ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第115号 2006.10.12 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
  持って頂いている皆様(約8千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
  1.ITCビジネス成功事例情報
   【「合意形成」・・・結び束ねる】
   【ITC茨城のキーワード「ITC差別性 地域理解の徹底醸成」】
   【埼玉西部経営応援隊の活動のご紹介】
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  2.ITC協会からのお知らせ
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  3.編集後記
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  1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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  ◆「合意形成」・・・結び束ねる

                 NPO法人福井県情報化支援協会 理事 
             株式会社ビジネス・アイ 取締役 栃川 昌文

 1999年の春にコンサルタントとして独立し、7年が経ちました。
  以来、多くの中小企業のご支援をさせていただきましたが、
  コンサルで最も気をつけていることがあります。
  それは、お客様の企業内での合意形成を作り出すことです。
  どんなに優れた戦略や企画であっても、社内での合意形成が不十分だと、
  その実効性が薄れます。

 2004年のITSSP事業でご支援をした、福井県建設鉄工協同組合殿では、
  組合という性格から組合員個々の思惑が絡んで、深い議論をすることが
  難しい面がありました。
  しかし、プロジェクトメンバーの考えを言葉で整理し、
  仕上がりイメージを提示して合意を得ることに心がけたり、
  組合企業に参加するメリットを理解してもらうことに力を注ぎ、
  合意形成に気をつけました。

 「結果」とは、「実(果)を結ぶ」ことですが、「結び束ねた果て」
  と読むこともできます。良い結果を生むためには、良い結びを社内に
  作れるかどうかで決定すると思います。

 経営戦略策定におけるSWOT分析や、RFPを使ったITベンダー選定など、
  ITCプロセスには、社内に合意を形成する優れた考え方があります。
  これらの手法を上手に使って、これからもお客様の期待に沿えるよう
  頑張りたいと思います。

 ・ITコーディネータ協会ホームページ
   「福井県建設鉄工協同組合」事例
   http://www.itc.or.jp/about/casestudy/support/support07.html
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  ◆ITC茨城のキーワード「ITC差別性 地域理解の徹底醸成」
         
                NPO法人 ITC茨城 理事長 鹿子幡 庸雄

 '02/9月の組織立上げ以来、公的機関をはじめ多様な地域産業支援組織
  との連携や人脈を積上げてきています。しかしながら、これまで活動の
  輪が必ずしも広がってゆかないもどかしさがありました。

 種々の議論の中で、一つの事実に 今更ですが気づいたのです。
  これまでの各種活動にも係わらず「ITCの差別性 =ITCにしか出来ない事」
  が地域に理解されていないという実態です。
  お付合いの長い地域中小企業支援団体の中心人物でさえ「何かITに詳しい
  専門家」的理解しかない現状に愕然としたこともあります。
  結果的に、ITC茨城は 地域にあふれる産業支援組織の One of themでしか
  あり得なかった点が大きな反省です。

 そこで、タイトルのキーワードをベースに、今回改めて活動計画を見直し
  ました。現在 以下の重点項目に取組んでいます。
 
  ■NPO法人化:'06.9.8法人格獲得(県、自治体からの受注対応)
  ■PRパンフレット作成・活用(ITC差別性 及びITC実績のPR)
  ■公的産業支援機関、金融機関等への徹底PR(ローラー作戦)
  ■自治体へのアプローチ
   (IT戦略企画・調達演習セミナ、訪問やイベントでのPR)
  ■北関東地域IT経営応援隊キックオフイベント
               (地域産業支援機関へのPR) *1)
  ■経営者研修会(企業 及び 支援機関メンバーへの徹底勧誘)*1)
    *1): (株)いばらきIT人材開発センター殿主催

 計画については、9/13 ITCA主催「地域WS(ITC組織立ち上げ)<関東>」
  でも、参加のみなさまと議論させて頂き、また、当日多くの刺激も受け
  ました。目から鱗だった ITCA展開情報「地域マスコミ・メディアの活用」
  も徹底利用を計画中です。

 つい先日、メンバー支援先企業3社のIT経営百選受賞報道をうけました。
  ITC茨城として、これまでの草の根的な状況から、今年度は一気に表舞台
  に打って出たいと考えています。

 ・ITC茨城  http://www.itc-ibaraki.com/
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  ◆埼玉西部経営応援隊の活動のご紹介
                         
           埼玉西部経営応援隊推進委員代表 ITC 新里 泰久

 我々のIT経営応援隊はNPO首都圏南西経営応援隊に属する地域経営応援隊
  として埼玉県西部地域を主要活動地域として中小・中堅企業のIT経営革新
  の支援活動を推進しています。
 
  具体的なIT経営応援隊活動は昨年度から、関東経済産業局の重点目標で
  ある“地域支援コミュニティの形成事業”に沿って、地域で経営応援隊
  に参画して頂ける団体、機関等へ働きかけ、結果として川越、所沢、
  狭山、入間、飯能の5市商工会議所、飯能に本拠を置く地域信用金庫、
  埼玉県建設業協会の賛同を得て埼玉西部経営応援隊のスキームが創られ
  ました。5市と隣接する市にまたがるかなり広域の経営応援隊として
  活動をしています。昨年度の支援活動はこれらの応援隊機関を通して、

 1)地域中小企業の支援ニーズを把握するためのアンケート調査で88社の
  回答 2)中小企業向け1日経営者研修会の開催で21社28名参加
  3)個別企業向けIT経営成熟度診断の実施で5社の参画 4)支援ニーズを
  持つ個別企業へヒアリング/コンサルティング実施15社、等々の事業活動
  を行い、社内情報共有化のためのグループウェア導入や市場向け企業活動
  となるホームページのビジネス活用化の実現に結びつく実績を得ています。
 
  今年度は更に実績創出の年度として、地域金融機関と連携を強化した活動
  と5市商工会議所合同での5回の1日経営者研修会を実現し70社以上の企業
  の参加と企業チャネル作り、更にIT経営成熟度診断への進展、IT経営実現
  の成功事例企業の創出を計画しています。
  更に来年度以降に向けても‘地域中小企業支援コミュニティ’が自立的、
  継続的に存続していくことを目標に、ITC推進組織として活動、支援して
  行きたいと考えています。
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  2.ITC協会からのお知らせ
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  ◆ITC組織のビジネス立ち上げを積極的に応援!
     「近畿・四国地区ITC組織地域ワークショップ」開催
             (業務開発・広報委員会:西岡郁夫委員長主催)

 去る9月26日(火)、大阪市内会場にてビジネスを志向する近畿・四国
  地区のITC組織を対象として、ITC協会主催によるITC組織立ち上げ「近畿
  ・四国地区 地域ワークショップ(WS)」を開催しました。

 当WSは、ITCの活躍する市場拡大を狙いとして、業務開発・広報委員会が
  推進する施策のひとつ。協会にビジネス立ち上げの事業計画を提出した
  ITC組織(22)を対象に、協会が活動の推進を積極的に支援します。
   今年度は、6地域(前期:関東、近畿四国、九州、後期:中部、中国、
  近畿)で開催を予定しています。なお、開催の模様は、すべて協会ホーム
  ページに公開していきます。

 ・詳細はこちら
   http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/workshop_kinki_shikoku.html
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  ◆ 平成18年度「IT経営百選」認定企業発表!(10/3)
   
  IT経営応援隊より今年度の表彰企業が発表されました。
  ITCが推薦・支援した企業も数多く選出されており、協会でもIT経営実践
  の成功事例として積極的に広報してまいります。

 ・IT経営百選発表: http://www.itouentai.jp/
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  ◆「ITC Conference 2006」 いよいよ、明日開催!
 
  お蔭様で、カンファレンスは締切日を前にして会場は満席となりました。
  どうもありがとうございました。

 *開催日時:10/13(金)・14(土)の2日間(来場予想者数:1,700名)
  *開催場所:東京都内 大田区産業プラザ
  *知識ポイント:1日あたり2ポイントの知識ポイントが付与されます 

 ・ITC Conference 2006
   http://www.itc.or.jp/activity/seminar/itc_conf2006/index.html
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  ◆ ソフトバンクが 経営者向けWebページへ寄稿募集 (再掲)

 ソフトバンクグループは、ユーザーに向けたWebサイト「ソフトバンク
  ビジネス+IT」の掲載記事(IT、ビジネス、法務などに関するITCとして
  の実績やエピソード など)についてITCへ執筆の募集を行っています。
  今年10月〜12月の重点特集カテゴリは「内部統制」「M&A/提携」「会計」
  です。どうぞご利用ください。
 
  ・詳細はこちら
   http://www.sbbit.jp/article/2487/
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  ◆ 社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)からお知らせ

 JUASでは、以下のように様々な研修メニューを用意していますので、
  どうぞご利用ください。

 1)オープンセミナ(一覧)
    http://www.juas.or.jp/seminar/index.html
  2)オーダーメイド研修
    御社のニーズに合わせた、研修カリキュラムをご提案します。
    http://www.juas.or.jp/seminar/order/order.html
  3)マニュアル・報告書
    ITに関わる豊富なマニュアルをご用意しています。
    http://www.juas.or.jp/product/
  
   お問い合わせは、TEL:03-3249-4102
          メール: seminar@juas.or.jp  までどうぞ
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  ◆ 情報処理推進機構(IPA)からのお知らせ

 ・IPAニューヨーク事務所発:米国IT業界動向「ニューヨークだより」
   「ビジネス利用としてのWiki技術」が届きました
     http://www.ipa.go.jp/about/NYreport/200610.pdf

 ・9月のIPAの主な活動:「IPA情報発信第29号(2006年9月)」
     http://www.ipa.go.jp/about/report/IPA-info_no.29/index.html
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  ◆ ITCのための継続学習プログラム

 ITC資格維持のための知識ポイント取得対象セミナー・研修のお知らせです。

 ・詳細はこちら
   http://www.itc.or.jp/activity/seminar/index.html
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  ◆ ITIL Conference 2006
      「ITサービスマネジメントの全貌と最新情報」開催のお知らせ

  ・日 時:(第1日目)2006年10月30日(月) 10:00〜18:20
         (第2日目)2006年10月31日(火) 10:00〜18:20
   ・会 場:目黒雅叙園(東京都目黒区)
   ・主 催:株式会社 翔泳社

 ・セッショントラック
   「ITガバナンスの実現を目指して〜情報システムライフサイクルプロ
   セス・取引の可視化の取り組み〜」、「SOX法対応のためのCIO人材育
   成」、「ビジネス目標を達成するためのITサービスマネジメント〜内部
   統制・コンソリデーションなど〜 」ほか
  ・ワークショップトラック
   「成熟度によるプロセス評価と改善のための計画」、
   「ISO/IEC20000紹介」ほか

  詳細はこちらをご覧ください。http://www.se-learning.jp/event/itilc/
   協会が後援する知識ポイント付与対象セミナーです。
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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆

  以下お問い合わせフォームから「広報関連」宛てにお願いいたします。
URL:https://wws.itc.or.jp/cgi-bin/form/toiawase/mailsend.cgi
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  3.編集後記         ITC協会 広報担当  矢野 香織
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  3回目の登場となりました広報担当・松下のアシスタント矢野香織です。

 いよいよ「ITC Conference 2006」が明日から、大田区産業プラザで
  開催されます。
  http://www.itc.or.jp/activity/seminar/itc_conf2006/index.html
 
  私たちITコーディネータ協会では、ただいま準備に大忙し!
  実行委員の皆さまと事務局員が一体になって、5月から企画・運営に
  取り組んできました。
  カンファレンスは、毎年、ボランティアの方々にもお手伝いをして
  いただきます。「こんな細かなところまで!」と私たちスタッフも
  驚くほど、真心こめて準備にあたってくださっています。

 例えば、昨年は、「お食事マップ」を作成していただきました。
  皆さん、気づかれましたか?
  大田区産業プラザの周辺で、皆さまにおいしい昼食を食べていただこう
  と、近隣のレストランを徹底リサーチ!
  どこにどんなお店があるか一目でわかるような「手作り地図」を作成
  しました。今年のカンファレンスでも配布します!お弁当でもいいです
  が、ちょっとお昼休みに足をのばしてみてはいかがでしょうか?

 当日は、140人のスタッフ一同、皆さまに喜んでいただきたいと誠意と
  笑顔でお迎えいたします。
  スタッフは全員、誠意の象徴(?)ピンクのシャツを着ています。
  ご期待ください!

 ◆「日本の近代経済社会の父」と仰がれる明治の大実業家・渋沢栄一氏。
  1840年(天保11年)、埼玉の農家に生まれた渋沢氏は、大変な努力の末、
  500以上の企業の創設に携わりました(東洋紡、王子製紙、東京海上日動、
  東京電力、東京ガス、帝国ホテル、太平洋セメントなど)。
  その渋沢氏は確信をもって語っています。
  「誠心誠意をもって人に対すれば、不思議なほど対手(相手)に感動を
  与えるものである」(『渋沢栄一訓言集』)

 経済と言っても、ITと言っても、人間の活動ですから、すべてはこの
  「誠心誠意」に尽きるのではないかと思います。

 また、人間関係というのは、「鏡」のようなものではないでしょうか?
  鏡の前で怒れば、鏡のなかの自分も怒ります。こちらが嫌えば、相手も
  嫌うでしょう。
  でも、鏡の前で「おじぎ」をすれば、鏡のなかの自分も「おじぎ」を
  かえしてくれるはずです。「ITC Conference 2006」が、そうした
  真心の触れ合う場となることを願って・・・。

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  発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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