合格体験記


株式会社コア
神山 恵美子

 10年近くシステムエンジニアとして仕事をし、今後のキャリアを考えると経営系の知識と経験習得の必要性を感じていた。 たまたま所属企業(株式会社コア)が協会の運営会員だということでその存在を知り、上司の薦めもあり第1回の「ITコーディネータ補試験」を軽い気持ちで申し込んだ。

 しかし協会の16分冊のテキストを前に、その範囲の広さと求められる内容の深さに途方にくれ、経験不足である自分の独学での限界を感じた。 しかし、会社の手前、落ちるわけにもいかない。たまたま、協会のサイトから対策講座の存在を知り日経リサーチの対策講座と模擬試験を、試験1ヶ月前に申し込んだ。

 「過去問が存在しない対策講座」、あまり期待はしていなかった。しかしその内容は期待を上回る濃いもので驚いた。講師陣はすべてITコーディネータインストラクターで、受講生の質問にいろいろな角度から親切丁寧に回答をし、時には後日調べ、メールなどで連絡をくれる。豊富な経験と深い知識と熱い熱意が、私たち受講生に、試験に合格するテクニックだけではない、ITコーディネータとしての何かを教えようと真剣であることが伝わってくる。今振り返ると、この先輩ITコーディネータの姿勢からITコーディネータのあるべき姿など、多くのことを学ぶことができた。

  この対策講座で知り合った同士と励ましあいながら、不安の中にもある種の達成感を抱きつつ当日試験に臨んだ。正直、広く深い試験問題に合格の手ごたえはなかったが、結果として合格をすることができた。

 ITコーディネータ制度の場合は、試験の合格や資格取得はGOALではなくSTARTである。試験に合格し、ケース研修も受講し、はれて認定書を手にはしたが、これから学ばなくてはいけないことはたくさんある。合格を機に、一緒に学んだ講習生同士のネットワーク、そして講師であるすばらしい先輩方と出会えたことに感謝し、今まで得た知識と、ケース研修での体験、そして今までには知り合えなかった人たちとの出会いを、自分のこれからのキャリアに生かしていかなくてはと強く感じている。

 個人的には、社内外を通じてこの制度の重要性と人材育成の必要性を多くの人に理解していただくのとともに、ITコーディネータとして教育の分野で貢献していかれるように、努力していきたいと思っています。

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