◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第116号 2006.10.27 ◆◆◆◆◆
メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
持って頂いている皆様(約8千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
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1.ITCビジネス成功事例情報
【企業所属のITCによる地元地域産業への貢献活動の意義】
【地域ITC組織へ参画して、新しいITC活動の舞台を】
【SEから専業ITCへジャンプ】
【J-SOX法文書化実務講習会開催とビジネスの取り組み】
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2.ITC協会からのお知らせ
・「九州地区ITC組織地域ワークショップ」開催(予告)
・「COMPASS」2006秋号発行、無料提供のご案内
・ITCのための継続学習プログラム(セミナーご案内) など
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3.ITC協会便り
【今年度施策である「企業内ITC活性化支援活動」状況とお知らせ】
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4.編集後記
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1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報
**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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◆企業所属のITCによる地元地域産業への貢献活動の意義
ITC江東 事務局長 岡野 勝俊
ITC協会の今年度の活動施策の一つとしても、「企業所属のITCの活性化」
が取り上げられており、私も、所属のNECソフトから、WGなどへ参画し、
7割を締める企業所属のITCの活動の術、企業内での存在価値向上など、
模索し、行動しているところです。
ITC江東は、そんな企業所属のITCが98%を締める、東京都江東区を活動
拠点とする届出組織です。ちょうど、この10月で設立から丸三年が過ぎ、
四年目に入ります。
ITC制度には、設立の背景からして、大きなミッションがあると、思って
います。日本経済の国際競争力の強化、そのための全企業の90%以上を
締める中小企業の企業力強化、それを支える人材としての我々ITコーディ
ネータの輩出です。
ITC江東も、違う企業内に属しながらも、そんな情熱、心情をもったITC
が、偶然にも同じ時期に、所属企業の地元であり、我々の思いに賛同頂
いた江東区という行政機関を介して知り合ったところからスタートしま
した。設立当初から、所属企業の地元江東区の産業活性化施策の一部を
ITC江東として担っており、また、IT経営に関わるセミナーや研修事業に
は必ず江東区の後援や区報での紹介を得られています。
企業所属でありながら、ITC江東の役員でもあるITC 10数名を中心に活動
し、現在では、我々の活動の主旨・内容も認知され、江東区の中小企業
活性化協議会、産学公連携連絡会のメンバにもなり、地域の中小企業支援
団体、金融機関との連携も進み、地元中小企業へのIT経営の啓発を進め
てきており、顔なじみの中小企業の社長もかなり増えてきました。
今年度は、一気に、お隣の墨田区など城東地域へも活動内容、主旨をご
案内しています。
私は、自らも属するITベンダーのようなIT企業こそ、お客様の経営課題・
ビジネスを一緒に考え、最適なIT利活用技術の提供を通し、顧客満足を
第一に企業経営を行うことが、日本経済の国際競争力強化のための重要
な使命と考えます。また、それが、厳しさを増す競争環境の中で、自ら
の競争力強化につながる解ではないかと考えます。
そんな企業に属するITCが、ITCの使命を情熱に、地元地域産業への貢献
活動を行うことは、所属企業においても、目先の企業目標ではない、
まさしく、ITC制度が生まれた背景と、ゴールを同じくするものだと信じ
て、これからも自身の精進も含め、思いを実現すべく、活動したいと思い
ます。
・ITC江東 http://www.itc-koto.org/
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◆地域ITC組織へ参画して、新しいITC活動の舞台を
ITコーディネータ 細谷 清
平成15年3月にITC補の認定をうけて、ITコーディネータの活動を開始しま
した。平成16年4月に四国ITC協議会の事務局を引継ぎ、7月にはNPO法人
ITCかがわの設立にあわせて理事ならびに事務局長を拝命しました。
この二つのITC組織の活動を通じて地域のITC、IT産業、企業支援機関、
行政の方々と面識を持たせて頂きました。ITCとしてはITSSP、全国都市
再生モデル調査(内閣官房年再生本部)、四国IT経営応援隊の事業に参画
しました。
以前より「ITCの仕事が少ない」、「認知されていない」という声を聞き
ます。私は4年前まではITベンダーの営業をしていましたので、「仕事は
自ら創り、成果をだすもの」と認識しており、これらの言葉は不思議に
感じております。
NPO法人ITCかがわを設立の際には、交流会的な運営より、「自ら考え、
自ら行動する」新規事業の立上げと考え、営業活動、商品開発、資金
管理を優先させ会費収入の依存度が低い組織を目指すべきと理事の皆さん
に提案をさせて頂きました。現在もこの考えは事務局運営のベースに
しています。本年度からはITCがプロのスキルを融合した組織でITCの
活躍の場と地域貢献ができればと考え、地元大学と連携した「高松CIO
カレッジ」を自主財源で開講しました。
私のITC活動は、まだ始まったばかりですが、与えられた機会ですので
企業人として、ITCとして活躍と地域貢献の舞台としてITC組織へ今後も
参画をさせて頂きたいと考えています。
NPO法人ITCかがわ
・http://www.itck.jp/
地域ワークショップ(近畿・四国地区)
・http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/workshop_kinki_shikoku.html
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◆SEから専業ITCへジャンプ
有限責任事業組合 ITC−Labo. 新田 実
私は有限責任事業組合ITC-Labo.で活動してる35歳のITCです。現在ITC−
Labo.での様々な事業に“専業ITCとして”取り組んでいます。
今から3年前(2003年)、ITCという資格の存在を知り、翌年ITC補に認定
されましたが、当時私はシステム開発一筋のSEで、その時は、どうしたら
この資格を活かせるのか、いや、それ以前にこの資格を維持できるのだ
ろうかと疑問(心配)に思っていました。
その後、営業職に転向しましたが、私がITCとして思い描いていた事は
ほとんどできず「この資格を持っていても役に立たないなぁ」と思い始め
ていました。
そんな時、ケース研修の同期生だった方から「大阪で積極的にITCの活動
をしている組織があるよ」と教わり、勤務時間中に営業に出向きました。
行き先はITC-Labo.(当事はまだ任意団体)で、営業する商品はもちろん
“私(自分)”です。
オフィスのドアを叩き、営業に来た旨を伝えると、ナント?!川端一輝
代表(現LLP理事長)が出て来られ直接応対して下さり、ITC-Labo.
(いやITCとして)のミッションや理念、そしてITC-Labo.が掲げる目標
に向けて取組むべき姿について熱く語っていただき、私は「これだ!!」
と感じ、即入会させて下さいとお願いし、以後Labo.の活動に参加させて
いただけることになりました。
それから数ヵ月が経ち2005年9月にITC-Labo.はLLP(有限責任事業組合)
となり “仕事として”の事業が幾つも立ち上がり、現在は多数のプロ
ジェクトが同時に進んでいる状態です。
そして私は今年の7月に会社を退職し、現在はITC-Labo.でITCとしてより
多くの経験を重ねてゆき、もっともっと輝くITCになるよう励んでいます。
ITC-Labo.ホームページ
・http://www.itc-labo.com/
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◆J-SOX法文書化実務講習会開催とビジネスの取り組み
(株)ITC総合研究所 代表取締役 谷 巌
独立を目指すITCの受け皿になるための組織として今年7月に(株)ITC総合
研究所を設立しました。
常々感じていたことですが、ITCとして独立してやっていくには、
たとえ実力がある人であっても不安定要素があり個人だけでは困難です。
また、これから経験を積みたいという人の受け皿も必要です。
これらの思いから、今回の内部統制ビジネスという10年に一度の絶好の
機会を契機に、ビジネスとして成り立つ組織的取り組みをしています。
内部統制ビジネスは次の点でITCにぴったりの仕事です。
・ 経営とITという企業全体を扱うテーマである
・ ITCがいままでの業務で培ってきた経験が活きる
・ コンサル経験の少ないITCにとってはコンサルへの参入機会になる
J-SOX法対応ビジネスでは、需要に対して対応人材が大幅に足りません。
そこで当社では「J-SOX法文書化実務講習会」を10月より開催し実務者
育成をしております。
http://www.itc-ri.jp/html/seminer-sox.html
開催日)11/5(日)、11/19(日)、12/3(日)、12/17(日)
我々は公認会計士等監査経験のある人と共にチームを組んで案件にあた
っています。チームメンバーとして内部統制支援ビジネスに取組みたい
ITコーディネータの皆様ぜひご参加ください。週何日か対応できる方も
歓迎です。
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2.ITC協会からのお知らせ
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◆ITC組織のビジネス立ち上げを積極的に応援!
「九州地区ITC組織地域ワークショップ」開催(予告)
(業務開発・広報委員会:西岡郁夫委員長主催)
来る11月1日(水)福岡商工会議所会場にて、ビジネスを志向する九州地
区のITC組織を対象として、ITC協会主催によるITC組織立ち上げ「九州地
区地域ワークショップ(WS)」を開催します。当日は、3組織の代表者から
の発表などを予定しています。
なお、当日開催の模様は、後日、協会ホームページに公開いたします。
・過去のWS開催結果
<近畿・四国地区 9/26>
http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/workshop_kinki_shikoku.html
<関東地区 9/13>
http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/workshop_kantou.html
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◆「ITC Conference 2006」 大盛況のうちに閉幕!
多くの皆様のご協力を得て、今年のカンファレンスは2日間で昨年を大幅
に上回る、1643名の参加者をお迎えすることができました。
実行委員・ボランティアのITCの皆様と参加された皆様に感謝いたします。
どうもありがとうございました。
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◆「COMPASS」2006秋号発行、無料提供のご案内
10月25日にリックテレコム社から中小企業のIT入門マガジン「COMPASS」
2006秋号が発刊されました。
今回号には「平成18年度IT経営百選記事」をはじめ、佐賀県、香川県、
埼玉県、大阪府、京都府の各地区のITC支援事例記事が掲載されています。
ITCの方や中小企業の皆様、また、関係する支援団体の皆様には
必要部数を無料でお送りいたしますので、ITCの活動紹介や理解促進に、
また、イベントや各種研修会での配布冊子として是非ご活用下さい。
お申し込みはこちらからどうぞ
・http://www.itc.or.jp/activity/articles/compass_index.html
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◆全国異業種グループネットワークフォーラム第7回全国大会in神戸
IT経営分科会 「IT経営先進企業が語る価値創造経営」
全国の中小企業経営者が集う、全国異業種グループネットワーク
フォーラム全国大会が、以下の要領にて開催されます。
・日時:2006年11月2日(木) 13:00〜20:30
・会場:神戸国際会議場3階国際会議室301(兵庫県神戸市)
○セミナーの参加は無料です。詳細、申し込み方法は
ITC協会ホームページ「ITCA後援セミナー」でご確認ください
・http://www.itc.or.jp/foritc/continue/index.html
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◆日本ITガバナンス協会設立記念カンファレンス (協会後援セミナー)
「J-SOXに向けてCOBITをどう使えばよいか、SOXへのケーススタディから」
・日時:11月18日(土)13:00〜18:00
・会場:ベルサール九段3F
・講演者・テーマ(同時通訳付き)
1)Ron Saull, CSP :Appointed Trustee, ITGI Board of Trustee
「ITガバナンス、COBIT,C-SOXの関係とその展開について(仮題)」
カナダ保険会社のCIOによるITガバナンス、COBIT適用、SOX事例
2)Gary Bannister:BP
「COBIT Implementation for SOX by BP」
ヨーロッパ石油会社のSOXへの適用事例、セキュリテイ対策との比較
3)Bob Frelinger:Sun Microsystems
「COBIT Implementation for SOX by Sun Microsystems」
米国製造業のSOX対応の事例
○ITC協会ホームページ「ITCA後援セミナー」で詳細をご確認ください
http://www.itc.or.jp/foritc/continue/index.html
○申し込み先
http://www.itgiconference.jp
ITGI Japan設立記念カンファレンス事務局
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◆ITCのための継続学習プログラム
ITC資格維持のための知識ポイント取得対象セミナー・研修のお知らせ
です。
詳細はこちら
・http://www.itc.or.jp/activity/seminar/index.html
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3.ITC協会便り
今年度施策である「企業内ITC活性化支援活動」状況とお知らせ
ITCA事務局 前田 信太郎
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協会では、今年度の重点施策として、約75%を占める企業内ITCの活性化
支援を掲げ、育成・認定委員会を中心に検討を進めてきましたが、10月
からその支援活動が始まっています。
この、企業内ITC活性化支援活動は、以下の4つの観点から取り組んで
います。
ITCを擁する企業に対する施策として、
1)各企業でのITC施策の取り組み状況や知恵を出し合うことで、自社での
ITCの育成・活用が図られるようにする
2)企業内ITCが、時機を得たテーマに対して研究会やセミナーを行い、一層
のスキルアップを図ることで、企業内でのITCの価値向上を図る
ユーザー企業、社会一般に対する施策として、
3)大企業ユーザー向けに、「経営戦略からITサービス活用」まで一貫し
て取り扱うITCプロセスガイドラインの考え方を、ミニケース研修を開発・
展開することで普及し、企業内ITCの価値向上を図る
4)ITCプロセスガイドラインの考え方を、読みやすい「簡略版ITCプロセ
スガイドライン」の作成・公開を通じ、広く社会一般に普及・啓発を図る
この、企業内ITC活性化支援活動については、「ITコーディネータの方へ」
の中の「ITコーディネータ専用」に掲載していますので、こちらをご覧
ください。
・http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/itc_kasseika.html
■企業内ITC活性化支援施策 1)の活動
10月14日には、ITCカンファレンスで「企業内ITCの活動」トラックを設け、
企業内ITCの活動事例の発表を行いましたが、企業内ITC活性化支援活動
1)の一環で、他社の事例を知ることで、自社戦略の中でITCの育成・活用
を検討する参考としていただくことを狙ったものです。
■企業内ITC活性化支援施策 2)の活動
11月からは、「テーマ研究セミナー」を、順次開催いたします。
テーマ研究セミナーは、時機を得たテーマについて関心のある企業内ITC
が集まり、自分自身のみならずITC同士の情報交換を通じて、企業内ITC
の更なるスキル向上を図るセミナーです。
また、セミナーを通じ、企業内ITCがテーマごとに「テーマ研究会」を
立ち上げ、さらに切磋琢磨できる環境を作っていくきっかけの場とします。
これら活動を通じ、企業内におけるITCの価値向上を狙うものです。
第1回は、「企業内ITCから見た内部統制−事例研究」をテーマに、
11月15日に開催します。 すでに、募集が始まっています。
・http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/theme_seminar.html
今後、年度内に、「ITCから見た内部統制」と「政府の情報政策」
について、セミナーを開催していきますので、協会HPにご注目ください。
■企業内ITC活性化支援施策 3) 4)の活動
現在「企業向けミニケース研修」の開発と、「簡略版ITCプロセスガイド
ライン」の開発を行っています。
これらの活動状況については、12月にお知らせします。
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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆
以下お問い合わせフォームから「広報関連」宛てにお願いいたします。
URL:https://wws.itc.or.jp/cgi-bin/form/toiawase/mailsend.cgi
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4.編集後記 ITC協会 広報担当 松下 正夫
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「ITC資格取得挑戦を通じて、顧客のCIOになろう」
2004年秋に事業部長名で「ITC宣言」を行い、現在、営業社員の約半数が
ITC資格を取得した日本ユニシス潟[ネラルビジネス事業部は、営業全員
がお客様である中堅中小企業のCIOになるべく、日々切磋琢磨を行い、先
日、事業部内で第1回目の成功事例・成果発表会が行われました。
先日の「ITC Conference 2006」2日目に行われた、同社原田陽一事業
部長(自らもITC)の説得力ある講演に意を強くした方も多いのではない
でしょうか。
次号の協会機関誌「架け橋」(来年1月発行予定)では、特集で企業戦略
としてITCスキルの活用を進める3社の責任者のインタビューと、実践する
企業内ITCの座談会を予定しています。
また、もうひとつの特集では「連携」をキーワードとして、全国各地で
ITCビジネスを立ち上げているITC届出組織(名古屋、福井、新潟、富山)
の地域ビジネス連携の成功事例を取材し掲載します。どうぞ、ご期待
ください。
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「創新」のバックナンバーは、下記に掲載しています。
http://www.itc.or.jp/activity/mail/index.html
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お問い合わせ・配信停止方法・送付先変更方法はこちらをご覧下さい。
http://www.itc.or.jp/activity/mail/index.html
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発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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