ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第136号 2007.9.14 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
  持って頂いている皆様(約8千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
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  TOPIC
   【中小企業IT経営力大賞の案件公募に向けて】
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  1.ITCビジネス成功事例・活動事例情報
   【ITC三重のミッションは経営者のメンター?】
   【顧客感動度向上を目指して】
【ITコーディネータとしての独立】
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  2.ITC協会からのお知らせ
   ・平成20年度IT経営カンファレンス企画公募のお知らせ
   ・協会機関誌「架け橋」第3号発行
   ・ITCカンファレンス2007への参加申込受付中!
   ・ITC長野シンポジウム2007
   ・平成19年度情報モラル啓発セミナーin広島のお知らせ
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  3.編集後記
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  TOPIC
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   【中小企業IT経営力大賞の案件公募に向けて】

                    業務開発・広報委員長 西岡郁夫

 <経営力大賞はITCへの追い風の現れ>
  このたび「中小企業IT経営力大賞」の創設が発表になりました。
  これはIT経営の推進によって中小企業活性化をはかるという政府の強い想い
  の現われであり、時代はITCを強く必要とし始めているのです。
  経営力大賞の前身である「IT経営百選」でITCは、認定事例の約30%にかか
  わり、大きな存在感を示してきました。

 <ITCの志を示す貴重なチャンス>
  この国家的なイベントは、制度創設以来、IT経営推進に向けて邁進してきた
  ITCの力と熱い志を伝える貴重なチャンスです。
  中小企業の経営者にIT経営の重要性の気づきを与え、そのIT化を指導してきた
  実績を事例化して、可能な限り積極的に応募をお願いします。
  また、これまでのITC実績の顕彰の面からも「IT経営百選」や「ITC経営気づき
  事例集」の貴重な知財を、その後の経営の成長を織込み、漏らすことなくすく
  い上げることも心がけてください。

 <質・量ともに群を抜く応募実績を>
  「経営者の気づき」から始まるITCならではのIT経営の推進事例を1件でも多く
  集め、ITCの支援案件が質・量ともに群を抜いて素晴らしいという事実を作り
  上げることこそ、ITCの認知度を高める効果的な施策です。
  業務開発・広報委員会としても全力をあげてITCのみなさんの公募活動を支援
  していく所存です。

 *中小企業IT経営力大賞
  http://www.itouentai.jp/award/
 
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  1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例・活動事例情報

 **このコラムでは全国のITCから寄せられた生の事例情報を掲載します**
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  ◆ITC三重のミッションは経営者のメンター?

                              ITC三重 会長
                  (有)ヒキタ経営情報事務所 疋田 眞也

 「この度は、アドバイスいただきありがとうございました。私は3代目なので
  経営者としての決断力、実行力に欠けていると思っております。
  ぬるい経営者から熱い経営者になっていきます」

 三重県松阪市で実施したIT経営キャラバン隊での相談コーナーでのこと。
  工程管理システムの導入についての相談のはずが、事情を聞いているうちに社員
  間の人間関係の話になり、原因はと遡っていくと親族である経営者間のコミュニ
  ケーションにまで問題が行き着きました。こっちは、うんうんと話を聞いていた
  だけなのですが、後日、冒頭のような手書きのハガキをいただきました。

 目を引くIT活用事例が取りざたされる中、中小零細企業からの相談が多い地方
  では、先端のIT経営の知識というより「よろず相談」に対応できる人間力が必要
  となってきます。
  経営者の悩みは多様で深いものですから、地元で気軽に相談ができる「信頼の
  おける助言者」としての、地道な活動の中に地域ITCのミッションがあるような
  気がします。

 三重県内のIT経営を支援しているITC三重の活動も6年目を迎えています。
  ITSSP事業からIT経営応援隊事業などへの参画、経営者セミナー・経営者研修会
  の実施、経営計画やIT化計画策定コンサル等の実施など、会としても地域で
  がんばる5年分の指導ノウハウが蓄積されてきました。

 今後も「中小企業のよきIT経営への相談相手」として信頼を高められるように、
  研鑽を続けていきたいと考えています。

 ITC三重(8月にリニューアルしました)
  http://www.itc-mie.org/

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  ◆顧客感動度向上を目指して

                有限会社ダイコンサルティング 代表取締役
        協同組合戦略プランナー21 理事長兼ITコーディネート事業部長
  ITC(ベストITサポータ)、ITCインストラクタ、中小企業診断士 坂田 岳史
 
  ITC活動に限らず、どんなビジネスでも顧客満足度向上という取組みがされると
  思います。
  顧客満足度は、出費した費用に対してそれ相当の価値が提供された場合に向上
  するといえるでしょう。例えば、レストランに入って1000円のランチを注文しま
  した。それ相応の味であれば、「美味しかった!」と満足度は高いでしょう。
  さらに、きめ細かな接客があれば、「店員さんも気持ちいい!」ということで、
  さらに満足度が向上し感動度に発展すると思います。

 ITCの場合は、味で勝負できませんが、IT化の効果で感動を得て頂くことは可能
  だと思います。現在、ある製造業グループのIT化に取り組んでいる企業があり、
  私も支援しています。
  このグループでは、大手メーカーからの受注データをEDIを活用してグループ内
  に配信し、案件単位でQCD管理をグループ内でできるシステムを開発しています。
  さらに、個々の企業でも自社内のQCDを個別に管理できる仕組みがあり、上手く
  活用できれば経営改革ができるツールになり得ます。

 グループの幹事企業(A社)がシステム開発を担当し、他のメンバー企業は仕様
  検討などに参加しています。
  幹事企業であるA社は、企業グループでのシステム開発は始めてでした。
  そのため、私はこの企業グループの戦略・情報化企画作成からシステム開発、
  運用までを支援すると共に、メンバー企業の課題等を洗い出しシステム化への
  ニーズ反映なども支援しています。

 私は今回のシステムで最も重要なことは、メンバー企業が経営改革のツールで
  あるシステムをうまく活用できるかどうかだと考えます。
  そのため、開発の支援とともに、メンバー企業の経営改革(システム活用への
  動機付け、課題解決のための業務フロー作成など)も支援しています。
  このシステムが完成し、かつメンバー企業が経営改革のツールとして活用でき
  れば、この企業グループとして大きな成果が出るでしょう。
  そして、それが顧客感動度に繋がっていけばITCとしては至福の喜びです。

 有限会社ダイコンサルティング
  http://daiconn.co.jp/

 協同組合戦略プランナー21
  http://www.sp21.org/

 関西IT経営応援隊 ベストITサポータ賞受賞!
  http://www.daiconn.co.jp/contents/acm.php?d=8

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  ◆ITコーディネータとしての独立

                  株式会社浅井コンサルティングオフイス
               代表取締役社長 ITコーディネータ 浅井 鉄夫

 私は、2004年の6月にITコーディネータとして独立しました。最初は人脈が無く、
  あるのは会社時代の仕事での付き合いのある方々だけでどうしようもありません
  でした。まず人脈つくりから創めました。

 必要な情報を整理しました。特にITコーディネータとしての仕事に関するものが
  重要であると考えました。仕事に関する情報はそう簡単に集まりません。
  IT業界の先人をできるだけ多く尋ね、自分の考え方・技能・経験を中心に話を
  繰り返しました。
  あせらず、あらゆることに興味を持ちました。地元の商工会議所や地方自治体の
  商工振興部門へも足を運びました。その中からいくつかの話が見えてきました。

 わが国ではIT経営応援隊事業が展開され、その中にIT経営成熟度診断が位置づけ
  られていました。そのIT経営成熟度診断を実施できるのは、ITコーディネータで
  あってITC協会の経営成熟度診断ツールの研修を修了していなければならないこと
  になっていました。私は未受講でした。
  そこでそれまでに知り合ったITコーディネータ仲間に聞いてみたところ未受講の
  人がかなり大勢いることがわかりました。
  大半はそのような制度であることを知りませんでした。そこで仲間を10数人集め
  て、ITC協会に特別コースをお願いしました。
  そのときに協力してくれたのも独立後連絡を取り合っていた仲間でした。

 研修コース受講後、IT経営成熟度診断を複数回実施しました。
  いま中小企業ではITを使って効率化を高め、「体力よりも知力で利益を上げる」
  ことに気付いています。
  日本は少子高齢化がすすみ、経済が実感のある成長をしていません。
  個人は消費よりも貯蓄に精励し、大企業は生産設備投資と人財投資を優先して
  IT投資に向いていません。
  独立ITコーディネータとしての仕事は潤沢ではありませんが、自治体などと協力
  して中小企業を積極的に支援して、成功事例をたくさん作りたいと考えています。

 NPO法人 千葉県ITコーディネータ
  http://npo-chibaitc.or.jp/index.html

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  2.ITC協会からのお知らせ 
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  ◆平成20年度IT経営カンファレンス企画公募のお知らせ

 当協会では毎年1回、IT経営カンファレンスを開催し、企画の公募を行っており、
  平成20年度IT経営カンファレンス企画を、9月30日まで公募いたします。

 ITコーディネータ協会は、全国各地域における「ITCの市場開拓の取り組みを
  支援」することを目的とし、平成19年度から協会(業務開発・広報委員会)主催
  により、中小企業経営者や連携する自治体、公的支援機関、民間諸団体の関係者
  を主な対象として「IT経営カンファレンス」を開催することと致しました。
  要綱にそって、ご応募ください。

 *公募詳細はこちら
   http://www.itc.or.jp/foritc/exclusive/h20_conf.html

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  ◆協会機関誌「架け橋」第3号発行

 機関誌「架け橋」第3号を発行いたしました。
  8月31日より協会ホームページで年間購読の申し込み受付を開始しています。
  (年間購読申し込みで知識ポイント2Pを取得できます。)

 協会会員(個人・法人)の方並びに、第2号+第3号の購読を申し込まれた方は、
  手続き不要です。
  詳しくは、機関誌担当までお問合せください。

 *機関誌ご案内ホームページ
   http://www.itc.or.jp/activity/journals/index.html

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  ◆ITCカンファレンス2007への参加申込受付中!

 10月19日(金)、20日(土)に大田区にて実施予定のITCカンファレンス2007
  参加募集中です。
  (10月3日までですが、満席となり次第締め切らせて頂きます)

 これから、申込者が多くなり、人気のトラックはすぐに満席となりますので
  お早めにお申し込み下さい。

 *ITCカンファレンス2007詳細はこちら
   http://www.itc.or.jp/activity/seminar/itc_conf2007/index.html
  各トラックの講演概要を掲載しておりますのでご確認下さい。

 全国のITコーディネータの皆さん!カンファレンスでお会いしましょう!

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  ◆ITC長野シンポジウム2007

 (NPO)長野県ITコーディネータ協議会(所在地:長野市、理事長:荒井綏)
  では、9月22日(土)13:00より長野市において「ビジネス指向ITCの在り方」
  を討議するシンポジウムを開催します。「地方でのITC自立方法を探る」と題し、
  近県の群馬、栃木、富山、山梨各県よりITCの参加を得て、長野を加えた5地域
  ITCの活動事例紹介とパネルディスカッションを行います。
 
  パネラーにはITCA広報担当の中塚氏にも参加いただきます。「ITCビジネスで
  食べていける?」・「引き合い頂いたのに経験不足で受注できない」・
  「物件が大きすぎて手が足りない」等々諸問題を一緒に考えてみませんか。

 *イベント詳細はこちら
   http://www.itc-nagano.or.jp
  ITCAセミナーのご案内にも掲載されています。

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  ◆平成19年度情報モラル啓発セミナーin広島のお知らせ
     【情報社会で企業に求められる情報モラル】
    人権に配慮した個人情報の保護・情報セキュリティ

 本セミナーでは、情報社会において企業がより高い信頼を獲得し、より効果的
  に活動するために必要な考え方や取り組みについてご紹介いたします。

 日時:平成19年10月2日(火)13時15分〜17時00分
  対象:中小企業の経営者・管理者、実務担当者、企業でインターネットを
     活用する人等
  定員:200名(先着順で定員になり次第締め切らせていただきます)
  申込締切:9月26日(定員に満たない場合、延長します)
  参加料:無料
  場所:メルパルク広島(6階 平成の間)
  主催:財団法人ハイパーネットワーク社会研究所
  ※知識ポイントは付きません

 *セミナー詳細はこちら
   http://www.hyper.or.jp/moral2007/hiroshima/

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  3.編集後記           ITC協会 広報担当  山川 元博
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  今号は、三重、京都、千葉のITCの方から寄稿をいただきました。
  寄稿していただいた皆様、ありがとうございました。

 猛暑の8月が過ぎて、秋の気配を感じる9月になりました。
  読者の皆様には、お変わりございませんでしょうか。
  私は、今年の秋を「芸術の秋」にしようと、三線(さんしん)の練習をして
  います。皆様は、どのような秋をお過ごしになりますか。

 最近、メルマガ配信申込をされる方が増えています。
  大変嬉しい傾向です。ありがとうございます。
  申込まれた理由を見ると、「ITCを目指している」「ITCに興味がある」と
  いう方が、8割もいらっしゃいます。
  あとの2割の方は、最新のIT傾向など「情報収集」の方です。

 ITCに希望と熱い気持ちを持って、メルマガ配信を申込まれる方のためにも、
  現在全国で活躍されているITCの方々の活動事例や多くの成功事例、
  協会からの有益な情報を配信していかなければ、と改めて強く感じます。

 ※※※※※メルマガ「創新」では、寄稿をお待ちしております※※※※※
  「こんな活動しています」「こんな成果出ました」「参考にしてください」
  等の事例をお持ちの方がいらっしゃいましたら、広報担当までお知らせ
  ください。

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   http://www.itc.or.jp/activity/mail/index.html
 
  ※当協会からのメール配信で、宛名等が外字(機種依存文字)で
  文字化け(抜け)が発生している場合には、略字で対応させて
  いただきますので広報まで御連絡下さい。
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  発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 山川
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