ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第141号 2007.11.22 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
  持って頂いている皆様(約8千6百名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
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  1.ITCビジネス成功事例・活動事例情報
   【「ITソリューションフェア in ママカリ」のご報告】
   【企業内ITCとしての活動とその役割】
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  2.ITC協会からのお知らせ
   ・ITC協会IT経営キャラバン隊事務局からのお知らせ
   ・日経コンピュータ連載中のお知らせ
   ・「SaaSビジネスモデルの実証実験」モニター募集のお知らせ
   ・「中堅中小企業 競争力強化実践セミナー in 福岡」のお知らせ
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  3.編集後記
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  1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例・活動事例情報

 **このコラムでは全国のITCから寄せられた生の事例情報を掲載します**
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  ◆「ITソリューションフェア in ママカリ」のご報告

                             NPO法人ITC岡山 理事長
                              Office PiT 久保田浩二

 先日、ITCAにご後援いただきました「ITソリューションフェア in ママカリ」
  のご報告です。

 さる、2007年10月17日、18日に岡山コンベンションセンター(ママカリフォ
  ーラム)において、「ITソリューションフェア in ママカリ」が開催され、
  一般参加 約300名、出展企業関連 約150名、合わせて約450名の方々が
  参加されました。

 ITC岡山のメンバーも、応援隊以外のイベントに出展して広報していくのは
  初めてですので、「岡山でITCの認知度を上げよう!」と、メンバーは手弁当
  で参加して盛り上げようと頑張りました。

 NPO法人ITC岡山では、17日の午後に、約20分のプレゼンをいたしました。
  約15名の参加者の殆どがITベンダー、IT系専門学校の関係者であったため、
  ITベンダーとITCの協働による中小企業のIT化の支援の呼びかけをしました。
  印象としては、地方の中小ITベンダーでは、まだまだITC資格の認知度が低い
  と感じられました。

 18日の展示では、ITC岡山のブースに約20名の方が寄ってくださいました。
  ITCの活動内容についてのご説明をしましたが、残念ながら一般ユーザーの方
  の反応は「フーン、そんなサービスもあるのかなあ・・・」程度でした。

 IT系専門学校の先生へは、ITCのプロセスガイドラインのお話をしたところ、
  大変興味を持たれ、専門学校のカリキュラムも今までどおりのことをやって
  いると取り残されてしまうので、是非参考にしたいとのことでした。
  また、ITベンダーの方からは、「自社でユーザー向けのイベントをする際に、
  IT経営の講演等で声を掛けさせて欲しい」との反応もいただきました。

 全体として感じたことは、中小SIerは情報システムの構築だけでは将来に不安
  を持っており、少しずつでもITCの領域に興味を持ち始めていると言うことと、
  やはり、地方のユーザー企業では、まだまだITCの必要性を感じるところまで
  至っておらず、更なる働きかけが必要と言ったことでした。
  今後も業界内外の認知度を上げるよう、働きかけて行こうと思います。

 Office PiT
  http://www.office-pit.com/

 JMBSコンサルタント・グループ
  http://www.jmbs.jpn.org/

 007コンサルティング
http://www.bizsupp.jp/

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  ◆企業内ITCとしての活動とその役割

                             ITC新潟
浅田 淳

 私は、新潟にある装置メーカーM社において企業内ITCとして活動しています。
  このメルマガをご覧の皆様もご存知の通り、この秋に「中小企業IT経営力大賞」
  の募集があり、M社でもこの賞への応募をすることになりました。

 今回、M社がこの賞へ応募することになった経緯を踏まえながら、私が約2年半
  活動してきた企業内ITCとしての役割、および今後企業内ITCに期待されるであろ
  うことを私の感じている範囲でご紹介したいと思います。

 新潟という場所は、粘り強く根気のあると言われている県民性から、昔より製造
  業が盛んな地域です。特に、高い精度を求められる金属加工や、独自技術による
  特殊加工などを得意とする企業が多く存在しており、M社もそのひとつであります。

 M社における企業内ITCとしての位置付けは、「社内での業務改善・改革の推進者」
  となっており、必ずしもIT導入を前提としたものではありません。
  時には、ITとはほとんど関係の無い企画まで、現場関係者と協力しながら取り組ん
  だりしています。

 企業内ITCの最大のメリットは、当該企業を詳細に知ることができる点です。
  1日中、業務を行っている従業員と共に居るため、業務内容を事細かに知ることが
  できますし、現場の状況や状態を毎日のように見たり聞いたり肌で感じたりする
  ことができます。

 IT導入における失敗の原因として、現場を理解せず必要としていないものや使い
  にくい(使えない)ものを導入してしまう点があります。
  現場を詳細に知ることができることにより、本当に現場に必要なもの、経営に寄与
  できるものを企画することができます。

 また、IT担当者を置いていない中小企業が多くありますが、今後はIT担当者を置く
  企業が少しずつ増えていくものと期待しています。
  その時、IT担当者はITの導入企画をするだけではなく、業務を効率化するための
  様々な企画立案やそれに関する役割を担うべきです。
  ITだけに固執すると、本質が分からなくなります。企業内ITCとして企業のIT担当
  者を務める場合でも、ITCとしての幅広い知識を生かし、そのような役割を担って
  いく必要があると考えています。そもそも、中小企業では人的リソースが少なく、
  様々な面においてITCは期待されるものと思われます。

 冒頭でも書いたとおり、M社では中小企業IT経営力大賞への応募をしています。
  今までの活動の成果を、世間に広く知って欲しいという思いがありますし、それに
  より企業内ITCの必要性を中小企業の皆様にご理解いただければと考えております。
  また、2008年1月に行われる関東IT経営応援隊DAY2008というイベントの中で、M社
  の事例を発表する予定であります。
  ご興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

 関東IT経営応援隊DAY2008
  http://www.kan-ouentai.jp/day.html

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  2.ITC協会からのお知らせ 
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  ◆ITC協会IT経営キャラバン隊事務局からのお知らせ   小林 寛三

 ○IT経営キャラバン隊11月度報告
   ◇全体動向:(11/19現在、通算回数日数)
    IT経営モデル通算開催回数:84回(全体モデルとしての通算回数:99回)
   ◇11月度状況:11回 (以下ITCが講演等で参加)
    11/2   大阪府豊中市:地元ITC大森氏、李氏
    11/3   愛知県刈谷市:地元ITC秋山氏、池田裕幸氏(池田工業)
    11/5   新潟県三条市:地元ITC星野氏、白川太氏(山陽精工)
    11/8-9  新潟県新潟市:地元ITC星野氏ほか、
              西岡郁夫氏(モバイル・インターネットキャピタル)
    11/13   滋賀県長浜市:地元ITC島次氏、畑澤康弘氏(近畿精工)
    11/15-17 山梨県甲府市:ITC山梨(岩田理事長、地元ITC松本氏ほか)
    11/16   広島県福山市:ITC久保田氏、地元ITC志多木氏、
              賀谷隆太郎氏(山陽鉄工)
    11/19   千葉県柏市 :地元ITC鬼澤氏、柿澤利行氏(千代田漬物)
                地元ITC飛田氏

  ◇11月度状況:16回
   11/2大阪府豊中市、11/3愛知県刈谷市、11/5新潟県三条市、11/8-9新潟県
   新潟市、11/11和歌山県海南市、11/13滋賀県長浜市、11/15-17山梨県甲府市
   、11/16広島県福山市、11/18群馬県館林市、11/19千葉県柏市、11/22新潟県
   上越市、11/27千葉県習志野市、11/28静岡県浜松市

  ◇12月度予定:6回
   12/1神奈川県相模原市、12/4奈良県橿原市、12/6山口県周南市、
   12/8-9福岡県指宿市、12/11長崎県長崎市

 IT経営キャラバン隊 in 風林火山
  ■風林火山の一週間:
  11/8-9に新潟市で、その次の週の11/15-17には甲府市でIT経営キャラバン隊
  のイベントが開催された。秋色の濃くなる頃の1週間の間に、風林火山のドラ
  マに関連する2つの土地を訪れ、それぞれの土地柄と季節、そして地元のITC
  の活躍ぶりを体験することができました。
  ■越後のイベント:
  まず新潟市は、日本海沿岸の人口81万人を有する政令都市であり、東アジア
  のゲートウェイを目指す都市にふさわしく、「新潟国際ビジネスメッセ2007」
  では、中国の遼寧省や黒竜江省、ロシアはハバロフスク、韓国は蔚山市など
  からの出展のみならず、それぞれの国の代表もオープンニングに参加するな
  ど華やかな国際展示イベントとなりました。展示の範囲もITのみならず、環
  境、ものづくり、医療、福祉、生活サービスなど幅広く、来年のサミットの
  閣僚会議を意識した力の入れようでした。IT経営キャラバン隊のバスとテン
  トも会場の正面の目立つ場所に陣取り、IT経営を強くアピールしていた。
  また、会場近辺の鳥屋野潟には、直前に白鳥が飛来し、会場の近辺を飛び回
  っていました。
  ■甲斐のイベント:
  一方、甲府市は人口20万人。開催日は天気に恵まれたものの、盆地特有の朝
  晩の冷え込みで、すっかり晩秋の紅葉は見頃でした。会場のアイメッセ山梨
  では、「山梨テクノフェア&マルチメディアエキスポ2007」が開催され、ロ
  ボコンやまなしも共催されるなど山梨や長野などからの企業や大学から出展
  が行われました。IT経営キャラバンのバスとテントの場所は、会場正面では
  なく、1ブロック離れた所で、やや孤立しており集客に苦労していましたが、
  ITC山梨など連日テント内での講演に奮闘して、ITコーディネータの存在感
  を示していました。なお、甲府市内には、現在、放送中の風林火山の旗が林
  立し、観光都市としの集客にも力を入れていますが、新潟との比較において、
  その規模は、県庁所在地の賑わいとしては寂しいという感じは否めません。
  エキスポの展示の規模も、それぞれの展示は頑張っていましたが、新潟に比
  べて、その規模と内容の広がりはかなり差をつけられているという印象です。

 ※詳細情報は、以下をご覧ください
  IT経営キャラバン隊に関するブログ「IT経営キャラバン隊が行く」
  http://itcaravan.blog101.fc2.com/

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  ◆日経コンピュータ連載中のお知らせ

 2007年10月1日号より、ITコーディネータ協会監修・ITコーディネータ執筆に
  よる「中堅・中小企業のITマネジメント講座」(7回連載)が掲載中です。
  ITCプロセスガイドラインに沿って、事例を交えた内容となっています。
  皆様、どうぞご覧ください。
  第5回掲載は、2007年11月26日号になります。

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  ◆「SaaSビジネスモデルの実証実験」モニター募集のお知らせ

 CSAJ/SaaS研究会主催「SaaSビジネスモデルの実証実験」
  サービス提供開始のご案内
  〜実証実験参加ベンダーのSaaSサービスが無償で利用できます〜

 CSAJ(社団法人コンピュータソフトウェア協会)「SaaS研究会」では、11月
  19日よりSaaS実証実験環境を通じた試用サービス提供を開始し、下記要領
  にて本実証実験の「モニター」募集を行っています。

 同実証実験の狙いは今後のSaaS本格利活用の普及を前に、事前試用を通じた
  サービス運用の実証と評価にあります。

 特にITCの皆様には、モニターとして次の観点からの評価・意見フィードバック
  が期待されています。
  ・中小企業ユーザーのSaaS活用視点からみたメリットおよび活用上の
   課題等の評価
  ・今後中小企業ユーザーにITCとして提案していく視点からみた評価
   (経済性、運用性、ビジネス観点等)
 
  小規模企業におけるSaaSサービスの利活用推進が国の施策においても
  重要な項目として取り上げられる中、中小規模企業を熟知したITCの皆様の
  当機会の活用につきご案内を申し上げます。

 ■モニター募集要項
   参加費用:無料
   参加条件:アンケート(平成20年1月実施予定)への回答が可能な方

 *趣旨、詳細は、こちらを参照ください。
  http://www.csaj.jp/committee/saas/071119_experiment.html
  *モニターお申し込みは、こちらを参照ください。
  http://solution.itagent.ne.jp/content/jissyou_jikken.php

 ■提供サービスについて
   現在HPに掲載されているパッケージソフトが、12月3日までに、
   順次リリースされることになっております。

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  ◆「中堅中小企業 競争力強化実践セミナー in 福岡」のお知らせ

 【中堅中小企業 競争力強化実践セミナー in 福岡】★受講無料★

 <セミナー趣旨>
  中堅中小企業の経営者向け人気ITセミナー「競争力強化実践セミナー」を
  福岡の福岡ファッションビルにて開催します。
  企業が競争力を強化するためにどういったイノベーションを起こす必要が
  あるのか、そしてITを活用したその方法論とは、についてわかりやすく解説
  していきます。
  受講料は無料となっておりますので、ぜひ、ご来場いただきますよう、
  お願い申し上げます。皆さまのご参加、心よりお待ちしております。

 <基調講演>民主党の参議院議員 藤末健三氏が語る企業のイノベーション
  <特別講演>インテリジェントパーク代表取締役 荒添 美穂氏
  <日時・会場>12月7日(金)・福岡ファッションビル
  <来場特典>iPod touch、福岡ソフトバンクホークスグッズが当たる!
  ※知識ポイントは付きません

 *詳細・受講登録はこちらをご参照ください
  http://www.sbbit.jp/sp/6094/

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  3.編集後記           ITC協会 広報担当  山川 元博
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  今号は、岡山、新潟のITCの方から寄稿をいただきました。
  寄稿していただいた皆様、ありがとうございました。

 先日、COMPASSの取材のため、鳥取と北海道へ行ってきました。
  鳥取では雨、北海道では雪、とかなり寒い思いをいたしましたが、熱く活躍
  されているITCの皆様の姿に、心身とも暖められました。
  訪問先の皆様、お忙しい中ご協力いただき、本当にありがとうございました。
  各地域特有の課題や悩みを抱えつつも、課題を克服して、成功されている姿、
  今回も学び、気付かせていただきました。

 12月5日、大田区産業プラザにおいて、ビジネス志向組織対象のコミュニティ
  大会(業務開発・広報委員会主催)が開催されます。
  ご参加予定の皆様、お気をつけてお越しください。
  心よりお待ちしております。

 ※※※※※メルマガ「創新」では、寄稿をお待ちしております※※※※※
  「こんな活動しています」「こんな成果出ました」「参考にしてください」
  等の事例をお持ちの方がいらっしゃいましたら、広報担当までお知らせ
  ください。

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  ※当協会からのメール配信で、宛名等が外字(機種依存文字)で
  文字化け(抜け)が発生している場合には、略字で対応させて
  いただきますので広報まで御連絡下さい。
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  発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 山川
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