2013年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(帯広)

 


2014/4/18
ITコーディネータ協会
事業促進部 山川 元博

 

 

2013年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(帯広)

 

 

 
 

講演内容
主催者挨拶 北海道ITコーディネータ協議会十勝支部
代表 髙田 聡史氏
来賓挨拶 北海道十勝総合振興局
局長 橋本 博行氏
基調講演 「中小企業で推進するイノベーション経営」
特定非営利活動法人ITコーディネータ協会 会長 播磨崇氏
記念講演 ITを活用した地域情報の発信-勝毎のクロスメディア展開」
株式会社十勝毎日新聞社 代表取締役社長 林 浩史氏
ユーザ実践
事例紹介①
「センサーネットワークによる農業のIT化への取り組み」
株式会社ディーディーエル(札幌市)取締役社長 出村 孝彦氏
ITC 菊田 幸明氏
ユーザ実践
事例紹介②
「企業的農業を目指した13年の歩み ~地味な台帳作りから、最先端のGPS技術まで~」
三浦農場(音更町)代表 三浦 尚史氏
ITC 城宝 孝志氏
ITC十勝紹介 ITC十勝メンバー
閉会挨拶 北海道ITコーディネータ協議会
会長 阿部 裕樹氏

 


・参加人数 78
・参加者分類 後援機関26名、招待9名、農業6名、一般16名、ITC18名、取材3
 
2013年度、全国6か所で開催されている“IT経営カンファレンス”。4か所目の開催が24日(火)13:3017:30、北海道帯広・帯広東急インで開催されました。その様子と概要をお伝えしたいと思います。

 


 

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当日は、北海道十勝内外から約80名の参加者を迎え、「ITを通して覗く十勝の未来、農業の未来」をテーマに熱気あふれるセミナーが開催されました。

主催者の北海道ITコーディネータ協議会十勝支部・髙田代表から、今カンファレンス開催の趣旨・目的、ITC十勝の設立経緯の紹介と挨拶がありました。

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続きまして、北海道十勝総合振興局 橋本局長から来賓ご挨拶をいただきました。
また、ご来賓の紹介が続きました。 

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基調講演 「中小企業で推進するイノベーション経営」
特定非営利活動法人ITコーディネータ協会 会長 播磨 崇氏

 

基調講演は、ITコーディネータ協会の播磨会長から「中小企業におけるイノベーション経営」。ITコーディネータ制度の紹介と、ITの新潮流・ITの進展による市場と経営環境の変化・事例・イノベーション事例と事例からの気付き・経営者の一言などをお話ししました。

 

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記念講演 ITを活用した地域情報の発信-勝毎のクロスメディア展開」
株式会社十勝毎日新聞社 代表取締役社長 林 浩史氏

 

・紙媒体中心(17年前まで)
・アメリカにいるころにインターネット、Mailに出会う⇒日本に帰り、売上グラフを手書きで作っている取締役がいた(半日仕事)⇒Excelも使えなかった・・・ここから十勝毎日新聞のITの歴史が始まる
・観光振興「十勝川温泉」「東大雪の国立公園」「狩勝峠」
・勝毎グループ、社員1800名、売上114億円
・「進取と変革」の企業風土。「文字の大型化を全国初にやった(2番目は朝日新聞)」「記事の署名化、全国初」「天気情報の大型化」「180ページの新聞発行」
・十勝の農業振興に貢献。「農業専門ページ・農業ガイド」「農業新技術・年1回発行、全農家に無料配布」「十勝和牛振興」
OCTV、ケーブルTV「市議会中継・市議会委員会生中継」帯広市議会の情報公開全道3位、全国16
FM-JACA 地域の最新情報発信
Chai フリーマガジン135700部発行(電子書籍版あり)

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・buadon.com 一時帯広以外の豚丼がおいしさNo.1になった⇒よくない(北海道の豚丼になってしまう)⇒帯広の豚丼にしなくては!⇒2か月間に2回も全国放送⇒帯広の豚丼が定着
・グローバル視点で業界ウォッチ 世界の新聞はローカル版主流=読者本位制、顔の見える新聞(1年に1回くらいは読者が新聞に載るような新聞)、紙質を上げ品質で拡張、販売促進で事業重視(年間500事業、うち120は主催)、クロスメディア化
・クロスメディア=新聞を中心とするメディア集合体(いろいろな視点)⇒「2011年1月メディアセンターを新設」⇒新聞記者は報道記者になる(記者がTV、ラジオにでる)
・広告営業もクロスメディア=2013年4月に広告局を分社化 新会社CMC設立
・将来はネット中心のメディア展開へ:高まるネットコンテンツ需要⇒モバイル配信事業(2008年4月~現在5700件契約数)、電子新聞事業(2010年7月~契約数1000件)
・旧メディアは掲載スペースに制限あり⇒ネットは無制限
・FBページにコメント欄設置⇒新聞社では唯一の取り組み
・電子版利用者に情報発信
・新聞販売店はメディアと地域を結ぶ「情報基地」⇒将来は多メディアコンテンツ販売拠点にしたい(読者管理システムの導入(2004年~)
・ハイパーローカルを追及 新たなビジネスモデルで「地域密着強化」
・勝毎グループといえば花火(20万人、2013年63回目(途中20回戦争等で中断))
1990年に道新の花火大会が開始⇒負けたくない⇒花火の新しい取り組み(レーザー光線・FM-Javaの放送・コンピュータ導入・音響などなどでエンターテインメント化)⇒全国2位、スマステでも4位⇒若い人が多い・昔ながらの花火大会を良いと思う人もいた⇒変わらなければダメだったはず、変わったことは良かったと思う
・人がすべてを行う、だから根底にはアナログ、人と人のコミュニケーションが大事
・どんなに時代が変わっても「使命」は変わらない

 

 

 

ユーザー実践
事例紹介①
「センサーネットワークによる農業のIT化への取り組み」
株式会社ディーディーエル(札幌市) 取締役社長 井村 孝彦氏
ITC菊田 幸明氏

 

・ITC菊田氏:IT農業
・出村氏:ハドソンの研究所(札幌)出身
・北海道で起業⇒せっかく北海道にいるので農業のお手伝いをしたい
・電子玩具の開発継続⇒釣りゲー、第三弾まである
・空中にいるモンスターをハントする ドラゴンハンティング。モンスターシューティングが第三弾
・e―DISP・Gno製品紹介:子機で取得した温度データを親機に送ることができる、5年間稼働可能
・導入事例:小売店舗の冷蔵庫のモニタリング、扉開閉もモニタリング
・導入事例:アミューズメント機器の稼働モニタリング ゲーム機に子機を付けて、コイン・小銭のカウントを行う
・導入事例:実際に農場で使用されている事例を写真と解説付きで紹介⇒スマホ、携帯で情報の取得ができる
・導入事例:冬場のビニールハウス温湿度モニタリング
・大規模、法人化が進む中、効率化にIT化を活用していただきたい 

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ユーザー実践
事例紹介②
「企業的農業を目指した13年の歩み
~地味な台帳作りから、最先端のGPS技術まで~」
三浦農場(音更町) 代表 三浦 尚史氏
ITC城宝 孝志氏

 

・農業経営者としての活動:企業としての活動、均一化を目指す
・研究者としての活動:大学(北大)との連携
・岩手大⇒北大大学院⇒東洋農機⇒就農(13年目)
・99haの経営面積
・両親、自分、外部雇用者2名
・所有トラクタ12台(20~150PS)タイプはそんなに大きくない
・東洋農機で仕事をした5年の経験が、農業経営に活かされている⇒改善活動
・企業VS農業の構図
・実家に戻って取り組んだこと「整理整頓」東洋農機時代のマネをした。「予備部品の常備」=買い出しに行く時間の節約。「機械整備台帳」=オイル交換など。「機械設定マニュアル」=作物によりトラクタのスピード、設備などが違う。
・成功体験=カルチ(除草機)作業の改善、監視カメラで監視、人材派遣など初めての人でも使えるようになった
・改善コーナーの設置:専用のスペースを作り改善活動の楽しみ、スピードが飛躍的に向上

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・ポテトハーベスターの改善:テニスボールをぶら下げて傾きを一目でわかるようにした。トラクタ側のコントロールを作業者(ハーベスタ側)で行うことにした(リモコンの設置)⇒リモコンの設置により2割ほど作業能率が向上
・スプレーヤ(農薬散布作業)の改善:鏡を付けることで周囲の視界を広くした
・改善は誰にでも仕事してもらえるために行っている⇒企業化
・大豆コンバイン作業のマニュアル化:自分で試してから人にやってもらう⇒マニュアルを作り、初心者でもマニュアルを見ればできるようにしている
・三浦方式のGPS技術を活用した無人のトラクタと人が運転するトラクタで4割の労働時間軽減=北大野口教授との連携⇒作業能率格段に向上!
・高精度GPSシステム:スマートフォンの位置情報機能を使うとGPSの誤差30センチを誤差5センチまでに縮めることができる、年間15万円を支払えば基地局を設置できるので高精度GPSを活用できる⇒女性も1時間ほどのトレーニングでトラクタ作業ができた(即戦力)必要なのはUターンの時だけ!⇒352分かかっていたところを初心者でも362分(ほぼ同じ)
・今後は工程管理と情報共有を行いたい(クラウドの活用)、故障伝達システム(QRコードの活用)とマニュアルのクラウド化
・人の心にやさしい能率管理:情報共有によりモチベーションアップややりがいを持ってもらいたい(参画意識)⇒IT技術の活用で実現したい
・農耕機器、ベンダ、通信事業者、ITC、みんなで農業の発展を進めていただきたい

 

 
 

ITC十勝紹介 ITC十勝メンバ

 

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ITC十勝のご紹介
・現在4名⇒今後増える見込み
・無料IT経営相談を実施している
ITC十勝メンバーの紹介(自己紹介、得意分野など)髙田代表、佐藤事務局長、
睦好氏、城宝氏
・外部の専門家の視点を入れることで、思ってもみない発見があったりする

 


 

閉会挨拶 北海道ITコーディネータ協議会 会長 阿部 裕樹氏

 

・北海道でのIT経営カンファレンスは帯広が第一弾
・北海道ITコーディネータ協議会は、帯広・釧路・函館に支部があります
ITと付き合うコツ⇒最先端ではなくてよいが乗り遅れてはいけない⇒そのために伴走者(ITC)がいます⇒ITC十勝4名とその後ろ107名の北海道のITCがご支援します。

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【開催情報】
セミナータイトル 北海道IT経営カンファレンス2013 in 帯広
開催日時 201424日(火)13301730
主催 ITC十勝、北海道ITコーディネータ協議会
共催 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
後援

経済産業省 北海道経済産業局、北海道十勝総合振興局、帯広市、帯広商工会議所、北海道中小企業団体中央会十勝支部、十勝毎日新聞社、帯広信用金庫、北海道中小企業家同友会とかち支部

 


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本件に関するお問い合わせは、ITコーディネータ協会 事業促進部 山川まで。
 

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