2013年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(仙台)

 

2013/12/2
ITコーディネータ協会
事業促進部 山川 元博

 

 

2013年度IT経営カンファレンス開催地概要報告(仙台)

 

 

講演内容
講演1 「中小企業におけるイノベーション経営」
特定非営利活動法人ITコーディネータ協会 会長 播磨崇氏
講演2 「クラウドサービスを活用したモバイルワーク事例」
株式会社ライフネス取締役 東北活性化事業部長 五十嵐淳氏
講演3 「アナログに、スマートデバイス使います?!」
-住民ディレクターの“番組づくりは地域づくり”-
総務省地域情報化アドバイザー
一般社団法人 八百万人 事務局長 高橋明子氏
講演4 「マイクロソフトのスマートデバイス・クラウドへの取り組み」
日本マイクロソフト株式会社 エリアパートナー営業本部 大友康匡氏
講演5 「東北でのクラウド、スマートデバイス活用に向けて」
一般社団法人 みちのくIT経営支援センター 代表理事 本田秀行氏

 

 

・参加人数 50名
・参加者分類 集計中
 
2013年度の“IT経営カンファレンス”、3番目の開催は昨年に続き杜の都仙台で開催されました。
金曜日のももいろクローバーZコンサート、日曜日の楽天イーグルス優勝パレードの狭間土曜日の開催で、仙台市内は多くの人が繰り出していました。
そのような中開催されましたIT経営カンファレンス2013inSENDAI(11月23日(土)13:30~17:00)の様子と概要をお伝えしたいと思います。

 


 

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当日は、宮城県内外から約50名の参加者を迎え、「(クラウド+スマートデバイス)×経営=IT経営!」 をテーマに講演者の皆さんの実績に基づくセミナーが開催されました。
主催者の一般社団法人みちのくIT経営支援センター・本田代表理事から、今カンファレンス開催の趣旨・目的、参加者の皆さんに“一つでも(経営に)役立つ情報を持ち帰って欲しい”と挨拶がありました。  DSC04639.JPG


続きまして、ITコーディネータ協会の播磨会長から共催者挨拶と講演がありました。
スマートフォン、クラウド等の技術革新事例を挙げて、イノベーションを説明。経営者がイノベーションを起こすことをお話ししました。

 

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講演2 「クラウドサービスを活用したモバイルワーク事例」
株式会社ライフネス取締役 東北活性化事業部長 五十嵐淳氏

 

  

(講演概要)
・テレワークにひもづく、サービス展開、コンサルティングを行っている。
・少子高齢化の時代、オフィスの外でできる仕事のやり方を増やしていきたい。しかし、「在宅勤務(テレワーク)=悪いイメージ」を持たれやすい。テレワークは、距離と時間の障壁を関係なく働ける形、働き方の一つである。
・少子高齢化、40年後には労働人口が40%以下になる⇒高齢者が増える⇒介護問題! 通い方(通勤)の形が変わる⇒通勤できない人が増える。
・20年前、派遣社員は特別な存在⇒現在は当たり前の存在。これが今の在宅勤務にあたると考える。
・子会社、外部委託、オフショアが増えている⇒クラウドソーシング(造語)の拡大が在宅勤務者増、在宅勤務という働き方を後押しする。※自宅にいながら仕事ができる環境が増える。
・在宅型のテレワーカー数が増えてきており、2012年一気に増えた(2011 490万人⇒2012 930万人)※2013は1000万人超えと言われている(国土交通省データ)。
・10社に1社が在宅勤務制度を導入済⇒導入したいと思っている企業は2割を超える。
・アベノミクスでも後押し、女性の活用・在宅勤務の導入を今の3倍に⇒子供と過ごす時間の増加
・総務省・国交省・経産省・厚労省⇒25年度予算(概算要求)はXmas時期に決定する。
・石巻市役所からも総務省に要望(自治体、企業、団体が活用できる予算がつくのではないか、という状況)
・結論=「在宅勤務は安心安全に仕事をしていくことが可能」

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・クラウドを活用したモバイル事例、クラウドフォン(企業、顧客からの電話をとりつぐことが可能)セキュリティ上も安全、安心
・必要なほとんどのものがクラウドで活用可能
・テレワークの効果:事業継続、コスト削減、雇用継続、生産性効率性の向上(段階的に進めていつでも全社員が全業務をできるようにできる)
・テレワーク、モバイルワークは人がかかわる分だけ、ルール決めなどが必要
・宮城県の企業事例紹介:自宅のPCに会社のデータが残らないようなシステムを導入し、何かあった時に仕事が滞らないような仕組みを作りたいことからテレワークの導入を行った。
・クラウド上の仮想デスクトップの中で作業を行えるので業務上のセキュリティ担保をした⇒事務所で仕事することと変わらない環境。
・リモートデスクトップも使用した
・人の部分に重きを置くことが大事(非IT)
・テレワーク1000プロジェクト、現在は400社を超える賛同企業、団体ができた、1000名の雇用創出を目指す、2013末は3000名を目指したい。賛同いただける企業、自治体、などプロジェクトメンバーまだまだ募集中。

 


 

講演3 「アナログに、スマートデバイス使います?!」
-住民ディレクターの“番組づくりは地域づくり”-
総務省地域情報化アドバイザー
一般社団法人 八百万人 事務局長 高橋明子氏

 

 

(講演概要)
 ・地域づくり「地域ディレクター」活動
・無料のものを使い倒しているくらい使っている=クラウドサービス
・住民ディレクター=住民(地域をよく知る住民)が自らビデオを担いで動画(知っている人が知っている人を番組にするテレビ番組=‘おまけ’、を発信する)
・番組を作ることを通じて地域づくりをしたい
・全国30元中継、などもやってみた(創発の地域づくり)。iPad、PC、Skype、スマホ、ガラケー、電話、写真、ハングアウト、UST、iPHONE Facetime、デジカメ、ビデオカメラ、タブレット、Google DRIVE、YouTUBE、SNS(Facebook、Twitter、Blog)。。。etc.参加者が使っているものは多岐多様
・番組、という形で発信している
・高橋さんは1日1本のメルマガを発信⇒その日の会員、仲間の動きがわかるようにしている。
・道具は世の中にあふれいてる、企業の中でも活用できるものがきっとあるはず

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講演4 「マイクロソフトのスマートデバイス・クラウドへの取り組み」
日本マイクロソフト株式会社 エリアパートナー営業本部 大友康匡氏

 

 

(講演概要)
・マイクロソフトがクラウドに対してどのような動きをしているかの紹介
・クラウド、新しいデバイスの流れは止められない、IT業界もその流れに沿って行かなくてはいけない
・モバイルを使って、外で仕事をする⇒普通のことになってきた
・複数デバイスの使用者は74%、ソーシャル活用82%
・ビッグデータ=活用できないものか?
・クラウドの活用状況=大企業50%、中小企業が3年以内にクラウド活用を考えているのは39%
・個人の働き方が多様化⇒会社として用意する必要がある⇒事業継続性(東北)環境を整える必要がある(ニーズ)⇒クラウド、スマートデバイス、タブレットでいくつかの解決ができるのではないか。
・タブレット市場の成長率、2013年は73%
・MSはSWの企業だけではなくなった⇒デバイス(surface)&サービスの企業に、クラウドサービス企業としての変革
・エコシステム、アプリの開発(アプリの使い方が10年前とまったく違う)、あたらしい流れ

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 ・Win8(8.1)の画面が大きく変わった理由⇒資料を作る、作業するにはキーボードとマウスが必要⇒情報の閲覧についてはタブレットが最適⇒MSは両方をやりたかった
・Surface=これまでのデスクトップはアプリという位置づけになった
・世界のサーバーの2台に1台は、MSかGoogleが買っている?!
・データセンターを日本国内(東京、大阪)に作ることになった
・MS社内での働き方は、デスクフリー
・Excelの動作の中で、カットアンドペーストが一番多い、次は元に戻す
・MSが目指しているのは「先読み機能」
・次のページと台本が見えるPowerPoint、複数で同じファイルの編集ができる
・クラウドのよって仕事の環境、できること、デバイス、費用etc大きく変わってきた。落ちない仕組みが必要になるが大手(MS)のサーバーでは安全安心

 

 
 

 

講演5 「東北でのクラウド、スマートデバイス活用に向けて」
一般社団法人 みちのくIT経営支援センター 代表理事 本田秀行氏

 

 

(講演概要)
・東北地方の特徴と課題、人口密度が低い(全国平均の半分以下)、第一次産業の比率が高い、東北の高年齢化率が高い
・ITの世界では“物理的制約を意識しないつながり”が増えてきた⇒爆発的普及
・コンピュータプラットフォーム(デバイスOSの市場シェア)の大きな変化 Windows↓、Android↑
・クラウドは、利用端末を選ばない
・東北地方の課題は日本の課題(人口減少、高齢化)、一方で人の距離感は近くなっている?
・生産者と消費者の距離も近づく(6次産業化、スピード感)
・小さな組織、個人の力が求められる⇒小さな組織、個人でも、多くのことができる時代。
・小規模、自己完結型のビジネスの形態になった時に、東北という地域の利点は何か?
・東北発の革新を起こしたい!
東北にIT経営を根付かせる
自立的個人・組織の集合体
・みちのくIT経営支援センターでは、会員の相互成長ができる

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・閉会の挨拶 淡路義和氏
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【開催情報】
セミナータイトル IT経営カンファレンス2013inSENDAI
開催日時 2013年11月23日(土)13:30~17:00
主催 一般社団法人みちのくIT経営支援センター
共催 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
後援 東北経済産業局、宮城県、仙台市、仙台商工会議所、株式会社仙台ソフトウェアセンター、河北新報社、TBC東北放送、宮城県情報サービス産業協会、みやぎ産業振興機構、仙台市産業振興事業団、宮城県中小企業診断協会、日本ITストラテジ協会東北支部、日本システム監査人協会東北支部、ITコーディネータ宮城会

 

 

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本件に関するお問い合わせは、ITコーディネータ協会 事業促進部 山川まで。
 

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