ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
         ITCAメールマガジン「創新」 第13号 2002.7.26

   目次
1.巻頭言 「中小企業のIT化のスピードアップを」
2.ITCI広島研究会の動向
3.協会便り「ITC Conference 2002参加申込みは、お早めに!」
4.会員の広場 「成功事例に学べ!」
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1.巻頭言「中小企業のIT化のスピードアップを」
                      ITコーディネータ協会理事 金杉 明信
                            (日本電気且謦役専務)

 ITコーディネータ協会をはじめ関係各位のご尽力で、現在までに1,894名のITコーディネータの皆様が誕生し、日本を支える中小企業の経営者の方々へ、IT化促進のための活動を行っています。この中小企業のIT化はさらにスピードを上げなければなりません。いま、中国の生産能力は、カラーテレビの月間生産量が500万台以上で、これは日本国内の年間出荷台数の半分以上だという事実に見られるように、日本に代わってまさに世界の生産基地となっています。1993年に2位だった世界における日本の競争力ランキング(スイスのIMDビジネススクール調べ)は、この10年間で30位にまで下がりました。この競争力は政府、経済、ビジネス、インフラの4分野で合計314項目の多岐な尺度で採点されていますが、IT(インフラ分野に含まれる)の項目の採点はその国の競争力ランキングに比例しており、IT化の格差が競争力に直結しているといって過言ではありません。
 日本の競争力を取り戻すには、IT化、とくに日本を下支えしている中小企業のIT化が最大のポイントだと私は認識しています。この中小企業のIT化という本来の目的に向かってさらにスピードを上げないと、日本の競争力を取り戻すことは困難だという危機意識のもとに日本全体が行動すべきです。

 ITコーディネータ協会と関係各位の変わらぬご尽力をお願いし、ITコーディネータの皆様の活躍を期待するとともに、NECグループも中小企業IT化に向けてさらにお手伝いをしていくつもりです。

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2.ITCI広島研究会の動向             ITCI広島研究会  普家浩文
                                  (有限会社キートス)

 今年も原爆の日を間近に控えた暑い広島から、ITCI広島研究会の熱い活動報告をさせていただきます。 現在会員数は11名です。

●活動実績
 主なものとしては、会の発足のきっかけとなった広島ソフトウェアセンター主催の「経営改善コース」研修教材製作と、研修の実施(広島県内で20回実施)があります。その後、公的事業活動は、ITCが誕生したこともあり、ITCも含めた中国地域ITC連絡会で引き継いで実施しています。現在、ITCI広島研究会は、インストラクションスキルの向上とITCIとしての情報交換を目的とした勉強会スタイルでの活動が主なものとなっています。

●今後の活動
 会では、今後も勉強会スタイルの活動を続けると共に、ITCIも含めてITCを組織化し、事業協同組合を設立することを目指しています。これは、個々のITCではなかなか受注することが難しい現状を打破し、大型案件も含めて受注機会増大が大きな目的の一つです。この組合形態は、個々では活動が難しい現状のITCにあって、有望な活動形態であると考えています。

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3.協会便り 「ITC Conference2002参加申込みは、お早めに!」
                    ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫

●「ITC Conference 2002」(8/30〜31)
 公募による「ITコーディネータ活動発表事例」発表者(3名)と、「パネルディスカッション」のパネラー(5名)が決定しました。
    http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2002/top.html

 大会プログラムへの協賛広告の募集受付は7月31日(水)までConferenceへの参加申込み受付は8月21日(水)までですが、定員総数(1日目:1,000名、2日目:500名)になり次第、受付を締切りますのでお早めにお申込ください。既に1日目、2日目とも各々300名以上の方が申し込まれています。

●2002年度第2期ケース研修(7月〜11月)スタート!
 2002年度第2期ケース研修は全国5都市(札幌、東京、金沢、名古屋、大阪)18会場で開催されることとなり、7月27日(土)〜11月10日(日)の約3か月間、627名の受講者がITC、ITC補を目指して研修を開始します。

●第3回ITコーディネータ補試験申込受付開始予定(8/1)
 願書申込み受付を、8月1日(木)より開始致します。(〜9月30日(月)迄)願書のダウンロード及び願書・告知ポスターの送付お申込みは、協会ホームページ http://www.itc.or.jp/ の「ITC補試験」バナーボタンを押して、手続き画面からご利用ください。

●平成14年度ITSSP追加募集開始
 先日(7/19)ITC、ITC補全員にご案内致したとおりITSSPの追加募集が開始されます。一次募集と同様に、各地の経済産業局より、公募および締め切り日等の告示が逐次行われる予定です。今回の特徴は、「経営者向け研修事業」の支援が強調されており、金融機関との連携にも積極的な応募を呼びかけています。

●ITコーディネータ協会「経営者向け研修」の開発
 ITコーディネータ協会では、ユーザーとITコーディネータとのマッチング機会の拡大を図るため、「中堅・中小企業経営者向け研修(カリキュラム、教材)」の開発を行ってまいりました。9月1日(日)には当研修のインストラクター養成を目的として研修キットの研修会開催を予定しています。
 詳細に関しては、近日中にITC協会よりITC、ITC補、ITCIの皆様にご案内する予定です。

●ITコーディネータ掲載記事
 ・「日経IT21」  発行:日経BP社 7月29日発売(9月号)
   実録!ITコーディネータ活用(連載:第6回)
      http://it21.nikkeibp.co.jp/

 ・週刊「宝島」 発行:宝島社 7月23日発売(7/31号)
    今週のトレンド「資格最前線!」
    ITコーディネータ資格の取材記事を掲載

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4.会員の広場 成功事例に学べ!
         「ITC Conference 2002」事例紹介への期待   小形 茂
             鞄経リサーチ 企業調査局 企画担当営業部長

 ITコーディネータが、企業を舞台としてIT投資の「コーディネータ役として活躍する」記事を最近新聞や雑誌でよく見かけるようになった。協会事務局の皆さんのたゆまない広報活動の成果でもある。こうした中で、私の周りにも、「資格をとって独立したけれど仕事がない。」と呟く仲間もいる。しかし、仕事を見つけようとしていないのが実情のようだ。
 ITコーディネータ制度が発足し早1年、ITコーディネータ、ITコーディネータ補はほぼ1,900名に達しているが、そのほとんど方々が、「資格は取ったけれど・・・・」の状態であることも事実だ。景気回復が遅れる日本経済回復の切り札として期待のかかるIT化であるが、投資額が膨らむ一方で、期待していたほどの効果があがっていない例が予想以上に多いものITコーディネータにとって逆風となっている。
 このような環境の中でもITCのミッションは着実に花開きつつある。8月30日、31日に開催される「ITC Conference 2002」の中で「活動事例」として、また「ITC企業家」として発表される方々がその成功事例である。実績のない我々は「学ぶより、真似ろ」の精神で当日の発表を迎えたい。(参加申し込み受付中です。)新規の資格制度の先行きは、草創期の取得者の活躍が将来の資格制度のステータスを決定するといっても過言ではない。ITコーディネータ
の未来が今の我々にかかっているのである。企業にとってIT化は目的ではなく、あくまでも手段であるのと同じように、ITCにとってITC資格資格取得は、ITCプロセスを学ぶ手段であってゴールではない。ITCのミッションを果たしてこそ生きる資格である。

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[編集後記]

 夏は桃と西瓜が美味しい。花が咲き、実がなり、DNAが受け継がれます。日本では、個人も法人も少子化が進んでいます。2001年は、出生率(女性が一生に産む子どもの数)は1.33なり、出生数も117万人と過去100年間で最低でした。創業企業数も年間約18万社と創業率は4%(全企業に占める創業企業の割合、米国は14%)でしかありません。
 このままでは21世紀に人口も企業数も半減する可能性が高いと思います。知(道)と和(情)の日本文化継承のためにも「産めよ育てよ」、個人と法人の多子化が課題です。団塊の世代の親は、3人の子どもを産み創業した人が多かったのです。団塊の世代は、2人の子どもしか産まなかったし創業した人は僅かでした。団塊ジュニアが、子どもを3-4人産め、創業できるように、税制改革などの公助を推進するともに、共助面、自助面で、ITコーディネータの皆さんの知恵と行動力を結集したいと思います。

 本号より「会員の広場」を新設しました。会員間のコミュニケーション活発化のために、投稿要領を参考の上、積極的な投稿をお願い致します。
                                       (西脇 隆)

●「会員の広場」投稿要領(第2次締切り8月19日(月) nishiwaki@itc.or.jp へ)
1. 氏名、職業、性、年齢、住所、会員番号を明記してください。匿名はなしと
  します。
2. 内容は、ITCとしての活動状況、ITC資格取得動機と経緯、ITC会員への期
  などで、字数は約600文字です。
3. 恐縮ですが、原稿料はなしです。多数の応募がある場合は、創新に掲載
  されないこともあります。また、添削されることもあることをご了解の上、応
  募してください。

(参考)
注1 約600文字(35文字×約17行)は、天声人語(朝日新聞朝刊)、春秋
   (日本経済新聞朝刊)の文字数で、3分スピーチ用です。
注2 ワードは、MS明朝12ポイント 1行35文字で約17行(595文字)、カタカナ
   は全角、英数字は半角でお願い致します。
3-5行おきに1行ブランク行を入れると読みやすいと思います。
注3 約600文字に納まらない場合は、要約のみとし、詳細はリンク先に記述
   も可能です。
注4 官邸のメールマガジンを参照してください。
      http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/index.html

 配信に関する問合せ、配信停止等は以下の編集担当までお願い致します。
                       編集担当:西脇 隆 nishiwaki@itc.or.jp
                        発行:ITコーディネータ協会 広報担当

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