ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第130号 2007.5.25 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
  持って頂いている皆様(約8千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
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  1.ITCビジネス成功事例情報
   【昔ながらの「外商型スタイル」をITによって改革!】
【社長のお惣菜作りのこだわりと戦略を支援する情報化】
   【地域デビューの手段としてITC資格の活用】
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  2.ITC協会からのお知らせ
   ・第9回全国コミュニティ大会開催報告
   ・ITC Conference 2007のお知らせ
   ・ケース研修受講体験記(2006年度第3期 東京会場)掲載しました
   ・「第2回情報通信設備展ビジネスコミュニケーション東京2007」
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  3.ITC協会便り「IT経営成熟度診断ツールの新業種版リリース(連載第一回)」
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  4.編集後記
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  1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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  ◆昔ながらの「外商型スタイル」をITによって改革!

                   みのりITコンサルティング・代表
ITC佐賀・会長    坂下 正洋  
 
  「有田焼」で知られる有田陶器業界の商社は、営業スタイルが個人の
  経験や勘に頼った旧来の外商型スタイルである。
  有田の外商は、従来見本品を並べ提案する商売が成り立っていた。
  (その背景には、料理長が器の選定権を握っていた)
  しかし現在は、フードコーディネータ等によるトータルコーディネート
  でのコンセプト重視の提案営業が求められており、これ等に対する
  施策等が出来てないのが現状であった。

 私が支援した(有)瑞祥は、この現状を打破するために、既存していた
  "画像データベース"に対する具体的なシステム導入および、営業戦略の
  再構築としてWeb戦略の導入を望まれたので、IT推進アドバイザー制度を
  活用した個別コンサルティングにて解決策を立案した。

 それは、インターネットの活用を主体とした、新たな外商型スタイルを
  目指せるシステム開発であり、現行の営業行動をモニタリングしながら
  システム要件定義の取りまとめ・ベンダー選定・発注・導入までを進めて
  いく物であった。特にベンダー選定に当っては、ニュートラルな独立系
  ITCの強みを生かしたコーディネートを行い、ITC、顧客、ITベンダーの
  信頼関係(Win-Win)のもとで、満足する成果を達成することが出来た。

 なお今年で、ITCとして独立して5年目となりましたが、佐賀・長崎県に
  おいて中小企業のIT経営を支援しながら、独立系ITCとして生き残れる
  ビジネスモデルを模索しております。

 ・みのりITコンサルティング
  http://www.minori-itc.com/case.html

 ・ITコーディネータ協会ホームページ掲載
  http://www.itc.or.jp/about/casestudy/support/support12.html

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  ◆社長のお惣菜作りのこだわりと戦略を支援する情報化

                    有限会社 エイド 代表取締役
                              長尾 和彦

 株式会社アオヤマ様は、独自の製造方法で作り上げて行くお惣菜の味に
  こだわっています。 目立った営業活動はほとんどしていないのですが、
  県内外から引き合いがあり、現在、四国4県と岡山、兵庫、大阪のお客様に
  お惣菜を卸し、ここ5年間は毎年1億円ずつ売上を伸ばしてきています。

 6年前、「コンピュータシステムが古くなり、業務の変化に対応できなく
  なったので、安くシステムを変更してほしい」と言うアオヤマ様からの
  ご相談がきっかけでお付き合いが始まりました。

青山社長のこだわりで、味と安全性を保つ為に食材と製造過程で手間と
  費用を落すことができません。しかし、手頃な価格感は戦略上、維持して
  いかなければなりません。それで、「納品予測、受注、納品商品集計、
  材料分解、仕こし指示、製造分解、振分指示、出荷の工程」の業務が
  効率良く流れる仕組みを作りそれをシステム化することにより、
  製品にかかる原価を下げ、価格を手軽なものに維持しようと思いました。
  さらに顧客から頻繁に要求される受注形態の変更を容易にし、
  ときの必要に応じて情報処理方法を進化させることができるシステムを
  目指し、取組みました

 地道な支援を続けるなかで、上流部分の改善の重要性を理解していただき
  徐々に、業務改善、IT経営支援の依頼を受けるようになり、現在では
  アオヤマ様のCIO的な役割をはたす顧問として契約を結んでいます。

 現在、私個人としてアオヤマ様のような契約を4件ほど結んできました。
  この数年間の活動で感じてきましたことは、多くの中小企業(特に零細、
  小規模、中規模)にとってITCプロセスの実践と経営改善の事例を
  あわせたアドバイスが非常に有効であると感じました。
  今後、多くの中小企業に経営改革をサポートできる必要な人材になるよう
  努力していきます。

 ・有限会社エイド
  http://www.aid.nu/

 ・ITコーディネータ協会ホームページ掲載
  http://www.itc.or.jp/about/casestudy/management/management24.html

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  ◆地域デビューの手段としてITC資格の活用
         〜 団塊世代、定年後の生き甲斐を求めて 〜

                      PM-Valueソリューションズ
                        代表 宮村 孝行、PMP

 ITCAによると3月時点で、企業内ITCは76%約5,700名とのことですが、
  その中には団塊世代の方も数多く居られることかと思います。
  私は、数年前の闘病生活において、「過去を振り返らず、くよくよせず、
  将来を見据えた生き甲斐のある生活が大切」と主治医から指導されました。
  そこで第二の人生として、永年培ってきた知識や経験を知恵に換えて、
  何か地元に貢献できないかと自問自答して得たのがITC資格の取得でした。

 現在、NPO法人埼玉ITCに所属し、「地域に密着し、身の丈に合ったITC活動」
  をモットーに活動をしており、昨年度は経営者研修・CIO研修の講師を
  通じて沢山の出逢いがありました。(経営応援隊事業一覧)

 このメールマガジンを読まれている全国のITCの皆様も、ITC資格取得に
  際して明確な目的を持たれたかと思います。しかし定年を間近に控えた団塊
  世代の企業内ITCの方は、目的の再定義・見直しをしては如何でしょうか?
  何故なら、ITC資格取得は「目的ではなく手段」だからです。
  またそれは「地域デビュー」するための有効な手段と成り得るものと思います。

 この時重要なのは「場の設定」だと思います。即ち「自分の立場、活動の場、
  時間の場、コミュニケーションの場、相手の立場」等を明確にすることが
  重要ではないだろうか。私は、退職後独立系年金ITCとして、
  会社人間から地域人間として飛躍するために、
  (1)事業のための屋号を登録(機が熟したら法人化も良いが疲れる!)
  (2)地元の商工会議所に入会(Give&Take)
  (3)地元のITC組織に入会(スキルアップと情報交換)
  (4)その他の専門家団体・組織に入会(ネットワークの拡大)
  など、「自分の立場」を明確にし、地域や相手を知ることによって
  自分なりのITC像を確立することで、生き甲斐、遣り甲斐のある時間を
  地域と共に過ごすことができると思います。
  これもITCとして一つの生き方ではないでしょうか?
 
  また、愚息も企業内ITCとして頑張っており、
  お互い良い刺激にもなっております。
  機会があればまた具体例を紹介いたしたく・・。

 ・PM-Valueソリューションズ
  http://www2s.biglobe.ne.jp/~miyamura/

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  2.ITC協会からのお知らせ
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  ◆第9回全国コミュニティ大会開催報告(5/17)

 業務開発・広報委員会(西岡郁夫委員長)主催の第9回全国コミュニティ大会
  が、5月17日(木)大田区産業プラザに全国から87のITC届出組織代表者と、
  経済産業省や協会理事など関係者を集めて盛大に開催されました。
 
  ご来賓の経済産業省夏目健夫室長の御挨拶や協会下田専務理事からの方針
  説明のあと、3名のITCを含む8名でのパネルディスカッションが行われました。

 この大会の模様は、追って、協会ホームページに掲載予定です。

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  ◆ITC Conference 2007のお知らせ

 2007年度のカンファレンスは10月19日(金)、20日(土)
  大田区産業プラザ(昨年と同一場所)で開催されます。

 ・カンファレンス実行委員募集中です:5月14日(月)〜5月28日(月)
  ・ITC活動発表事例募集中です:5月9日(水)〜5月31日(木)
  *ふるってご応募下さい。

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.itc.or.jp/activity/seminar/conference.html

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  ◆ケース研修受講体験記(2006年度第3期 東京会場)掲載しました

 協会ホームページに東京開催(2006.12〜2007.3)ITCケース研修の
  受験体験記を掲載しました。

 *詳細は、こちらをご参照ください
   http://www.itc.or.jp/authorize/training/report/report06.html

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  ◆「第2回情報通信設備展ビジネスコミュニケーション東京2007」のお知らせ

 中堅・中小企業のIP&モバイル化の促進をテーマにした展示会「第2回
  情報通信設備展ビジネスコミュニケーション東京2007」が開催されます。
  日時、場所:6月28日(木)〜29日(金)池袋サンシャインシティ文化会館2F

 昨年に続き、COMPASS石原編集長の講演を行います。
  知識収集の場としてご活用されてはいかがでしょうか。

 今年は、新たに、NTTドコモ、NEC、シスコシステムズ、
  キヤノンマーケティングジャパン、シャーププロダクトシステム、
  パナソニックコミュニケーションズが参加します。

 *詳細および申込は、こちらをご参照ください
   http://www.ric.co.jp/expo/bct2007/index.html
   http://www.ric.co.jp/expo/bctj/BCT2007_DM.pdf

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  3.ITC協会便り    支援・開発委員会 診断ツールWG主査 川内 晟宏
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  「IT経営成熟度診断ツールの新業種版リリース(連載第一回)」

 IT経営成熟度診断ツールは中小企業支援の気づきフェーズ・コンタクトツール
  として利用しやすいとの評価をITCの皆様から頂いていました。
  このツールは業種版が準備されており、企業にとって抽象的でなく実践的な
  感覚で自己診断できる点が顧客企業から評価していただいた理由です。

 これまで「製造業版」「建設業版」「卸売業版」の3業種版が提供されていま
  したが、その他の業種への拡大の要望が多くのITCより寄せられていました。
  このたび「小売業版」「飲食業版」「観光業(ホテル・旅館業)版」

 「貨物輸送業版」の4業種版が新しく開発され、6月1日から協会HPでダウン
  ロード提供が開始される予定ですのでお知らせします。
  (尚、ダウンロードは診断ツール研修受講済みの有資格者のみに許可されます)

 ITC協会では業種版拡大のため2006年度に診断ツールWGを公募により発足させ、
  1年間をかけて新しい業種版の開発を進めてきました。
  各業種版開発チームの苦労話は次回以降のメルマガでご紹介していきます。
  またこれと平行して「IT経営実現要素マニュアル」の改訂を行い、ITCの
  ナレッジ辞書として利用できるように工夫を加えました。

 これまで手薄であったサービス業版ツールの充実を行ったため、
  ツールの利用範囲が大きく広がりました。
  ITCの皆様の中小企業支援活動において大いに活用していただければ、
  開発チーム一同大変嬉しく思います。
  このツールを利用していただいた皆様のご意見を反映して、今後さらに
  使い易いツールへの改善を進めて行きますのでご支援をよろしくお願いします。
  また、このツールに新たに興味をお持ちの方は
  協会の主催研修受講を考慮ください。

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  4.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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  今週はITC支援事例の取材(COMPASS)同行で富山と愛知に出張しました。
 
  富山では機械板金メーカー、建設業と、県の支援機関を、愛知では貿易商社
  を訪問しましたが、それぞれ3名のITCの方のITCプロセスによる支援活動が
  高く評価され、社長からは非常に信頼されていることを実感しました。

 今号メルマガの【ITCビジネス成功事例】の寄稿にも、活動するITCの方の生の
  情報を掲載していますが、こうしたITC(専門家)に対する企業側の切実な
  ニーズは必ず存在する、ということを取材のたびに再認識させられます。

 また一方では、こうしたニーズを捉えて”戦略的に”ビジネスとして成立
  させる動きも、富山をはじめ各地のITC組織で着実に進行しているようです。
 
  6月9日に名古屋で開催する「IT経営カンファレンス2007 in NAGOYA」に
  合わせてITC有志によるITC全国組織(LLP)設立発表の動きもあります。

(参考)「IT経営カンファレンス2007 in NAGOYA」
   http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/nagoya_conf2007.html

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   http://www.itc.or.jp/activity/mail/index.html
 
  ※当協会からのメール配信で、宛名等が外字(機種依存文字)で
  文字化け(抜け)が発生している場合には、略字で対応させて
  いただきますので広報まで御連絡下さい。
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  発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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