ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第127号 2007.4.13 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
  持って頂いている皆様(約8千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
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  1.ITCビジネス成功事例情報
【企業内ITCとしての営業現場からの報告】
   【ぶれない軸を作ることの大切さ】
【経営者向け研修会の成功要因と次のステップ】
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  2.ITC協会からのお知らせ
   ・「IT経営Conference2007 in 名古屋」開催のお知らせ(6/9)
   ・IT経営キャラバン隊 イベント開催年間予定のお知らせ
   ・第3回金融機関連携ワークショップ(WS)の開催報告(3/28)
   ・ITC組織立ち上げ「地域ワークショップ<中国地区>」開催報告(3/16)
   ・第9回全国コミュニティ大会の開催(予告)
   ・IT経営に関する研究活動(EDI)
   ・内部統制セミナーのお知らせ (ITC協会認定:専門知識研修)
   ・『IT投資マネジメントの発展』出版記念セミナーのお知らせ
   ・米国IT業界動向「ニューヨークだより」
   ・平成18年度IT経営応援隊 研修事業の概要報告
   ・【ITCの皆様に】2007年度資格更新申請のお知らせ (再掲示)
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  3.編集後記
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  1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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  ◆企業内ITCとしての営業現場からの報告

          日本ユニシス株式会社 ゼネラルビジネス事業部
        開発営業部営業三部第一グループリーダー ITC 吉川 正樹

 中小中堅企業を対象とした新規顧客獲得部隊の私にとりまして、正に「ITC」
  の肩書き及びITCで得た知識、スキルは営業としての武器となっております。
 
  ITCを取得する以前と以後において大きな違いを感じているのも事実です。
  我々の最大ミッションは、新規のお客様獲得にありますが、このIT業界に
  おいては新しくお客様になって頂いてからが本当の勝負となります。中長期
  戦略のもとそれこそお客様と二人三脚でともに成長していくことが重要です。
  お客様を上昇気流にのせて安定させるための成長基盤をきちんと整理し確立
  していく事ができ、且つ営業としての成果も同時にあげる事ができるのは
  企業内ITCとしての醍醐味でもあります。
 
  3年前に競合厳しい中で獲得した某健康産業系のお客様とは、現在経営戦略、
  システム化グランドデザインを通じ、ともに夢を共有しその実現に向けて
  まさに二人三脚で進んでおります。私がITCを取得したのは、そのお客様を
  新規にて獲得できた直後でしたので、私にとってITCの実戦場として絶好の
  機会を頂けることになりました。

 システム化計画等それまで経験されていない(つまりそのようなものに投資
  したことがない)お客様にその重要性と意味をできる限り解りやすく説明し、
  経営TOPの方々の協力を引出すことができるまでは大変でしたが、その後は
  経営者の想いを具体的に整理し、また現場の声をもとに問題点を分析して
  最終的にシステム化計画を全社レベルでの合意形成のもと完成することが
  できました。

 ITベンダーとして、このステップを経てシステム構築に至ることができれば
  本当の意味でシステムに対する責任を持つことができるとあらためて感じ
  ました。お客様の発展・成長に寄与し悦んで頂き、また営業としての実績も
  着実にあげることができるこんなすばらしい可能性を「企業内ITC」は持って
  いるのです。

  (参考)吉川さんの対談記事が「架け橋」第2号特集に掲載されています。
  ・協会機関誌「架け橋」第2号
   http://www.itc.or.jp/activity/journals/index.html
  ・第2号「特集」
   http://www.itc.or.jp/activity/journals/dlfiles/kikanshi2_tokushu.pdf
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  ◆ぶれない軸を作ることの大切さ

                     有限責任事業組合ITC-Labo.
                      理事/ITC  米田 宗義

 LLP(有限責任事業組合)としてスタートを切ってから1年半が過ぎました。
  この間に様々な事業を展開し着実に成果が上がっています。
  これも経済産業省の皆様、ITコーディネータ協会をはじめご支援いただいた
  方々のおかげです。この場をお借りしてお礼申し上げます。

 まだ多くの課題はありますが、今年はラボにとって飛躍の年になるだろうと
  確信しています。こう言い切れるのは、LLP設立前後の4ヶ月間以上にわたる
  タフな事業検討作業の成果とその後の終始一貫したビジネスに対する姿勢・
  方針があるからと言えます。

 我々のぶれない「軸」とは、簡単に申し上げれば、「よい会社になって
  いただく」ためにITCにできることを追い続けること、そして具体的に言え
  ば、CSR(企業の社会的責任)とステークホルダー経営、そしてそのリスク
  マネジメント基盤となる内部統制の仕組み作りを訴え続け、組織のパワーを
  引き出すお手伝いをすることです。
  このようにお話すると、中小企業にはまだ時期尚早では、とか、無理だよ、
  という反応が返ってきます。しかし、実感としてこの考えに共鳴いただける
  中小企業の経営者が増えていると思います。

 IT経営にこれらの要素を加えながら展開した成果として、中小企業金融公庫
  様連携による経営者研修のフォローによる個別契約成約とのフォロー中案件
  の増加、そして内部統制(J-SOX )対応支援案件の獲得があります。

 また、昨年加盟したJSPA(J-SOX対応促進協議会)の関西支局として、内部
  統制の啓発と人材育成のためのJSPA講習会(4月度開催分は直前ですがご興味
  あれば是非ご確認ください
  → http://j-sox.org/training/index.php )にも協賛しています。
 
  このような事業展開をとおして、「いい会社になっていただく」ための支援
  サービスを充実・発展させていきたい所存です。

 (参考)ITC-Laboホームページ http://www.itc-labo.com/

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  ◆経営者向け研修会の成功要因と次のステップ

                 NPO法人埼玉ITC 副理事長 山田 徹

 NPO法人埼玉ITCは、ITC埼玉(会員170名)の中のビジネス志向ITCが平成17年
  7月に設立した組織であり、現在会員は25名です。
  会員の大部分は独立ITCですが、それぞれ個人として受注した仕事を持って
  おり、法人としての事業に参加できる人は平均して10名足らずという状態
  です。しかし、組織の受注が増大すればこれも改善されていくものと楽観
  しています。

 私は年金ITCとも呼ばれ、経済的にそれほど困っていないので、役柄上、法人
  事業の立上げ、発展に余生を投入しようと覚悟を決めています。
  私が平成18年度に新たに取組んだ事業は経営者向け研修会事業であり、この
  他に従来から実施してきたITC向け研修会事業にも注力しました。

 経営者向け研修会事業は、IPAから5月に受託した経営者研修会事業と8月に
  受託したCIO育成研修会事業の2つです。両者とも弊組織が実施機関であり、
  私はその事務局として自組織の精鋭を結集して取組み、関係者のご尽力に
  より計画通りに事業を完結することが出来ました。

 経営者向け研修会事業の第一の成功要因は集客力だと考えます。
  弊組織では、商工会議所ルートと関係者の人脈ルートを用いてまずまずの
  集客ができましたが、安定した集客力を保証されるものではありません。
  今後は金融ルートなど、より確かな集客ルートを開発する必要を感じて
  います。

 第二の成功要因は研修力です。これは教材・カリキュラムの充実度と講師
  の総合力だと思います。経営者研修会で使用したITCA作成の教材・カリ
  キュラムは充実していましたし、弊組織会員で揃えた講師陣は相互のすり
  合わせと準備を十分に行い、受講者の宿題支援をきめ細かくやってくれ
  ました。

 今年度は初めての経験であり、研修事業の成功で一応満足していますが、
  経営者向け研修会事業は営業手段であり、経営者のIT経営を支援する第2
  ステップに進むことが出来なかったことを反省し、平成19年度にはIT成熟
  度診断を10社以上行い、コンサル受注へとつなぐ年にしたいと考えます。

 ・弊組織の経営者研修会事業報告書は下記のURLにございます。
   http://www.itouentai.jp/kensyu/h18/pdf/019report.pdf

 ・NPO法人ITC埼玉
   http://www.saitama-itc.org/npo/

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  2.ITC協会からのお知らせ
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  ◆「IT経営Conference2007 in 名古屋」開催のお知らせ(6/9)

 全国各地域における「ITCの市場開拓の取り組みを支援」することを目的と
  して、中小企業経営者や連携する自治体、公的支援機関、民間諸団体の関係
  者をご招待する「IT経営カンファレンス」を開催いたします。
 
日時 : 平成19年6月9日(土) 10:00 〜 19:00
会場 : 名古屋駅前
ミッドランドスクエア(ミッドランドホール)
主催 : NPO法人ITコーディネータ協会(主管:業務開発・広報委員会)
共催 : NPO法人ITC中部「IT経営Conference2007実行委員会」

 *詳細・お申し込みはこちらから(ITCの方の参加も歓迎します:有料)
    http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/nagoya_conf2007.html
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  ◆IT経営キャラバン隊 イベント開催年間予定のお知らせ

 日本全国でのIT経営の普及・推進などを目的に、12の団体・企業が協力して
  活動している「IT経営キャラバン隊」(会長:関隆明/ITC協会会長)の
  イベント開催予定をお知らせします。
  1日イベント・セミナーの企画・開催を通じ、各地で商工会議所等と地元
  ITC とのマッチング、継続的な事業連携のきっかけづくりを行っていきます。

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/it_caravan.html
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  ◆第3回金融機関連携ワークショップ(WS)の開催報告(3/28)

  中小企業金融公庫と連携したITCコンサルビジネスの確立に向け、
   課題と解決策についてのディスカッションを目的としたWSを、
   実践発表7組織、オブザーブ8組織が参加し都内会場で開催しました。

  *詳細は、こちらをご参照ください
    http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/kinyu_ws2006_3.html
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  ◆ITC組織立ち上げ「地域ワークショップ<中国地区>」開催報告(3/16)

 各地域におけるITC届出組織活動計画のブラッシュアップや、地域の人脈
  形成、協会への要望等をディスカッションすることを目的として、今年度
  第6回目の標記WSを広島で開催しました。

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/workshop_hiroshima.html
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  ◆第9回全国コミュニティ大会の開催(予告)

 全国のITC届出組織(3月末現在、164組織)の代表者を対象とした標記大会
  (主催:ITC協会業務開発・広報委員会)を、5月17日(木)午後、
  都内会場にて開催いたします。

 詳細は、追って、各組織の広報責任者宛てにメールでお知らせします。

 (参考)第7回大会(2006.5.17)
   http://www.itc.or.jp/foritc/community/itc_community2006.html
      第8回大会(2006.12.6)
   http://www.itc.or.jp/foritc/community/itc_community2006business.html
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  ◆IT経営に関する研究活動(EDI)
  
  経済産業省が推進するIT経営応援隊EDI-ワーキンググループで進められて
  いた調査研究の報告書が下記のサイトで公開されました。
  中小企業向けEDIの今後の展開に関する国の指針が示されています。
  
  *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.itouentai.jp/wg/edi/index.html
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  ◆内部統制セミナーのお知らせ (ITC協会認定:専門知識研修)

 特定非営利活動法人内部統制評価機構が標記セミナーを、
  東京、大阪、名古屋で開催します。

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.icao.or.jp/seminar/seminar.html
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  ◆『IT投資マネジメントの発展』出版記念セミナーのお知らせ

 経営情報学会戦略的IT投資マネジメント研究会が主催(ITC協会後援)
  する標記セミナーが東京、大阪で開催されます

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.gssm.musashi.ac.jp/~kmatsu/portal/index.php?itim2007
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  ◆米国IT業界動向「ニューヨークだより」

 IPAニューヨーク事務所から「仮想世界を巡る法制度的な議論」が届き
  ましたのでご案内いたします。

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.ipa.go.jp/about/NYreport/200704.pdf
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  ◆平成18年度IT経営応援隊 研修事業の概要報告

 *経営者研修会事業報告
   ・研修会数:61件、参加企業数:673社、参加経営者数:854人
   ・参加講師数(大半がITC):224人、トータル実施日数:246日

 *CIO育成研修会報告
   ・研修会数:31件、参加企業数:288社、参加CIO・CIO候補数:366人
   ・参加講師数(大半がITC):105人、トータル実施日数:133日
   
   平成19年度も上記研修事業は継続される予定です。

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.itouentai.jp/
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  ◆【ITCの皆様に】2007年度資格更新申請のお知らせ (再掲示)

 現在、資格更新申請の受付を以下のとおり行っておりますので、
  対象となるITCの皆様には、手続き方、よろしくお願いいたします。

 1)対象となる方
   2005年度(〜2006年3月)までにITC資格を取得(認定)された方
  2)更新申請手続き期間:5月31日午前10時迄に完了してください。     

 3)更新手続き方法
    ITC協会Webページから入力手続きを行ってください 
      (知識ポイント及び実務活動報告を入力)     
   *資格更新ページ:https://wwu.itc.or.jp/fmi/xsl/point/p_index.xsl
  4)更新手続料のお振込み(6月末迄) ¥21,000円(税込み)
   
  ※なお、更新申請受領後、協会から申請内容によりポイント取得
   証明書の提出などをお願いする場合があります。
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  3.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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  「正に『ITC』の肩書き及びITCで得た知識、スキルは営業としての武器と
  なっています。」
  (今号の寄稿「企業内ITCとしての営業現場からの報告」から)

 15日間のケース研修を受講修了した時に、誰もが漠然と夢想した「明日の自分」
  を、まさに現実のものにした吉川さんの寄稿文の内容こそは、「今日の貴方」
  にも本当は十分に、手の届くところにあるのではないでしょうか。

 昨年度は、ビジネスプランを策定しているITC届出組織を対象として、日本
  全国(6ブロック・会場/22組織発表・40組織参加)で地域WSを開催・行脚
  してきました。
 
  ビジネス立ち上げに苦戦しているITC組織の悩みや実態も沢山伺いましたが、
  組織の年商1億円をめざし、戦う集団としての組織づくりをガンガン進めて
  いるITC組織代表者の話は、実績も上がっており、とても迫力のあるもの
  でした。

 協会では、今後とも独立系ITCのビジネス促進支援や企業内ITCの活性化支援
  などを目的として各種WSやコミュニティ大会、カンファレンス、テーマ研究
  会などを開催していきます。皆様のご参加をお待ちしています。

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  発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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