ITCAメールマガジン「創新」 第16号 2002.9.6
目次
1.巻頭言 「電子政府実現のサポート役として」
2.ITC京都の動向
3.協会便り 「ITC Conference 2002 盛況でした!」
4.会員の広場 「ITCのビジネスとしての相場感」
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1. 巻頭言 「電子政府実現のサポート役として」
ITコーディネータ協会理事 田中一志
(日本税理士会連合会常務理事)
IT革命は産業革命に匹敵する歴史的大転換を社会にもたらすものであるとのことから、政府は「我が国が5年以内に世界最先端のIT国家となる」との目標を掲げ、「e-Japan重点計画-2002」プログラムを推進しています。
具体的な目標は
1)世界最高水準の高度情報通信ネットワークの形成
2)教育及び学習の振興並びに人材の育成
3)電子商取引等の促進
4)行政の情報化及び公共分野における情報通信技術の活用の推進
5)高度情報通信ネットワークの安全性及び信頼性の確保です。
行政の情報化についての注目すべき点は、行政情報の電子的提供、申請・届出等手続の電子化、文書の電子化、ペーパーレス化及び情報ネットワークを通じた情報共有・活用に向けた業務改革を重点的に推進し、2003年度まに、電子情報を紙情報と同等に扱う行政を実現することです。例外であった電子情報が原則となり、原則であった紙情報が例外となる時代の到来です。
国税庁は電子申告システム構築に入り、16年1月の法人税・消費税と2月の所得税・消費税の申告からの実施を予定しています。地方税の電子申告は10月に神奈川県と岡山県で実証実験を行い、システム調達につなげて行きます。24時間365日どこからでも電子申請・申告ができるという国民利便性の向上と行政の効率化・高度化の実現のサポート役とITディネータの活躍が期待されています。
この道を回避するには、税理士証票をICカード化し、研修履歴などの利用も
出来る電子証明書の発行を全会員に行い、電子申告を丸受けする体制が必要です。
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2.ITC京都の動向 ITC京都 副会長 坂田岳史
ITC京都は、主に京都府下に住居または勤務地をおくITC及びITC補によって構成されています(正会員)。また、ITC(ITC補)以外でもこれからITCを目指す方、ITC京都の活動に賛同されたかたを、それぞれ準会員、賛助会員として参加頂いております。平成14年8月末現在、正会員26名、準会員7名、賛助個人会員1名、賛助法人会員1社となっております。14年末までには、会員総数50名を目標にして活動を続けております。
そのITC京都は平成14年4月27日に設立総会を行い正式に発足しました。
発足後、毎月の例会(会員講師による勉強会)や、ITCプロセス研究会、ソリューション研究会など会員相互の研鑚のために、様々な活動を行っています。
また、京都におけるITSSP事業(経営者交流会、企業訪問、事例発表等)
の実施や、独自の経営者向セミナーの実施など、ビジネスに対しても積極的
に取り組んでおります。さらに、会員有志によるメールマガジンも6月から発行
しており、広報活動にも力を入れております。
今後の活動予定としては、ITCだけでなくIT関連の専門家や大学、企業などとも連携していき、京都のIT推進を支えることができる組織に発展したいと思っています。そのため、平成15年度初のNPO法人化へ向けて、現在活動を始めております。ITC制度の普及活動はもちろんのこと、京都府全体のIT化を考え、そして実行できる組織を目指して、活動を続けていく予定です。
今後ともどうか、よろしくお願い申し上げます。
ITC京都URL http://www.daiconn.co.jp/itc_kyoto/
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3.協会便り 「ITC Conference 2002 盛況でした!」
ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫
●8月30日(金)120名のITC、ITC補を認定
ITC55名、ITC補65名の方、おめでとうございます。累積で、ITC1,830名、
ITC補613名、合計2,443名に達しました。
●「ITC Conference 2002」満員の盛況 ! (8月30日・31日)
ITC協会初めての全国大会「ITC Conference 2002」が8月30日・31日に開催されました。日本全国から2日間で延べ1,200名(ネット800名)の来場者があり、2日目は満員の盛況となりました。大会ボランティアの方々など関係者の献身的なご努力・ご協力により、手作りの大会も無事終了致しました。今回の貴重な経験を活かし、来年は更に有意義なものにしたいと思いますので、引き続き皆様方のご支援を宜しくお願い致します。
●『経営者向け研修教材講習会』 開催 (9月1日)
ITコーディネータが経営者層の方々を対象に研修する際に使用できる研修コース(IT塾型研修コース、企画体験型研修コースの2コース)の教材並びにインストラクションポイントの講習会を、9月1日都内両国の
会場で開催致しました。当日の講習会には約300名のITC、ITC補の方々が参加し、終日にわたり熱心に聴講されました。
●10月1日 (火) 午前10-12時 情報化月間記念式典 (東京全日空ホテル)
「ITコーディネータ活用による経営革新」
西岡IT塾の昭和電機且沫痰、社長、事務局、ITCなどがパネルディスカッションします。9月中旬に参加者(定員120名)をITCAホームページで募集予定です。ご参加よろしくお願い致します。
●第3期(11-2月) ケース研修を募集中 (8月27日)
2002年度第3期ケース研修参加者を募集中です。協会ホームページから
受付しています(先着順)。
●第3回ITコーディネータ補試験受付中 (11月24日試験実施)
9月30日(月)までの受付です。願書のダウンロード及び願書・告知ポスターの送付お申込みは、ホームページhttp://www.itc.or.jp/ の「ITC補試験」バナーボタンからご利用ください。
●ITコーディネータ掲載記事
・「日経IT21」 発行:日経BP社 8月29日発売(10月号)
実録!ITコーディネータ活用
(連載:第7回)業務フローを固め情報戦略立案へ
*ITC小林勇治さんの事例が紹介されています。
http://it21.nikkeibp.co.jp/
・「type」 発行:潟Lャリアデザインセンター 9月3日号
特集「IT系資格でキャリアを広げる」
*ITコーディネータ資格のインタビュー記事掲載
・税理士新聞 発行:エヌピー通信社 9月5日号
業界ニュース
「会計人認定333人に、脚光浴びる新資格:ITコーディネータ」
*税理士、公認会計士のITサポートノウハウ取得を紹介
・日経expert Webサイト:日経BP社 只今掲載中!
JOB NEWS・・・TOPICS「動き始めたITコーディネータたち」
*ITC、ITC補の方の取材記事が掲載されています。
http://ex.nikkeibp.co.jp/main.shtml
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4.会員の広場 「ITCのビジネスとしての相場感」
潟Cントリーグ ITC事業本部 本部長 井門良貴
相変わらずケース研修関連の業務に忙殺されながら、何社かの企業に対してITCプロセスの適用を実施している。様々なレベルのビジネスが成立しているが、提案時にいつも困るのがサービスの価格である。「中小企業=金がない」→「安いサービス」+「なんらかの補助金」というパターンがどうも通り相場になってきた感があり、ITCの報酬も1日5万円〜10万円といったところで推移しているようだが、これが非常に中途半端に感じられ不満である。
私自身は、強気で600万円〜750万円/人月程度を要求することにしている。当然受け入れられる場合とそうでない場合がある。企業規模が大きすぎても小さすぎてもだめで、経験から言うと売上100億円、従業員500人程度のオーナー企業の成功率が高い。
なぜそうなるのかは今後分析したいと思っているが、間違いなく言えるのは
価値を訴求できさえすればそれだけの投資を行う企業が存在することである。
ITCが公的なミッションを負ったものであることは誰よりも理解している積もり
だが、せっかくの良い制度も有利なビジネスとして成立しなければ永続しない。取れるところからはたっぷり取って、本当の中小企業には全くのボランティアで対応する、といった2枚腰のスタンスが正しいのではと思うのだが、
いかがなものであろうか?
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[編集後記]
「面白うて やがて哀しき 鵜舟哉」 松尾芭蕉
ITC Conference 2002が、約800人の参加を得ました。ITC皆さんによる 日本創新のエネルギーを感じました。
8月31日(土)「活動を始めたITC」(Aトラック)が先着順ですぐ満席となり、多くの方にご迷惑をおかけしたことお詫び致します。来年はもっと良い運営をしたいと思います。31日の夜、学生時代以来、初めて足がつりました。来年もよろしくお願い致します。
何人の方からメルマガ「創新」読んでるよ、とのお声かけて戴きありがとうござました。また、9月1日(日)逗子少年サッカー大会で、私がコーチしている小坪少年サッカーチームが準優勝しました。良いことは続くものです。
配信に関する問合せ、配信停止等は以下の編集担当までお願い致します。
編集担当:西脇 隆 nishiwaki@itc.or.jp
発行:ITコーディネータ協会 広報担当
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