ITCAメールマガジン「創新」バックナンバー



◆◆◆◆◆ ITCAメールマガジン「創新」 第98号 2006.1.13 ◆◆◆◆◆

 メルマガ「創新」は、ITC協会会員、ITC資格認定者並びにITC制度に関心を
 持って頂いている皆様(約7千名)に毎月第2/第4金曜日にお送りしています。
※今回に限り都合により、本日の発行と致しました。

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 1.関会長年頭ご挨拶 
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 2.ITCビジネス成功事例情報
  【謹賀新年。本年も提案のご協力をよろしくお願い申しあげます】
  【改革・改善活動促進のために-ITCプロセスの活用と味付けを】
  【IT革命の時代―第二の人生】
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 3.ITC協会からのお知らせ 
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 4.編集後記
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 1.関会長年頭ご挨拶
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 明けましておめでとうございます。
 
  本年は協会創設5周年という節目を迎え、更なる発展を目指す「第二
 ステージ」に向かって、協会としても一段と活動を活発化していく所存です。
 昨年12月末現在で認定資格者が6460名、ITC届出組織が全国で146組織
 にまで達しました。先駆的な活動組織を中心に、ITSSP事業やその後の
 IT経営応援隊プロジェクトなどで、ITコーディネータは実質の推進・実行者
 として優れた実績をあげてきております。また、IT経営百選にも示されています
 ように、優れたIT経営の実践事例やITコーディネータの秀でた支援事例などが
 数多く現れてきました。
 
  昨年は、ITコーディネータ資格制度をより優れたものへ発展させるために、
 資格制度の改善やITC知識体系やガイドライン類の改訂を行い、その内容を
 ITコーディネータ諸氏に紹介する「新ITCプロセスガイドライン説明会」を
 昨年12月から全国各地で実施しております。
 今年は、その新しい資格制度のもと、ITコーディネータ自身のスキル向上と、
 ユーザ一企業への質の高いサービス提供のためにITコーディネータ活動の支援
 施策を展開してまいりたいと思います。
 
  また、今まで私どもが取り組んできた「IT経営」が、昨年12月に「内閣IT
 戦略本部」より発表された、2010年を目指した「IT新改革戦略(案)」の
 中で今後のIT政策の重点施策の一つとして取り上げられました。
 しかも「IT経営化」の担い手としてITコーディネータが明記されたことは、
 今までにない画期的なことだと思います。
 
 今年も私はいくつもの賀詞交歓会に出席しましたが、多くの会で共通して
 強調されたことは、
 ・「今まで失われていた日本人の自信を取り戻す年」
 ・「企業は再度自らの強みを発揮するチャンスの年」
 ・「事業発展のためにはITの活用が鍵となる」
 ・「そのために何よりも重要なのは人材育成」
 という点であります。

 ITコーディネータのより活発なIT経営化支援の強化は、まさにこの時代
 の要請にマッチした活動だと思います。これはITコーディネータに対する
 社会からの大いなるご期待と受け止め、自らの役割を着実に果たし、
 関係機関並びに多くの企業経営者の方々からご満足頂き、わが国
 産業の発展に貢献できるよう、今年も精一杯がんばろうではありませんか。
 ITコーディネータの皆様の団結とご活躍を期待いたします。

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 2.ITコーディネータ・ビジネス成功事例情報

**このコラムでは全国のITCから寄せられた生の成功事例情報を掲載します**
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 ◆謹賀新年。本年も提案のご協力をよろしくお願い申しあげます。

           FPサポート・安達社会保険労務士事務所 
          ITC、1級ファイナンシャルプランナー 大塚有希子

 私どもは経営IT化支援を行っておりますが、IT調達フェーズでは、
 ITCのネットワークのおかげで、地域ITC組織やケース研修にご一緒
 させていただいた皆様にお声がけしてご提案の協力をいただくことが
 でき、非常に助かっています。

 効果的なご提案によって調達がうまく進み、お客様と一丸となって
 プロジェクトのお手伝いが出来た時は本当にやりがいのある仕事と感じ
 ますが、意外にちょっとしたことで提案書の評価・印象が変わる事に
 気づいてきました。
 ここで何点か紹介したいと思います。

 1)例えば、見積書だけ白黒で数頁というのは見劣りし、最終的な業務
 やビジネスモデルが記載されていた方が、会社が意図している改革内容
 をシステム提案者がよく理解していると感じられる。

 2)また、見積は詳細な方が依頼側でも取捨選択検討の余地があり、
 中身が見える信頼感もある。逆に大幅な値引きはむしろ信頼感を損なう。

 3)言うまでもなく、期限内に出来るだけ早く提出すると印象がよい。
 もしも遅れる場合やその事前了承のための一報などの配慮は重要。

 4)詳しい比較情報提供のためにお客様用に参考アドレスを記載すると、
 アドレスを手入力することに逆に負担感を感じられる場合もある。
 むしろ必要最小限の情報を効果的に盛り込む方が良い。

 まず、提案書を通じて信頼を得ることは大変重要だと感じますし、
 お客様の期待に応える素晴しい提案書をITCのネットワークを通じて
 ご提供いただいた時は、同じITCとして誇りにも思います。
 今後とも、お客様への魅力的な提案活動を進めてまいりたいと思いますので
 ITCの皆様のご支援をいただきますようどうかよろしくお願いいたします。

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 ◆改革・改善活動促進のために-ITCプロセスの活用と味付けを

        Kaizen-Walk Pro コンサルティング 代表 ITC 本多貴治

 本年1月より、17年間所属した組織を離れ、マネジメントコンサルタント
 として独立をいたしました。

 中堅・中小企業へのコンサルティングを通じて多くの貴重な経験をさせて
 いただいた中から、改革成功への鍵として最も重視していることは、
 "いかに現場の第1戦を、トップの方針・目標にそって自律的に動ける
 ようにするか!"という点です。
 そのために、ITCプロセスに含まれる「トップの思いの体系化」「重要
 戦略課題設定」「行動レベルでの基準設定」など、ひとつづつを自分
 なりに大事にし、アウトプット及びその過程に対して、"これで、OK?"
 と自問自答しながらコンサルティングに取り組んでいます。

 例えば、「トップの思いの体系化」では、ヒヤリングとか診断との
 スタンスではなく、トップとの自然な会話を通じて行う。「重要戦略
 課題設定」では、うまく第1戦要員を参画させ、方針や、課題の共有化
 を感情も含めて図る。「行動レベルでの基準設定」では、ひとりづつに
 意識してもらえるレベルで、行動と目標及びそれによる組織への貢献を
 具体的にする。ことに心がけています。
 結果、事例掲載企業では、ITに関しても、かつて、会社で、2、3台の
 パソコンが1人1台となり、IT活用チョット改善の段階から"スピード提案"
 や"細やかなアフターサービス"など、お客様に満足と感動を与えるため
 の重要戦略課題にそったIT活用段階へと移行してきています。

 ITCプロセスは、私のコンサルティング活動の中でも、やはり役に立って
 いることが実感できます。
 今後ますます、お客様に満足と感動を提供できますよう、ITCプロセス
 に含まれる原則、アプローチ、手法をヒントにしながら、コンサルタント
 道を歩んでいきたいと思っています。

 (参考)ITC協会ホームページ掲載事例「栃井建設工業梶v
     http://www.itc.or.jp/topics/itjr/itjr_tochii.html

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 ◆IT革命の時代―第二の人生

                     NPO法人東京ITC理事 千田 和夫

 長寿の時代、人間の寿命は企業の寿命より長くなくなりました。大学を
 出てから50年以上生きることになります。企業は30年間存続するとは限らず、
 第二の人生をどう過ごすかが課題とドラッカーは言いました。

 私が勤務した合繊事業の寿命は30年間でした。退職してからの医療機器
 先端産業は10年足らずでした。その頃トフラーの「パワーシフト」で
 情報知識時代の到来を知りました。今から15年ほど前です。第二の人生
 はこれと定めパソコンを習得し、1996年に小さな会社を作り情報コンサル
 タントを始めました。2001年にe‐Japanが始まり、ITCの資格を取りました。
 晩学で当時73歳、第一期生の最年長でした。

 一昨年NPO東京ITCの発足に参加し、情報セキュリティ関係に特化して
 います。昨年は ITC協会主催の個人情報保護法研修講師の一員として
 東京、大阪、福岡を訪れました。福岡地区の方には独立ITCが多く、直ぐに
 でも経営に役立たせたい意欲を感じました。
 東京地区は、対象企業数も多い反面ITCの数も多く、ニッチェ戦略を
 立てる必要があります。情報セキュリティ関係は、個人情報保護法の
 遵守やISMS国際規格化の観点から今後の重要な市場と、私共NPOは考え
 ています。

 IT時代の次の新事業は何になるでしょうか。ドラッカーは「今のところ
 全くわからない。コンピューターやシステムとは殆ど無縁のものであろう」
 と述べていました。巨匠は昨年95歳でこの世を去りました。

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 3.ITC協会からのお知らせ 
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 ◆ 商工会議所ホームページに「IT経営教科書」が掲載される

 福井県武生商工会議所では、IT経営応援隊活動の一環としてITC福井と協力し
 同会議所ホームページに会員向けの「IT経営教科書」を掲載しました。

 IT経営教科書β版(含む:事例集)、IT経営のススメ(パンフレット)の
 内容を自由に検索して読むことができるように工夫されています。
 (IT経営応援隊事務局の了解を得ています。)

 ・武生商工会議所ホームページ: http://www.takefucci.or.jp/index.html
 ・IT経営教科書ページ: http://www.takefucci.or.jp/%7Eit_training/

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 ◆ 第9回ITC補試験 合格者発表 (1月6日)

  当協会は1月6日(金)、昨年11月27日(日)に実施した第9回ITC補試験の
  合格者を発表いたしました。詳細は以下のとおりです。

   ・応募者数:1,096名、受験者数:1,034名、合格者数:528名
     (合格率:対応募者数 48.2%、対受験者数 51.1%)
 
 ・ITC協会ホームページ:http://www.itc.or.jp/itc/itc_a_9th.html

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 ◆ ITC&ITC補資格認定者の発表(12月26日)

  当協会は、12月26日(月)に12月度の認定者発表を行ないました。
  ITCのプロフィール資料も更新していますので、参考までお知らせします。
 
  ・認定者発表:http://www.itc.or.jp/itc/ninteisha_happyou.html
  ・ITCプロフィール等:http://www.itc.or.jp/press/press_siryou.html#nintei

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 ◆ 情報処理技術者試験のご案内(IPA)  

 平成18年度 春期 情報処理技術者試験が下記日程で実施されます。
  【試験日】 ■平成18年4月16日(日)
  【受付開始】■平成18年1月16日(月)〜
  【受験料】 ■全区分共通 5,100円(税込み)

 お申込等の詳細は、下記のホームページをご覧ください。
 http://www.jitec.jp/index-itc.html

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 ◆ ソフトウェア開発支援事業の公募開始について予告(IPA)
 
 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では、2006年度(上期)の
 ソフトウェア開発支援事業公募を予定しており、これに伴い全国9箇所
 (札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、松山、福岡、沖縄)で
 「公募説明会」が開催されます。
 なお、公募説明会の受付は1月20日より開始予定です。

 詳細は、下記ホームページをご覧下さい。
 http://www.ipa.go.jp/software/2006/index.html

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  ☆★☆ 知識ポイント取得セミナー・研修コース 新着情報 ☆★☆

 【ITC協会主催セミナー(平成17年度) 案内・受講申込受付中】   
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexP.html

 【研修機関が開催するITC協会認定専門知識研修コース】
  http://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/

 【ITC協会後援セミナー】
  ITC届出組織等が主催する知識ポイント付セミナー (新規登録多数!)  
  https://wwt.itc.or.jp/seminar_guide/indexS.html

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☆このメールマガジン「創新」は、皆様からの投稿(情報)をお待ちしております☆

  以下お問い合わせフォームから「広報関連」宛てにお願いいたします。
URL:https://wws.itc.or.jp/cgi-bin/form/toiawase/mailsend.cgi
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 4.編集後記         ITC協会 広報担当  松下 正夫
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 「松の内」はお正月の松飾りをつけておく期間で本来は小正月の15日
 までを言いますが、最近では「七草粥」までの「七日正月」というのが
 一般的なようです。
 とはいえ大半のITC諸氏におかれては、4日の仕事始めで正月気分も
 吹っ飛び、哀れ束の間の「三日正月」というのが現実ではないでしょうか。

 今年は、2月に協会創設、節目の5周年を迎えます。
 関会長の年頭ご挨拶にもあるように、今年は4月以降の新制度実施に加え、
 「IT新改革戦略」の中でITCが「IT経営」を推進する人材と明記された
 付託に応えるためにも、より一層の事業発展を目指す躍進の年にしたい
 と思います。

 メルマガ「創新」も微力ながらしっかりとその一端を担い、皆様に有益な
 情報のご提供、情報交換のHUB(ハブ)機能を果たしてまいりたいと思い
 ますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


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 発行/編集: ITコーディネータ協会 広報担当 松下
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