ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
     ITCAメールマガジン「創新」 第36号 2003.6.20

   目次
1.巻頭言 「ITで自社の強みを更に強くする」
2.千葉ITCコンソーシアムの動向
3.協会便り 「ITC Conference 2003 開催」6月25日(水)参加受付開始
4.読者の広場 「アイデア提供が営業の要」

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1.巻頭言 「ITで自社の強みを更に強くする」
                         ITC-G(グランドファーザー) 小山 昇
                                 (株式会社武蔵野 社長)

 IT導入に成功した企業のほとんどは、「現業を強化」する手段としてITを選択 しています。逆に、「自社のウィークポイントはITによって強化できる」と考えて 導入した企業のほとんどは失敗しています。つまりITは、自社に欠けているもの を補ってくれるわけではないんです。 ですから、IT導入を成功させるためには、「自社の強みを更に強くする」という 発想をもって臨むことが求められるのです。 成功した企業に共通する特徴として挙げられるのは、企業としての「柔軟性」 です。ITという新しい仕組みに対して社内の体制を臨機応変に変えることの できた会社は、やはり成功しています。ところが多くの企業は、ITは入れたと しても「従来の仕事のやり方」や「仕組み」は変えようとはしませんよね。それでは やはりうまくいかないのです。

 ITを入れるのと同時に仕組みを変えられるだけの力がないと駄目なんです。 今でも「ITは我が社に利益をもたらしてくれる」と思ってしまう経営者は決して 少なくはないでしょう。しかし、それは幻想でしかないんです。
 とにかく自社のバリューをしっかり認識すること。これがIT導入に際しては 非常に大事です。そうでなければいくらハイテクで武装していても、それを活かし きれません。

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2.千葉ITCコンソーシアムの動向                会長 鈴木 英男
                 
 千葉ITCコンソーシアムは、ITCビジネスの創出・実施と社会貢献活動 を行う目的を持った、ITCならびに賛同する方々により、平成15年2月に 結成されました。 現在会員は13名でITCのみではなく、中小企業診断士やWEBデザイナー の方も会員として参加されております。3月から千葉県インキュベーション センター内に事務所を設けて次のような活動を行っております。事務所 には会議室もあり、土日を含め24時間使用できる施設です。
 現在のビジネスプロジェクト研究会(月に1-2回の研究会開催、主に土曜日)
(1)3日間のITC協会開発の研修教材を基に、1-2日間にて研修を実施するた
  めの教材開発とパンフレットの作成
(2)中小企業への電子商取引を推進するための「ネットショップ」の開発・導入
  を早く・安価で提供するノウハウを研究しております。

 7-8月には、千葉県内各種機関・企業・金融機関などに働きかけを行う ツールを作成中です。また、6月中には、NPO法人として申請を行い、新たな 関連組織を結成して責任ある団体として社会貢献を含めた、一般市民のIT 成熟度向上ならびに中堅・中小企業の活性化を支援する活動を実施する 予定です。

 私たちは、会員個人の持つ知識と経験を出し合って、種々の分野で活動 できる範囲を広げながら地域社会の中で認められる組織となることを目指 しております。

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3.協会便り 「ITC Conference 2003 開催」6月25日(水)参加受付開始
                     ITコーディネータ協会 広報担当 松下正夫
                   
●「ITC Conference 2003 開催」6月25日(水)参加受付開始
 ITC協会主催「ITC Conference 2003」(東京国際フォーラム)の内容公開 及び参加受付を、6月25日(水)15時から協会ホームページで開始する予定です。 なお、ITC(含むITC補)資格者の知識ポイントは、2日間受講で4ポイント (1日毎に2ポイント)です。

●2003年度第2期ケース研修申込み受付中
 プロフェッショナル特別認定制度で資格取得するためのケース研修受講 チャンスは、第2期(7月〜11月)と第3期(11月〜2月)の残り2回となりました。 実務実績審査の受付けは10月10日(金)で締切りとなります。チャンス活用を よろしくお願い致します。
   ・実務実績審査受付 http://www.itc.or.jp/protest/protest_4th.htm
   ・ケース研修受付 http://www.itc.or.jp/case/info.html

●ITC協会主催セミナー&後援セミナーのご案内
 ITC(含むITC補)資格者には4時間1ポイント相当で上限なしの知識 ポイントが取得できるセミナーです。
   ・ITC協会主催セミナー http://www.itc.or.jp/event/info.html
   ・ITC協会後援セミナー http://www.itc.or.jp/event/kakusyu/top.html

●第4回ITC補試験の合格発表:7月1日(火)15:00予定
 5月25日(日)に行われた第4回ITC補試験の合格発表は7月1日(火)15:00 にホームページ上に掲載予定です。

●ITコーディネータの紹介 2003年6月版
         http://www.itc.or.jp/press/press_top.html

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4.読者の広場 「アイデア提供が営業の要」
  有限会社ピーエム情報技術研究所 コンサルタント 小西 喜明

 日本の商習慣においてITCサービスを実践し、顧客から対価をいただく 活動の一例をご紹介します。筆者は、執筆業、セミナー講師、プロジェクト マネジメントのコンサルタント、ITCに関するサービスをバランス良く実践 しています。まだITC資格保有がビジネスの直接のきっかけになることは ありません。 昨今のIT化の中で、お目にかかったことがない、顧客になり得るかどうか もわからないが、何かにお困りの方からメールが飛び込んでくる。お困りの 内容を察して、メールで丁寧にアイデアを返信する。お目にかかりたいと 再送が来る。結果として名刺交換して初めてITC資格保有者であることを 知っていただける。きっかけは「雑誌、メルマガのエッセイを見ました」、 「書籍を購入しました」、「検索エンジンから」、「ケース研修受講生から 口コミで」などなど。 つまり、訪問営業の活動はしていないのです。あちらこちらでのボラン ティア活動や利益度外視の執筆や相談へのアイデア提供が、後から結果と して返ってくるという実態です。定期的に情報交換の場に出向いて、最新の 動向を学び、継続的につぎのサービスに反映して行くことも重要でしょう。

 自営の場合は、自分自身が進化し続けることと、全てを自分で行うBPRの 精神がポイントになりましょう。そして一番大切なことは、ITCのコミュニティー ですね。インストラクターやケース研修の仲間たちとの密なるコミュニケーション です。

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[編集後記]

「あらたふと 青葉若葉の 日の光」 芭蕉

 世界最高峰エベレスト(8,848m)にヒラリー卿とテンジン氏が1953年に初登頂 してから50年経ちます。今年、三浦雄一郎氏(70歳)が最高齢でエベレスト登頂 に成功しました。40年ほど前の中学校時代の遠足で、鳥取の大山(1,729m)に 登ったことを思い出します。脚はがくがくでしたが、日本海がきれいでした。 登山は辛い時もありますが、山頂に達した時には達成感があります。 ITコーディネータ協会には、学生時代の山岳部出身者や今でも丹沢の沢登り を楽しむ人がいます。
 ITC山にも様々な登山道があります。ITC(補含む)は5月末には3,507人に達し、 ITCの最年長は77歳、最年少は24歳、平均は46歳です。それぞれの専門性を 活かして、それぞれの登山道を毎日、毎週、ゆっくりとかつ着実に登っていけれ ばと思います。

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                                           (西脇 隆)
 
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                         発行:ITコーディネータ協会 広報担当

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