ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
     ITCAメールマガジン「創新」 第60号 2004.5.28

   目次
1. 巻頭言 「それぞれの『プロジェクトX』をめざして!」
2. 届出組織の動向 「ITC京都のNPO法人化」
3. 協会便り 「ITコーディネータ制度の新CBK意見募集」
4. 読者の広場 「女性パワーと情報化の波」

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1. 巻頭言 「それぞれの『プロジェクトX』をめざして!」
                        業務開発・広報委員会副委員長代理
                          (株)NTT−MEコンサルティング
                             代表取締役社長 佐藤 義孝

 ITC5,000名突破、誠におめでとうございます。本制度のスタートから 関わってきた者の一人として感無量です。「経済産業省推奨資格」として いただいたこと、協会事務局の皆さんの献身的な行動、そして何よりも 合格者一人一人の努力に敬意を表したいと思います。

 しかし、3年も経つと色々な課題が提起されています。その一つが大手 ベンダー系の合格者が半分も占めていてよいものかと言う意見です。 ユーザ系、経営系の拡大は必要ですが、「当面この流れは変わらない だろう」と言うのが私の実感です。

 IT革命とかe-Japanと言われて久しいわけですが、それを担う人材の 育成は、これまで弊社も含めて殆ど外資系ベンダーの資格に負うところが 大きかったと言えましょう。現に私の所属しているNTT-MEグループでは、 MS社のMCP資格を1万人以上も取得して、一時はギネスブックに登録 しようとの話題もありました。

 そんな中でITC制度がスタートしたことから、これに飛びついたと言うのが ベンダー各社の本音では無かったかと思います。弊社でも小所帯ですが、 全員取得を目指しました。20代の社員も何人か合格。目の輝き、動作まで 変身するに及んで、これこそ我々が求めていた育成プログラムであると 確信しました。

 NTTグループもインフラベンダーの一員として、全体では300名を超える 合格者を出していると思います。さらに、今後もこれまでの何倍かの育成が 必要と思います。

 そして、全国の各地・各層のITCが連携して、日本のIT化をリードして 行かなければなりません。そのためには、5,000名の方々のITCドラマが それぞれの『プロジェクトX』として、後に続く人達に熱く熱く語られる事を 期待して止みません。

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2. 届出組織の動向  「任意団体からNPOに衣替え、力強く再スタート」
                  NPO法人 ITコーディネータ京都 会長  玉垣 勲

 2002年5月に有志で任意団体「ITC京都」を立ち上げたが、社会経済的 ステイタス向上のため、NPO法人化は発足当初からの念願であった。

 法人化の手続きを昨年10月から開始、同年12月16日に設立総会を開催、 2004年3月30日に京都府から法人の認証を受けた。4月9日に法人登記を 終え、この5月22日に「NPO ITコーディネータ京都」の通常総会を開催した。

 ITコーディネータ集団の力強い再出発の通常総会とすべく、早い段階から 諸準備を開始し、会員諸氏の通常総会参加へのムードを徐々に高めていく 作戦を練った(メーリングリストの活用など)。

 会員60名、通常総会開催当日の記念講演会の参加者は、51名(うち会員 外16名)、通常総会参加者は、45名(うち来賓10名)、交流会参加者46名 (うち来賓14名)であった。

総会では、新規役員の選任で男性1名、女性2名が新たに選任され、これ で役員は、男性12名、女性3名の15名となり、そのメンバーも、診断士、 社労士、技術士、システムアナリスト、通訳ガイドなど、多士済々である。

 このようにして、わが法人は、地元に愛され信頼される専門家集団としての 自覚のもと、(1)「組織力の発揮と事務局体制の充実」、(2)「事業の拡充と 財政基盤確立」、(3)「関係諸機関・団体との連携強化と広報活動の活発化」 を三本の柱として、会員をいまの60名から100名に増員する目標、事業の 拡充に向け、地元金融機関との提携本格化、行政機関などへのIT分野審議 委員入りを目指すことなどを盛り込んだ2004年度事業計画を決定した。

 通常総会開催の翌23日には、京都新聞朝刊の経済欄に「中小企業のIT化 支援 NPO法人、京都で初総会」のタイトル(写真付き)で、掲載された。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004052200256&genre=B1&area=K10

(新法人のHPはhttp://www.itc-kyoto.jpです)

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3. 協会便り 「ITコーディネータ制度の新CBK意見募集」
                      ITコーディネータ協会 広報担当 松下 正夫

■ITコーディネータ制度の新CBK(Common Body of Knowledge)意見募集
 ITコーディネータ協会では、大きく変貌する経営環境と急速なIT技術の進展の 中で、経営者をサポートするITコーディネータに必要な専門知識要件(CBK)を 定期的に見直すため、改定原案の検討を続けてきました。この度改定原案が まとまりましたので、ITC、ITC補資格認定者の皆様から意見募集(パブリック コメント)を開始しました。 6月11日(金)までITC専用ページから受付中。
ITCホームページ「お知らせ」から専用頁へhttp://www.itc.or.jp/index.html

■「ITC Conference 2004」でIT投資成功事例のベンダー企業講演を募集中!
 今夏、8月27日(金)・28日(土)の2日間、東京国際フォーラム(東京・有楽町) で開催する「ITC Conference 2004」(ITコーディネータ協会主催)で、新企画と して、ベンダー企業に対してIT投資成功事例の講演を募集いたします。
詳細は、募集要項をご参照ください。
 http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2004/itc_conf2004_vendorboshu.html

■「中小企業IT化推進フェア2004」開催 (名古屋会場:6/9〜6/11)
 中小企業の経営力を高める「中小企業IT化推進フェア2004」が、6月9日〜 6月11日(3日間)名古屋市内で開催されます。ITC協会は大型ブースを出展し ITC中部のご協力を得て、ITC講師(公募)による小セミナーや、経営とITに関 する無料相談会などを行います。また、3日間を通してITCが支援し経営革新を 実現した経営者の講演なども開催されます。どうぞ多数ご来場ください。
フェア http://www.itc.or.jp/profile/it_fair/itfair04.html
セミナー
   http://www.itc.or.jp/event/kakusyu/2004/kouen_nagoya_040609.html

■情報処理推進機構(IPA)がソフトウェア開発のテスト環境提供を開始
 IPAはソフトウェア開発段階における検証業務(動作検証、機能評価、性能 試験等)で必要となるサーバPC、デスクトップPC、ネットワーク環境、各種周辺 機器等を「テストベッド」として開発企業へ提供を開始。また、今後はユーザー 中小企業が各種ソフトウェア(業務用パッケージソフトウェア等)のテストランに も利用できるよう検討中です。詳細は、以下のホームページご参照下さい。
        http://www.ipa.go.jp/about/testbed/index.html

■ITCA主催セミナー、ホームページより参加申込受付中
EQベースコミュニケーション演習 (6/16広島、7/21青森)
   http://www.itc.or.jp/event/itca_seminar/event_schedule_eq.html
ナレッジマネジメント(知の経営)の実践 (7/2青森)
   http://www.itc.or.jp/event/itca_seminar/event_schedule_nm2.html
ビジネスコーチング演習(6/14仙台、6/26福岡、7/3東京)
   http://www.itc.or.jp/event/itca_seminar/event_schedule_bc.html
バランス・スコアカードの実践(6/2高松、6/30那覇、7/21鹿児島)
   http://www.itc.or.jp/event/itca_seminar/event_schedule_bsc2.html
ナレッジマネジメント入門(6/10名古屋)
   http://www.itc.or.jp/event/itca_seminar/event_schedule_nm.html

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4. 読者の広場 「女性パワーと情報化の波」
       株式会社パルウェーブ 代表取締役社長/ITC・ITCI 原田 美穂

 ITCインストラクタ向けケース研修を受講し、インストラクタをさせていただき、 今までお付き合いすることのなかった方々と知り合うことができました。また、 いろんな分野で活躍されている方のお話を聞く機会にも恵まれ、たくさん勉強 させていただき感謝しています。

 いつもは、広島で情報教育事業を行う会社を経営しています。当社の社員は 全員女性という女だらけの会社です。というと羨ましい!と言われる方も多い のですが、現実は、男性社員を入れても、女性パワーに圧倒されて・・・・。

 その社員たちは、毎日インストラクタ、営業と飛び回っています。全員生き 生きと仕事をしています。その姿をみていると私も頑張らなくては!と元気が 出ます。

 自分のやりたい事を実現できる会社が作りたい。そんな想いで会社を創り ました。会社が、社員たちにとっても自由闊達に意見が言え、チャレンジする ことができる場であってほしいと日々思っています。また、そのステージを つくることが私の仕事かと思います。

 設立当初は、中小企業へのパソコンのパッケージソフトの導入支援業務を中心に 行っていましたが、現在では、企業内情報化研修、団体・自治体職員向けの情報化研 修まで分野が広がっています。ITCの知識は、当社の事業にも大きく影響をしまし た。単なるパソコン操作研修を行うことだけでなく、情報リテラシー分野に及ぶ研修 まで行っています。

 これからも情報技術が発展と変化を繰り返し、情報技術の役割がますます 大きくなる中、ITC・ITCIとしてのスキルを磨きながら、日々楽しく社員たちと チャレンジができる会社を経営していきたいと思います。

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<編集後記>
 5月11日〜14日に「ビジネスショウ」が東京ビッグサイトで開催され、ITCA 事務局として参加してきました。ITCAは、IPAの出展エリアの一角をお借りし、 ITSSP事業、ITコーディネータ活用事例集などを配布し、ITコーディネータに よるプレゼンを全4回行いました。
 招待日の前半2日間は来場者が少なく心配しましたが、後半2日間は一般 来場者が増加。プレゼン会場も満席、配布資料も急遽追加搬入するなど、 盛況となりました。
 1969年、当時大学生だった私は、電子計算機仲間の某女子大生とビジネス ショウに出かけ、ガラス張りの空調室に入った超大型機を見学していたところ、 カメラ(映画)に撮られました。
 その後田舎の叔父から電話があって、ニュース映画にお前が女と一緒に 大写しになっていたが、大学に行って何してるのか?という、問い合わせ。
 あの当時は”電子計算機を見に行く”チャンスは、人いきれでごった返す ビジネスショウしかない時代で、隔世の感を禁じ得ません。
 ところで、若い人は、ニュース映画ってご存知ですか?

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・「創新」は、約7,000名の方に、2週間おきにお送りしています。
発行後、次週に協会HP「プレス記事・メルマガ」のページへ転載しています。
http://www.itc.or.jp/mailmaga/mailmaga_top.html
・配信に関するお問合せ、資格者と会員以外の配信停止等は、編集担当まで ご連絡ください。
・資格者及びケース研修受講者の方のメールアドレス変更は、協会HPトップ 画面の左メニュー「資格者情報登録修正」 https://wws.itc.or.jp/auth/で、 連絡先メールアドレスを変更してください。
・会員のメールアドレス変更は、脱会・登録情報変更依頼書、あるいは記名 登録情報変更依頼書 http://www.itc.or.jp/kaiin/kaiin3.htmlをお送りください。


                     編集担当: 前田 信太郎 info-pr@itc.or.jp
                       発行: ITコーディネータ協会 広報担当

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