ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
ITCAメールマガジン「創新」 第54号 2004.3.05

   目次
1.巻頭言 「ITによって新たな事業・サービスを創出する」
2.ITコーディネータパートナーズの動向
3.協会便り 「ITC活用で成功した東海バネ工業(株)社長がテレビ番組出演」
4.読者の広場 「ITコーディネータ中期ビジョンへの提言」
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1.巻頭言 「ITによって新たな事業・サービスを創出する」
                     ITコーディネータ協会 副会長 松崎 稔
                     (日経BPラーニング社 代表取締役社長)

 ITコーディネータとして活躍されている皆さんにとっては、「経営とITの橋渡しをする」という言葉に違和感はなく、実感的に受け止めておられるものと思います。しかし一般的には、抽象的でピンとこないというのが実情ではないでしょうか。

 私自身は、経営者や事業推進者が「経営とIT」をより具体的・実感的に捉えられるようにサポートするのが、ITコーディネータの一つの役割だと考えています。その際、あまり経営という言葉にとらわれないで、「ITによる新たな付加価値あるいは事業・サービスの創出」と考えることにしています。

 各企業が事業を推進していく上での新たな付加価値にはトレーサビリティの確保、セキュリティの確保などさまざまなものが考えられます。新たな付加価値あるいは事業・サービスの創出を経営者や事業推進者と一緒になって考え、そこにITを活かす、あるいは、IT知識があるからこそ考えられる新たな付加価値あるいは事業・サービスを提案するのがITコーディネータの役割ではないでしょうか。

 情報の蓄積・抽出・加工・伝達を時空を越えてできるのがITの大きな特徴です。しかもITは日進月歩です。これを事業推進・拡大に活かさない手はありません。ITコーディネータの皆さんの活躍を期待しています。
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2.ITコーディネータパートナーズの動向       広報担当 岡 庄吾
                            (有限会社アイブレイン代表)

 私どもITコーディネータパートナーズは、ITコーディネータとITベンダー、ユーザー企業が協力し、有効なIT投資を実現することを目指して設立された特定非営利活動法人(NPO法人)です。設立当初からITコーディネータ向け、あるいは中小企業経営者向けの研修会を中心に活動しております。

 平成14年度からは、ITSSP事業にも参加しており、昨年末までに経営者研修会は合計3シリーズ、IT投資計画書作成コンサルティングは2社を手がけ、コンサルティングさせていただいた企業については、具体的なIT投資に向けて担当ITコーディネータが引続きコンサルティングやアドバイスを継続しております。

 また、昨年秋からはITコーディネータ協会認定研修コースも開発・開催し、後援セミナーも開催しており、すでに数十名のITコーディネータの方に受講いただいております。来年度は引き続き各種の研修会を開催するとともに、ユーザー企業とITコーディネータとのマッチングをテーマに研究を続ける予定です。
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3.協会便り 「ITC活用で成功した東海バネ工業(株)社長がテレビ番組出演」
                   ITコーディネータ協会 広報担当 松下 正夫

●ITCを活用して成功した東海バネ工業(株)社長がテレビ番組に出演!
 「2003年度関西IT百撰」の最優秀企業にも選ばれた東海バネ工業(株) 渡辺良機社長がテレビ番組でITCとの約2年間に亘る経営改革プロジェクトを開始した経緯と成功の秘密を語ります。テレビ番組名は「発想の原点!ネスト」、放送予定日は以下の通りです。
3月14日(日)TOKYO MXテレビ20:30〜21:00 http://www.mxtv.co.jp/
3月16日(火)千葉テレビ22:00〜22:30 http://www.chiba-tv.com/
また、渡辺社長のインタビュー記事を日経BP社雑誌(日経ビジネス3/1号、日経アドバンテージ3月号、日経情報ストラテジー4月号他)、週刊東洋経済4/5号、日本商工会議所「石垣」3月号、全国商工会連合会「商工会」3月号などに掲載中(予定含む)です。

●東京商工会議所でITC活用プロジェクト発表会開催(2月25日(水))
 東京商工会議所が実施した「中小企業のIT化計画事例集」事例発表会が、去る2月25日(水)東商ビル国際会議場で開催され、125名の聴衆の中で 約半年間のプロジェクトに参加した会員企業3社の社長と支援したITCによる発表が行われました。プロジェクト資料を無料配布しますのでホームページからお申込みください。http://www.itc.or.jp/press/tosho_itsenryaku.html

●2004年度第1期ケース研修募集締切り迫る(〜3月12日(金))
 2004年4月〜7月で開催するケース研修を募集していますが、3月12日(金) 17:00に受付締切りとなります。申込み期限前でもクラスが満員になり次第、 締切る場合がありますので、お早めにお申込みください。
・ケース研修募集 http://www.itc.or.jp/case/info.html

●第6回ITC補試験申込み受付け開始!(3月1日(月)〜4月14日(水)
 5月30日(日)に実施するITC補試験の受付けを開始致しました。 ご関係の皆様に是非ご案内いただきITC制度の普及にご協力お願い致します。願書、ポスター、受験者向けパンフレットなど必要部数をご連絡いただればお送り致します。
・今月のトピックス http://www.itc.or.jp/index.html

●ITC補試験PRをWebサイトに掲載
 第6回ITC補試験の受付開始に合わせてキーマンズネット(リクルート社)
への掲載を開始しました。受験対象者へのご案内にご利用ください。
 http://www.keyman.or.jp/ml/010/10001967/
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4.読者の広場 「ITコーディネータ中期ビジョンへの提言」
               桃井IT技術士事務所 代表  ITC/ITCI 桃井 義雄

 2001年10月にITコーディネータ第1期生として、協会から認定を受けて、早2年強を迎え、先月2月22日に「混合コース(プロ特認最後)」をインストラクターとして締めくくることができた。さらに2月25日には、東京商工会議所主催の「中小企業のIT化計画事例集」プロジェクトで、7名のITCの1人として、中堅・中小企業担当として参画・登壇させていただいた。諸先輩、関係各位に感謝する次第である。

 最近、米国の某大手ソフトウェア企業における基本ソフト設計図の一部流出事件や、日本では、某プロバイダーでの大量の顧客情報流出騒ぎなど枚挙に暇がないほど毎日のようにセキュリティ事件が多発している。企業の株価に直接影響が出てくることが考えられる。

 ITCの役割に、日本企業を再生させ、「ITC Create the Future、 ITC創新」 を目指すことがある。ただ、ITの光の部分である便利さとは裏腹に、影の情報漏洩リスクの顕在化が、特に目立ってきていることは周知のとおりである。
 これらのことから、経営とITの橋渡し役で活躍する場合には、顧客の環境に配慮し、セキュリティ要件、特にISMSで言う「人的セキュリティ」についても、 絶えず気配りをしていただくことが、これからのITCとして求められる重要な 課題になるのではないか。
注: ISMS:Information Security Management System
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[編集後記]
 「青春とは人生の深い泉の清新さをいう」 サムエル・ウルマンITコーディネータの年齢分布には2つの大きな山があります。40歳と55歳です。40歳は働き盛りで、顧客ニーズと組織シーズとのマッチングに全精力を注ぐ年代です。
 55歳からは人生の第3楽章です。起承転結の転の世代です。役員へ就任、役職定年やリストラで第3の人生の門出です。実は私も1948年生まれの55歳です。人生の価値を組織から市場に見出していく年齢です。自分の人生の深い泉を湧き出させる最後のチャンスだと思います。
 団塊の世代のITコーディネータの皆さんと一緒に「ITC Create the Future、ITC創新」を目指し、第3楽章アレグロを奏でたいと思います。

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                        編集担当:西脇 隆 info-pr@itc.or.jp
                       発行:ITコーディネータ協会 広報担当

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