ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第94号 2005.11.11 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
 持って頂いている皆様(約7千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。

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 1.ITCビジネス成功事例情報
   【私のITCへの想いと独立からの経緯】
   【ITビジネス展開を目指したITコーディネータ活動】
   【内部の活動多様性と人的繋がりを活かす ITC茨城のアプローチ】
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 2.ITC協会からのお知らせ 
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 3.ITC協会便り  
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 4.編集後記
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 1.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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 ◆私のITCへの想いと独立からの経緯
          (有)情報戦略モデル研究所 代表 ITC 井上正和
 
 30年間のサラリーマンを止め、ITCとその関連の事業を開始して、
 10月末で丸4年が経過しました。漸くITCとして独立するときの想いが
 少し形になってきたように思います。“ITC関連の研修とITコーディ
 ネータ実践の両輪を回すITCになりたい”がその想いでした。
 「ITコーディネータ実践の手引き」を出版し、まず理論の解明を図り
 ました。その後、経営戦略と情報戦略に関する6コースを開発し、
 ITCAの認定を受け実施中です。コンサルは3年目から始めました。
 2社のコンサルでITCプロセスが大いに役に立ちました。
 
 現在は、電子政府の「業務・システム最適化計画」のプロジェクトに
 参画し、コンサルとITCプロセスの手法SWOT,DFD等を駆使し、コンサル
 と将来体系設計書作成のお手伝いをさせていただいています。
 また、私もメンバーである「007コンサルティング」の佐伯氏とは
 パッケージ「ズバリ!戦略立案ソフト」(中小企業向け)が完成間際
 です。ITCAの新プロセスガイドライン対応の出版本も来年2月に予定
 しています。ITCが事業を楽しくしてくれました。

 007コンサルティング http://www.bizsupp.jp/index.html
 
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 ◆ITビジネス展開を目指したITコーディネータ活動
               神戸IT研究会   ITC 石川 達雄

 昨春定年退職と同時にITコーディネータ(ITC)として個人事業を展
開し早1年半が経過しました。私がITCとして所属する会については、
情報交換とポイント取得の場と理解しており、現在では、ITC資格を
フルに活用しながらITビジネスに邁進させて頂いています。

鉄鋼メーカーで30年間情報システム投資の企画、予算立案、開発・
保守と一貫した業務を実践し、その後10年間の専門会社では外販事業
を手掛けてきました。将来IT導入を考える企業での業務として、現状
 システムに疑問を感じる経営者として、開発・運用の体制とコストで
 悩む管理者として、 労務管理上の問題多発のIT職場などでの解決プロ
 セスを 実体験出来たことが私にとって貴重な財産となりました。

現在ITCの名刺だけで活動していますが、重要なのは人との出会いで
す。ここ半年の業務日誌で振り返ると挨拶、雑談、研修も含め週5日の
ほぼ毎日誰かと会っています。 ITユーザー(検討、導入)企業、IT
関連企業、各種専門会社、自治体(各種団体など)、教育機関など各
方面の幹部、管理者、担当者、技術者、先生、学生を含めて色々な方
とお会いしています。いかなる組織、相手とも真剣にかつ本音で話し
合い出来るの はITコーディネータの資格と名刺があればこそです。

お客様の実情、悩みをお聞きし私の実体験をお話して共に解決方向を
見出していく訳であり、まさにITコーディネータ冥利につきます。
今までのITビジネスの成果としては、数社とのIT顧問・ITコンサル
の業務委託ビジネスがあります。その他お客様の強い依頼による人材
紹介、案件紹介などの斡旋 ビジネスです。このスタイルで活動して
いく中ITビジネスを目指す多くの方々とのネットワークも出来ました。

まだお会いしていないITコーディネータの皆様方との出会いを楽しみ
にしています。
 
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 ◆内部の活動多様性と人的繋がりを活かす ITC茨城のアプローチ

                    ITC茨城 会長 鹿子幡 庸雄
              
 ITC茨城は、2002年9月の設立で、現在、会員 29名、企業内ITCと
 独立系ITCが約半々です。地域的には、旧来の製造業を中心とした県央
 県北地域と、つくばを中心に新たな産業振興が進む県南県西地域が
 それぞれ違った特性を持っています。

 設立以降 毎年ITSSP事業/IT経営応援隊事業に取り組んで来ています
 が、これらの活動に加え、ビジネスを指向する立場から ITC茨城では
 以下のような動きをしています。
 (1)地域産業支援機関等との人的に密接な関係づくり
 (2)県を含む自治体へのアプローチ
 (3)ビジネスを目指す分科会(的)活動

 具体例として、県(企画部、商工労働部)や県中小企業振興公社への
 積極的な出入りがあります。
 県予算によるセミナーや調査事業の実施(古河ソフトウェアセンター
 受託事業 *1)、振興公社月刊情報誌へのシリーズ寄稿などにより、
 年々評価を頂くています。
 
 一方、産業支援機関「ひたちなかテクノセンター」(www.htc.co.jp)、
 地域活性化支援NPO「なかなかワーク」
 (www.xyj.co.jp/hitachinaka/nakanaka/)、
 地域人的ネットワーク「NNS」(www.n-ns.net)
 等には、多数のITC茨城メンバーが個別に参加・在籍し、ITC資格を
 活かした事業や活動に取り組んでいます。
 結果的に各種公的機関のキーマンとの接触も増え 地域のITC認知度が
 上がる一方で、活動による多くの経営者との接触から その意識や企業
 実態が把握でき、効果的セミナー集客やコンサル支援にも繋がっています。

 他方、内部では、ITC茨城の「分科会」の仕組みを利用した独立系ITC
 メンバー数人による独自ビジネス開拓へのチャレンジをはじめ、
 多彩な内部グループが生まれ、対外的な事業連携の芽も生まれつつ
 あります。

 これら活動の積み重ねもあり、今年度は県を含む複数の自治体関係
 案件で声をかけて頂き、その一部は受注・具体的活動を開始しました。
 
 まだまだ十分な実績ではありませんが、大きな手応えを感ずる
 とともに、やはり「人と人との繋がり」が全ての出発点になっている
 と改めて感じます。
 多々課題はありますが、内部の多様性と柔軟な連携、対外的なコネク
 ションをこれからも大切にし、ITC茨城として今後の成果に繋げてゆき
 たいと思います。

*1) '05/10 より (株)いばらきIT人材開発センター に名称変更

 ITC茨城 http://www.itc-ibaraki.com
             
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  2.ITC協会からのお知らせ 
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  ◆ 地方自治体からITC資格者に職員(CIO補佐官)採用募集

 先日、神奈川県相模原市役所からITC協会に対して、このたび
 同市で募集する任期付き職員「CIO補佐官(情報政策担当)」の
 ITC資格者への公募案内依頼がありました。
 これを受けて、協会からは神奈川県・東京都に在住のITC・ITC補資格者
 にメールにてお知らせをいたしました。
 なお、本件に関するお問い合わせは、相模原市役所総務部職員課
 電話 042(769)8213(直通)まで、直接お願いいたします。

 *参考:相模原市任期付職員(情報政策担当)の募集案内
 http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/profile/syokuin/syokuin-top.html

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 ◆ 「しずおかIT経営応援隊賞」 公募中 (IT経営応援隊事業) 

 関東IT経営応援隊事業の一環として、しずおかIT経営応援隊賞実行
 委員会(事務局:浜名湖国際頭脳センター)が、静岡県内の中小企業
 者を対象に、身近なIT経営優秀企業の発掘を狙いとした「しずおかIT
 経営応援隊賞」の公募を開始しました。
 この選出・表彰を通して、身近な事例を掘り起こし県内中小企業者の
 経営改革・IT活用の高度化を図り、中長期的視点で段階的な進化を
 促すことを目的としています。
 詳細は、ホームページをご参照ください。
 
 http://www.hamanako.jp/ouentaisyou.html

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 ◆ IT経営応援隊メールマガジンの読者受付中!    

 IT経営応援隊では、中小企業経営者をはじめIT経営応援隊の事業に
 関心を持っておられる方々にメールマガジンの配信を開始致しました。
 現在、メールマガジン会員募集を行っておりますのでご希望の方は、
 下記のIT経営応援隊ホームページからお申し込みください。
 
 ・IT経営応援隊ホームページ
  http://www.itouentai.jp/mailmaga/index.html

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 ☆★☆ 知識ポイント取得セミナー・研修コース 新着情報 ☆★☆

 【ITC協会主催セミナー(平成17年度) 案内・受講申込受付中】   
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexP.html

 【研修機関が開催するITC協会認定専門知識研修コース】
  http://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/

 【ITC協会後援セミナー】
  ITC届出組織等が主催する知識ポイント付セミナー (新規登録多数!)  
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexS.html

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  3.ITC協会便り 
  【新ITCプロセス・ガイドラインの継続研修実施について】
             ITC協会 事務局  前田 信太郎
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 新ITCプロセス・ガイドラインの継続研修の実施要領が決まりました。
 
 ITCおよびITC補資格者には、新ITCプロセス・ガイドラインの理解が
 必須となります。このため、12月10日より2006年3月末にかけて、
 全国で研修を実施いたします。 研修は4時間です。

 詳細は、協会ホームページ>ITコーディネータの「今月のトピックス」を
 ご覧ください。
 http://www.itc.or.jp/topics/topicsU14C00.html

 今回の研修は、できるだけ多くの方に受講していただくため、協会主催は
 基本的に東京、大阪に限り、各地域の届出組織にも協力をお願いし、
 届出組織主催での研修も開催いたします。

 従いまして、届出組織に所属しておられる方は、届出組織が主催研修を
 実施される場合、届出組織で受講されるようお願いいたします。

 届出組織の主催研修は、主催者となる届出組織以外のITCの方々も
 参加が可能です。自分の組織で実施されない場合や、どこの届出組織にも
 加入されていない方々は、開催場所、日程で、都合のよい会場で
 受講してください。

 いずれの主催でも、講師は協会から派遣されます。また、この機会に
 協会として「ITC活動実態・要望調査」のアンケートを実施いたします。
 アンケート回答をもって、研修の修了とみなし、知識ポイントが1ポイント
 付与されます。

 なお、2006年2月以降、集合研修に参加できない方のためにeラーニング
 (Web)による受講も可能となりますが、付与ポイントは通信講座として、
 0.5ポイントとなります。


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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆


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 4.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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 柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺

 小生が柿を食べるときに必ず思い出すこの句は、正岡子規が法隆寺の
 境内にある茶屋で作ったとされていますが、子規は「客観写生」という
 新しい俳句 の方法論を提唱し、現代でも親しまれる多くの傑作を
 輩出し、近代写生句の創始者とされています。

 正岡子規がこの句の作者であるということを仮に知らないとしても、
 この作品が良く知られた傑作であることに変わりはないでしょう。

 今回号のトピックスには、自治体からのITC資格者の職員採用募集の
 記事を掲載しましたが、この背景には、地域でITCの先駆者として
 数々の傑作を生み、その実績によって自治体の信頼を得た何名かの
 ITCの存在があります。

 多くのITCがITCとして認知され活動していくためには、経済産業省
 などの強力なバックアップはもとより、まさに創業・開拓者精神を
 持ったITC起業家の存在と積み重ねた活動の実績があってこそ、と
 強く感じています。
 
 また、企業内のITCにも、こうしたITCのスピリットや行動様式が
 大いに刺激材となり、企業内コンサル部隊立上げの事例も
 出てきています。

(参考)
http://members.at.infoseek.co.jp/ITC_members/seminar/seminar_Notification.htm



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 発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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