ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
     ITCAメールマガジン「創新」 第28号 2003.2.21

   目次
1.巻頭言 「プロフェッショナルへの期待」
2.ITC新潟の動向
3.協会便り 「平成15年度のITSSPがスタートラインに!」
4.会員の広場 「ITCビジネス創出と社会貢献に!」
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1.巻頭言 「プロフェッショナルへの期待」         倉重英樹ITCA理事
      (IBM ビジネスコンサルティングサービス株式会社代表取締役会長)

 ITを経営にいかに活用すべきか専門家として助言し、競争優位獲得の 支援を行うことが使命であるITコーディネータは、当然ITの専門家、すな わちプロフェッショナルであると言うことができますが、それでは「プロ」と は何でしょうか。高い専門性を持っていることに加え、不可欠な要素が 3つあると私は考えます。
 まず、相手である経営者がおかれる環境と直面する課題をとらえた上で、 彼らの期待が何か、そして何をしたら彼らを満足させられるのかを、的確 に理解しようとする意識と理解力があること。次に、どんな時でも最初に 宣言した仕事を最後までやり遂げる意志と実行力を持つこと。そして最後 に、自らに品質基準を設定し、常にそのレベル向上を目指して研鑽を続け られること。 一方でビジネスにおいては、お客様に届けるものに「安心」、「満足」、 そして「感動」があると私は考えています。「安心」は必要なことが満たせて いる時に、「満足」は要求されているものを満たせている時に、そして「感動」 は期待を上回る品質を提供できているときにはじめて感じてもらえるもの。 さて、それでは皆さんがプロである以上、目指すべきものは、この3つのうち どれでしょう。

 専門性に命を吹き込み価値に昇華させるのは、プロとしての姿勢への あくなきこだわりです。みなさんの専門性とそれを支える高いプロ意識が、 数多くの経営者の「感動」を呼ぶ、と私は信じています。

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2.ITC新潟の動き                        代表幹事 和泉 寿郎
                 
 ITC新潟は、県内のITC資格者およびITCを目指す方々を中心に、昨年 8月末に発足・設立しました。現在は、22名の会員により構成されます。 設立以来、ITC新潟では、「ITCの認知と普及」、「ITCの実践活動」、 「ITCの知識ポイント対策」を柱に活動してまいりました。 「ITCの認知・普及」活動として、独自に『ITC活用パンフ』を作成、広く 県内に配布しました。その結果、中小企業の他、自治体からも提案・ 見積依頼があり、現在、これらの対応方法を検討しています。また、 本年1月には、県内企業100社程で構成される『IT産業ネットワーク21』 と共催で賀詞交換会を開催し、ITC一人ひとりがPRに努めました。
 「ITCの実践」活動としては、今年度ITSSP事業の一環として、ITC新潟 より3名のITCが参画し、経営戦略責任者交流会を実施しました(ITSSP ホームページに事例掲載中)。また、設立後3回にわたりITC交流会を 開催し、ITC実践活動に向けた事業計画を検討しました。
 「ITCの知識ポイント対策」としては、昨年10月の『ネットワークセキュリ ティワークショップin越後湯沢』にて参加ITCへのポイント認定を行った他、 本年3月には東北ITCと共催で知識ポイント研修を開催する予定です。

 今後は、今年度の活動をさらに発展させ、ITCの活動実績をあげるべく 事業を展開していきたいと考えています。

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3.協会便り「平成15年度のITSSPがスタートラインに!」
                     ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫
                   
●平成15年度ITSSP(戦略情報化投資活性化支援事業)情報
・ITSSP経済産業局担当課室長等会議開催(2月14日)
 2月14日に全国のITSSP経済産業局担当課室長による会議が開催 され、平成15年度のITSSPの事業方針、事業内容、応募要綱等の説明 が行われました。ITコーディネータの皆様からいただいた事前企画案 (47件)につきましては、ITC協会にて一覧表にまとめ出席者全員の 方々に配布の上、報告致しました。
 各経済産業局では、今週中に実施機関としての実績がある機関に 応募要綱を配布し応募の開始を通達する予定です。また、昨年度と 同様に「平成15年度ITSSP事業説明会」が、今後、各経済産業局にて 開催される予定です。なお、説明会は会場等の都合から各地域で 形式を変えて実施される予定です。ITC協会では、各地の説明会の 日程や形式等につき経済産業局の意向踏まえ、来週から各地域に メールで皆様に連絡します。

・平成15年度ITSSP募集要項の開示
 平成15年度のITSSP募集要項をITC協会ホームページの「ITコーディ ネータ専用ページ」からダウンロードできるように致しますので、事業に 参加希望の方は参照ください。
なお、本件に関する質問はメールでinfo-pr@itc.or.jpお願い致します。

●平成15年度税制改正「IT投資促進税制の創設!」
 全国経済産業局で説明会が開催されます。
 詳しくは協会ホームページをご覧ください。
         http://www.itc.or.jp/profile/announce20030120.html

●2003年度第1期ケース研修受付中(3月14日(金)締め切り)
 4月〜7月開催の2003年度第1期ケース研修の受講者募集を協会 ホームページで受け付けています(先着受付順、定員になり次第、 締切り
         http://www.itc.or.jp/case/info.html )。
 2003年度は、プロフェッショナル特別認定制度の最終年度でもあり、 対象者の応募が増加することが予想されます。 また、教育訓練給付制度が見直され、今回(第1期)のケース研修 が、30万円受給の最後のチャンス…?(未確定情報)になる可能性 もあり、受講予定者の方にはお早目の申込みをお勧めします。
         http://www.itc.or.jp/seido/kyufu20030206.html

●日経IT21連載「実録ITコーディネータ活用」縮刷版が好評!
 日経IT21に全11回連載された「特集:実録ITコーディネータ活用」を 日経BP殿のご好意により縮刷版として印刷し、全国の届出組織の皆様に 経営者向けのITCの紹介セミナー等でご利用いただいています。また、この 「日経IT21」の後継誌として5月に創刊される「日経アドバンテージ」にも 引続きITコーディネータの活動が取り上げられる予定です。
         http://nad@nikkeibp.co.jp

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4.会員の広場 「ITCビジネス創出と社会貢献に!」
                              鈴木英男 ITC東京代表幹事
                             千葉ITC(新規組織設立世話人)

 ITコーディネータの知名度を上げるためには、ITCとしてビジネス創出と 業務の遂行に真剣に取組まねばならないと思います。いくつかのITSSP 実施体験を通してこの目標にチャレンジしております。 ITC地域組織としてビジネスを創出するには、ビジネス達成の責任を 組織が引受け完遂することが必要と考えます。
 2月11日に新しく設立した「千葉ITCコンソーシアム(略称千葉ITC)」は ビジネス活動を主体に行うことを主目的とした活動を始めます。このため 独立事務所を設けました(千葉県経営者会館内2月末入居予定http://www.itry.co.jp/itc) 、また関連組織としてNPOの設立準備も進めております。

 私達は社会貢献を目指して地域行政機関や経済団体・主要企業などと 連携を保って活動することが重要と考えております。ITC東京も法人格を もった組織を目指しております。
地域でのITSSPや専門家派遣事業はビジネス拡大の呼び水と考え、 ビジネスチャンスの枠を広げて、企業内ITCの方にもNPO活動を助走路と 考え参加していただければ幸いです。これらの活動を通してITCの認知度 を高め社会貢献につながるようになりたいと思います。

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[編集後記]

「紅梅や 見ぬ恋つくる 玉すだれ」 芭蕉

 家族が入院し、10人ほどの医者に会う機会があった。名医と普通の医者 との差は、病気の本当の原因の診断力、治療方法(手術、薬剤投与、放射 線療法など)の判断・実行力、さらに患者を元気つける力だと感じました。 この3つの力で治癒の速度がアップします。医者には医療技術だけでなく、 患者を元気つけるコミュニケーションスキルが重要なことを実感しました。 なお、野巫(藪)にもならない竹の子医者もいるそうですが。
 医者は個人(患者)の健康を支援していますが、ITコーディネータは法人の 健康(顧客満足と元気な企業風土と利益成長)を支援しています。
 名ITコーディネータを目指して、コミュニケーションスキルを鍛錬(継続学習) することが重要なことを再認識しました。
                                           (西脇 隆)
 
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                         編集担当:西脇 隆nishiwaki@itc.or.jp
                         発行:ITコーディネータ協会 広報担当

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