ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
     ITCAメールマガジン「創新」 第27号 2003.2.7

   目次
1.巻頭言 「顧客の真の価値創造を担うITコーディネータ」
2.ITC山梨の動向
3.ITコーディネータ協会創立2周年を迎えて
4.協会便り「経済産業省推進資格 ITコーディネータ:表記可能に!」
5.会員の広場「私のベストプラクティス?!」
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1.巻頭言「顧客の真の価値創造を担うITコーディネータ」
                      ITコーディネータ協会 理事 石川 宏
               (株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー代表取締役社長)

 経済の長期低迷が続いている今日、業種、業態、規模を問わず、すべて の事業主に新たな価値創造と変革が求められています。その実現の鍵と なるのが経営センスと情報化かと思います。 このような状況下で企業、行政のIT化推進役としてますますの期待の かかるITコーディネータ。制度誕生から2年あまり、弊社におきましても このようなユーザニーズに適確にお応えするために、経営とITの双方を マスター出来るITコーディネータを人材育成の一つの柱として全社的に 取り組んでおります。
 最近では、民間企業の情報化だけでなく、電子自治体の推進や市町村 合併に伴う情報化の実現に向けて、ITコーディネータが求められており、 スキルとしては、情報化戦略のグランドデザインを立案する企画力のみ ならず、それを実現する実践能力が必須です。 企業、行政を問わず、顧客の視点でかつ地域密着型の情報化推進活動 を実践していくこと。それこそが今まさにITコーディネータに求められており、 またそこから生まれる顧客との信頼関係の醸成が必要と考えます。

 弊社ではNTTグループの一員として「もっと、はやく、たしかにブロードバンド で未来を創る」をキャッチフレーズにITによる豊かな社会の実現に向け取り 組んでおりますが、そのためにはITコーディネータ制度は欠かせないものと 考えております。日本の未来を創るITコーディネータの皆様のご活躍に期待 しています。

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2.ITC山梨の動向                        代表幹事 岩田 薫 
                 
 昨年の9月にITC山梨を立ち上げました。山梨県内ではまだ6名しかおりま せんが、東京から1名の参加を得、7名で出発しました。 今後の活動予定としては大きく分けて2つの活動を考えています。

@ 知識ポイント取得を目的とした勉強会の開催
A 「経営者向け研修」教材をベースとした研修の展開

@は昨年9月より開始し、ほぼ毎月実施しています。知識ポイントとしては8回 までが有効ですが、ポイントにこだわらず相互のレベル向上と今後の展開の 相談のため継続して実施します。
Aについてはまだ実施には至っておりませんが、漸く動き始めました。昨年 より中小企業支援センター等への働きかけをしておりましたが、漸く山梨産業 支援機構から「継続的に実施する経営者向けセミナーを任せたい」、というお話 をいただきました。先日も教材の説明に伺いましたが、大変良い感触を得、 ITSSPも視野に入れて具体的に動き始めます。

 今後の課題は、基本的にメンバーが少なすぎることです。現状では4名が活動 に参加していますが、既存の仕事を抱えながらの活動には限界があり、これが 一番のネックとなっています。今山梨のITCとして一番求められているのはITC メンバーの拡充ですが、今回の試験で私の友人が2名ともITC補に合格しました。 優秀な人材を得て、少しずつエンジンが動き始めてきた、というところでしょうか。

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3.ITコーディネータ協会創立2周年を迎えて
                      ITコーディネータ協会専務理事 下田邦典

 2月1日に創立2周年を迎えました。一昨年10月最初の資格認定を行って以来、 昨年12月末現在2,903名を資格認定しており、平成15年度末の資格認定者は 5,000名規模になるものと予想しております。 また、今年度末には平成13年度 に資格取得された1,504名が資格更新を迎え、ITコーディネータ制度としてケース 研修から試験・資格認定、継続学習、資格更新に至る一連の関門を一巡する ことになります。
 協会創立初年は資格認定制度を軌道に乗せるための活動に注力し、2年目 はITコ−ディネータ制度の普及啓蒙、ITコーディネータの活動支援と継続育成 を主要テーマとして活動してまいりました。

 3年目の今年は、具体的成果を求められる重要な年と認識しております。 ITコーディネータの皆様方が「ITコーディネータ中期ビジョン」実現に向け活動 される環境整備を目途に下記キーワードの諸施策に取り組む予定です。

・ 「研究会」:ITコーディネータの専門性向上、広報素材となる調査・研究・
       施策提言を創出します。
・ 「連携」:中央省庁から〜地域届出組織に至る諸関連機関と緊密に連携し、
       ITコーディネータの知名度の向上、活用促進を図ります。
・ 「ビジネスモデル」:ユーザから見て理解・評価されるITコーディネータビジネ
       スモデル、自立・稼げるITコーディネータビジネスモデル、自立・評
       価される協会のビジネスモデルを目指します。

 微力ですが、これまでにない新しい国民運動的側面をも持つITコーディネータ 制度の普及・定着に向けて全力で取り組んで行く所存ですので、宜しくお願い 致します。

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4.協会便り「経済産業省推進資格 ITコーディネータ:表記可能に!」
                  ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫
                   
●「経済産業省推進資格 ITコーディネータ(補)」
 国家戦略であるe-Japan重点計画や中小企業施策に則り実施されております ITコーディネータ制度の普及を速め、認知度の向上を図るため、ITコーディネータ 資格の表記に「経済産業省推進資格」を併記することが可能となりました。 今後、ITコーディネータ協会が広報を行う場合には「経済産業省推進資格 IT コーディネータ」という表記で広報する計画です。資格保有者の方々も、名刺等で 「ITコーディネータ」「ITコーディネータ補」の表記をされます場合には、適宜併記 して戴くよう協会よりご連絡を行っております。

●平成15年度のITSSPについて2月14日(金)以降事業概要説明会開催予定

 現在、経済産業省、情報処理振興事業協会、ITSSP事務局は、平成15年度の ITSSP事業の内容・募集要項等の最終検討段階に入っております。
経済産業省は、2月14日にITSSP事業の応募窓口である全国の経済産業局の ITSSP担当者を東京に招集し、平成15年度のITSSP事業概要説明会の開催を 予定しております。この会議以降、全国各地の経済産業局において、逐次、平成 15年度ITSSP事業の説明会が開催される予定となっております。今後、全国で 展開される事業説明会のスケジュールに関しましては、明らかになり次第ITコー ディネータ及びITコーディネータ補の方々には逐次情報提供を行うことを予定して おります。来年度は、例年になく4月早々には事業を実施する予定と聞いており ますので、事業に応募される計画のある方々は、事前に準備を進めて戴くことを お勧め致します。

●平成15年度税制改正「IT投資促進税制の創設!」
 詳しくは協会ホームページをご覧ください。
         http://www.itc.or.jp/profile/announce20030120.html

●ITコーディネータ掲載記事
・日経ビジネスAssocie3月号(2月8日発売)発行:日経BP社
 「スキルアップ・キャリアアップ」ITコーディネータ補試験告知を掲載

・月刊 Computopia <ITC協会認定定期刊行物>
  2月18日(火)発売 (3月号) 発行:コンピュータ・エージ社
     兵庫県のITC組織「協同組合アイティー・アシスト」の取材記事が掲載
    されています。
         http://www.computer-age.ne.jp/

・日経コンピュータ 2月24日号(2月19日発売)
 ITコーディネータの記事広告・ITC補試験告知掲載
   ボストンコンサルティンググループ日本代表 内田和成氏(ITC-G)のご
   協力を得てITコーディネータに対する期待など、インタビューを掲載して
   います。

・日経情報ストラテジー<ITC協会認定定期刊行物>4月号(2月24日発売)
 ITコーディネータの記事広告・ITC補試験告知掲載(日経コンピュータと同様)
         http://itpro.nikkeibp.co.jp/NIS/

・キーマンズネット Webサイト:(株)リクルート 好評掲載中!
  「これからの資格 ITコーディネータ」第4回ITC補試験も告知
         http://www.keyman.or.jp/ml/010/10000315/

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4.会員の広場 「私のベストプラクティス?!」
   オリエンタル建設株式会社 情報システム室長  ITC・ITCI 須田 勤

 2月1日に創立2周年を迎えたITCA、そして創刊1周年を迎えた本メール マガジン「創新」、私がITCの存在を知ってから2年余り経ちました。 きっかけは第22号の巻頭言を記されたITCA理事で東京大学総合研究機構 俯瞰工学部門教授の松島先生が会長、ITCG(グランドファーザー)でTV番組 経営ビッグバンシリーズの司会者でもある日経アドバンテージ編集長の上村 さんがチェアマンを務められている日本経済新聞社主催の電子会議「経営/ 情報戦略責任者フォーラム」での意見交換からでした。
 建設会社の技術部門にいた人間が情報部門に異動となり“何かを変えたい”、 “何ができるか”から、いろいろ情報入手をしたく無謀にも前記のフォーラムに 参加したのが1998年でした。その中で情報ネットワークの構築過程での役割 等について多くの示唆を戴きました。

 ITCA設立前年の秋には、松島先生の呼びかけでメンバー有志が経済産業省 に伺い意見交換したことを懐かしく思い出します。 創刊準備号(第0号)において、当時の高橋専務理事が「人のネットワークを活 かして・・・」と記されました。経営のプロでもなく情報のプロでもない私がITC の活動を通じて、この2年余りで200名以上の方々と知り合えました。正直言っ て個性的な方が多いと感じていますが、それがまた私にとっては新鮮でした。
 ITCカンファレンス2002や第26号の本コーナーを記された田中さんの「ITC活動 事例」も聴講しました。「ITCさいたま」や「ITC東京」にも参加しております。 直接、ITCの皆様とお話し(ダイアログ)すると「元気」が出ます。ですから私は ITCの大ファンなのです。このような受け取り方ができるのも関係の皆様のお陰 だと思います。

 直接的なITCとしての活動というよりは、仲間との意見交換やITCコーディ ネータ(ITCをコーディネートする人)をしているような現状ですが、周囲が「元 気」になるようなITCになりたいと考えています。今後も宜しくお願い致します。

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[編集後記]

 「むめ(梅)一輪いちりんほどのあたたかさ」 嵐雪

 メルマガ「創新」は、昨年2月1日に創刊し、隔週金曜日に発行し、27号で創刊 1周年となりました。1号1号重ねるごとに会員も増え、会員皆様のお陰で内容 も充実し、ITC活動の広がりを実感してきました。
 今号から、会員だけでなく、ITC及びITC補の方々にもお送り致します。情報 交流を進め透明度の高い協会運営を目指したいと思います。
バックナンバーは
         http://www.itc.or.jp/mailmaga/mailmaga_top.html
を参照ください。今後ともよろしくお願い致します。
 
 なお、26号の年間スケジュール概要を再掲します。
●2003年のスケジュール概要(予定)
1月23日(木)第1期ケース研修(4月-7月)受講者募集(3月14日(金)締切)
1月24日(金)運営委員会、資格更新申請のご案内(メールとホームページ)
1月27日(月)マルチエントリーポイント明細Web入力開始(3月31日(月)締切)
2月 3日(月)第4回ITC補試験(5/25)受験者募集(3月31日(月)締切)
2月28日(金)プレスリリース(認定者発表)
3月18日(火)理事会
3月下旬   第2期ケース研修(7月-11月)受講者募集(7月中旬締切)
4月 1日(火)年度間取得ポイント・資格更新Web申請開始(4月30日(水)
        締切)
4月上旬   第1期ケース研修開始(7月まで)
5月中旬   運営委員会
5月25日(日)第4回ITC補試験(7月合格発表)
6月上旬   理事会
6月中旬または下旬 総会
7月中旬   資格更新者ホームページ公表
7月下旬   第2期ケース研修開始(11月まで)
         第3期ケース研修(11月-2月)受講者募集(10月下旬締切)
8月 1日(金)第5回ITC補試験(11/23)受験者募集(9月30日(火)締切)
8月29日(金)30日(土)カンファレンス2003(大会)
10月 1日(水)情報化月間記念式典
10月10日(金)プロフェッショナル特別認定制度の実務・実績審査締切
11月23日(日)第5回ITC補試験(1月合格発表)
11月下旬   第3期ケース研修開始(2月まで)
                                          (西脇 隆)
 
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                         編集担当:西脇 隆nishiwaki@itc.or.jp
                         発行:ITコーディネータ協会 広報担当

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