ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第92号 2005.10.14 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
 持って頂いている皆様(約7千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。

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 1.ITCビジネス成功事例情報
   【金融機関とITC団体のコーディネータ役として】
   【成功事例とはまだ言えない!独立ITCのスタート】
   【いかに調達ステップに進ませるか】
   【アントレプレナーシップとは?米国からのご報告】
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 2.ITC協会からのお知らせ 
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 3.編集後記
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 1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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 ◆「金融機関とITC団体のコーディネータ役として」
ITCネットワーク幹事  野村 真実
 
 現在、ほぼ全金融機関において「お取引様の経営相談」という相談
 サ−ビス業務を実施されており、実際に地元ITC団体と連携した
 「IT相談」業務も実施している地域も増えていることと思います。
 私は仕事柄新しいビジネスモデルを金融機関様と企画する立場にあり、
 潜在ニーズの極めて高かった「取引先IT相談支援サービス」を地元ITC
 団体様と具体化する検討を重ねてまいりました。そこで、私が今まで
 取組んできたことについてご報告させていただきます。 
 まず最初に具体化した案件は、湘南信用金庫様、ITマネジメント・サポート
 協同組合様との間で実施した平成16年度のITSSP事業(計画書策定コンサル
 ティング)です。

 その活動が認められ、今年度は関東IT経営応援隊認可事業である
 「湘南経営応援隊」を各金庫と経営相談支援担当のNPO「首都圏南西
 経営応援隊」およびIT技術相談担当のユニアデックス株式会社のトライ
 アングル体制で立上げ、成功事例セミナーやIT経営成熟度診断事業を
 推進しております。
 さらに千葉県では財団法人千葉県産業振興センター様を事務局とした
 「千葉県経営応援隊」事業の中で、「ちばぎんIT経営革新フォーラム」
 (11月16日開催予定)やIT経営成熟度診断事業を推進中であり、
 地元ITC団体(ITC千葉ネットワーク、千葉県ITC)の診断ツール資格者
 とコラボレーションしています。

 現在は今までのノウハウを活かし、さらに全国の応援隊イベント企画
 支援を進めており、また実績のある各地の独立系ITCの方々とWeb会議
 によるコンサルティングの実証実験も開始しています。
 結局、「金融機関様とビジネスモデルを作ること」と「ITCビジネス
 モデルを作ること」の間に私がいます。今まで多大な知恵と勇気を
 いただいた多くの方々に感謝するとともに、今後も皆様のご期待に
 副えるように、努力していきたいと考えておりますので、
 宜しくお願いいたします。
 
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 ◆成功事例とはまだ言えない!独立ITCのスタート
    ユニオンコンサルティング株式会社 代表取締役 平野 真吾
 
 突然ですが、私は平成17年10月1日に独立ITCとしてスタートしました。
 ITコーディネータが6000人を超えたという喜びの声がある一方で、
 本当の意味で食べて行けてる人はどれくらいいるのでしょう。
 そういう私も先月まではITベンダーに所属する、資格は取ったけど
 どう活用しようかという一人でした。
 ただ、もともと独立志向の強かった私は、平成16年4月に資格を取得
 してからは、取得以前から参加させてもらっていた「ITCながさき」
 に積極的に働きかけ、ITSSP事業の一つである「経営者研修会」の講師
 3人のうちの1人として同年6月に講師デビューを果たしました。
 当日朝方まで考えた講演内容はとても果たしたと言えるものではあり
 ませんでしたが、その中で得意分野である「個人情報保護」に関連する
 話ができました。
 9月からはさらに「計画書策定コンサルティング事業」にIT系コンサル
 として参加し、経営系の税理士とタッグを組み、全8回5ヶ月間に渡る
 コンサルを何とかやり遂げました。
 ただ、経営をやったことのないコンサルの言う事を経営者は聞きません。
 それまで、戦略・マーケティング・会計・営業・心理学、そして経営学
 とさまざまな勉強をしてはきましたが、所詮卓上の空論でしかないと
 実感しました。
 
 そんな葛藤の中、先述の「経営者研修会」終了後、プライバシーマーク
 取得コンサルを申し出ていただいた企業の社長が、約半年のコンサル
 終了後「独立する気があるなら出資する準備がある」とおっしゃられ、
 最初は冗談だと思って聞いていましたが本気でした。
 その後、自分の可能性にかける!と決断するまでそれほど時間はかかり
 ませんでした。
 景気回復の兆しが見えると言われてますが、中小企業、特に地方は
 まだ冬です。
 その助け舟としてITCの活躍する場は多いと感じています。
 まだスタートしたばかりですが1年後2年後と本当の成功事例を
 紹介して行きたいと思っています。共に頑張りましょう。
 (mail:shirano@tatujin.co.jp) 

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 ◆「いかに調達ステップに進ませるか」
             NPO法人マジック 理事 ITC 戸田 次雄

 ITCに登録して3年が経ちますが、ITSSPのRFP作成事業を主に活動
 してきました。調達のステップに進んだのは、3件中1件のみです。
 そこで、"いかに調達ステップに進ませるか"について気付いたことが
 ありますので、皆様のご参考になればと思い、そのことを述べます。

 (1)あるべき姿(IT化と経営改革)と達成目標を明確にする。
 (2)アクションを細分化し、段階的な改善、改革スケジュールを計画する。
 (3)現状のボトルネックの改善をスケジュールの最優先とする。

 RFP作成の初期段階の作業ですが、ポイントは(3)です。(1)と(2)だけでは、
 総花的で企業の方は半信半疑です。費用も時間もかなり必要な計画
 になり、ここまでだと次のステップに進みません。(3)はその企業の収益性を
 左右している業務や工程で、そこを的確に指摘し、まず、そこの改善に
 注力することです。企業側も気付いてないところかも知れませんが、調達
 ステップに進ませるには、そこを探し出すことに時間を掛ける必要があります。
 
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 ◆「アントレプレナーシップとは?米国からのご報告」
           経営情報協議会 ITC・技術士  中野 庸二

 アントレプレナーシップ(起業家精神)という言葉を聞いたことが
 あるでしょうか?私はITベンダの一員ですが、日本の企業経営に
 おける起業家精神の利用という観点で、米国カーネギーメロン大学の
 アントレプレナー研究機関に赴任しています。

 米国は、Japan as No.1と言われていた'80年代の不景気から、
 '90年代以降経済復興しましたが、ベンチャー企業が貢献したと言わ
 れています。IT分野での米国ベンチャーの活躍はご存知の通りです。
 ベンチャーの中心となるのが起業家ですが、
 ビジネスモデル/リーダシップ/組織管理などITCの経営革新活動でも
 適応できる概念だといえます。
 
 日本でも組織活性化のために社内ベンチャー制度を行う企業が少なく
 なく、また社員に、自ら課題設定し行動できる人材としての起業家精神
 を求める企業も多くなっています。「起業家によるイノベーションによって
 経済は発展する」とシュンペータは述べましたが、多様なバックグラウンド
 を持つITCの相互作用はイノベーションを産む可能性があると期待して
 います。
 私もその一翼を担えれば幸いです
 
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  2.ITC協会からのお知らせ 
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 ◆ 「ITC Conference 2005」モノづくり応援隊 活動情報 

  「ITC Conference 2005」(開催日:10月21日(金)・22日(土))
  モノづくり応援隊の活動をホームページで公開中です。
  http://www.itc.or.jp/event/itc_conf2005/jissen/

  現在も、大田区企業7社に対して活動推進中です。
  (Dトラックで成果発表予定)
  皆様からのご意見お待ちしております。(参加受付は終了しました)

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 ◆ IT経営教科書「気づき事例の募集」 (IT経営応援隊事業) 

  ITC協会では昨年度、IT経営応援隊の事業としてIT経営教科書作成
 委員会で作成された「IT経営教科書」をより充実させるために、
  ITCの方から「気づき事例」を募集いたします。

 ・公募申し込み期間:10月6日(木)〜10月21日(金)17:00まで
  詳細は、ホームページをご覧下さい。
   http://www.itc.or.jp/w_cso/itkot/itkot_ap_txtjirei.html

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 ◆ ナレッジマネジメント協会主催「頭脳開発統一セミナー」開催

  ハーマンモデルなど世界の4大能力開発ツールを一堂に集めた
 日本ナレッジマネジマネジメント(KM)協会主催セミナーが、
 10月18日(火)東京芸術劇場(池袋)で開催されます。
 
 申込みは開催当日まで可能です。

 (ITC協会後援:知識ポイント対象)
 申込み・問合せは、URL:http://www.jakm.or.jp/をご参照下さい。
 
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 ◆ 2005年度3期ケース研修募集中

 ・募集締切日:平成17年11月4日(金)
 ・開催期間:平成17年12月3日(土)〜平成18年3月7日(火)
 ・会場(予定):盛岡、東京、名古屋、大阪、熊本、宮崎

  *お申込み受付・詳細は、以下のサイトをご覧下さい
  http://www.itc.or.jp/case/info.html
 
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 ☆★☆ 知識ポイント取得セミナー・研修コース 新着情報 ☆★☆

 【ITC協会主催セミナー(平成17年度) 案内・受講申込受付中】   
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexP.html

 【研修機関が開催するITC協会認定専門知識研修コース】
  http://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/

 【ITC協会後援セミナー】
  ITC届出組織等が主催する知識ポイント付セミナー   
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexS.html
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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆

   こちらまでお寄せください。 ⇒  
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 3.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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 ”経営とITの融合による経営革新”・・・大会テーマ

 今年で4回目となる「ITC Conference 2005」が、来週末、10/21・22の2日間、
 大田区で開催されます。
 
 2日間で約40名の講演者と、延べ1,600名を超える全国からの参加者を、
 この日のために準備してきた120名以上の実行委員・協会事務局・関係者
 スタッフがお迎えします。当日ボランティアは応募者が定員の数倍となり、
 抽選となりました。皆様に満足していただける大会運営に向けて、一同、
 最後の追い込みに入っています。

 ITC協会の活動とITC資格者との接点も、年を経るごとに拡がってきて
 いるように感じます。
 
 先月末、9月30日(金)に、ビジネスを志向するITC届出組織(83)を対象
 とした全国コミュニティ大会を開催し「IT経営応援隊とITC活動との連携」
 をテーマに具体的な説明と活発な質疑応答を行いました。既に地域で
 IT経営応援隊を立上げて活動中の組織から事業計画雛型の説明も
 行い、未だ模索中の組織には、IT経営応援隊を基盤としたITCビジネス
 の立上げを具体的に示唆・支援する内容となりました。 
 
 今後、地域に根付いたITC活動が全国に拡がるよう、双方向コミュニ
 ケーションの輪を更に広げていきたいと思います。

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  お送り下さい。
   http://www.itc.or.jp/kaiin/kaiin3.html

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 発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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