ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第90号 2005.9.9 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
 持って頂いている皆様(約7千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。

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 1.ITCビジネス成功事例情報
   【ベンダー内ITCとしてのビジネスモデル】
   【企業内ITCも健闘中!!】
   【月刊誌「土木施工」連載の反響】
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 2.ITC協会からのお知らせ 
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 3.編集後記
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 1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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 ◆「ベンダー内ITCとしてのビジネスモデル」
                           コズミック株式会社 営業開発部
                                    課長 堀 八州夫

 私は小泉産業という照明・家具メーカーの情報システム子会社の社員と
 して親会社のシステム構築で培ってきたノウハウを武器に社外販売ビジ
 ネスを展開しています。
 私は川端一輝氏率いるITC-LABOに所属しておりますが、この9月1日を
 もちましてITC-LABOは任意団体からLLP(共同責任事業共同組合)と
 して再スタートを切りました。
 LLPに出資したメンバーは独立系ITCだけでなく、私と同様にベンダー内
 ITCとして勤務先の企業から出資してもらい参画している仲間達が居ます。
 ベンダーの立場から言うと次のようなメリットがあります。
 ITC活動そのものがコンサル収入をもたらす収益事業となる。
 実コンサルタント業務のスキルアップにつながる。
 顧客に対して上流を押えた高品質の提案が出せ、ビジネスチャンスが
 拡大する。
 Labo側から見ればベンダー側の大きなリソースやノウハウを利用する
 ことができる。
 また顧客に対してコンサルの品質を担保するため、ITスキルスタンダード
 に照らしてLABO認定ITCを独自に評価します。
 さらにYahooメンセンジャーを常時起動し常に仲間同士でカンファレンス
 を実施することができるようになっています。
 たとえば客先で自分が解決できない課題を突きつけられても、チャット
 を投げれば仲間が裏方で調べてリアルタイムに回答が返ってきます。
 ベンダーにはそれぞれ得意不得意な分野がありますが、LABOには各分野
 別に素晴らしい人材が揃っているため、どんな案件でも必ず最高の品質
 を提供できます。
 このようにしてLABOのLLP化は顧客に対しても、出資した法人や個人に
 対しても、もちろんLABO自身に対しても三方良しのモデルとなりました。
 LABOを中心に様々なバックグランドを持ったITCの連携によりビジネス
 の創出・開拓が可能となりンダー内ITCとしても勤務先に貢献できる
 ビジネスモデルとして価値を見出せるように思います。

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 ◆「企業内ITCも健闘中!!」
                               シティカード ジャパン(株)
                     ITリレーション・マネージャー赤崎 麻美子

 私は現在、シティのカード部門でITリレーション・マネージャー(RM)
 の仕事に従事しています。RMとは、ITとエンドユーザー、あるいは、IT
 と外部ベンダーの橋渡しの役割で、まさにITCが担うべきコンセプトに
 近い立場ではあります。それでも、ITCとしてどう研鑚して行くかは日々
 の課題であり、企業内ITCの皆様も同じような悩みをお持ちではないで
 しょうか?
 今回、私が所属する【ITC梁山泊】の輪を通じて、企業経験を生かし
 「本を共同執筆する」というチャンスにめぐり合いましたので、
 ご紹介させていただきます。

 本の名は「業種別事例で学ぶ/SEのための要求仕様書のつくり方」、
 中西寛 監修、日本能率協会マネージメントセンター発行です。
 要求仕様書に関する本は、既に何冊か出版されていると思いますが、
 この本のセールスポイントはズバリ「具体的な業種別事例の掲載」
 と言う点です。
 このため、多様な業種経験者が集まるITC達に声がかかりました。

 具体的には、中久喜唯男(製造業)、舘本修司(卸売業)、
 西村哲夫(外食産業)、赤崎(金融業)と共同執筆者の内、
 4名がITCです。ITC全員、本の執筆は初めてであり、業種によって目線
 の違う要求仕様作成を、どう読者に理解してもらえるか、試行錯誤と
 書き直しの連続でした。
 「私達の苦労が実を結んでいるか?」は、是非、店頭で手に取りご判断
 いただければ幸甚です。又、皆様の仕事にお役に立てる機会があれば、
 本当に嬉しいかぎりです。
 これからも出会いを大切に、企業内ITCの可能性を模索して行きます。
 
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 ◆月刊誌「土木施工」連載の反響
                         ITC・ITCインストラクター 須田 勤
 
 第79号でご紹介(http://www.itc.or.jp/mailmaga/mailmaga_050325.html)
 しましたが、月刊「土木施工」((株)山海堂発行)の
 『ITを活かす現場と経営』の連載を、ITC有志により2005年4月号(3月
 22日発売)から開始し、9月号までで6回掲載しました。
 http://www.e-sankaido.jp/dobokusekou/contents/200509/05.pdf
 
 当初の企画段階からプロセスガイドラインが改訂されたこともあり、
 タイトルはβ版のままとしながらも内容的には、Ver.1.0を盛り込もう
 と執筆グループで奮闘しております。
 
 今回は、読者からの反響を幾つかご紹介してみたいと思います。
 なお、個々にコメントしておりますが、今回は誌面の都合もありご意見
 をそのまま掲載します。連載の最終回での座談会での話題にもなると
 思います。

 第1回 電子入札がやってきた
 ・全般的に入門編としてわかり易く書かれている。とくに用語解説(囲
  み記事)は親切で良い。
 ・情報化(IT化)はあくまで手段であり、フィクションと言えども誤解
  の無いように記述されたい。
 第2回 電子納品をしてみよう
 ・B建設会社の想定工事として扱われているので全体の流れがイメージ
  しやすくなっている。
 ・電子納品をこんなに「やっかいもの」にしてしまっていいのだろうか?
 第3回 "受身のIT化"を脱する
 ・この事例のような、ITコーディネータに相談すると言うことが、最近
  ではよく行われているのでしょうか
 ・IT関連部署の方を除けば大なり小なりB建設会社の社員の認識と変わら
  ないのではないでしょうか
 第4回 手始めに経営分析を受ける
 ・経営分析のフレームワークに関する記述、専門用語が多く読みづらい。
 ・勉強になった。
 第5回 社内IT化へのみち (1)情報化企画
 ・全体としてはすんなりと読むことができました。
 ・かなり難解であり、このような手法を用いた経営戦略立案がITCの指導
  のもとで(特に建設業界で) 本当に行われているのだろうか
 第6回 社内IT化へのみち (2)調達〜導入____↑ 掲載済
 第7回 社内IT化へのみち (3)運用・維持管理
 第8回 社内IT化へのみち (4)EDIで請求
 第9回 社内IT化へのみち (5)ITスキル標準 … 著作権について
  解説予定
 第10回 成功・失敗の事例
 第11回 IT化支援策の利用
 第12回 座談会:どこまでやるのIT化?
 
 読者からの意見については、個別に返答をしたり次号以降でフォロー
 している程度でITCとしての個別アクションは現時点では起こしては
 おりません。
 
 なお、編集者からも下記のようなご意見をいただいております。
 
 ・特に第4回、5回あたりは業種に関わらず参考になる内容でした。
  編集部でも校正作業中に『大変勉強になる』と評判でした。
 ・読者の方で毎月読者ハガキの面白かった記事の欄に当連載を
  挙げてくれている方がいます。中小建設業のかなりご年配の方です。
 ・読者の方にとってIT化だけにとどまらず業務をこなしていく上で
  何かプラスのきっかけになればいいなと思って編集を行っています。
  
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  2.ITC協会からのお知らせ 
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 ◆ ITコーディネータ組織マップを更新しました!(137組織が再登録)

 協会では、ビジネスを志向する全国のITC組織とユーザー、支援者との
 マッチングを推進する目的で、すべてのITC組織に対してアンケートを
 行い自己申告によって、ビジネス志向組織(顧客に対して積極的にコンサル
 ・ビジネス推進する)と勉強会組織とに分類させていただきました。
 
 この結果、8月末現在でビジネス志向組織83、勉強会組織54、合計137が
 再登録されました。協会ホームページのトップ「ITC協会からのお知らせ」
 に全国マップを掲載しましたので、どうぞご覧下さい。
 
 ・ITコーディネータ組織マップ
  http://www.itc.or.jp/press/itcmap/SosikiMap.html
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 ◆ 協会主催のイベント「ITC Conference 2005」 好評受付中

 「ITC Conference 2005」(開催日:10月21日(金)・22日(土))の
 参加者申し込みが順調に増えてきています。
 今回はモノづくりの街、東京都大田区(産業プラザ)で開催することも
 あり実行委員企画で、ご当地大田区経営者との特別トラックも予定して
 います。
  
 締め切りは10月5日(水)ですが、現在のところ既に400名以上の方から
 申し込みがあり、2日目のトラックによっては満員になり次第締め切りに
 なりますので、お早めにお申し込みください。
  
 *申し込み・詳細はこちらから
   http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2005/index.html
 *特別企画「大田区プロジェクト」の途中経過は随時更新中です
   http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2005/jissen/index.html
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 ◆ 大学教員の公募要件にITC資格が採用

 東京都・神奈川県にキャンパスを持つ桜美林大学(佐藤東洋士学長)が
 現在公募中の「IT・ビジネス分野科目」担当の教員応募要件には、ITC
 資格を保有していることが上げられています。
 
 ・桜美林大学ホームページ
   http://www.obirin.ac.jp/headline/0205.html
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 ◆ 「IT経営応援隊」連携事業:IPAと広島銀行がIT化支援で業務提携
 
 広島銀行と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)とが中小企業のIT化支援
 事業について提携し、その一環としてIPAの債務保証付事業者向け無担保
 ローン「<ひろぎん>中小企業IT応援ローン」を推進中です。
 これは、IT経営応援隊との連携事業として位置付けられています。
 
 ・IPAホームページ
   http://www.ipa.go.jp/software/hosyo/teikei.html
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 ◆ 第9回ITC補試験の願書受付中 (10月13日まで)
 
 ・試験日時:平成17年11月27日(日)14:00〜16:30
 ・会場:札幌 東京 名古屋 金沢 大阪 広島 高松 福岡 鹿児島 沖縄
 ・願書受付締め切り:10月13日(木)(当日消印有効)
 
 *受験案内・願書のダウンロード、お申し込みはこちらから
   http://www.itc.or.jp/test/test_main.html
 
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 ☆★☆ 知識ポイント取得セミナー・研修コース 新着情報 ☆★☆

 【ITC協会主催セミナー(平成17年度) 案内・受講申込受付中】   
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexP.html

 【研修機関が開催するITC協会認定専門知識研修コース】
  http://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/

 【ITC協会後援セミナー】
  ITC届出組織等が主催する知識ポイント付セミナー   
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexS.html
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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆

   こちらまでお寄せください。 ⇒  
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 3.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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 「三本の矢」、「三種の神器」、「世界三大美女」 ・・・と、
 ”三つ”のものにまつわる喩えごとは多々あるようですが。

 さて、読者のあなたは「ITCの強みを3つ挙げる」としたらどう答えますか?
 
 今回のITCビジネス情報寄稿を読んでみても思うのですが、
 私は、ITCの強みは次の3つではないかと考えます。
 
 1.ITコーディネータ・プロセスガイドラインという考え方の体系を持っている。
 2.多種多様なバックボーンを持ったITC同士のネットワークが利用できる。
 3.国(経済産業省)が誕生させた資格であり国策として推進、支援をしている。
 
 このほかにも、あるかとは思いますが、
 私の存じ上げているITCの方々で、資格取得をうまく活用し、生き生きと
 自己の研鑚に、ビジネス奪取に、仕事や人生のリスクヘッジに、新展開
 にと、生かしておられるケースは、この3つがベースかと感じております。
 
 なお、これは私の個人的な意見ですので、
 皆様のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
 
 *次号のメルマガ発行日は都合により9月26日月曜日になります。
 
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 発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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