ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
ITCAメールマガジン「創新」 第47号 2003.11.21

   目次
1.巻頭言「産業の活性化はITコーディネータから」
2.ITC秋田の動向
3.協会便り「農林水産省競争入札の応札者条件にITC資格が採用される」
4.読者の広場「ITCI活動を振り返って」
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1.巻頭言「産業の活性化はITコーディネータから」
                    ITコーディネータ協会 副会長  河野 憲裕
             (社団法人情報サービス産業協会 副会長・専務理事)

 デフレスパイラル、高い失業率、年金等社会保障制度の先行き不透明さ 等々から消費者のコンフィデンスは失われ、景気は長期にわたり低迷が 続き、我が国産業の競争力の低下が指摘されて久しい。

 我が国産業の活性化を図る上で情報化を促進することが極めて重要な ポイントであることは誰しも認めることであり、政府においても2001年に 「e-Japan戦略」を策定し、新しい時代に適合した組織体制づくりや高度の 市場開拓力・強靭な競争力の確立を図るための施策を推進している。

 それでは我が国の情報化の現状は世界の中でどのような地位にあるのか。
 IT投資の状況をWITSA(世界情報サービス産業機構)のレポートで見ると 2001年の全世界のIT投資額は24,151億ドルでそのうち日本は17.1%を占め、 米国(33.6%)に次いで世界第2位の投資国となっており、第3位のドイツ(6.4%) 以下を大きく引きはなしている。

 一方、ITの利活用の状況をWEF(世界経済フォーラム)の「2002年世界IT 報告」で見ると日本は世界で20番目と極めて低いレベルにあり、アジアの 中でもシンガポール、台湾、韓国、香港の後塵を拝している。

 このようなIT投資の高さに比べ、利活用が低いというアンバランスは パッケージソフトの活用の低さや我が国の多くの分野における高コスト構造 等が要因として考えられるが、端的に言って非効率な投資が行われている ことをも示している。

 本年1月にはIT投資促進税制が創設され、7月にはITの利活用により無駄 の排除と経営資源の有効活用、新しい産業・サービスの創出等を目指す 「e-Japan戦略II」が策定された。
 IT投資を促進し、社会経済システムを変革させる環境は整った。
 非効率な投資を是正し、我が国産業の活性化を図る上でITコーディネータ が果たす役割はますます高まっており、大いなる活躍を期待したい。
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2.ITC秋田の動向                   ITC秋田 事務局 沢井良一

 秋田県ITコーディネータ情報連絡会(略称:ITC秋田)は、平成14年11月 に設立しました。現在約10名のITC(補)が会員となっています。
 佐藤善友会長のもとに、学校の先生、銀行員、独立系、企業系とメンバーも ユニークです。今年度の活動計画は次のとおりです。

1.「ITコーディネータ」の告知・普及に向けて
(1)経済産業省のITSSP事業を通した県内企業向けのセミナーを開催する
(2)専門家派遣事業を活用して企業のIT化を支援する

2.県内の経営改革・戦略情報化普及に向けて
(1)秋田県情報連絡会での情報交換
(2)WEB駆け込み寺の設置

3.ITコーディネータ自身のスキルアップ及びITC育成に向けて
(1)ITCワークショップ
(2)先進企業見学会
(3)ITコーディネータ育成セミナー開催

 現在は、平成15年度ITSSP事業「計画書策定コンサルティング」を実施 し、10月31日に第3回のアドザリー委員会を行い無事終了しました。

 秋田といえば酒の消費量では上位に位置するので、とにかく何かにつけて 夜のミーティングが多く、みんな真剣でまじめに激論を交わし、2次会、3次会 になり、翌日には全部忘れていることもあります。
 これから極寒となる北の地にも、熱き想いを抱いたITCがいることを知って いただければ幸いです。
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3.協会便り「農林水産省競争入札の応札者条件にITC資格が採用される」
                   ITコーディネータ協会 広報担当 松下 正夫

●農林水産省競争入札の応札者条件にITC資格が採用される
 平成15年10月24日に入札執行された、同省の「旧式(レガシー)システム 刷新可能性調査業務」の一般競争入札の「応札者の条件」の資格要件として、 ITコーディネータ、システムアナリスト、システム監査技術者、プロジェクトマ ネージャ、公認情報システム監査人、の中から1つ以上を中心となる専任の 担当者が保有すること、とされています。

●「中小企業IT投資促進フェア」(北九州、名古屋)好評開催
 先日、北九州と名古屋で開催された「中小企業IT投資促進フェア」は、北九州 で約4万人の来場者を迎え東京会場に引き続き大盛況となりました。ITC協会 ブースでも連日、公募した地元ITCによるセミナー、個別相談会、パンフレット 配布等を実施し、千数百名の来場者とコンタクトすることができました。ITC九州、 ITC中部の実行委員の皆様、準備から運営までありがとうございました。

●「パワーオブITベンチャー’03」参加受付け中(中小企業総合事業団)
 12月9日(火)〜10日(水)マイドームおおさかにて「パワーオブITベンチャー ’03」が開催されます。ITC協会ブースでの小セミナー予定は協会ホームページ に掲載しています。会場運営は、ITC近畿会殿にお願いしています。
        http://www.itc.or.jp/profile/it_fair/itfair03.html

●「にいがたビジネスメッセ2003」にITC新潟がメインブース出展!
 11月5日(水)〜6日)に新潟市産業振興センターで「にいがたビジネス メッセ2003」(主催:新潟市ほか)が開催され約9千名の来場者で賑わいました。 ITC新潟は主催者テーマ展示として10m×9mのブースを出展し、ミニセミナー、 相談コーナー等を実施し来場者から印象度・関心度共に2番目と高い評価を 受けました。ITCで知恵を出し合って作成した展示パネル23枚(B2)は貸出しも 可能とのこと。
           http://www.nisc-net.co.jp/itc-niigata/

●事例紹介
 先日、日経新聞社主催「IT経営実践セミナー2003」で講演された、東海バネ 工業(株)殿の事例がITC協会ホームページに掲載されました。
     http://www.itc.or.jp/w_tool/jirei/itiran/itiranJall.htm
 事例論文寄稿は知識ポイント5ポイント(新規事例、企業名公開の場合)です。
    http://www.itc.or.jp/w_tool/jireibosyu/jirei_bosyuyoukou.html

●ITC協会認定刊行物「コンピュートピア」でITCの連載開始
 ITC協会認定の定期刊行物「コンピュートピア」(コンピュータ・エージ社)で 12月号よりITコーディネータ執筆による新連載「ザ・コーディネータ」がスタート しました。
  http://www.computer-age.ne.jp/computopia/contents/contents.html
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4.読者の広場「ITCI活動を振り返って」               筧 美忠
    ((株)関西テレコムテクノロジー ビジネスソリューション事業部 課長)

 2001年10月より、ITコーディネータインストラクター(ITCI)として多くの ケース研修に参加させていただきました。この2年間を振り返って最も印象に 残っているのは、なんといっても「新しい出会い」です。

 この2年間で約200名の方達と新しく出会い、ノミニケーション・コミュニケー ションを深めさせていただきました。そこで様々なお話を伺うことができ、今の 仕事だけでなくこれからの人生にも非常に参考になっています。これはITCI ならではと、皆様に感謝しています。

 ところで、新しいコミュニケーションを大切にするため以下のようなことを 私は心掛けています。

 まず、人に興味を持つようにしています。
 研修時は、なるだけ早く受講生の方のお名前を覚えなくてはと思い、一人 ひとりの受講生の様子を眺めながら、どんな人なのかと考えています。

 そして、休憩時間には煙草を吸いながら、受講生の方と四方山話をして、 コミュニケーションをとるようにしています。
 この時、相手の立場になって話をするようにしています。

 また、ノミニケーション、これがあるのがITCケース研修の最大の価値 なのかもしれませんが、ここでコミュニケーションが深まります。
 この時、まず自分から自分を出していくようにしています。

 このようにしてきたせいか、私にとって、ITCI活動は良い思い出で一杯 です。これからもケース研修が成功し続けるように、謙虚な姿勢でITCI 活動をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
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[編集後記]
「いちまいの 朴の落葉の ありしあと」 長谷川 素逝
 スポーツの秋が終わります。スポーツが大好きで何でも挑戦してきました。 小学校では日が暮れるまで塩田跡地で草野球と卓球、中学校はサッカー と水泳、高校と大学ではサッカーとスキー、社会人になってからは、テニス、 ゴルフ、野球、バスケット、ヨットなどに挑戦。やり残したのは、スキューバ ダイビングとサーフィンなど。
 先日の日曜日には逗子の池子米軍住宅地でシニア(35歳以上)サッカー 大会がありました。我がチームは3連敗でした。悲しい日でした。
 スポーツは運動と訳されますが、運道でないかとも思います。基礎技能 の毎日の鍛錬と目(動体視力)とスピードが決め手です。ITC道も、毎日の 基礎技能の習熟と観察眼とスピードが基本だと思います。


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                        編集担当:西脇 隆 info-pr@itc.or.jp
                       発行:ITコーディネータ協会 広報担当
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