ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第139号 2007.10.26 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
  持って頂いている皆様(約8千6百名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
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  1.ITCビジネス成功事例・活動事例情報
   【ITC長野シンポジウム『地方でのITCの自立方法を探る』について】
   【金融機関連携ワークショップへの出席と、山口県での取り組み】
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  2.ITC協会からのお知らせ
   ・ITC協会IT経営キャラバン隊事務局からのお知らせ
   ・「ITCカンファレンス2007」開催御礼
   ・日経コンピュータ連載中のお知らせ
   ・「ITGI Japan Conference 2007」のご案内
   ・ITC協会、新任事務局員ご挨拶
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  3.編集後記
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  1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例・活動事例情報

 **このコラムでは全国のITCから寄せられた生の事例情報を掲載します**
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  ◆ITC長野シンポジウム『地方でのITCの自立方法を探る』について

                 NPO法人ITC長野    理事長 荒井 綏

 経営の側に立ってITと経営をつなぐというITCのミッションを実現するため
  には、ITCの自立が欠かせません。
  今回、ITC栃木、ITC群馬、ITC富山、ITC山梨およびITC長野の中心メンバーに
  集まっていただき、『地方でのITCの自立方法を探る』というテーマで、具体的な
  活動報告とパネルディスカッションを内容とするシンポジウムを開催しました。

 「ITCがいなくても世の中は廻っている?」という問題提起に対して、白熱した
  議論が展開されました。
  また、ITC自立のための課題、解決のための方法論をめぐって、聴衆も含めた
  熱心な議論が行われました。

 中堅・中小企業であれ、自治体であれITCサービスに対する潜在的な需要は
  大きいこと、需要を顕在化しITCサービスの提供から成功事例に結びつける
  には地域金融機関や地域の公的支援機関との連携が有効であることが各地の
  実例で確認されました。

 支援実績を積み重ねてITCに対する信頼を確立するには、ITCの熱意と顧客
  ニーズに的確に応える成果が重要であることは言うまでもありません。
  それと同時に、初めは無償のボランティア活動が不可欠であるとの意見が
  多かったです。
  特に公的機関による『ITCの止まり木』がない地方ではITC組織を他機関との
  連携の要となる『止まり木』として育てる必要があり、これは基本的にITCの
  ボランティア活動で支えられています。

 講師・聴衆ともに、今回の経験・意見交流が有意義であったことを確認し、
  1年後の再度の交流を約して散会しました。

 NPO法人 ITC長野
  http://www.itc-nagano.or.jp/index.html

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  ◆金融機関連携ワークショップへの出席と、山口県での取り組み

       アイティコーディネータやまぐち協同組合
専務理事 原田 耕太郎

 9月26日、2007年度第1回金融機関連携ワークショップへ出席致しました。
  ワークショップでは、過去に成功事例として多数紹介されている
  【中部:水口モデル】【大阪:川端モデル】【東京:田中モデル】等を中心に、
  参加の先生方から各地での今年度の取組み状況が報告されました。

 山口県では、一昨年・昨年と地元地方銀行様と連携した「経営者研修会⇒
  IT経営成熟度診断」を実施致しました。
  また昨年は、中小企業金融公庫:下関支店様と同様の連携をさせていただき
  ましたが、残念ながらいずれも次の【個別コンサル】に繋がるような実績には
  至っていません。
  他地域の状況を考えると、研修会・成熟度診断ともに、一層の質の向上が
  必要であると感じています。

 また「都市圏の成功事例」と「地方での成功事例」では、規模の大小など、
  若干の地域間格差を感じますが、いずれも「マニュアル化されたITC業務」
  ではなく、どちらかというと【属人化】された人間関係(各金融機関担当者様
  や経営者の方々との)が中心にあり、それに高い品質で応えることによって、
  更なる信頼関係を構築することが重要であると感じています。
  そして、中小企業⇔金融機関⇔ITCの三者が、「Win-Win-Win」の関係を構築
  することが【金融機関連携のあるべき姿】であると考えています。

 私たちアイティコーディネータやまぐち協同組合では、今後も各地の成功
  事例を参考に、山口県オリジナルのモデルを確立し、県内金融機関様との
  連携を深めていこうと考えています。

 アイティコーディネータやまぐち協同組合
  http://www.siy.co.jp/itc/

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  2.ITC協会からのお知らせ 
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  ◆ITC協会IT経営キャラバン隊事務局からのお知らせ   小林 寛三

 ○IT経営キャラバン隊10月度報告        
   ◇全体動向(10/25現在)
    IT経営モデル通算開催回数:72回/全体モデル通算回数:85回
   ◇10月度状況:14回(10/27大館市予定含む)以下ITCが講演等したもの
    10/1 栃木県足利市:関会長、オープニングテープカット参加
       ITC栃木(福沢氏ほか)
    10/4 兵庫県姫路市:地元ITC川端氏
    10/10 群馬県高崎市:地元ITC木島氏ほか
    10/12-14 青森市未来フェスタ:関会長:オープニング&講演
       ITCあおもり(澤田・福永氏ほか)
    10/16 富山市IT経営キャラバン隊:関会長:オープニング&講演
       ITC富山(吉田氏ほか)
    10/19-20:ITC Conference 2007@東京都大田区
       IT経営キャラバン隊写真展を展示
   ◇11月度予定:13回

 ○各地IT経営キャラバン隊からの気づき
  足利市(10/1)、青森市(10/12-13) 、富山市(10/16)で、関会長はオー
  プニングに参加し、講演も行いました。事務局として、これらに参加して、
  各地のITC他との情報交換の機会がありました。以下各地で気付いた点です。

 <IT経営キャラバン隊目的の再確認>
  IT経営キャラバン隊の参加の意義は、IT経営の普及啓蒙と各地のITCと
  商工会議所との連携推進ですが、同時に、各地のITCを含めた関係者との情報交
  流ネットワーク拡大は今後重要です。

 <各開催地の状況>
  Seeing is believing! 即ち、IT経営キャラバン活動を通じて見聞きした、
  各地の状況は強烈なインパクトがありました。印象としては、キャラバン隊
  が開催されたのは各地の中核都市ですが、シャッター商店街も目立ちました。
  特に、夜7時半頃を過ぎると、駅前商店街であっても人通りが閑散としている
  ことも目立ちました。各地域では、官民挙げて産業振興や町の活性化策など
  種々試みているものの、過疎の影響をもろに受けています。少子高齢化は、
  地方ほど深刻な課題であることを実感しました。

 <ITCの活躍基盤>
  ITCの活動の基盤は、IT経営にチャレンジしようとする企業の潜在的なニーズ
  です。しかし、地方経済は景気回復の実感が伴わず、グローバル競争の中で
  の空洞化の傾向の中では、水量が少なくなった池の中の魚の状況になりかね
  ません。地元の独立系ITCも、その大半は、東京とのビジネスに忙殺され、
  地元の活動に参加できるITCの数が細ってきています。

 <IT経営の重要性の認識>
  公的な支援機関は、IT経営導入の効果についての認識は、まだ充分ではあり
  ません。一部に理解者はいても、組織トップにまで浸透しておらず、組織的
  な動きにまで発展していない面も目立ちます。

 <地元メディアへの情報提供>
  関会長は、青森で急遽、地元の東奥日報の取材を受けました。取材は約1時間
  を費やして、ITC制度やIT経営全般について言及して、記者とかなり突っ込ん
  だやりとりとなりましたが、10/14朝刊に掲載された新聞記事では、「農・漁
  業にICT化を」が記事見出しとなっており、そこに現地の関心が高いことが伺
  えます。

 <各地金融機関の役割>
  商工会議所もさることながら、ユーザ企業と密に関係しているのはやはり地元
  金融機関です。地元金融機関は、低金利時代の中で給与振込みなど直接的な
  取引拡大を期待しています。
  地銀等は、経営相談・経営指導などを通じた集客力を持っています。富山など
  では「IT経営を顧客企業の競争力強化につながる」と、地銀等が位置づけてい
  るのは正解だと思います。地元企業の活性化は、結果として、金融機関の安定
  経営につながる訳ですから。

 <各地のITCへの感謝>
  あるITCからは「ITと経営のプロフェッショナル」が天職だと思ってITCになっ
  たとの声を聞きました。様々な地域格差がある中でも、少数のITCが非常な
  使命感をもって活動している姿がありました。イベントが終了した瞬間から
  次の活動を開始する姿には励まされます。
  ぜひ各地のITC間の横連携を図っていきたいと思います。

 ※詳細情報は、以下をご覧ください
  IT経営キャラバン隊に関するブログ「IT経営キャラバン隊が行く」
  http://itcaravan.blog101.fc2.com/

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  ◆「ITCカンファレンス2007」開催御礼

 ITCカンファレンス2007が10月19日(金)20日(土)、大田区産業プラザ
  にて開催されました。

 延べ1,600名近くの方にご参加いただきました。
  皆様、誠にありがとうございました。
  たいへん多くのご参加をいただきまして、中にはご希望のトラックに参加
  できない方もいらっしゃいましたこと、申し訳ございませんでした。

 スタッフ一同精一杯努めましたが、時には至らぬ点もあったのではないか、
  と思います。
  来年の第7回カンファレンスに活かしてまいりますので、どうぞ皆様の
  ご意見をお聞かせください。

 ※ご意見は、こちらからお願いいたします
  http://www.itc.or.jp/activity/seminar/itc_conf2007/cf07_contact.html

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  ◆日経コンピュータ連載中のお知らせ

 2007年10月1日号より、ITコーディネータ協会監修・ITコーディネータ執筆
  による「中堅・中小企業のITマネジメント講座」(7回連載)が掲載中です。
  ITCプロセスガイドラインに沿って、事例を交えた内容となっています。
  皆様、どうぞご覧ください。
  第3回掲載は、2007年10月29日号になります。

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  ◆「ITGI Japan Conference 2007」のご案内

 日本ITガバナンス協会が主催するイベントです。
  日本ITガバナンス協会設立1周年を向かえ、"企業目標達成のための必須
  道具としてのITガバナンス”をテーマに海外から3名の専門家をお招きし、

 (1)ITガバナンスの新たな方向について
  (2)SOX対策においてCOBIT及びITILをどう活用するか
  (3)適切かつ健全な内部統制の構築におけるITガバナンスの役割等
  について最新の情報をご提供させていただきます。

 ★セミナー受講後、ITC資格者の知識ポイント証明書を発行します。★

 会期:2007年11月8日(木)9:30〜17:10 (受付開始9:00〜)
  会場:秋葉原コンベンションホール
  参加費(早期割引):会員¥15,000(非課税)、一般¥20,000 (非課税)
  (ITコーディネータ協会後援により、会員にはITC資格者も含まれます)

 *お申込みは、こちらをご参照ください
   http://www.itgi.jp/conf200711/index.html

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  ◆ITC協会、新任事務局員ご挨拶         

 ITCのみなさま、どうかよろしくお願いします。
  本年の9月にITC協会に事務局員となりました鈴木 一夫(すずき かずお)と
  申します。

 現在、協会ではシステムグループでシステム関係を担当しています。
  担当業務
  1.システム関係
   ・業務システム、ホームページ、メールの各システム開発・運用管理
  2.業務管理
   ・資格認定、資格更新、会員管理、ケース研修費用請求、ITC会員情報管理
  3.個人情報管理
   ・協会としてのセキュリティ、個人情報管理の徹底と推進

 これまでの1ヶ月は協会の現行システムの分析中であり、理解を深め、よりよい
  協会の基幹システムの構築に邁進しております。

 新メンバーとして、ITCの皆様との接点は少ない業務でありますが、今後は
  関連者の皆様と協会との密なる連携を図り開かれた協会としてコーディネート
  していきたいと思っています。

 これから、よろしくお願い申し上げます。

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  3.編集後記           ITC協会 広報担当  山川 元博
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  今号は、長野、山口のITCの方から寄稿をいただきました。
  寄稿していただいた皆様、ありがとうございました。

 先日、神宮外苑を通りかかりました。
  数年前に行ったきりですが、ここには有名な銀杏並木があり、紅葉の名所に
  なっています。見ごろ時期には、落ち葉の絨毯の上を歩けます。

 まだ、紅葉には程遠い状況でしたが、今年は久しぶりに行ってみようかと
  思っています。見ごろは、例年11月中旬から12月上旬だそうです。
  お時間のある方、訪れてみてはいかがでしょうか。

 紅葉の色づきと共に、だんだんと冷え込みが厳しくなってまいります。
  風邪など召しませんよう、皆様お体にはお気をつけください。

 今号も、9月・10月、協会新任の方のご挨拶を掲載いたしました。
  皆様、新しい仲間を宜しくお願いいたします。

 ※※※※※メルマガ「創新」では、寄稿をお待ちしております※※※※※
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  等の事例をお持ちの方がいらっしゃいましたら、広報担当までお知らせ
  ください。

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  文字化け(抜け)が発生している場合には、略字で対応させて
  いただきますので広報まで御連絡下さい。
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  発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 山川
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