ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
     IITCAメールマガジン「創新」 第24号 2002.12.27

   目次
1.巻頭言 「パートナーを探そう」 2.中部ITC協議会の動向
3.協会便り「12月度ITC、ITC補認定者発表 累計2,903名!」
4.会員の広場「ケース研修教材の改訂雑感」
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1.巻頭言「パートナーを探そう」
                           UFJ銀行 長谷川 正也

 システム販売も、お客さまのシステム化ニーズを捉えて、実現して いく点では自社製品に限られた狭い分野のITコーディネータ機能と いえます。 過日、親密ベンダーの外販部隊とのディスカッションで「いくつかの 見込み先を回ったのだけれど、システム部門では営業力が弱いの でなかなか良い感触が得られない」という悩みを聞き、議論をする 機会がありました。 確かに提案書見本を見るとシステム化できる機能・効果、システム 自体の機能の高さ、必要コストや動作環境など販売に必要な要素 がそろっており提供価格も自社開発投資を行うより割安であること が解かります。ブレーンストーミングはやってみるものです。「実際のどういう場面で どういう使い方をしたのかの活用事例集」「Q&A集」「教育プログラム や教材」「社内活用促進ツール」「それらを運用する体制支援」など など、多くのユーザーが必要とする要素が炙り出されてきました。 「これらの実務運用に必要なノウハウを独自に社内で作り上げて いく時間とコストを買う」という考え方に応える提案ができれば「値段 の価値」も違う。導入のキーパーソンは企画、業務の責任者だ よね!という収穫でした。

 ITコーディネータ資格の誇れる点は、IT活用ニーズを実現する ための「最適なハード、ソフトを提案できるコーディネータ機能」と、 「生きた企業活動の中で狙う効果を発揮するための準備・体制・ 運用までアドバイスできるコーディネータ機能」の双方のアドバイス 機能が同じ資格者層の中で運営されていることではないかと思って います(しかも非営利なのでお客様本位の立場)。 コーディネータの活躍の場=価値を最大限に発揮し、ユーザー に受け入れて頂くためには、上記のお話にもあるように、この2つの 機能を持つコーディネータが、機会ある度にパートナーとしてCo-Work して対応する状況が望ましいと思います。そのためにはコーディネータ 間の人間関係、仕事関係を生み出すことがいかに大切か。
 今各地域で、ITコーディネータのコミュニティ組織化が進められて います。この組織はまさに様様なタイプのパートナー発掘の場、連携 の場と思います。是非積極的にご参画いただき、自ら資格の価値を 高めていきましょう!

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2.中部ITC協議会の動向
                    菅谷 光浩

 中部ITC協議会(略称:CIC)は、名古屋地区のITC1期生が発起人 の中心となって設立された組織です。そのため、人的ネットワークの 強さには自信があります。 当面は、ITCとしてのミッションを十分に理解し、ITCに必要とされる 実践能力を十分に磨くことに主眼を置き、定期的な研修会や研究会 を継続的に実施していくことが、組織としての主要な課題です。 当協議会は、約70名の会員が2002年3月28日設立総会に集まって 発足した組織で、中部地区では最も伝統(?)のある組織です。
      (組織プロフィールや活動履歴はこちらへ
             http://www.chubu-itc-conf.jp/)

 設立趣意にあるように、実践的に役立つITC集団への成長を目指し、 個々の能力を向上させることを第一に考えていますので、長期的な 展望に立った息の長い活動を続けていくつもりです。 そのため、会費は無し、役員はすべて無償のボランティア、会則も まだ決まっていないという非常に柔軟な組織です。しかしながら、設立 早々、大手システムインテグレータと提携して、ITC専門知識研修を 立ち上げたり、当協議会のアドバイスにより、「平成14年度 IT活用 型経営革新モデル事業」で大型補助金を獲得する等の多くの実績 が出つつあります。これらノウハウを、会員が共有することで組織と してのメリットを最大限に活かすことができれば良いと考えています。

 このように、いたずらに規模の大きな組織を目指すのではなく、 会員の皆様に当会で実力をじっくりと貯えていただいて、ITCとして レベルの高い仕事をしていただくことを第一義とし、その結果、企業 や社会の役立つ組織として地域社会に認知され、着実に成長して いきたいと考えています。 また、組織の柔軟性を活かし、全国縦断的な組織連携への関与も 考えていますので、その際には、全国各地のITC組織の皆様には、 よろしくお願い申し上げます。


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3.協会便り「12月度ITC、ITC補認定者発表 累計2,903名!」
            ITコーディネータ協会  広報担当  松下正夫

●2002年12月度ITC、ITC補認定者発表:12月27日(金)11:00
   今回の認定者発表はITC120名、ITC補89名で、累計の認定者数は、 ITC2,120名、ITC補783名、合計で2,903名となります。詳細はITC協会 ホームページ(新着情報)をご覧下さい。

●「中小企業フォーラム」開催(ITコーディネータGがパネラー出席)
 中小企業経営者を対象に「効率的IT活用による経営革新」をテーマ としたフォーラムが、2003年1月27日(月)日経ホール(東京・千代田区) で開催されます。(主催:日本経済新聞社、後援:中小企業庁、特別 協力:ITC協会)。当日のパネルディスカッションにはITコーディネータ の普及・啓蒙にご支援頂いているITコーディネータGの(株)メリーチョコ レートカムパニー原邦生社長、(株)NTTデータ宇治則孝取締役が参加 される予定です。(知識ポイント=協会が認定していないセミナー)
    *詳細HP http://www.nikkei-ad.com/forum021203/top.html

●ITコーディネータ掲載記事
・日経IT21 2月号(12月27日発売) 発行:日経BP社
    *実録!ITコーディネータ活用 (連載:第11回最終回)
    「ITC活用支援プログラムを利用する」
    中小企業がITコーディネータと“出会う”場となる行政主導の
    「ITC活用支援プログラム」を紹介
             http://it21.nikkeibp.co.jp/
 
・Cafeglobe.com・・・知的好奇心の強い女性のためのWebマガジン
  「お仕事DB」欄でITコーディネータ資格を特集
   掲載は1月6日(金)以降の予定
            http://www.cafeglobe.com/career/index.html

・日経キャリアマガジン2月号(1月10日発売)発行:日経人材情報
 <特集>キャリアアップのための資格・検定講座徹底ガイド
     ITC補角田ゆかりさんのインタビューを掲載

●テレビ放映:ITコーディネータ特集 大好評放送中!
 番組名:「IT経営21〜経営ビッグバンシリーズ」(55分)
 内容:ITCによる中小企業のIT化支援事例を中心に紹介
   ・事例:東京商工会議所IT化計画実例プロジェクトほか
      *スタジオ収録にてITC制度の内容を紹介
   ・経済省村上課長補佐、ITC協会山口事務局長ほか出席
  放送地域:首都圏ネット
   ・日経CNBC  12月28日(土)16:00〜16:55
   ・テレビ神奈川 12月29日(日)20:55〜21:50
   ・東京MXテレビ 1月 9日(木)14:05〜15:00
   ・千葉テレビ   12月21日(土)20:00〜20:55(放送終了)
   ・テレビ埼玉   12月22日(日)20:00〜20:55(放送終了)

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4.会員の広場「ケース研修教材の改訂雑感」
ITC・ITCI 神田 順

 ITC活動による認知度確保とケース研修に於ける評判獲得は、 ITC需要顕在化と受講者拡大を促進し、ITCA発展の好循環を支 える両輪である。前者は、私の属するITC神奈川やITC横浜では、 やっと経営者セミナー開催に至ったところで、実活動による信頼 獲得はこれからである。ケース研修は、ITCA収入の約80%を支え ているが、評判が次の受講生獲得を促しているか定かでない。
 昨年末、教材研修企画WG・ケース研修検討Gが発足し、私は ケース改訂検討の機会に恵まれた。ミニ教材の改訂指針は 「不得意分野のプロセスに一定の理解を得るため、 @プロセスガイドラインを尊重、A各課題の検討フレームと解説を充実」と 決まり、各ケース数名のメンバによる改訂が実施された。
 私は今迄の関わりもあり「金属加工業KK社」の改訂に参加した。 改訂指針に添う努力をしたあまり、少々冗長となりインストラクタ の皆様に迷惑を掛けたと反省している。今回、ITC活動で最も重要 とされるRFPの作成とベンダ説明を課題に取り上げた。受講生の 「RFPが重要と言う割に教科書的だった」や「RFP作成側の体験が 良かった」等の意見で改善意欲を掻き立てられている。

 年明けに改訂メンバで、コースリーダのご意見を中心に、反省 検討会を行う予定である。インストラクタの皆様のご意見をお待ち するとともに、教材が発展し続ける形を整えるための物心両面から のご支援を協会にお願い致します。

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[編集後記]

「大晦日 定めなき世の 定めかな」 井原西鶴
 2002年ワールドカップイヤ-が終る。サッカー、野球、ゴルフなどの スポーツ、ノーベル賞などの科学、音楽などで、世界で活躍する プロフェッショナルが輩出した1年だった。2003年における日本の 一層のグローバル化を予感させる。
 ITCも2,903人(補も含む)に達し、活躍事例がドンドン聞こえてくる。 日本創新のスピードはまだまだ遅いが、着実に進んでいるように思う。 10月から12月にかけて情報サービス企業のトップ約40人に会う機会 があり、ITCに対する期待が大きいことを確認した。
 来年は「ITC Create the Future」を目指して、ITCの世界中での 活躍を期待したい。2003年も良い年でありますように。。
                                        (西脇 隆)
 
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                         編集担当:西脇 隆nishiwaki@itc.or.jp
                         発行:ITコーディネータ協会 広報担当

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