ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第112号 2006.8.11 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
  持って頂いている皆様(約8千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
  8月25日号はお休みさせていただき、次回は9月8日とさせていただきます。

━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
  1.ITCビジネス成功事例情報
   【富山モデル推進中! 〜ITCが活躍できる土壌作り〜】
   【“正直”は割に合う】
   【「技能伝承プログラム」の開発に関わって】
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  2.ITC協会からのお知らせ
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  3.編集後記
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  1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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  ◆富山モデル推進中! 〜ITCが活躍できる土壌作り〜

           NPO法人ITC富山 理事 事業委員長 梶野 達也

 遅々として進まないITCの認知。
  まず、自分達が活躍できる土壌を作らなくてはと、ITC富山の戦略を策定
  したのが昨年5月でした。

 以来、戦略的に活動を進めてきた甲斐あって、本年度のIT経営応援隊の
  経営者研修会では、金融機関に参加企業を募集していただいております。

 募集に際しては、2つの銀行で行員様向け説明会を開催させていただき、
  ITCとIT経営応援隊事業の説明をさせていただきました。
  両行共、県内全支店の方が説明会に参加され、これから進める本格連携
  への足がかりとなります。また、金融機関が主催するフェアでセミナー
  枠をいただくこともできました。

 7月に開かれた協会主催の金融機関連携ワークショップには、会長と私が
  出席し、他地域の届出組織の方々とも情報交換できました。
  今後も他地域との情報交換を行い、さらにブラッシュアップしていきたい
  と考えています。

 結局、土壌作りは自分達が動かなければはじまりません。
  更に多くの汗を流し、よい“土”を作っていきたいと思います。
  金融機関戦略の次は自治体戦略を準備中です。

 ・ITC富山 http://www.itc-toyama.org/
  ・blog『ITコーディネータのひとりごと』
    http://blog.livedoor.jp/aah30880/

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  ◆“正直”は割に合う  

          ホビットコンサルティング代表 ITC 久保山 祐児

 2005年8月10日に「ホビット」は産声を上げました。
  後先考えずに、独立コンサルタントとして厳しい業界に船出をしました。
  何とか1周年を迎えることができたのは、ほとんど奇跡でした。
 
  「ホビット=Hobit」にはHonestが埋め込んであります。手抜きはしな
  かったか? 自信はありません。しかし、この業界では「“正直”は割
  に合う」という認識のもと、Honestを忘れないようにしたいと思います。
  ITCとしての王道はIT化を主体とした個別企業のコンサルティングでしょう。
 
  王道をきっちりと歩んでいる先輩ITCもおられます。しかし、私の場合は
  コンサルティングが2割にも達していません。実際にはシステム関連業務
  の下請け、畑違いの人事関係の仕事など何でも請けています。できれば、
  個別企業のコンサルティングの割合を半分以上に上げたいと思っています
  が、仕事があること自体が“嬉しい”ことです。当面は、来るものは拒ま
  ずです。

 常に心がけていること。
  1)勉強会等の会合には積極的に参加する:勉強会終了後の2次会はできる
   限り参加する。
   むしろ勉強会よりも2次会の方が重要であると認識しています。酒の力を
   借りたコミュニ ケーションは以降の活動に非常に有益です。
  2)勉強を怠らない:自分がどこまでできているかは甚だ疑問ですが、気持
   ちは受験生です。
  3)必要な資格取得は積極的に行う:資格が人をそして仕事を呼ぶこと
   があります。
  4)資格維持費や勉強会・会合の参加費などの経費は積極的に払う。
   しっかり投資をして、 仕事で回収するという気持ちでいます。

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  ◆「技能伝承プログラム」の開発に関わって

           (株)浜名湖国際頭脳センター ITC 中川 貞夫

 (株)浜名湖国際頭脳センターでは中小・中堅企業向けの技能伝承支援
  を目的とした『e-技伝承サービス』を開発しサービスを開始しました。

 『e-技伝承サービス』は(株)技術・技能教育研究所の森和夫先生が中心
  となって開発されたCUDBASをフレームワークとして、中小・中堅企業向け
  に8回のワークショップを通じて技能の棚卸し、保有技能レベルの評価
  から技能伝承計画の策定、技能マニュアルの開発まで支援するものです。
  既に2社への導入が終わり、3、4社目への導入支援の最中であり、有効な
  ツールとして手応えを感じています。

 ところで、技能伝承支援とITC活動とがどんな関係があるのか、と思われ
  る方も多いのではないでしょうか。

 『e-技伝承サービス』は、伝承しようとする技能について良く知る人が
  5人以上集まりその技能の能力要件を『知っている』『できる』『態度が
  とれる』の3つの視点から1人30枚以上の能力カードを書き出すところ
  から始まります。
  同類カードを集め、要約し、グループ化していく手順はITCプロセスの
  SWOT分析と同じです。
  また、技能を持った人は腕で生きてきたわけですから文書化するのは得意
  ではありませんし、メンバーの一致する技能の表現も社内のメンバーだけ
  ですと、いたずらに時間がかかり疲労してしまいます。ここで、メンバー
  の合意形成を支援する役割もITCプロセスにおけるITCの役割と同じです。

 これまでハンダ付け、試作加工、醸造、ハウスクリーニング等、殆ど予備
  知識も知見もない業種の技能伝承に取り組めたのはITCとしての研修を
  受け、ITCプロセスを自分の理解したなりに実践してきたからではないか
  と思います。ITCプロセスがこんな領域でも活用されていることをご報告
  させていただきました。

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  2.ITC協会からのお知らせ
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  ◆「ITC Conference 2006」参加者の申し込み受付開始!(8/11)

 当協会が主催する年に1回の大イベント「ITC Conference 2006」(高梨智弘
  実行委員長)が、10/13(金)・14(土)の2日間、東京都大田区産業
  プラザで開催されます。

 第5回目を迎える今回は、「経営とITの融合による経営革新」をテーマに、
  初日はGoogle-Japan村上憲郎社長、東京大学伊藤元重教授など各界の
  著名人などによる講演、2日目はITCの活動成果発表を中心に、【A】「IT経営」
  成功事例(経営者と担当ITC)、【B】企業内ITCの活動(各企業のITC)、【C】ITC
  ビジネスの展開(独立系ITC)、の3トラック制(選択)となっています。

 ・お申し込みは協会ホームページから
   http://www.itc.or.jp/activity/seminar/itc_conf2006/index.html

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  ◆ 金融連携ワークショップ開催(7/20)の報告

 当協会(業務開発・広報委員会:西岡郁夫委員長)が主催し、ビジネス
  志向ITC組織の活動立ち上げ促進を狙いとした「金融連携ワークショップ」
  が、7/20(木)に都内新橋会場で開催されました。
 
  WSには、全国から金融機関との連携を推進する12組織の代表者が出席し、
  成功事例やノウハウの共有などに関して活発な意見交換が交わされました。
  また、今回は、連携先の金融機関から広島銀行のITCがゲスト参加し、
  銀行の立場からの厳しい注文やアドバイスなど本音の議論も聞くことが
  できました。

 ・ワークショップの模様は、近日中に、協会ホームページ
  「ITCのページ」http://www.itc.or.jp/foritc/index.html
  に掲載いたしますので、どうぞご覧ください。

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  ◆ 浜松市がCIO補佐官の募集について、当協会に協力要請!

 来年4月には政令指定都市への移行を予定している、浜松市役所(静岡県)
  が、このたび市職員として情報政策官(CIO補佐官)を募集することと
  なり、当協会に対して全国のITC資格者への告知要請がありました。

 民間企業、研究機関等における情報関連分野の実務経験者を対象とした
  事務職(任期2年)の公募です。詳細は下記ホームページをご覧ください。
   http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/officer/joho/index.htm

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  ◆第6回 JUASスクエア 「ITガバナンス2006」開催のお知らせ

 (社)日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)では、
  9月5日(火)・6日(水) の 2日間 、 センチュリーハイアット東京(新宿)
  にて、第6回 JUASスクエア 「ITガバナンス2006」(当協会後援)
  □新たなる『ITの使命』 〜企業感度向上のために〜 を開催します。
 
  現在活躍しているCIOの方の講演やインタビューなど数多くのセッション
  を通し、経営課題におけるITガバナンス実践を多面的かつ多角的に支援
  します。
 
  ・詳細、お申込みはこちらから
   http://www.juas.or.jp/j-square/itg2006/

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  ◆PDA・モバイルソリューションフェア2006 開催のお知らせ

 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム (MCPC)では、PDA
  ・携帯情報端末・ケータイによるビジネス向けモバイルシステムの活用
  と最新技術、サービスを紹介するセミナー・展示会を、9月1日(金)
  10:00〜17:30、都内の青山テピア(財団法人 機械産業記念事業財団)
  にて開催します。
  ITC知識ポイント対象セミナーでは、中堅・中小企業最新ソリュー
  ション事例等を紹介します。(セミナーの参加料は無料)
 
  ・お申込み詳細はWebにてご確認下さい
   http://www.mcpc-jp.org/pda/  

 [お問い合わせ先]
   モバイルコンピューティング推進コンソーシアム事務局
   電話03-5401-1935

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  ◆COMPASS夏号 発刊。 協会広報からの配布を開始しました(再掲)

 当協会広報が編集・取材に協力している、「中小企業のIT入門マガジン」
  季刊誌COMPASS(2006年夏号)が7月25日に発行されました。
  今季号には、ITCの企業支援事例が4社紹介されているほか、全国のIT経営
  応援隊の活動状況やITCが答えるQAコーナーなどが盛り込まれています。

 ご希望の方には、ITCのPRや営業活動用に、協会から無料でお配りして
  いますので、下記のURLから必要事項をご記入の上、お申し込みください。

 ・ITC協会HP
   http://www.itc.or.jp/activity/articles/compass_index.html

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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆

  以下お問い合わせフォームから「広報関連」宛てにお願いいたします。
URL:https://wws.itc.or.jp/cgi-bin/form/toiawase/mailsend.cgi
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  3.編集後記         ITC協会 広報担当  矢野 香織
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  広報担当・松下のアシスタント矢野香織です。

 7月14日発信のメルマガで初めて編集後記を書かせて頂いたところ、
  何通かの励ましのメールを頂きました。その中のお一人である地方の
  独立系のITC、Fさんから、次のようなエピソードを紹介して頂きました。
  地方でのIT導入には、苦労も多く、失敗に終わる事もよくあるそうです。
  そんな中での嬉しい出来事です。
  ◆Fさんは1年前、ある小さな塗装会社のコンサルタントを請け負い、その
  会社のウェブサイトを作成しました。
  社長は、「パソコンは苦手」と、それまでメールやインターネットに苦手
  意識を持っていたそうです。そんな社長から最近、「今度はブログをやって
  みたい」と連絡が入りました。

 久しぶりに会社を訪ねると、社長はこう語りました。「会社のHPを作って
  、自分でインターネットを見るようになったら視野が広くなったよ。1年
  前の自分がいかに狭い視野でしか見ていなかったか、最近になってわかる
  ようになった」覚えたてのインターネットで、あちこちのHPを見ていた
  その社長。地方の小さな塗装会社でも、企業努力を続けて下請けを脱して
  いる会社もあることを知り、希望を見出したと言うのです。

 ◆看護学の創立者として有名なナイチンゲール。そのナイチンゲールが
  始めた看護の近代化を現場で実践し、広げていったのは、ナイチンゲール
  の教え子たちでした。当時、教え子たちの活躍を賞賛する手紙が、ナイチン
  ゲールのもとにも届いたと言います。「(最初、あなたの教え子たちを迎
  えて看護の改革を行うことに、病院内では)反対の声をあげるむきもあり
  ましたが、今では改善を進める為に仲よく協力してゆく気持ちに変わって
  きていると思っています」

 船が進む時に波しぶきがあがるように、改革を進めようとすると抵抗も
  あるかもしれません。まず自分の心のなかの「躊躇」や「葛藤」を乗り越
  えることです。

 今号のメルマガで紹介させていただいた、3つのビジネス成功事例情報は、
  いずれも、机上の論理ではなく、現場で生まれた智慧の結晶です。
  こうした成功に至るまで、どれほどのご苦労があったことでしょうか。

 ◆「赤毛のアン」を著した女性作家モンゴメリーは、アンに語らせて
  います。「私はね、小さな障害は笑いの種だと思い、大きな障害は勝利の
  前兆だと考えられるようになったの」

 アンの「小さな障害は笑いの種」「大きな障害は勝利の前兆」という前向
  きで楽観的な姿勢。みなさんの胸の片隅においていただければ幸せです。

 ※8月25日号はお休みさせていただき、次回は9月8日とさせていただきます。
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