ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第88号 2005.8.12 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
 持って頂いている皆様(約7千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。

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 1.ITCビジネス成功事例情報
   【ITコーディネータとしての金融機関職員の活動について】
   【ITコーディネータは、どこまでやれる?】
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 2.IT経営応援隊の活動トピックス
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 3.特別寄稿
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 4.ITC協会からのお知らせ 
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 5.ITC協会便り
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 6.編集後記
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 1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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 ◆「ITコーディネータとしての金融機関職員の活動について」
          尼崎信用金庫 経営相談コーナー 担当室長 樽谷昌彦

 私のように、金融機関職員でITCの資格を保有し、「お客様の経営相談」という
 相談業務を担当している人は多分まだ珍しいのだろうなと思っています。
 そこで、私が今まで取組んできたことと今後の課題について
 ご報告させていただきます。
 
 最初に当金庫の行事として、「財団法人関西情報・産業活性化センター」様との
 共催による平成15年度 ITSSP事業の「事例発表会」を金庫内で提案し、
 実施をサポートさせていただきました。16年度も「事例発表会」や
 「経営者研修会」の実施において、参加者の募集と実施、事後サポートで
 協力をさせていただき、この内容は経済産業省の「情報経済・産業ビジョン」
 (17年4月)でも一部取り上げていただいております。
 
 当金庫は平成17年度においても、「事例発表会」や「経営者研修会」への
 協力を計画していますが、今年度は事前に職員向け(支店長、次長を対象)に
 IT化の「事例発表会」をITCの方に講師を依頼し実施しました。
 今年はこの効果に期待し、何か成果につながることを期待しております。
 私はIT導入の妨げになっている3つの壁「IT導入の壁」・「経営の壁」・
 「企業間連携の壁」を破るサポートができそうなのが金融機関の
 職員ではないかと考えています。今、金融機関に対して「取引先企業に対する
 経営相談・支援機能の強化」が求められている中で、企業経営にとっては
 IT化が全てではありませんが、成長への情報提供としていかに中小企業の
 代表者の方々に「気付き」を与えられるか、そして結果が出せるかが
 今後の私の課題であると思っています。

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 ◆「ITコーディネータは、どこまでやれる?」
           コスモコンサルティング ITC 畠山忠彦(名古屋市)

 ITコーディネータを看板に独立開業して、3年が経ちましたが、
 未だに事業ドメインを確立できていません(あまりにも多種多様)。
 しかしITコーディネータの使命は、中小企業が求めるどんなテーマにも
 真剣に取組み、誠実に応えることだと確信しております。
 私の3年間のITCビジネス・プロセスをご紹介します。

 <1年目のビジネス〜ITよろず屋>
  グループウェアの導入設定、インターネット接続のパソコン設定、
  IT要員の紹介斡旋、大学同窓会の名簿システムづくりなど、
  およそITCプロセスとは縁遠いことばかり。
 <2年目のビジネス〜ITCプロセスの実践>
  食品卸売業会社の情報化企画/情報化資源調達/導入・稼動のモニタリング
  (経営百選の奨励賞受賞企業になりました)を皮切りに建築資材製造業会社、
  工業用資材製造会社、貨物運送業会社と立て続けに手がける。
  ITコーディネータらしくなった・・・・と思いきや。
 <3年目のビジネス〜ITから企業再生請負人へ>
  不採算に悩む名門陶器メーカーの立て直し事業戦略立案と
  従業員の啓蒙教育。
  クレーム多発/収益低下に悩むゴム部品製造企業の品質改善と
  マーケッティング戦略考案など企業再生シナリオを手がける。
  ITCプロセスとは縁遠くなる。

 以上が3年間のあらましです。ビジネスは変化していますが、
 一貫、継続して中小企業を支援しています。
 ITコーディネータがやれることの可能性を、極めてゆきます。
 機会がありましたら、4年目の顛末もご紹介します。

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 2.IT経営応援隊の活動トピックス
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 ◆ 地域IT経営応援隊活動を成功させるために
                     (NPO)首都圏南西経営応援隊
                      理事長 ITC 鮫島 正英

 地域IT経営応援隊活動は「地域ITCビジネスモデル開発」そのものです。
 具体的に言えばITCビジネスに関する経営戦略を策定し実践することです。
 従って地域ITC経営応援隊を成功させられるか否かは「我々のITC能力を
 評価される」ことと同じです。

 昨年度後半から各経済産業局管内で地域IT経営応援隊活動が展開され始め、
 今年度は経済産業省の「異分野連携新事業分野開拓(新連携)」や「広域的
 新事業支援ネットワーク拠点重点強化事業」と地域産業活性化のための施策が
 目白押しとなっています。また地域金融機関が展開している
 リレーションシップバンキングもITCが参画できる重要な切り口です。
 このような「外部環境の変化」こそ、まさにビジネスチャンスと
 言えるでしょう。

 地域ITCの方々が地元行政、商工会議所等地域支援機関、地域金融機関、
 そして地域中小企業の方々へのコーディネート活動が地域IT経営応援隊
 活動成功の重要な鍵の一つとなるでしょう。

 http://homepage2.nifty.com/npo-nansei/index.htm

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 3.特別寄稿
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 ◆「ITコーディネータの活動を全国に伝えています」
           リックテレコム 中小企業のIT入門マガジン「COMPASS」
                            編集長 石原由美子

 まもなく100人!――ITコーディネータ協会に編集協力をいただいている
 中小企業のIT入門マガジン「COMPASS」は、おかげさまで刊行4年目を
 迎えます。
 そして、誌面にご登場または原稿執筆いただいたITコーディネータの皆様は、
 3桁を数えるまでになりました。こうして皆様の活動をご紹介できるのは、
 それだけITCのビジネスが広がっている証。読者アンケートでも、
 身近な事例や共感を呼ぶ事例には高い関心が寄せられています。
 
 取材では、多くの経営者の方が「自社が何をすればよいのか、そして
 どのようなステップを踏めばよいかが明確になった」という感想を
 述べられます。状況は各社様々ですが、ITコーディネータが会社の潜在能力を
 引き出し、経営者の思いを具体化していく重要な役割を担った
 存在であることをいつも感じさせられます。
 弊誌の使命は、ベンダー企業のご協力を受けながらメイン読者である
 経営者の皆様にIT化のメリットやプロセスをお伝えし、具体的な行動への
 契機としていただくことです。このコンセプトは昨年から始まった
 IT経営応援隊の考え方に通じるものでもあり、メインプレイヤーとして
 ITコーディネータに期待する点も同じです。企業、ITコーディネータ、
 ITベンダーの連携と発展のお役に立てるよう、より一層、誌面の充実に
 努めてまいります。
 
 7月25日に最新号の夏号が発行になりました。
 地域の経営者の皆様にお勧めいただき、ITCビジネスを広げるツールとして
 ご利用ください。

 *COMPASS夏号(ITC協会から無料配布中)
 http://www.itc.or.jp/press/pr_tools.html
 
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  4.ITC協会からのお知らせ 
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 ◆ 「ITC Conference 2005」(10/21・22) 受付開始!

  全国のITCが集う年に1度の大イベント「ITC Conference 2005」
  (主催:ITC協会)が、今秋10月21日(金)22日(土)に、
  モノづくりの街、東京都大田区(産業プラザ)で開催されます。
  今回は、ご当地大田区ならではの特別企画として、大田区企業経営者と
  公募ITCとの実践プロジェクトを進めており、2日目Dトラックで、
  その経過・成果の発表・討論会を行う予定です。どうぞお楽しみに。
  また、2日目はITCの届出組織紹介による経営者無料招待もあります。

  *申し込み・詳細はこちらから
  http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2005/

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 ◆ IT経営教科書 別冊 「IT経営のススメ」 発刊
  
   中小企業の経営者の方々に、「IT経営への気づき」を与えるきっかけ
   になるように、としてIT経営応援隊教科書委員会(事務局:ITC協会)が
   作成したパンフレット「IT経営のススメ」ができました。
   ITCの皆様が開催されるセミナー等でお使いいただきたいと思います。 

  *申し込みは協会ツール同様にメールでどうぞ、
   下記のIT経営応援隊ホームページからダウンロードもできます
   http://www.itouentai.jp/
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 ◆(社) 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)主催 
  「ITガバナンス2005」開催
 
 〜変化する「ITの使命」−経営成果の最大化に向けて〜
  《ユーザー事例紹介多数》
  2005年9月6日(火)・7日(水)  センチュリーハイアット東京(新宿)
    ( 2日間で知識ポイント "12時間50分" が取得できます。)

  *後援セミナー  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexS.html
  *詳細・申し込みは http://www.juas-square.com/?ac=xx1

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 ◆ IPAソフトウェア開発事業公募説明会(全国9箇所)のご案内
 
 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する公募説明会が
 8月25日以降全国で開催されます。

 *対象となる事業
  (1)IT利活用促進ソフトウェア開発事業
  (2)マッチングファンド型ソフトウェア開発・普及事業
  (3)未踏ソフトウェア創造事業
  (4)オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業
  (5)次世代ソフトウェア開発事業

 *詳細・申し込みは以下のIPAホームページをご覧下さい
 http://www.ipa.go.jp/software/zuiji/2005/setsumeikai2/koboinfo.html

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 ◆ プロジェクトマネジメント学会2005年度秋季研究発表大会のお知らせ

プロジェクトマネジメント学会(SPM)では,来る2005年9月27日〜28日
  (2日間)、東洋大学白山キャンパス(東京都文京区白山)で,第11回プロ
  ジェクトマネジメント学会秋季研究発表大会を開催します。
  ITCの皆様も奮ってご参加下さ い。
  ( ITC協会が後援する知識ポイント対象セミナーです。)

*後援セミナー https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexS.html 
*詳細・お申し込み http://www.spm-japan.jp/

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 ◆ COMPASS 2005年夏号 発刊 (当協会から無料配布中)

  当協会が取材・編集に協力する中小企業のIT入門マガジン「COMPASS」
  は、多くの中小企業経営者の皆様に読まれる無料雑誌です。(6万部発行)
  協会広報は、同誌編集長に全国のITCの成功事例を積極的にご紹介し、
  毎号、現地取材により経営者とITCの生の声をお伝えしています。

  *COMPASSの詳細・申し込みはこちらからどうぞ
  http://www.itc.or.jp/press/pr_tools.html
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 ☆★☆ 知識ポイント取得セミナー・研修コース 新着情報 ☆★☆

 【ITC協会主催セミナー(平成17年度) 案内・受講申込受付中】   
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexP.html

 【研修機関が開催するITC協会認定専門知識研修コース】
  http://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/

 【ITC協会後援セミナー】
  ITC届出組織等が主催する知識ポイント付セミナー   
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexS.html
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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆

   
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 5.ITC協会便り
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 ◆【IT経営成熟度診断ツールの公開にあたって】
              ITC協会 事務局 菅 無名(かん ありな)

 IT経営成熟度診断ツールは2003年度、2004年度にIPAにより実証試験が
 行われました。その後、当協会のWGによりツールの改善を行い、ITCA版の
 ツールとして完成を見ましたので、研修を開始する運びとなりました。

 本ツールは、ITCの皆様が中小企業のIT化推進の営業にあたって、顧客企業
 自らが自社の成熟度を自己診断することにより、経営の課題整理と解決すべき
 方向を短時間で見出すことができるツールです。経営者の気付きを促し、IT
 経営に向けての経営陣の合意形成を図るために大変有効なツールで、コンサル
 商談獲得の前段階に大いに活用していただきたく思います。

 また、IT経営応援隊の平成17年度個別企業成熟度診断事業に参加される方は、
 本ツールの研修を受けることが義務付けられています。

 本ツールの使用には、使用法についてのトレーニングを受け、当協会から使用
 許諾の付与を受けることが必要です。使用許諾取得後の本ツールの使用は
 無料です。

 二日間研修は以下の日程で開催されます。
 9月14日(水)、15日(木) 東京
 9月21日(水)、22日(木) 大阪
 少人数のワークショップ形式で本ツールの使用法を習得していただきます。
 また、本ツールの実際の使用例やコンサルに結びつけるためのポイント等に
  ついての講義も提供されます。受講者には15時間分の知識ポイントが付与
  されます。

  当協会ホ−ムページで募集要項をご参照のうえ、奮ってご応募ください。

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 6.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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 改革の内閣に象徴された「郵政・ガリレオ解散」でした。

 インターネットが世の中やビジネスを大きく変え始めて、まだ10年足らず。
 ITの影響力の大きさに比較して、その利活用には明確な模範解答もなく、
 大企業ですら、いわんや中小企業においては、ごく一部の才能ある経営者
 が自力で「IT経営」の実践による成功を手にしている段階なのではないで
 しょうか。

 今回、COMPASS編集長の石原由美子さんに特別寄稿していただきました。
 編集長は中小企業のITに対する情報・理解不足に大きな問題意識をもち、
 この分野でのIT化の普及に並々ならぬ情熱と使命感を持っておられます。
 協会とは、もう3年近くのお付き合いになりますが、同誌で紹介されたITCが、
 はや100名を超えることになったとのこと。積み重ね・継続の重みを感じます。

 6〜7月に全国10都市を訪問してITCの皆様とお会いしましたが、ITC活動
 が「草の根」から、次第に「ITCの戦国時代」に移行していくような予感が
 しています。現在の6千名のITCのうち、ITCとしてビジネス活動中の独立系
 を中心とした約1割(〜2割)の方が、いくつかの実績を重ねベンダー企業内
 のITCとも連携して組織化、近い将来は群雄割拠(言い方を替えると、
 地域のITCサービス・ステーション)の時代を迎えるのでは、という予感です。

 一昨日、小学館という出版社から、「やりたい仕事がある(仮題)」という、
 高校生・大学生向けの職業紹介書籍にITCを掲載したい。との依頼が
 きました。生きがいを見つけられる、他人とは違う職業をみつけたい、
 という若者に対するガイドブックだそうです。

 ITCが若者にとっても魅力ある職業になるのか。
 ITC制度も「草創期」の5年目から、次のステージへの節目を迎えており、
 協会は今年度の施策・課題克服を多くのITCの皆様の参加・協力によって
 進めています。確かに抱える課題は多いのですが前進あるのみです。

 現代のガリレオはこう呟くでしょう。「それでも、ITCは必要だ。」

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 発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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