ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
     ITCAメールマガジン「創新」 第64号 2004.7.23

***お知らせ***
夏季、コンファレンス開催のため、次号メルマガ「創新」第65号は、 8/13号と8/27号を合併し、8/20特別号として発行させていただきます。

   目次
1. 巻頭言  「遅々として進まぬ地域の情報化?ITCとの連携でブレーク!」
2. 届出組織の動向  「 ITC長野の自治体向け活動」
3. 協会便り  「ITC Conference 2004」ベンダー企業の事例講演4社決定
4. 読者の広場  「駆け出しITCのプロモーション活動とは」

----------------------------------------------------------------
1. 巻頭言 「遅々として進まぬ地域の情報化?ITCとの連携でブレーク!」
     独立行政法人 情報処理推進機構 人材育成推進部長 萬井 正俊

 ITCが5千名を超えた。心から喜びたい。私は、時の通産省産構審での
「ITコーディネータ」創設作業に従事していた。ITCは中堅中小企業の社外CIO? 地域センターはITCの止まり木等々、熱い議論を重ねた記憶がある。

 現在の担当業務は、中小ユーザ企業の情報活用を支援するITSSP事業。 これは6年前に比べると、確かに一部には見るべき効果が出始めているとはいえ、 「全国燎原火のごとく」とはほど遠いとの評価もある。

 また、地域の高度情報化人材育成を目指した「地域ソフトウェアセンター」も、 財務の健全化を強く求められ、中期経営改善3ヵ年計画を前倒して、来年度 には全センターの黒字化を目指している。

 目玉は、以下の三本柱だ。
これらの事業は、ITCと地域センターの連携を前提としたものである。
(1) IT導入支援、ISO・セキュリティ等取得コンサルティングの提供
(2) 国内有数レベルのコンテンツを集めたe-Learningサービスの提供
(3) ITスキル標準を踏まえた人材育成コンサルティングの提供

 経済産業省は、地場のSIerに加え、自治体やユーザ企業といった情報化 人材の高度化と、中小企業の一層のIT活用に向けて、新たに「IT経営応援隊」 事業を提唱し本格化する。

 5千名の一大専門家集団の活躍の場に限りはない。大きな期待を持っている。

----------------------------------------------------------------
2. 届出組織の動向 「 ITC長野の自治体向け活動」
        長野県ITコーディネータ協議会(ITC長野)  代表幹事 荒井 綏

 長野県は、庁内の情報化に関するIT調達適正化事業で、個別調達の監理を 委託する外部専門家としてITコーディネータを活用しています。2003年度から 試行を開始し、監理業務13件の実施成果を確認した上で、2004年度は、 一定規模以上の全てのIT調達を対象に制度化して実施しています。
 ITC長野は、監理業務を受託して一定の成果をあげるとともに、信頼できる 専門家集団として認知されたと受け止めています。

 ITC長野の立場から、この1年は、顧客の実情を知り、顧客の抱えている 諸課題を深く理解し、それらの解決に必要なあるいは役立つサービスを提供し、 その実績を通じて顧客の信頼と、将来の活動の展望を獲得していく期間で ありました。個別調達に関する当面の業務課題を解決するにとどまらず、 より根本的な課題の把握と率直な提言を行うよう心がけました。
 県庁の皆さんも真剣に耳を傾けて聴いて下さったと考えています。

 ITC長野は、この秋からNPO法人になります。今後、県を初め各市町村との 連絡を拡大するとともに、他の公的機関・NPO法人・ITC組織等とも連携し、 IT調達適正化にとどまらず、情報セキュリティ強化、県域ネットワーク整備運営、 業務システム最適化、ITガバナンス確立等の事業に関し、より多面的な 政策提言と支援を展開し、地域の経済及び情報化の健全な発展と、市民の 人権擁護及び福利増進に貢献していきたいと思います。

----------------------------------------------------------------
3. 協会便り「ITC Conference 2004」ベンダー企業の事例講演4社決定!
                   ITコーディネータ協会 広報担当  松下 正夫

■「ITC Conference 2004」ベンダー企業の事例講演4社決定!
 ITC協会主催「ITC Conference 2004」の2日目の講演として公募した、 ベンダー企業のIT導入成功事例講演の選考が終わり、4社が決定しました。 成功のプロセス、ソリューションの優位性、ITCとの協業などを、具体的に 発表してもらいます。
 また、2日目については経営者の無料招待(先着200名様)を募集中です。 参加申込みは8月10日(火)締切りで、満員になり次第終了となりますので、 早めにエントリーくださいますようご留意ください。
 http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2004/cf04_program.html プログラム
 http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2004/index.html 参加申込み等

■協会ホームページ新着情報
・COMPASS2004年夏号 無料配布開始しました。
 IT経営応援隊、ITC活躍事例などが掲載されています。
            http://www.itc.or.jp/w_cso/compass/

・お役立ち情報から「中堅中小企業向けビジネスパッケージ比較サイト
 Find-IT」にリンクしました。
    http://www.itc.or.jp/w_tool/toolmenu3.html パッケージ情報2から

----------------------------------------------------------------
4. 読者の広場 「駆け出しITCのプロモーション活動とは」
                        アイティーシー沖縄 代表 銘苅 康弘
                    (沖縄富士通システムエンジニアリング勤務)

 私は、ベンダーのシステムエンジニアとして比較的大規模な企業の情報 システム開発に関わってきましたが、5年程前から、中小企業をお客様と するようになりました。その頃から「経営者の視点で物を見て、考え、彼 らの課題を把握し、かつマーケットインの視点にたった提案に変えなけれ ば受け入れてもらえない」と強く感じるようになりました。それが、中小 企業診断士及びITCの資格を取得するきっかけとなりました。

 ITCも診断士と同様「足の裏についた米粒」のように「取らないと気に なるが、取っても食えるわけではない」と言われ、資格を保有しているか らといって仕事が保証されるわけでもありません。実際ITC資格保有者と いうことで指名で仕事の依頼があったことはほとんどありません。
 それでも最近は仕事の依頼も徐々に出てきましたが、「私の活動を間接的 に聞いた」、「セミナー等を受講した」、「他のコンサルタントからの紹介」の ように相手側から依頼がくる例がほとんどです。

 ITCとなって約2年、振り返ってみると人脈づくりのためにかなり時間を割 いてきました。異業種交流会に参加したり・・、ITCや中小企業診断士の 勉強会もそうです。ただ、参加者の一人でなく事務局等の世話役を積極的 に引き受けたことは私にとってよかったと思います。そういった活動のな かでできた友人からの支援も小さくありません。

 ITCとして最大のプロモーションは、関与した会社が成功しパブリシティに 発表されることや、お客様からの口コミだと思います。しかし、私のような 「駆け出しITC」にはそうそう訪れる機会でもありません。そこで、決して 得意ではありませんがセミナーや研修会の講師も積極的に受けることにし ています。ITCとしての実績を積み重ね、かつ能力や人柄をアピールできる 絶好の機会になると思ったからです。

 ITCのような仕事は形がなく、仕事の依頼をいただくためには、信頼がベー スになると思います。そのためには、日頃から人脈づくりと小さな実績の 積み重ねで(間接的なアピール)を行なうことが大切だなと感じています。

----------------------------------------------------------------
<編集後記>
 この7月4日に、私と一緒にケース研修を終えた地方の若手女性からメールが 届いた。何と、社会福祉法人へ「新システム導入のトータルコーディネート」を 提案し、受注したとのメール。ケース研修で学んだとおりに、経営戦略策定 からの必要性を説き、共感をいただき、受注に至ったとのこと。まだ、ITC補 にもなっていないのですよね。
 嬉しいニュースをお届けしたところで、私の編集後記は今回で一旦終わり。
 実は、6/21のITCA総会後、委員会組織の体制変更があり、協会内の業務 体制も変更があった。私は、今後「制度・育成委員会」関連の仕事が中心となる。 しかし、「業務開発・広報委員会」関連の仕事を3ヶ月やらせていただいたお陰で、 短期間に多くのITC、届出組織の方々と接触する機会に恵まれた。
 今後は、この経験を糧に、皆様のお役に立ちたいと願っておりますので、 よろしくご指導のほどお願いいたします。

----------------------------------------------------------------
・「創新」は、約7,000名の方に、2週間おきにお送りしています。
発行後、次週に協会HP「プレス記事・メルマガ」のページへ転載しています。
http://www.itc.or.jp/mailmaga/mailmaga_top.html
・配信に関するお問合せ、資格者と会員以外の配信停止等は、編集担当まで ご連絡ください。
・資格者及びケース研修受講者の方のメールアドレス変更は、協会HPトップ 画面の左メニュー「資格者情報登録修正」 https://wws.itc.or.jp/auth/で、 連絡先メールアドレスを変更してください。
・会員のメールアドレス変更は、脱会・登録情報変更依頼書、あるいは記名 登録情報変更依頼書 http://www.itc.or.jp/kaiin/kaiin3.htmlをお送りください。

                     編集担当: 前田 信太郎 info-pr@itc.or.jp
                       発行: ITコーディネータ協会 広報担当

Copyright 2002 IT Coordinators Association, All rights reserved.