ITCAメールマガジン「創新」 第20号 2002.11.1
目次
1.巻頭言 「時代の流れとITコーディネータ」
2.ITC富山の動向
3.協会便り「2002年第3期(11-2月) ケース研修募集結果(速報)」
4.会員の広場 「ITCによる事業協同組合の設立について」
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1.巻頭言 「時代の流れとITコーディネータ」
ITコーディネータ協会
理事 小野 功
((株)日立製作所
専務取締役)
近年、終身雇用、年功序列といった日本的経営の見直しが求めら
れていますが、日本の社会全体も、これまでの「官・企業による個人
の保護」の時代から、「個人の自己責任」の時代に大きく変わりつつ
あります。
こうした時代の変化を受け、日立製作所では2002年度下期から
キャリア研修制度を開始します。この基本的な考え方は、社員の
仕事に対する意識を「仕事は会社が与えてくれるものである」と
いう会社依存型から、「自分は仕事を通じてこのようにしたい」と
いう自己主張型に変えていくものです。
これからの時代は、自分の強さを磨き、価値を高めるべく、各自
が研修、勉強することが大切になるわけであり、日立の制度もこう
した「志」ある社員を応援する制度へと変化させたいと思っています。
こうした中で、日立はNPO法人であるITコーディネータ協会のITC
制度についても、グループ企業も含めた社員に対して資格取得を
促進するための支援を実施し、既に多くのITコーディネータを輩出
しています。
今後ITコーディネータが、中堅・中小規模企業の競争力を強化し、
「失われた10年」を取り戻し日本経済を再生させるべく、活動していく
事を願っています。そして、チャンスを生かす努力をする人、チャレンジ
する人が、身近な社会に貢献できるITコーディネータとして、活躍される
ことを期待しています。
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2.ITC富山の動向 理事 森 広志
兜x山県総合情報センター 主任研究員
皆さま、こんにちは。ITC富山の活動について紹介いたします。
ITC富山は、第1回のITC認定者5名が昨年末より設立準備を
行い、今年1月より発足いたしました。現在では、ITC8名、ITC補
12名の20名の認定者とITCを目指す11名の計31名となりました。
活動は、当初から非常に活発で、会員増加によりさらにピッチが
上がってきました。
ITC富山会員は、稲土会長以下、渉外・研修・会員・総務委員会
の何れかの委員に属し、活動を行っています。これらの各委員会
は、月に1〜2回程開催されています。また、月に1度、理事会を
開催し、議題の検討、承認が行われます。
ITC富山ではこれまでに、ITC富山設立記念セミナーや研修委員
会などを中心に、ITC補試験対策セミナー、ITC基礎力UPセミナー
を実施してきました。また、7月より、ITC富山会員講師による月1回
の知識研修を実施、今月で5回目を迎えます。更には、各種団体
から依頼のITC説明会も実施しております。
急速に会員数も増えたITC富山では、会の将来像のデザイン、
規定の整備・充実、ポイント数確保と管理等、様々な課題が出てき
ました。このため、ITC富山では、今月末に、1泊研修方式の会員
大会を企画して、議論、検討を図る予定としております。
今後とも、ITC富山会員は忙しい状態が続きますが、健康に留意
して、楽しく活動を行ってゆきたいと思います。
今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
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3.協会便り 「2002年第3期(11-2月) ケース研修募集結果(速報)」
ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫
●2002年第3期(11-2月) ケース研修募集結果(速報)
今年度最後のケース研修募集は一部の会場を除いて締切りま
したが、全国で約600名弱(速報ベース)の応募があり、一部の会場
ではキャンセル待ちの要望が出る状況となりました。
http://www.itc.or.jp/case/info.html#common
●経営者向け研修教材講習会 大阪 12月14日開催予定
9月1日に東京で開催し、好評でしたので大阪でも開催します。
11月8日(金)15:00より申込み受けます。
http://www.itc.or.jp/event/itca_seminar/event_schedule_kyouzai.htm
●セミナー開催のご案内(知識ポイント/知識研修対象)
ITC協会ホームページにて随時ご案内しております。
*ITコーディネータ協会が主催するセミナー
http://www.itc.or.jp/event/info.html
*ITコーディネータ協会が、共催・協賛・後援するセミナー
http://www.itc.or.jp/event/kakusyu/top.html
●中期ビジョンの答申
ビジョン諮問委員会から「ITC「中期ジョン諮問委員会から「ITC「中期ビジョン」が答申されました。
http://www.itc.or.jp/press/html/vision10_01.html
●ITコーディネータ掲載記事
・「日経IT21」12月号(10月29日発売) 発行:日経BP社
*実録!ITコーディネータ活用 (連載:第9回)
「提案要求書を作り開発業者を選定」
西岡IT塾の昭和電機殿の事例とITC大山晃弘さんの事例が掲載され
ています。
*凄腕ITコーディネータからのアドバイス
ITC江田賢二さん、鈴木孝裕さん、戸並隆さんがアドバイス
http://it21.nikkeibp.co.jp/
・「NICねっと」 季刊 中小企業情報2002秋季号 NO.51
発行:(財)全国中小企業情報化促進センター
・全国の都道府県等中小企業支援センター向け広報誌
「ITコーディネータによる情報化支援」 ITC協会
http://www.n-i-c.or.jp/ ■NICねっと・資料集で参照できます
・「日経情報ストラテジー」12月号(10月24日発売) 発行:日経BP社
特別座談会 「ITコーディネータ、かくあるべし」
・中小企業に分析屋は不要
*今年8月に任命されたITコーディネータGの方々の誌上座談会
・「仕事の教室」12月号(11月1日発売) 発行:(株)リクルート
「転職・独立の武器になる即戦力資格:ITコーディネータ」
1社で46名の資格者を有するあさひ銀総合研究所の記事等
http://www.isize.com/study/
・「ソフト人脈」 9/25号 発行:亀岡大郎取材班ソフト人脈編集部
*ITCA通信:資格認定に必要なケース研修のお知らせ
*腕っこきITコーディネータ紳士録:ITC6名のプロフィール掲載
http://www.softjinmyaku.co.jp/top.html
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4.会員の広場 「ITCによる事業協同組合の設立について」
事業協同組合アイティー・アシスト 理事長 豊田裕至
兵庫県に事務所及び住所を有する4名のITコーディネータによって、
事業協同組合アイティー・アシストhttp://www.it-assist.jpを、兵庫県
知事の認可を得て2002年10月17日に設立しました。
私どもがNPOや株式会社でなく協同組合という組織を選択した動機
は、全国初というニュース性を狙ったわけではなく、ITコーディネータと
して成功するために、これが最も適切な枠組みだと判断したからです。
組合員であるITC4名は、それぞれ中小企業診断士や税理士として
独立して活動しており、ITCとしての営業活動に多くの時間もコストも
かけることができません。しかし、協同組合を組織することによって、
お互いの知識や経験を基に連携して共同事業を行うことが可能
ですし、また、各自がその組織を活用して事業拡大を図ることも
期待できるとも考えました。
また、兵庫県には現在900近い事業協同組合が存在しますが、自らが
組合を結成することによって、他の組合、あるいは組合員事業者をITC
活動の営業ターゲットにする上で、情報が得やすく、交流会などでの
出会いの機会も多く県などからのアドバイスも得られるというメリットも
あると思います。
税務面においても中小規模の法人事業者については、法人税において
軽減税率、所得800万円以下の部分については22%、800万円超の部分
については30%が摘要されます。それよりも有利で事業協同組合は、公益
法人、商工組合等と同様で22%のみの軽減税率の摘要となっています。
資本の面でも、株式会社や有限会社のような最低資本金の制度があり
ません。出資はいくらからでもできます。ちなみに弊組合は、40万円で始め
ました。このような点を考慮しまして事業協同組合の設立に至りました。
相互研鑽することはもちろん必要ですが、それ以上に共同でITCとして
の事業開発を行うことを目的としています。ぜひITC活動のビジネスモデル
となれるようがんばっていきたいと思っています。
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[編集後記]
「からまつの林を過ぎて、からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。たびゆくはさびしかりけり。」北原白秋
四季には色があると聞きました。春は青、夏は赤、秋は白、冬は黒です。
人生にも色があると思います。ITCの資格取得時は青、そして、真っ赤に
燃える夏が今。芝公園の緑は黄ばみつつありますが、白い秋にはまだまだ
時があります。
「ITC Create the Future、ITC創新」、日本再生のエンジンとしての活躍が
期待されています。全国のメディアから、ITCの活躍が聞こえてくるのが最高
の喜びです。
配信に関する問合せ、配信停止等は以下の編集担当までお願い致します。
編集担当:西脇 隆 nishiwaki@itc.or.jp
発行:ITコーディネータ協会 広報担当
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