ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
     ITCAメールマガジン「創新」 第61号 2004.6.11

   目次
1. 巻頭言 「企業におけるITCの育成」
2. 届出組織の動向 「戦略経営ネットワーク協同組合の活動」
3. 協会便り 「ITC Conference 2004」でベンダー企業講演を公募中
4. 読者の広場 「半田づけが好きなITコーディネータ」

----------------------------------------------------------------
1. 巻頭言 「企業におけるITCの育成」
                  NECソフト株式会社 執行役員 村田 萬亀雄
                           (ITC江東コンソーシアム会長)

 ITC5,000名突破、おめでとうございます。ITC制度制定から3年を経て、 ITCがその地歩を確実に占めるに至った証左と認識しております。 具体的ITC活動も、関西IT活用企業百選の最優秀企業に選定されるなど 目覚しいものがあります。

 ITベンダをめぐる事業環境は、技術革新の急速な展開、お客様からの 納期の圧縮、低価格要望等きわめて厳しい状況にあります。サービスに 対するご要望も基盤技術の提供から、さらに一歩踏み込んだお客様の ビジネスそのものに対する提案が求められる状況にあります。まさに、 ITCの目指す「経営とITの橋渡し」そのものが求められております。

 そのような事業環境の中で、当社はお客様に対して企画・提案から、 構築・運用・保守までのスパイラルなサービスの提供を実践すべく取り組み 中です。H/W、S/Wの基盤技術に加えて、経営者に向けての提案力の強化が 必要となります。このためにはSEの一層のスキルアップが必須であり、 ITCの持つ方法論、ツールによる武装化が極めて有効であると判断しており、 ITC資格の取得を推奨しております。
現在、ITC補を含めて取得者が164名に至っており、中期的には250名の 確保を目指しております。

 今後は、具体的な事業活動での貢献をどのように測るかが課題と考えて おります。その点から、CIO補佐官、地域自治体の調達の支援、さらにEAに 対する取り組みの強化等、ITCの活躍する場面の一層の拡充と、ITCその ものの認知度の向上は喜ばしい限りです。

 一方、中小企業を支援する活動として、江東区のご支援を得て、ITC江東 コンソーシアムを昨年10月に、江東区在住・在勤のITCを対象として立ち上げる に至りました。行政と密着した、密度の濃いITC活動の展開を期待されており、 つい先日、第2回の総会を開くに至り、ITSSP事業を中心とする活動も徐々に 軌道に乗りつつあるところです。

 ITを活用して、企業経営者が「経営課題を解決し従来のビジネスモデルの 転換を行う」という、真のIT活用をサポートするITCの役割の一層の充実が、 IT業界のさらなる発展に寄与するところ大、と認識しております。 ITCの皆さんが各々の持ち場で研鑽をつまれ、益々の活躍を図られん事を 祈念して筆を置きます。

----------------------------------------------------------------
2. 届出組織の動向  「戦略経営ネットワーク協同組合の活動」
                戦略経営ネットワーク協同組合 理事長 赤羽 幸雄

 戦略経営ネットワーク協同組合は、札幌市内で活動するITC3名と税理士、 行政書士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を有する者1名により構成する 事業協同組合として、2003年8月に札幌市長の認可を受けて設立いたしました。

 設立後1年経っていない組合ですが、ITSSP事業の実施機関に認定されて、 2003年度は「建設業向け経営者研修」、今年度は「建設業向け経営者研修」と 「建設業の計画書策定コンサル事業(2社)」を実施いたします。
 北海道の建設業は、北海道開拓の歴史そのものであり、建設業の再生・ 経営革新こそが北海道経済の活性化に繋がるとの想いで取り組んでいます。

 当組合では、他の組合・団体などと連携した活動も推進しており、札幌 商工会議所、北海道経済連合会、北海道商工会連合会の3団体が、道内で ITを積極的に活用して業績を向上させることに成功した事例を表彰・公表し、 道内における他の企業のIT導入のための手本として広く周知して役立てる ために発行した「北海道IT活用撰集」の評価コーディネータとして参画いた しました。

 また、中小企業の経営者・企業幹部、協同組合等の連携組織の幹部および 行政・関連団体等のIT関連部門担当者の方々に向けた「企業家向け戦略的 IT活用セミナー」を、札幌市内の中小ITベンダーなどで組織する協同組合アイ・ ウェアと合同で定期的に開催しております。

 当組合としては、引き続き建設業をはじめとする中小企業のIT活用による 経営革新を自治体や業界団体などと連携しながら、支援していきたいと考えて います。
・戦略経営ネットワーク協同組合のHP  http://www.senryakukeiei.net

----------------------------------------------------------------
3. 協会便り 「ITC Conference 2004」でベンダー企業講演を公募中!
                     ITコーディネータ協会 広報担当 松下 正夫

■「ITC Conference 2004」(8月28日(土))でベンダー企業講演を公募中!
 ITC協会主催の全国大会「ITC Conference 2004」の2日目で、昨年までの ITCの事例発表、経営者の成功事例講演に加えて、新企画としてベンダー 顧客企業のIT投資成功事例講演(定員500名の会場)を募集中です。
詳細は、募集要項をご参照ください。6月16日締切り。
 http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2004/itc_conf2004_vendorboshu.html

■「IT経営応援隊」が発足! (6月8日:経済産業省ニュースリリース)  「IT経営応援隊」(中小企業の経営改革をITの活用で応援する委員会)の 第1回幹事会が、6月8日経済産業省会議室で開催されました。
 中小企業の経営改革やITの活用に携わる多数の関係者が、協力・応援し、 その具現化・加速化を図り、中小企業の活性化と競争力強化に繋げることを 狙いとしており、ITCはこれを支援する人材としての大きな期待が掛かって います。なお、ITC協会は本事業の事務局を担当します。
  http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/press/0005293/index.html

■公募「フェロー」の決定について
 ITC協会が、ITCを対象として4月26日〜5月10日に公募を実施した、フェロー につきましては、多数の方にご応募頂きありがとうございました。「公募審査 委員会」にて下記2名の方に決定いたしましたのでお知らせします。
・地域広報活動分野(1名): 勝瀬 典雄 氏
・IT経営応援隊分野(1名): 川内 晟宏 氏

■「e-Japan重点計画特命委員会」でITCと経営者が発表
 自民党政務調査会「e-Japan重点計画特命委員会」(額賀委員長)で、 「ITによる地域再生」をテーマとした会議が6月8日開催され、地域商業組合の ITC活用事例として、湯沢町温泉旅館組合の大橋次郎理事とITC坂下知司氏が、 具体的な取組みを発表されました。
 参加議員からは、Webを利用して月7万円の手数料で月1,000万円の売上増を 達成したネット予約に関して質問があり、IT化の成果に高い関心を集めました。
・詳細はCOMPASS春号に掲載
       http://www.itc.or.jp/w_cso/compass2004spr.html

■ITコーディネータPRポスター「ITC5,000キャンペーン」制作に関するお礼  ITC資格者5,000名突破を記念して、ITCの皆様に、PRポスターへの「自分の 顔写真掲載」募集を行いましたが、募集開始まもなく事務局の予想を上回り、 予定の500名を超える方々から応募がありました。
 6月中旬以降、応募していただいた皆様には、写真入りポスターをお送りいた しますので、どうぞ(ご自分の?)PRにご活用ください。
また、「ITC5,000キャンペーン」ポスターご希望の方は、追って協会ホーム ページに掲載しますので、どうぞお申込みください。(送料着払い)

----------------------------------------------------------------
4. 読者の広場 「半田づけが好きなITコーディネータ」
             松下電工(株)システム技術研究所 ITC/ITCI 安田 晃

 小遣いを貯めては部品を買いに行き、それを組立て半田付けの煙の中、 スピーカから聴こえてくるひび割れた音。私は、小はLSIから大はビル管理・ 防災・セキュリティシステムまで、通信・画像・計測制御、ハード・ソフト・ システムと色々体験をしてきました。でも思い起こせば、この小学時代の 心のときめきが、私をコンピュータ屋に導いた原点のようです。

 私のITC活動は、ITCインストラクタや、情報機器・システムの企画や技 術コンサルタントが主です。本来のITコーディネータ活動とは言えないかも しれませんが、製造メーカにおけるIT化では、ハードとソフトの両面から アプローチすることも必要ではないかと思っています。

 現在私は、技術士の情報工学部会長を務めております。技術士は電気 電子や経営工学など20の技術部門に及び、技術には強いですが、営業的な 面は苦手な人が多いように思います。

 しかしITCの世界には実に多彩な人たちが集まっています。 ITCと技術士が 連携すればかなりなことができるはずと思い、この橋渡し役が果たせればと 思うこの頃です。

----------------------------------------------------------------
<編集後記>
 鎌倉在住ITCのYさんが、5/28号のメルマガ「創新」でITC京都の記事を 読まれ、京都出張の折りITC京都の会長とお会いになり、入会されたとの ニュースが入ってきました。早速Yさんにお話を伺いました。
 Yさんは、本籍が京都ということですが、たまさか所属企業のお仕事で、 京都の某自治体の情報公開に係るドキュメント整備支援コンサルティングで、 1年に渡って京都出張が続いているとのこと。
 Yさんは、JFMA(日本ファシリティマネジメント推進協会)での研究部会 (リスクマネジメント)にも参加されており、色々な機会を見つけて、勉強や 情報交換に心がけておられるようです。
 場所を離れての情報交換も可能との認識と、逆に、他地域の方が関東に 来られた場合にお手伝いできることもあるだろうとおっしゃっています。  確かに、ITC沖縄と大阪のなにわITCが協力している話もあり、日本中の ITC、ITC組織が、お互いに協力し合える姿が、現実のものとなってきました。
(ITC沖縄は7/23号「創新」に掲載予定です、ご期待ください)

----------------------------------------------------------------
・「創新」は、約7,000名の方に、2週間おきにお送りしています。
発行後、次週に協会HP「プレス記事・メルマガ」のページへ転載しています。
http://www.itc.or.jp/mailmaga/mailmaga_top.html
・配信に関するお問合せ、資格者と会員以外の配信停止等は、編集担当まで ご連絡ください。
・資格者及びケース研修受講者の方のメールアドレス変更は、協会HPトップ 画面の左メニュー「資格者情報登録修正」 https://wws.itc.or.jp/auth/で、 連絡先メールアドレスを変更してください。
・会員のメールアドレス変更は、脱会・登録情報変更依頼書、あるいは記名 登録情報変更依頼書 http://www.itc.or.jp/kaiin/kaiin3.htmlをお送りください。

                     編集担当: 前田 信太郎 info-pr@itc.or.jp
                       発行: ITコーディネータ協会 広報担当

Copyright 2002 IT Coordinators Association, All rights reserved.