「ITCプロセスガイドラインVer.2.0案」の意見募集結果と対応について

 

 2011年8月10日
ITコーディネータ協会 IT経営研究所 事務局 

 

 「ITCプロセスガイドラインVer.2.0」(以下新PGL)改定案についてITCの皆様から意見募集を行いましたが、その結果と対応についてご報告いたします。
 皆様からの多数の貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。

 新PGLは、8月中に協会ホームページにて公開する予定です。
 

 

1. 意見募集期間
   第一次  5月19日(木)~5月31日(火) 13日間
   第二次  6月10日(金)~6月30日(木) 21日間


2. 意見の件数
   第一次  16名、 46件
   第二次  8名、  33件


3. 意見の内訳
   ① 意見          32件
   ② 提言          11件
   ③ 修正意見       21件
   ④ 不明確の指摘    8件
   ⑤ 矛盾の指摘     3件
   ⑥ 誤りの指摘     4件


4. 意見に対する対応
  各意見に対して、PGL改定ワーキンググループおよび協会で検討を行い、PGL原稿の修正を行いました。
  ご意見をいただいた方々には、メールで回答を差し上げています。

  意見に対するPGL改定への対応は、以下のようになりました。
   ① 意見・指摘を採用し、修正した                         40件
   ② 意見・提言をいただいたが、回答にて答え、修正までは行わない    14件
   ③ 今回の改定範囲を越えるため、次回改定時の議論とする        25件


5. 意見と対応の概要
  ① 全体を通して
  ガイドラインとして分かりやすくなったとの意見や、基準書らしくなったとの意見をいただきました。

  ② IT経営認識プロセスの組み込み
   賛同の意見が多く、否定的な意見はありませんでした。
   経営戦略フェーズとの違いが分かりづらいとの意見に関しては、記述を見直しました。
   3つのフェーズで同じアクティビティ(3-1.持続的成長のための企業体質の確立、3-3.課題/解決策の可視化)
  があった点に関しては、各フェーズによるプロセスの違いを記述しました。

  ③ 経営戦略達成度評価の組み込み
   ITサービス活用フェーズにあった継続的活動の持続的成長認識フェーズへの移管とあわせ、
  分かりやすくなったとの意見をいただきました。

  ④ 成熟度のスパイラルアップ
   他の成熟度との関係で記述の修正意見があったものの、否定的な意見はありませんでした。

  ⑤ PGLの実行者(IT経営の推進者)を企業に統一
   一部、実行者はITCではなかったのかとの意見もありましたが、すでにPGLVER.1.0からは実行者が企業と
  なっているにもかかわらず、一部ITCが主語で残っていたため、今回の改定で一貫性が保たれたことになります。
   また、今改定内容から、IT経営プロセスガイドラインと改称すべきとの意見もありましたが、今改定では、
  ITCに関する参考記述も多く含まれているため、改称は次回改定での議論とさせていただきました。
   PGLが、中小企業の経営者には分かりづらいとの意見もありましたが、こちらは「IT経営のススメ」として
  既刊であるとの認識です。

  ⑥ ITCの役割の明確化と実践力の掲載
   説明図が分かりづらいとの指摘には修正を行いました。IT経営の実行主体を企業にしたことで、
  IT経営の支援者としてのITCのための活用ガイドが必要との意見もありましたが、すでに「ITC実務ガイド」
  として既刊であるとの認識です。

  ⑦ ITCの規定類の掲載
   改定作業中の6月に、「ITC行動規範」と「ビジョン2011」が策定されましたので、第1部「IT経営とITC」の、
  第3章「ITC倫理規定」を「ITC規定類」とし、3つの規定類(倫理規定、行動規範、ビジョン2011)を掲載しました。

 

6.お問い合わせ先
  本件に関するお問い合わせは下記までお願いします。
   IT経営研究所 事務局 前田 03-5733-8380
  メールは、協会HPトップの「お問い合わせ」から、「IT経営研究所」を選択し送信願います。

 

 
 

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