようになり、3000件もの新規顧客
を獲得してきたのです。
ITコーディネータは戦略やIT資源の調達に留まらず、ベンチャー企業の
経営に深く関与することも大きな事業領域だと感じています。
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◆企業内ITCとしての経営応援隊活動のご紹介
湘南経営応援隊代表
ユニアデックス株式会社 ITC 鹿毛 公
私は首都圏南西経営応援隊の神奈川東部地区(湘南経営応援隊)の代表を
担当しています。
湘南経営応援隊は湘南信用金庫とユニアデックスをコア会社として平成
18年7月に設立されました。この経営応援隊は信用金庫より紹介された
法人顧客の成熟度診断や個別コンサルタントを経てIT実装に至ることを
理想としています。
私が企業内ITCとして応援隊に参加する目的は二つあります。
一つは湘南信用金庫へのリレバン活動支援を通じて自社とのリレーション
が強化されること、もう一つは紹介された法人顧客からのITビジネスを
獲得することです。
経営応援隊での私の役割は運営のための関連者(信用金庫・独立系ITC・
ITイベンダー)との調整やITビジネス獲得のための提案活動やプロジェク
ト編成です。
具体的には、信用金庫にコンサル対象企業の紹介や案件発掘のために二代
目経営者を対象にしたIT経営成功事例セミナー等をお願いしています。
IT提案や構築プロジェクトにはITベンダー側の人間として対応しますが、
自社の商品だけでは対応できないので横須賀地区ベンダー組合との連携も
検討中です。経営応援隊の運営活動以外に個別コンサル作業には可能な
限り参加しています。参加することでビジネス獲得のチャンスは増えます
が、必ずしも受注に至りません。的確なソリューション提案が出来ずに
敗退したこともあります。
平成18年度は、経営応援隊としてコンサル技術や提案技術を高めて、信用
金庫・ITC・自社も含めたITベンダー三者が共にWin-Winになる仕組み
づくりと成功事例の早期作成が重要課題と思っています。
(参考)
・NPO首都圏南西経営応援隊 http://www.npo-nansei.org/index.php
・湘南経営応援隊
http://www.unisys.co.jp/club/jirei/shonan-shinkin/index.html
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◆独立ITCの創業期近況と「千葉県経営応援隊」の活動参加状況
おにざわIT経営支援オフィス 代表 ITC 鬼澤 健八
ITCとして独立して、1年半が経ちました。ワンポイントアドバイスなどを
きっかけに知り合った企業様に、千葉県・千葉市の「専門家派遣制度」を
利用して、より深く手作りの経営支援をさせていただいております。
その企業様の中で、経営戦略策定からIT導入までをお手伝いさせていた
だき、その後に経営スタッフとして顧問を継続させていただけるお客様も
出て来たところです。
昨年と同様に、18年度も財団法人千葉県産業振興センター様を事務局と
する「千葉県経営応援隊プロジェクト」の実動スタッフとして活動します。
プロジェクトの主な内容は、「IT経営フォーラム」、「IT経営ドクター
派遣(1日コンサル)」と、「IT経営成熟度診断」です。
その9月の「IT経営フォーラム」においては、「IT経営革新の実践事例」
として、私がお手伝いした企業様といっしょに講演をする予定です。
応援隊活動には、ボランティア的な面も多々ありますが、多くの中小企業
様が、ITCを活用した二人三脚の経営革新を知っていただき、本格的な
コンサルティングに繋げるための営業活動でもあります。
今後の「IT経営」支援の展望ですが、経営管理部門を保有していない中小
企業が、経営環境の変化に対応してスピーディに経営のPDCAを機能させる
には、外部の専門家が体制作りをいっしょに支援したほうが、社内事情
に流されずに遂行できるので、経営者の理解さえ得られればITCに対する
「IT経営」支援の需要はあると思います。しかし、ビジネスとして考える
と、「やる気のある企業の発掘」と、「捻出可能なコンサル費用に合わせた
支援」が課題であり、ビジネス化を実現する戦略やターゲッティングに
ついては、現在、応援隊に参加し活動を実践しながら模索している
ところです。
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2.ITC協会からのお知らせ
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◆ ITC資格者 3千名が答えた本格的アンケート結果の公開 (再掲)
継続研修「新ITCプロセス・ガイドラインの理解」を受講した約3千名の
ITCに対して「ITCの実態、ニーズ調査」アンケートを行い、分析結果を
ホームページに公開いたしました。(7/10)
・アンケートの公開(但し、閲覧には、ITCのID、パスワードが必要です)
http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/itc_enquete.html
なお、上記内容の抜粋記事が、協会が認定する定期刊行物である
「日経ソリューションビジネス」7月15日号にも掲載されました。
また同号には、当協会 関隆明会長のインタビュー記事も掲載
されています。
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◆気づき事例WGメンバー募集のお知らせ
平成17年度に経産省/IPAのIT経営応援隊事業で、気づきフェーズに焦点
をあてた事例集が作成され、現在IPAのホームページに30事例が公開
されています。
・IT経営応援隊ホームページ
http://www.itouentai.jp/kyoukasyo/index.html
この気づき事例集のスタイルを取り入れ、ITCの成果物として当協会の
事例集を作成、データベース化し有効活用するため、新たに「気づき
事例WG」を発足します。WGメンバーを募集しますので、奮ってご参加
ください。
(募集期間:7月21日〜8月20日)
*募集要項、お問い合わせ先などは、こちらまで
http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/kizuki_wg_bosyu.html
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◆新税制「情報基盤強化税制」に関する情報の公開(経済産業省)
平成18年度税制改正により制定された、「産業競争力のための情報基盤
強化税制」に関するパンフレット(のデータ)が、公開されました。
今回の改正では、情報セキュリティ強化と国際競争力強化の観点から
高度な情報セキュリティが確保された情報システム投資を促進すること
を狙いとしています。
パンフレット及びFAQデータは、以下のURLから入手できます。
・経済産業省ホームページ
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/zeisei/
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◆COMPASS夏号 発刊。 協会広報からの配布を開始しました!
当協会広報が編集・取材に協力している、「中小企業のIT入門マガジン」
季刊誌COMPASS(2006年夏号)が7月25日に発行されました。
今季号には、ITCの企業支援事例が4社紹介されているほか、全国のIT経営
応援隊の活動状況やITCが答えるQAコーナーなどが盛り込まれています。
ご希望の方には、ITCのPRや営業活動用に、協会から無料でお配りして
いますので、下記のURLから必要事項をご記入の上、お申し込みください。
・ITC協会HP
http://www.itc.or.jp/activity/articles/compass_index.html
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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆
以下お問い合わせフォームから「広報関連」宛てにお願いいたします。
URL:https://wws.itc.or.jp/cgi-bin/form/toiawase/mailsend.cgi
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3.編集後記 ITC協会 広報担当 松下 正夫
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ようやく、関東地方も、長い梅雨が明けそうです。
このメルマガが発信された頃には、関会長のお供で福岡でのITC九州の
総会に出席し、その後、いろいろと意見交換を行っていることと思います。
さて、今回は、先週の2つの出来事をご紹介します。
ひとつ目は、協会(業務開発・広報委員会)が主催した「金融機関との連携
ワークショップ」です。
7月20日(木)の午後、新橋 航空会館に、全国から12のITC組織代表者と
協会からは西岡委員長など計20数名が集い、中小企業金融公庫や地方銀行、
信用金庫など、金融機関との連携を模索中のITCビジネス志向組織を対象に、
既に連携を開始している組織の代表者(名古屋、広島地区)からのプレゼン
と双方の活発なディスカッションを行いました。
今年度も更に連携組織を増やしマッチングの成功事例を作っていきたいと
思います。詳しい内容は、追って、ホームページでご紹介する予定です。
二つ目は、日本ユニシス鞄aの社内「ITCセミナー」参加についてです。
7月24日(月)午後、同社の本社ビルで事業部主催で行われたセミナー
(発表会)に協会下田専務理事がゲストとしてお招きを受け講演を行いました。
同社事業部では、数十名のITCを計画的に育成されてきており、資格取得
を通じて取得したスキルを組織的にも非常にうまく活用しておられるといった
印象を受けました。「企業内ITCの活性化支援」は今年度の協会活動の大きな
テーマのひとつでもありますが、他の企業のITCにとって、大変参考になる
内容だと思いました。
10月に開催される「ITC Conference 2006」で、同社事業部長に取り組み
内容についての講演をお願いしているところです。
お終いに、前回のメルマガの編集後記を書いてもらった広報担当の矢野香織
さんの、匂い立つような芳しい文章にならず、無味乾燥で申し訳ありません
でした。読者のご希望があれば、再度、彼女に書いてもらおうかと思いますが、
いかがでしょうか?
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発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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