新年あけましておめでとうございます

野村 会長  この度の令和6年能登半島地震により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 令和6年、2024年がスタートいたしました。
今年は甲辰(きのえたつ)です。陰陽五行説によると「甲」は草木の成長を表す意味があり、植物が成長するようにどんどん勢いを増していくという年となります。昨年まで努力してきたことが実を結んで成就する年になり、皆様が昇竜のごとく、更なる発展の一年となりますよう祈念いたします。

 さて昨年を振り返ると、3月の侍ジャパン世界一(野球)を皮切りに、バスケットやバレーボール、サッカーにラグビーなどと多くの日本人アスリートの活躍が目立ちました。チームスタッフと選手たちの日々の努力が実った結果だと思いますが、一昔前と比較し、若いアスリート達にグローバルな精神力を感じています。ネット社会が前提のZ世代は世界の隅々から情報を得て、相手も同じ人間で妙な緊張感を持つ必要がない。と相対する前に映像などで分析が出来ていることも大きいのではないかと想像しています。シミュレーションやデータ分析のち密さは日本の得意分野となりそうです。
 盤上のアスリートである将棋の藤井聡太八冠もAIを使い、先見力、大局力、思考力を養って、前人未到の快挙を達成しました。その天才一人ではなく、同世代の棋士はほぼ全員AIで棋力を上げているとの特集を拝見していると、すべての職業でAIが人の限界を伸ばしてくれると信じられるようになりました。特に「生成AI」はその使い勝手の良さから、老若男女問わず、クリエイティブ力を確実に上げ、ビジネスシーンを一変する可能性があります。
 ITコーディネータ協会内では生成AI活用コンテストなどを実施して、試行錯誤を重ねていますが、この分野でも「攻め」の情報発信ができるような環境を整えたいと考えています。
 また残念な事ですが、更なるセキュリティ対策が必須の時代となりました。巧妙なウィルスメールが行き交いはじめ、パターンファイル更新やアクセス権およびパスワード管理などをきちんと行っても防げないとの認識が広がってきています。この分野でも特にサプライチェーンを構成する中小企業様への啓蒙や指導を期待されていることから、力を合わせて「守って」いきたいと考えています。
 上記に限らず、「攻め」と「守り」のバランスを考えながら、変革への「思い」を強く持ち、今年もベストを尽くす所存ですので、ご支援ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。
令和6年(辰年)1月吉日         
  特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会
会長   野村 真実

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