ITCAメールマガジン「創新」 第46号 2003.11.7
目次
1.巻頭言「IT立国実現、経済復興に向けて」
2.ITC東京コンソーシアムの動向
3.協会便り「中小企業IT投資促進フェア」(九州、名古屋)開催迫る!
4.読者の広場「ITコーディネータとしてのビジョン」
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1.巻頭言「IT立国実現、経済復興に向けて」
ITコーディネータ協会理事 中村 直司
(株式会社NTTデータ株式会社 代表取締役副社長)
平成13年にe-Japan戦略が発表されて以来、わが国としてITを積極的
に活用し、その恩恵を最大限に享受できる知識創発型社会の実現を
目指し、官民一体となった活動が展開されてきているのは皆さんご存知
のとおりです。
これにより平成18年までに世界最先端のIT国家の実現を目指すべく、
中央官庁をはじめとし、地方自治体においても急速にIT化の波が押し
寄せています。
一方、経済動向に目を転じると、日銀短観(10/1発表)からは若干では
ありますが、回復傾向にあることが見て取れます。
ただし、改善方向にはあるものの、業況判断指数は大企業(−6)、
中堅企業(−20)、中小企業(−28)とマイナスであり、景気は悪い
と思っている企業の方が多いのも事実で、特に中小企業はいまだ
厳しい状況であると言えます。この状態を打破していくためにはITの
活用は重要な課題であろうと思います。
中央官庁・自治体はもとより、企業のIT促進の鍵は、経営とITを結ぶ
ことにあるでしょう。各省庁でCIO補佐官配置が積極的に検討されて
きているのも頷けるところです。
このような状況を鑑みるに、ITコーディネータの役割の重要度は
ますます増していると言えます。当然ITコーディネータの方々にとって
はこれまで以上に技術力、経営センスを磨くよう努力が求められている
のではないかと思います。
ITコーディネータの真価を問われる現在、皆さんが持てる力を存分に
発揮することにより、日本経済復興の原動力となるとともに、IT立国の
礎を築いていくことを期待したいと思います。
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2.ITC東京コンソーシアムの動向
今村 孝(ITC東京コンソーシアム 幹事・広報担当)
「ITC東京コンソーシアム」は意気盛んなITC、ITCインストラクターが集まり、
平成14年4月23日に東京商工会議所の会議室で設立総会を行ないました。
各地の届出組織の中でも老舗に属すると思います。会員は平成15年10月
現在で120名を数えております。
活動は大きく分けて、「研修プロジェクト」と「ビジネスプロジェクト」の二本柱
で実施しております。ITCに必要な知識ポイントと実務ポイントにリンクした
実践的な活動の場を提供していると考えていただければよいと思います。
「研修プロジェクト」ではITCがコンサルタントとして高い知識レベルを維持・
向上していくため、第一線でご活躍の講師をお招きして年間10回のセミナーを
実施し、「自己の所属しているグループでの学習」で4ポイントを取得できる
ように設定しております。更に、昨年度は1月から3月にかけて武蔵野商工
会議所との共催で勉強会を実施し、ITC協会認定研修コース(集合研修)と
して3ポイントを取得致しました。この武蔵野商工会議所との共催による
勉強会は今年度も実施致します。
また、「ビジネスプロジェクト」では、昨年度は「社団法人日本テレワーク
協会」並びに「財団法人大田区産業振興協会」が実施したITSSP事業を
支援致しました。本年度はITCビジネス活動を更に活性化すべく有志に
よるNPOの設立を推進しております。
東京という大都市のビジネス砂漠でITCが1人で活動するには限界が
あります。ITCのオアシスとして出来るだけアットホームなコミニュケーション
の場を提供すると共に、参加メンバーにメリットのある実践的な活動の場
にしていきたいと考えております。参加のご希望がございましたらITC東京
コンソーシアムの下記ホームページへアクセス願います。
http://itc.aot.ne.jp/itctc/index.asp
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3.協会便り「中小企業IT投資促進フェア」(九州、名古屋)開催迫る!
ITコーディネータ協会 広報担当 松下
正夫
●「中小企業IT投資促進フェア」(九州、名古屋)開催迫る!
先日開催された東京でのITフェア「中小企業総合展2003(3日間)」全体で
約9万人超の来場者を迎え大盛況となり、ITC協会ブースもITC組織の皆様
の運営により延べ22回の小セミナーや個別相談会を実施し、来場された中小
企業庁長官をはじめ多くの方々にITコーディネータの活躍状況をPRしました。
さらに、九州:11月12日(水)〜14日(金)3日間(会場:西日本総合展示場)、
名古屋:11月19日(水)〜20日(木)2日間(会場:名古屋市中小企業振興館)
で開催します。経営者の方々をお誘い合わせの上、是非ご来場ください。
http://www.itc.or.jp/profile/it_fair/itfair03.html
●「パワーオブITベンチャー’03」来場者募集中(中小企業総合事業団)
12月9日(火)〜10日(水)マイドームおおさかにて「パワーオブITベンチャー
’03」が開催されます。ITコーディネータ協会もブースを出展いたします。
経営者の方々をお誘い合わせの上、是非ご来場ください。
http://www.power-it.jp
●第6回ITコーディネータ補試験応募者数発表
11月23日(日)に実施されるITC補試験の応募者数は、1,118名です(前回
応募者数は907名)。東京をはじめ全国の試験会場での受験生の皆様の
健闘を心から応援しています。
●ITC活動の核となる「ITコーディネータ届出組織」が91組織に増加!
ITコーディネータ資格者等で構成する「ITコーディネータ届出組織」の数が
11月5日現在で91となりました。その中で法人格を取得する組織が12と
なり、更に増える見込みです。(NPO法人6、協同組合5、社団法人1)
ビジネスを目的としたITC組織集団に移行する傾向にあるといえます。
http://www.itc.or.jp/press/itcmap/SosikiMap.html
●IT投資促進税制キャンペーン2003開催(経済産業省)
IT投資促進税制の説明会を経済産業省が全国9箇所で開催します。
今回のキャンペーンでは、年末の納税申告作業を控え、知らないと損を
するIT投資促進税制の「活用の秘訣」や、補助金を活用して経営革新に
成功する「秘訣」などを皆様にご紹介いたします。多くの皆様のご来場を
お待ちしております。
http://www.itc.or.jp/profile/announce_meti20031010.html
●ITコーディネータ協会主催セミナー、後援セミナー
知識ポイント取得対象のセミナーを多数ご案内しています。
http://www.itc.or.jp/event/info.html
http://www.itc.or.jp/event/kakusyu/top.html
●ITC資格者の個人情報修正について(お知らせ)
メールアドレスの変更など個人情報の修正については、協会ホームページ
の上部索引「ITコーディネータ」頁の、左側索引「資格者情報登録修正」から
「資格者個人情報管理」画面に入って頂き修正をお願い致します。
http://www.itc.or.jp/menu_top/index_u004.html
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4.読者の広場「ITコーディネータとしてのビジョン」
松浦 薫(株式会社エム・ビー・アイ 代表取締役)
私は2001年7月に経営コンサルタントとして独立し、独立時の設立趣旨
として「中小・中堅企業の情報化に貢献する」ことを掲げていました。独立
する前の2月にタイミング良く、ITC協会がITコーディネータ・インストラク
ター
を募集していることを知りました。その内容が私のコンサルティング活動の
目的と一致することが分かり、早速応募をして採用され、現在ITコーディ
ネータ・インストラクターとして活動しています。
(ITコーディネータとしての活動状況)
現在の活動は、ITSSP事業による「情報化企画」コンサル1件、中小製造
会社と大手製造会社の情報化コンサル2件があります。中小製造会社の
コンサルは、大手ソフトベンダーのパッケージ選択から導入、及び定着化まで、
経営者とベンターとの橋渡し役を実践しています。その結果、2003年4月に
第1次を稼働させ、今は2004年4月に第2次を稼働させる準備に入っている
状況です。
(ITコーディネータへの提言)
私は中小企業診断士、ISO9000審査員、日本経営品質賞の認定アセッサー
を取得しており、中小企業の情報化支援ではこれらの資格、知識が総合的に
役立っています。ITコーディネータは、中小企業経営者の真剣な取り組みに
対して、単なる情報化の専門家では期待に応えることはできません。経営の
総合的な視点を持ち、その上に情報化専門能力を付加して、我々自身が
顧客満足を実現できる能力を付け、成熟度を高める努力が求められます。
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[編集後記]
「一葉落ちて天下の秋を知る」 淮南子
明後日には衆議院選挙が行われます。私の選挙歴も35年に及び、衆議院
選挙は12回目となります。中小企業の親父であった父は保守党、私は今まで
はほとんど革新党に投票をして来ました。そして20歳代の子どもはほとんど
棄権しています。
今回の選挙では投票率によって選挙結果が変わると言われています。
60%以下なら与党、70%に近ければ野党に有利です。20歳代と30歳代の
投票率は60歳以上の半分くらいの投票率とのことです。なお、有権者数は
それぞれ3千万人とほぼ同じです。過去11回の投票率を見ると、最高が
75%(80年)、最低が60%(96年)です。
今回の選挙では構造改革のスピードが論点です。改革スピードが投票率
で決まる気がします。組織の改革スピードが、改革チームへの参加者数の
多寡で決まる側面があるのと同様に。
ITコーディネートスピードによる改革スピードアップも期待されています。
配信に関する問合せ、配信停止等は以下の編集担当までお願い致します。
なお、資格者のメールアドレスの変更は、資格者情報登録修正の連絡先
メールアドレスを変更してください。また、会員のメールアドレスの変更は、
脱会・加入内容・登録情報変更用紙http://www.itc.or.jp/kaiin/kaiin3.html
をお送りください。「創新」は約5,000名の方にお送りしています。
編集担当:西脇 隆 info-pr@itc.or.jp
発行:ITコーディネータ協会 広報担当
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