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10:20〜11:10 基調講演
「戦略ストーリーを創るセンス」

戦略ストーリーを創るという仕事を担うのは「経営者」であって「担当者」ではない。担当者レベルの仕事であればスキルが重要となる。これに対して、「担当」がない、つまり「商売全体丸ごとを動かして成果を出す」のが経営者の仕事だ。このレベルになると、スキルだけではどうにもならない。「センス」としか言いようがないものがものをいう。戦略ストーリーを創るためのセンスが何であり、何ではないのか。なぜセンスが重要になるのか。「センスがない」とはどういうことか。センスを醸成する経営とはどのようなものか。こうした論点について、スキルとの対比から論じる。_
   

一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授 楠木 建 氏

PROFIRE

一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS: International Corporate Strategy)教授。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。大学院での講義科目はStrategy。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師、同大学同学部助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授を経て、2010年から現職。著書として『戦略読書日記』(2013、プレジデント社)、『経営センスの論理』(2013、新潮新書)他多数。