ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー
ITCAメールマガジン「創新」 第66号 2004.9.10

   目次
1. 巻頭言  「ITコーディネータの活躍に期待」
2. 届出組織の動向 「日本再生は『沖縄となにわ』から」
3. 協会便り 「平成16年度IT活用型経営革新モデル事業採択でITCが健闘!」
4. 読者の広場  「タイにおけるIT環境とITC活動」

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1. 巻頭言 「ITコーディネータの活躍に期待」
                    関東経済産業局 情報政策課長 岡昌彦

 e−JAPAIIに見られるようにIT戦略は「インフラ整備」から、「ITの利 活用」へと新たなステージへ移っている。この中でITマネージメントの重要性や ユーザー主体の推進が鍵とされている。このような状況においてITコーディ ネータの役割は益々重要となってきている。

 ユーザーのニーズや業務に適合した安価で使い易いシステムを如何に提言し、 導入・利活用に導くか。その鍵はユーザーとコーディネータ相互の「信頼」の確立 と、システム利活用によるその効果を如何に分かり易く、かつ、適切に提示が 出来るか。更には、その効果の確なる保証ではないだろうか。

 ITコーディネータの皆様方が優秀例を多数輩出し、ひいては、「ITコーディ ネータ」と言う言葉が信頼のブランドとなることに期待する。

 是非、皆様方のご活躍により、更なるITの利活用が推進し、地域経済が元気に なることを願うものである。

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2. 届出組織の動向 「日本再生は『沖縄となにわ』から」
                     なにわITC 広報担当理事 佐藤裕之

 西高東低、お天気以外ではこの意味が陳腐化してしまうほど、大阪では物心 ともに沈滞ムードに包まれている。この現状を何とかしたい。それが私たち 任意団体「なにわITC」の結成コンセプトです。

 地域の活性化については、それぞれの特性の中にもどこかに接点と共通 したCSFが存在するはず。これを見出すために各地域のITCのフラットな 連携が必要との観点から、私たちは、まず西の果て沖縄から吹いてくる南風 を上昇気流として捕らえたいと考えています。すなわち、沖縄経済特区を中心 とした国や県の施策を取り込み、かつ、活性化に取り組む沖縄ITCとの連携 を目指し、学ぼうとしています。

 この趣旨から、7月には現地で沖縄ITCとの合同研究会を開催しました。 沖縄県より同施策の講演を得、沖縄ITC平良代表幹事が実際に取り組んだ 「長期滞在型観光の推進に合わせた城辺町IT化」の事例紹介、また双方の 地域活性化をテーマに双方のメンバーをシャッフルした上でのSWOT分析を 通じてのCSF抽出を行い「沖縄となにわ」のITCとしての思いを共感し、沖縄 タイムスにも掲載されました。

 11月13日(土)にはこれらの試みをさらに展開させ、当地大阪の産業創造館 でのイベントを企画しています。予定では、沖縄県の大阪事務所、ドリームゲート の吉田雅紀氏及び沖縄ITC平良代表幹事などによる講演を中心に、「沖縄と なにわからの熱いメッセージ」を発信することが出来れば幸いです。

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3. 協会便り「平成16年度IT活用型経営革新モデル事業採択でITCが健闘!」
                ITコーディネータ協会 広報担当  松下 正夫

■平成16年度IT活用型経営革新モデル事業(予算11.8億円)採択でITCが健闘!
 経済産業省中小企業庁が中小企業の経営革新の促進を目的として、地域での ビジネスモデルになりうる事前調査・システム構築費用の1/2(MAX.3,000万円) を補助する標記事業は、433件の応募の中から94件が採択されましたが、その 採択案件の60%以上がITCの関与した案件でした。また、ITC関与案件の18件が H15年度までのITSSP参加企業となっています。(ITC協会調べ)
  http://www.chusho.meti.go.jp/it/040705it_katsuyo_saitaku.htm

■中小建設業の経営者に向けた「ITを活用したコスト管理の合理化」調査報告
 国土交通省が中小建設会社のコスト管理合理化のためのIT活用を促すために、 この度「ITを活用したコスト管理の合理化『経営コックピットの構築を目指して』」 ((財)建設経済研究所)を発表しました。この報告書は、国土交通省の調査事業と して「コスト管理合理化のためのシステム構築に関する研究会(委員長:東京大学 松島克守教授(ITC協会理事))が検討し、ITC協会及びITCが調査業務および 報告書作成に協力したものです。
『経営コックピット』の内容は建設経済研究所のサイトからダウンロードできます。        http://www.rice.or.jp/j-home/ITWeb.htm

■プロセスガイドライン改訂のためのWG公募【至急】
 制度・育成委員会、制度・研究開発部会では、この度プロセスガイドラインの 改訂プロジェクトを立ち上げることとしました。その最初の作業となるプロセス ガイドラインの骨格を検討するため、その担い手となる「プロセスガイドライン 骨格検討WGメンバー」の募集を行います。詳細は、募集要項をご覧下さい。 当ページを見るには、資格者ID(12桁)、パスワードが必要です。
   https://wws.itc.or.jp/ITC_C/seido/pgl_wg_boshu_04_1st.html
 募集期間   9月10日〜16日(1週間)
 募集対象者  ITC、ITC補
 募集人数   15名

■「ITC Conference 2004」(8/27、28)大盛況でした!
 8月27日・28日に開催した「ITC Conference 2004」には、経済産業省、IPA、 地方自治体、支援機関等をはじめ、中小企業経営者、ITC資格者など2日間で 延べ約1,600名の参加者で会場はほぼ満席の大盛況となりました。5月から 運営準備に尽力された実行委員(ITC18名)や関係者、参加者の皆様に 心から感謝申し上げます。ITC協会会員、ITC資格者の皆様には、当日の講演 資料のダウンロードを準備中です。
  http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2004/cf04_reports.html

■「IT経営応援隊」発足記念セミナー(10月1日)【情報化月間記念行事】
 日時:10月1日(金)10:00〜12:00、会場:東京全日空ホテル
 セミナーの詳細並びに参加申込みは下記URLからできます。
      http://www.ipa.go.jp/event/gekkan2004/index.html

■「IT経営応援隊」として展示会出展のお知らせ(ITC協会)
 ITC協会は情報処理推進機構(IPA)、JUASと協同で「IT経営応援隊」として下記 展示会に出展しブース内でITC講師(公募)による講演や経営相談等を実施します。
1)中小企業総合展2004 (主催:中小企業庁、関東経済産業局ほか)
  平成16年9月29日(水)〜10月1日(金) 3日間 会場:東京ビッグサイト
          http://www.sougouten.com/
2)産業交流展2004 (主催:東京都ほか)
  平成16年10月22日(金)〜23日(土) 2日間 会場:東京ビッグサイト
         http://www.sangyo-koryu2004.jp/
3)中小企業総合展2004 (主催:中小企業庁、近畿経済産業局ほか)
  平成16年10月27日(水)〜29日(金) 3日間 会場:インテックス大阪
          http://www.sougouten.com/
なお、「中小企業IT化推進フェア」でも名古屋(済)、仙台、北九州に参加予定
です。 http://www.itc.or.jp/profile/it_fair/itfair04.html

■プロジェクトマネジメント国際会議(ProMAC2004)開催のお知らせ(10/11〜14)
 来る2004年10月11日〜14日に幕張メッセ国際会議場(千葉市)で,プロジェクト マネジメント学会主催「プロジェクトマネジメント国際会議(ProMAC2004)」が開催 されます。世界から130件以上のPMに関する発表が行われます。ITCの皆様の 継続学習の機会として是非ご利用ください。(ITC協会が協賛する知識ポイント 対象のセミナーです)なお、9月中旬までに参加費を払込みすれば、発表内容 のCD-ROMを事前に入手することができます。
詳細: http://www.itc.or.jp/event/kakusyu/2004/kouen_chiba_0401011.html

■第7回ITコーディネータ補試験(11月28日実施)受付開始
 受付期間は9月1日〜10月12日です。今回から,年1回(11月試験)、
沖縄でも試験を実施することになりました(全国10会場)。
サンプル問題(60問)も公開しています。
受験案内・願書は,以下のページからダウンロード可能となっています。
お近くの対象となる方に是非ご紹介下さいますようお願いいたします。
      http://www.itc.or.jp/test/test_main.html

また,受験対策講座を実施している研修機関を以下のページで
ご紹介しております。ご参考にしてください。
     http://www.itc.or.jp/trai/juken_taisaku_kouza.html


■ITコーディネータ資格者のプロフィール(9月版:8月末時点の認定者)
 ホームページに掲載しました。
      http://www.itc.or.jp/press/press_top.html

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4. 読者の広場 「タイにおけるIT環境とITC活動」
                   ADM PROGRESS LTD.代表 河本 和行

 私は3年間の監査法人のバンコク事務所駐在を経て、その後2000年にタイに おきまして独立しコンサルティング会社を設立、今日に至っております。現在は 主にタイに進出された日系企業の会計および管理業務に関するシステム構築や その運用にあたっての現場支援等を承っております。そのなかでも特に、進出し て来られたばかりの日系企業に対する業務内容・規模等に相応しい業務管理 ソフトウエア等の選定や導入に関る支援がITCらしい業務となっております。

 当地では、言葉のギャップが大きいとともに、最近は比較的小規模の日系企業 進出が多いゆえ、管理担当の日本人駐在員を出せない会社が多く、業務立上げ の時点から管理システムの構築に失敗してしまうケースも少なくありません。 このようなギャップを少しでも埋め、タイにおけるビジネスと日系進出企業の「架 橋」のような役割を果たすことができればと、日々、奮闘いたしております。

 タイはシンガポールやマレーシア等の近隣のアセアン諸国と比較しても、IT特に ネット通信利用のためのインフラ整備が遅れていた状態でしたが、今年になって ようやく手頃なADSLサービスが開始されました(下り2.5MBで月額1,150タイバーツ・ 約三千円)。まだまだ日本には及ばない環境ですが、「日経ブロードバンドニュー ス」等がストレスなく見られるようになったのは喜ばしい限りです。

 この場をお借りしてITC協会にお願いしたいのは、私のような海外在住の者にも、 もっと研修の機会を与えてほしいということです。私の場合は、幸いにも、大阪にて ケース研修を受講した際の仲間が引続き自発的に勉強会を開催いただいている 「C206の会」に参加させていただく機会がありましたのでなんとかここまでやって これましたが、もしこれが無かったら資格更新もかなり厳しかったと思います。 ITC協会らしく、例えば「ネット配信による研修」等、場所を選ばない研修の機会を ご考案いたければと望んでおります。

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<編集後記>

 インターネットの広告料が、ラジオの広告料を抜こうしています。70年続いて きた野球と同様に、次はラジオ局の統廃合がおこるのでしょうか?
 今までの日本の社会基盤が、エンターテイメントという分野でも変革を余儀 なくされているようです。着実に何かが変化しているのですが、この変化の本質 は何なのでしょうか?

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・「創新」は、約7,000名の方に、2週間おきにお送りしています。
発行後、次週に協会HP「プレス記事・メルマガ」のページへ転載しています。 http://www.itc.or.jp/mailmaga/mailmaga_top.html
・配信に関するお問合せ、資格者と会員以外の配信停止等は、編集担当まで ご連絡ください。
・資格者及びケース研修受講者の方のメールアドレス変更は、協会HPトップ 画面の左メニュー「資格者情報登録修正」 https://wws.itc.or.jp/auth/で、 連絡先メールアドレスを変更してください。
・会員のメールアドレス変更は、脱会・登録情報変更依頼書、あるいは記名 登録情報変更依頼書 http://www.itc.or.jp/kaiin/kaiin3.htmlをお送りください。


                       編集担当: 高橋 真弓 info-pr@itc.or.jp
                       発行: ITコーディネータ協会 広報担当


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