ITCAメールマガジン「創新」 第17号 2002.9.20
目次
1.巻頭言 「西岡IT塾に学ぶ」
2.ITC近畿会の動向
3.協会便り 「「第3回ITC補試験受付まもなく締切りです!」
4.会員の広場 「「ITCと士業」」
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1.巻頭言「西岡IT塾に学ぶ」 ITコーディネータ協会 理事 西岡郁夫
(モバイル・インターネットキャピタル株式会社 代表取締役社長)
大阪産業創造館と多くのITコーディネータ(以下ITC)のご協力を得て中小企業の儲けるためのITシステム開発を支援する「西岡IT塾」をスタートして2年目となった。活動の趣旨と塾で私自身が学んだことをご報告して今回の巻頭言としたい。
IT塾を始める動機となった問題意識は2つある:
@ 企業のIT化は、経営者自身が徹底した事業分析を行い、「ここをIT化できたら我社はここまで行ける」という戦略が前提だ。IT部長やベンダーに任せきりの情報化では儲かるIT化はできない。徹底分析の結果「我社にはITは要らない」という結論なら、それも重大な戦略だ。
A 過去のベンダー御仕着せのIT化はベンダーを儲けさせるだけ。一度捕まるとレベルアップの度の再投資で蟻地獄に囲い込まれる。
これではIT業界の健全な発展は無い。
これらの問題点を解決してユーザー企業の経営改革に真に役立つIT化を支援するため、IT塾ではユーザー企業の選別から行うこととした。社長自身を面接させて頂いて経営改革への決意の程を確認し、選ばれた企業に徹底した経営分析とIT化立案を実施するために「経営分析を得意とするITC」と「ITに強いITC」をペアにしてに企業に入ってもらっている。そして、随時、私を含めたアドバイザーたちが社長面接を実施して経営改革の進捗チェックを実施している。
この過程で学んだことは:
@ 経営者自身が自社の戦略を見直し、成長イメージのグランドデザインを描くことは、それ自身経営者にとって新しい、価値の多い経験だということ。
このニーズは高い。
A ITC制度の歴史が短くITCそのもののIT化提案のできる経営指導能力向上が急務である。その意味でもIT塾のような実践の場がもっと数多く欲しい。
なお、西岡IT塾のアドバイザーとしてNTTソフトウェア鰍フ鶴保社長(情報処理学会会長)、潟_ンの丸川常務、潟rー・エス・コンサルティングの前川社長にご協力頂いている。
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2.ITC近畿会の動向 ITC近畿会事務局長 中谷正明
9月1日現在245名の大所帯のITC近畿会は、今も静かに、確実に増殖を続けている。第1回の通常総会(4月6日)以降も研修クラス毎のITC△△会、府県単位のITC××会等と大同団結し相互協力関係にある。推進母体の理事会は21名で構成されており、3つの委員会が中心となって今年の活動の骨格を形成している。
広報委員会は、ITCの啓蒙・普及に係る各種活動を展開しており、フェアやイベントへの参加・協力を実施中。その都度参画メンバーを近畿会の中から公募し既に数十名のITCにボランティア協力を頂いている。支援委員会は知識武装の場作りを中心に活動しており、早くも3回の研修機会を提供。毎回30〜50名の参加者があり、次回(9月26日)も満員の盛況。今年は中小企業向けのERPの有名商品を中心に勉強中で、毎回提供ベンダーさんからも積極的なご支援を頂いている。今後は更に小規模企業支援向けにASPの取組を企画準備中。総務委員会は縁の下の力持ち的役割を担い、会員相互の情報共有の仕組づくりとその為の基盤作りに励み、着々と環境整備が進んでいる。
近畿会のHPについては、今後の運営を睨んで別途結成したWGとの橋渡しも完了し正式開設を迎えるに至った。
最後に(財)関西情報・産業活性化センターさんの絶大なご支援があってこその近畿会である事を特記しておきたい。感謝!
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3.協会便り 「第3回ITC補試験受付まもなく締切りです!」
ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫
●第3回ITコーディネータ補試験受付は締切り真近!(試験日:11月24日)
受付は9月30日(月)で締切りとなります。(締切日消印有効)この機会に、是非、関係の皆様にご紹介頂きますよう宜しくお願い致します。
(参考)制度ご紹介 http://www.keyman.or.jp/cgi-bin/open/500963/T01/
受験申込みは協会ホームページhttp://www.itc.or.jp/ からご利用ください。
●10月1日 (火) 午前10-12時 情報化月間記念式典(東京全日空ホテル)
「ITコーディネータ活用による経営革新」(主催:IPA、ITC協会)先日、協会ホームページから募集(無料)をいたしましたが、西岡IT塾で行った昭和電機株式会社様の経営革新について、パネルディスカッション方式で事例紹介をいたします。定員となりましたので受付は締切りました。
●第3期(11-2月) ケース研修を募集中 (10月29日(火)まで)
2002年度第3期ケース研修参加者を募集中です。協会ホームページから受付しています(先着順)。
●10月9日(水)10:20〜11:10 情報処理振興事業協会事業成果発表会
会場:東京ドームシティ プリズムホール特設会場
テーマ:「企業内における教育の情報化」
講師:水谷 正洋(セイコーエプソン(株)情報基盤・セキュリティセンター主事)
申込先:http://www.ipa.go.jp/ipa_autumn/registry.html
●ITコーディネータ掲載記事・放映
・テレビ放映「ITC Conference2002(8/30-31)」
*テレビ神奈川:9月2日(月)12時30分〜 昼のワイド番組「HAMA大国」
*千葉テレビ:9月2日(月)17時30分〜 情報番組「夕まるジャスト」
*テレビ埼玉:9月7日(土)22時00分〜 「埼玉経済情報」
上記各局・番組でITC Conference2002開催の模様が放映されました。
・日経コンピュータ 発行:鞄経BP社 9月23日号
「特集2.正念場迎えるITコーディネータ制度」
*ITコーディネータ制度に対する提言が掲載されています。
・日本経済新聞/東京本社版9月17日夕刊
丸の内キャリア塾「専門知識を深める」(カラー版)
*ITコーディネータ制度「第3回ITC補試験」掲載
・「稼げる資格2002年度下半期版」 発行:潟潟Nルート 9月中旬発売
「ITコーディネータ資格認定制度」掲載
*ITC補 吉原新一さんのインタビューも紹介されています。
・キーマンズネット Webサイト:(株)リクルート 只今掲載中!
「ITコーディネータ制度及びITC補試験情報」を紹介
http://www.keyman.or.jp/cgi-bin/open/500963/T01/
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4.会員の広場 「ITCと士業」 税理士 菅沼俊広
士業務とITCの業務の連携について、ケース研修では、講義の合間に、主に税理士の先生方と税理士業務へのITC業務の取りこみ方を話し合いましたが、なかなかこれといった妙案も出ず今に至っています。現在顧問契約を行っているクライアントに追加サービスとして従来の業務に加えるか、従来の業務とは別に顧問契約やスポットのコンサルタント契約を結んでIT業務を提供するか、自らのスキルでIT業務サービスを提供するか、ベンダーの皆さんとコンソーシアムなどの形態で連携をとりながら、IT業務を提供するか、IT業務サービスの提供の仕方には、さまざまなものが考えられると思います。
会計業務を提供している場合、クライアントとの付き合いが長くなることが多く、クライアントの実情も会計データから把握していることが多いため、IT業務サービスの提供の仕方にも工夫が必要ではないかと考えています。サービスの提供の仕方によっては、契約プラスアルファの思惑が契約マイナスになりそうな状況が想定されるので、頭を悩ます問題です。
私見では、ケース研修で15日間苦楽を共にした皆さんと協力しながら、クライアントにサービスを提供する方法がベターだと思いますが、具体化するとなると、担当領域やサービス提供内容、特にコスト面で、問題が山積みとなるような気がします。
妙案はないかと頭をひねる今日この頃です。
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[編集後記]
「をりとりて はらりとおもき すすきかな」 飯田蛇笏
明日9月21日は十五夜です。中秋の名月を鑑賞できればと思う。
ビジョン諮問委員会では、ITC中期ビジョンを検討しています。 今年退職した先輩は、10年ビジョンと1年計画を正月につくり、日々実行し反省してきたことを教えてくれました。役員までなった先輩はさすがに人生の達人だと思いました。「夢は実現する」「為せば成る」など元気のでることばが好きです。
ITC中期ビジョンづくりに知恵を戴ければと思います。
「会員の広場」への投稿のお願い
会員間のコミュニケーション活発化のために、投稿要領を参考の上、
積極的な投稿をお願い致します。
「会員の広場」投稿要領(第3次締切り10月15日(火) nishiwaki@itc.or.jp へ)
1. 氏名、職業、性別、年齢、住所、会員番号を明記してください。匿名はなしとします。
2. 内容は、ITCビジョン、ITCとしての活動状況、ITC資格取得動機と経緯、 ITC会員への期待などで、字数は約600文字です。
3. 恐縮ですが、原稿料はなしです。多数の応募がある場合は、創新に掲載されないこともあります。また、一部修正をお願いすることもあること
をご了解の上、応募してください。
(参考)
注1 約600文字(35文字×約17行)は、天声人語(朝日新聞朝刊)、春秋 (経済新聞朝刊)文字数で、3分スピーチ用です。
注2 ワードは、MS明朝12ポイント 1行35文字で約17行(95文字) カタカナは 全角、英数字は半角でお願い致します。3-5行おきに1行ブランク行を入れる と読みやすいと思います。
注3 約600文字に納まらない場合は、要約のみとし、詳細はリンク先に記述も 可能です。
注4 官邸のメールマガジンを参照してください。
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/index.html
配信に関する問合せ、配信停止等は以下の編集担当までお願い致します。
編集担当:西脇 隆 nishiwaki@itc.or.jp
発行:ITコーディネータ協会 広報担当
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