ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第95号 2005.11.25 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
 持って頂いている皆様(約7千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。

━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
 1.関会長ごあいさつ
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 2.ITCビジネス成功事例情報
  【自治体(愛媛県)との連携事業の経験がビジネス展開の基礎に!】
  【睦産業様のITC支援について】
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 3.ITC協会からのお知らせ 
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 4.ITC協会便り  
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 5.編集後記
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 1.関会長ごあいさつ 
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 「ITC協会会長就任挨拶」
                     会長 関 隆明

 ITコーディネータ協会の発足時からこれまでの4年間、協会運営に
 ご尽力頂いた河野初代会長の後をつぎ、本年6月に会長に就任致し
 ました関です。

 第一ステージというべき今までの4年間に河野前会長始め関係者の
 皆さんの御尽力により、ITC知識体系、ガイドラインなどの整備、試験、
 研修、資格更新の制度が確立され、ITコーディネータ資格制度の基盤
 が確立されました。
 その結果、10月末現在認定資格者が6,218名、ITC届出組織が全国で
 144組織までに達しました。さらに経済産業省始め関係機関や諸団体の
 御指導、御支援により、ITコーディネータがさまざまな分野で活発に
 活動を展開し、自治体や中堅・中小企業のIT経営化の良き事例も数多く
 出始めております。

 皆さんの努力で作り上げた基盤や実績を踏まえ、協会創設5周年という
 節目を迎える来年度以降の第二ステージに向かって、協会としても
 一段と活動を活発化して行きたいと思います。

 今年度は、まず今までの運営を通して、顕在化してきた問題に対処
 すべく、ITC知識体系、ガイドライン類の全面改訂や試験、研修、資格
 更新の改善を行い、より優れたITコーディネータ資格制度を作り上げ、
 来年度以降実施するよう準備しております。
 一方良き実例の出て来た各地域でのITコーディネータの活動をさらに
 活発化させる為、IT経営応援隊事業に全面的に協力し、認定資格者の
 実践の場の拡大支援に一段と力を入れていきたいと思います。
 その為に外部団体や銀行等との緊密な連携を促進し、ITC届出組織との
 情報交換も活発化させ、ITコーディネータの活躍の場を広げ成果を
 上げて行きたいと思います。
 さらにこれらのITコーディネータの活動を有効ならしめる為に支援
 ツール類の整備、諸情報の提供にも力を入れて行かなければならない
 と思っています。

 今や日本経済もデフレ不況から脱出しつつあり、企業の大小を問わず、
 次の飛躍の為に「守りの経営」から「攻めの経営」へと切り換えつつあり
 ます。今一つ積極性に欠けていたIT化も、企業発展の為に欠くことの
できないものと認識し出しているトップもますます増えて来ています。
 
 このような環境下、「真に経営に役立つIT化」を目指す上で「経営」と
 「IT」をつなぐITコーディネータの役割はますます重要になって来ています。
 着実にこの役割を果たし、お客様から評価されることがITコーディ
 ネータの認知度及び価値をますます高めていく原動力になると信じて
 おります。

 ITコーディネータの皆様のますますのご活躍を期待します。
 
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 2.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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◆自治体(愛媛県)との連携事業の経験がビジネス展開の基礎に!

              株式会社アイ・シー・エス システム部
      ITコンサルティンググループ 課長代理 ITC 田中 知彦

 私は、愛媛県の地方銀行である伊予銀行のシステム関連会社の企業内
 ITCとして、ITC活動をビジネスとして推進すると同時に、NPO法人ITC
 愛媛の一員としても活動しています。
 今回は、ITCとして有償で活動する事が出来るまでに自らのコンサル
 ティング能力を高める契機となった『愛媛県とNPO法人ITC愛媛との
 連携支援事業』における支援事例をご紹介します。

 支援させて頂いた企業は『農業系法人無茶々園(むちゃちゃえん)様』
 です。
 私が同社の支援を開始した当初は、農業法人の知識はおろか、ITC
 プロセスを適用した企業支援の経験も無い状況でした。
 しかし、ITCプロセスを念頭に置きつつも、お客様の理解度に合わせて
 作業を省略する事や、業務フローの記述方法を簡素化する事で、要件
 を十分満たした戦略情報化企画書を完成する事が出来ました。

 その後も、IT活用型経営革新モデル事業の申請支援/システム調達支
 援など、お客様との二人三脚の活動を展開し、『農業型SCMデータ
 ベースと、トレーサビリティ機能』を構築し、『出荷量・品質の
 平準化』と、『個人客の増加』という重点経営課題の克服に役立つ
 システムの調達に成功しています。

 当連携支援事業自体は、当初から所属企業としては採算を度外視した
 ボランティア活動の要素が強いものでしたが、この2年間の経験が、
 私のコンサルティング能力を格段に向上させ、ITCとしてのビジネス
 展開を可能にしてくれた事は、紛れも無い事実です。

 ・(株)無茶々園 事例
  http://www.itc.or.jp/topics/itsp/itsp_muchacha.html

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 ◆睦産業様のITC支援について 

              オーディット有限会社 ITC 石川 敬三

 当該プロジェクトには、私がITC中四国倶楽部で企業支援を行っていた
 とき、製造現場の分かるITCとして睦産業様への支援依頼が有り、
 担当する事になりました。

 睦産業様は、委託生産先の在庫把握と生産指示を自社主導で行えれば、
 常態化していた販売増=在庫増の悪循環を断ち、在庫減を実現しながら
 販売アイテムの増大が可能な経営環境を提供できる・・・そんな情報化
 が自社にとって必要であるとの方針決定から、情報化を目指しました。
 
 今回の情報化対象となる取引先の規模が、上場企業から中小零細企業
 まで幅が広く、又、所在地が県内各所に散らばっているため、
 導入し易く使い易いシステムで、運用コストも安価、社内の情報担当
 専任者が居ない、運用保守が外部委託できること等、の条件を満足し、
 且つ、自社の企業規模に則して、開発費負担も少なくて済むシステム
 化を目指しました。

 検討の結果、Webを用いたC/S構成とし、ホスティングサービスを利用
 して、自社の保守メンテナンスも外部委託可能としました。
 また、全てをサーバー側システムで行えば開発コストが掛かりすぎる
 ので、表計算等一部機能はクライアント側の汎用アプリケーション
 (EXCEL)を利用する方式を取り、必要なデータさえ各取引先で吸い上げ
 が出来れば、各自社内で自由に加工ができる運用環境の提供にも
 つながりました。

 企業間成熟度に差があったり、受発注頻度(毎日〜月に数回)の違い
 から足並みが揃わなくて、運用開始〜安定運用までには更に時間を
 要しましたが、導入後も、各社へ出向いての問題点や要望等の
 ヒアリング調査を行い全面移行できるようにフォローし、漸く、
 正式運用が可能となりました。

 企業間連携のIT化の際には、タイミングを見はからって現地へ出向き、
 関係者へヒアリングを行う事が特に重要です。又、新システムデータ
 を既存方式に利用しスムーズな移行が可能な環境の提供も、
 小規模取引先企業にとっては安心感につながり新システムを
 受け入れて貰い易いと思います。
 
 ・睦産業(株)事例 
  http://www.itc.or.jp/topics/itjr/itjr_mutsu.html
 
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  3.ITC協会からのお知らせ 
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 ◆ITCの活動事例 追加のお知らせ

  ITC協会のホームページに、COMPASS春号に掲載されたITCの
  活動事例 3件を追加掲載しました。
  
  <経営とIT 改革事例トピックス>
    ・睦産業梶i広島県) 
    ・栃井建設工業梶i岐阜県)
  <経営とIT 支援制度活用トピックス>
    ・樺n域法人無茶々園

  ・協会ホームページ 
    http://www.itc.or.jp/topics/itjr/itjr_index.html
    http://www.itc.or.jp/topics/itsp/itsp_index.html
 
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 ◆ 四国IT経営応援隊の今年度事業

 四国IT経営応援隊では、本年度、中小企業経営者のIT経営改革への
 「気づき」をテーマに11の事業を実施しています。今後の事業では、
   ・気づき事例の発掘、
   ・徳島市・高松市・高知市での研修会、
   ・四国中央市・高知市でのIT経営成熟度診断、
   ・高松市・大洲市でのセミナー 
 を予定しており、支援機関・ITCなどの協力のもと準備中です。
 また、四国4県でそれぞれ状況が異なるため、各事業のスムーズな
 展開と19年度以降の自立化も視野に入れた地域毎の支援機関の
 協力関係強化を目的として、各県単位に関係者を集めての意見交換会
 などを順次開催しています。

 四国IT経営応援隊ホームページ http://www.s-ouentai.com/

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 ☆★☆ 知識ポイント取得セミナー・研修コース 新着情報 ☆★☆

 【ITC協会主催セミナー(平成17年度) 案内・受講申込受付中】   
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexP.html

 【研修機関が開催するITC協会認定専門知識研修コース】
  http://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/

 【ITC協会後援セミナー】
  ITC届出組織等が主催する知識ポイント付セミナー (新規登録多数!)  
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexS.html

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  4.ITC協会便り 
  【新ITCプロセス・ガイドラインの継続研修日程について】
             ITC協会 事務局  前田 信太郎
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 新ITCプロセス・ガイドラインの継続研修の開催日程が決まりました。

 協会ホームページ>ITコーディネータのページ
  ◆◆研修・セミナー◆◆
  ◆「新プロセス・ガイドラインの理解」研修  をご覧ください。
  http://www.itc.or.jp/seido/pgl_kenshu.html

 以下、11月11日のメルマガ「創新」での告知と同文です。

 ITCおよびITC補資格者には、新ITC・プロセスガイドラインの理解が
 必須となります。このため、12月10日より2006年3月末にかけて、
 全国で研修を実施いたします。 研修は4時間です。

 今回の研修は、できるだけ多くの方に受講していただくため、協会
 主催は基本的に東京、大阪に限り、各地域の届出組織にも協力を
 お願いし、届出組織主催での研修も開催いたします。

 従いまして、届出組織に所属しておられる方は、届出組織が主催研修
 を実施される場合、届出組織で受講されるようお願いいたします。

 届出組織の主催研修は、主催者となる届出組織以外のITCの方々も
 参加が可能です。自分の組織で実施されない場合や、どこの届出組織
 にも加入されていない方々は、開催場所、日程で、都合のよい会場で
 受講してください。

 いずれの主催でも、講師は協会から派遣されます。また、この機会に
 協会として「ITC活動実態・要望調査」のアンケートを実施いたします。
 アンケート回答をもって、研修の修了とみなし、知識ポイントが
 1ポイント付与されます。

 なお、2006年2月以降、集合研修に参加できない方のために
 eラーニング(Web)による受講も可能となりますが、付与ポイント
 は通信講座として、0.5ポイントとなります。

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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆


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 5.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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 協会の窓から眺める増上寺の紅葉が艶やかです。

 今回号は冒頭で関隆明会長のご挨拶をお届けしました。
 読者の皆様には大変お待たせをいたしましたが、今後は業界紙・誌を
 はじめマスコミや講演会・セミナーに、また、メルマガには隔月で
 関会長に登場して頂くようお願いしたいと考えています。

 日経ソリューションビジネス(日経BP社)の資格特集(10/30号)に
 掲載された有力ソリューションプロバイダー72社のアンケート結果では、
 昨年に続きITC資格が営業部門に取らせたい資格で評価NO.1になって
 います。
 このこととは直接関係ないと思いますが、先週、大手システム
 インテグレータ2社の営業部長様からお声を掛けていただき、ITC制度、
 ITCの活躍事例等のご説明と意見交換をさせていただきました。
 企業の営業戦略の一環としてITC制度、ITC資格をどう活用していくか
 ということに関して、各社営業幹部の関心が高まってきているようです。

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 発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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