ITコーディネータ資格取得者の声(その他業種)

更新日:2025年12月17日


ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(ITベンダー、Sier以外の業種)

その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。

吉田 慎太郎 様(2024年度資格取得者)
 IT企業で事業責任者として新サービスの立ち上げに携わるなかで、経営と事業を体系的に理解する必要性を感じ、MBAで経営を学びました。その後、レガシーな業界の会社へ転職し、老朽化した基幹システムや属人的な業務プロセスといった、構造的な課題に直面しました。こうした状況を背景にDXプロジェクトが立ち上がり、単なるシステム導入にとどまらず、経営課題の解決に直接貢献できる人材でありたいと考えるようになりました。その過程でITコーディネータ資格を知り、「経営とITを融合させる専門家」というコンセプトが、自身のこれまでのキャリアと強く重なったことから、取得を決意しました。
 とはいえ、転職直後で現場把握に追われるなか、ケース研修やプロセスガイドライン(PGL)の学習を進めるのは簡単ではありませんでした。それでも、受講仲間や指導員との対話を通じて、単なるIT導入ではなく「経営課題→あるべき姿→ロードマップ」で考える習慣が身につきました。
 資格取得後は、個別システム更改の検討だけでなく、中期IT投資計画の策定や業務部門を巻き込んだワークショップの企画など、活動範囲が大きく広がりました。経営層との議論でも、MBAとITコーディネータで得た視点を組み合わせることで、数字と現場感の両面から提案できるようになったと感じています。
 今後は、ITコーディネータとしてのプロセスを全社の標準とし、小さな業務改善からDXのような大きな変革まで一貫して支援できる体制づくりに取り組みたいと考えています。また、社内に同じ志を持つ仲間を増やし、「レガシー企業だからこそできるDX」の成功事例を生み出していくことが目標です。

原田 正大 様(2024年度資格取得者)
 私がITコーディネータの資格を取得した背景には、ある公的機関での忘れられない出来事があります。当時、中小企業のIT支援事業を本格化させるべく、講演のPRに赴いた際のことです。担当の方から放たれた「ITコーディネータの資格くらい持っていないと...」という一言。その言葉に強い悔しさを覚えると同時に、プロとして認められるための不可欠な要素であることを痛感し、その日のうちに資格取得を決意しました。
 勢いそのままに試験には合格できたものの、勢いで受験したので試験合格後に義務付けられている「ケース研修」の存在を全く知らなかったのです。受講費用の捻出には頭を抱えましたが、今思えば、あの時無理をしてでも受講し資格取得して本当に良かったと心から感じています。
 従来、当社は「事務機販売店」としての認知が強く、提案の幅に限界を感じていました。しかし、資格取得後は顧客からの信頼度が格段に向上し、IT・DX関連の高度な相談や講演依頼が増加。「モノを売る会社」から「課題を解決するIT企業」へと、ブランドイメージの転換に成功しつつあります。
 当社のビジネスのエリアは今、人口減少と深刻な人手不足が進行しています。これからの活動においては、ITコーディネータとしての知見をフルに活かし、こうした課題に直面する地域企業の生産性向上と活性化に貢献していくことこそが、私の使命であると考えています。

池田 俊介 様(2024年度資格取得者)
 私がITコーディネータ資格を取得しようと考えたきっかけは、昇格試験に臨むにあたり、より高い視座を持つ必要性があったためです。実務の中では経営に関わる方々と直接やり取りする機会はほぼなく、そのような方たちと同じ視座を持つための疑似体験を研修で経験し、それがきちんと身についたかを資格試験で実証できればと思った次第です。
 ケース研修を最初に受講しましたが、さまざまなバックグラウンドを持つ方々と短期間かつリモート環境でいかに信頼関係を深め、そのうえで課題に対するアウトプットを一緒に素早く出していく、というところが難しくもあり楽しくもありました。試験にあたっては過去問などがほとんど出回っていないなか、限られたリソースを最大限活用し勉強しましたが、時間を捻出するのもなかなか難しく、試験範囲も広いため途中挫折しそうにもなりました。また試験中も想定していたより難しい長文問題がいきなり出てきて、手が震え、冷や汗をかくという経験もしました。
 無事に試験に合格し、資格の認定後、その姿勢および実際の視座の高さに成長が見られたと評価されたのか、目標だった昇格もできました。さらに経営に関わる役職に就かせていただくことになり研修や資格取得で培った知識や経験を活かすことができるとワクワクしています。
 今後は、自社ではありますが経営についてもある程度自由にかつ責任を持って取り組むことになり、課題は山積みではありますがひとつひとつ真摯に向き合い、ときにプロセスガイドラインを読み返しながら、改善を進め、経験を積んで将来的には自身が成し遂げたプロセスをお客様にも提供できるところまで高められればと考えております。

佐藤 幹也 様(2024年度資格取得者)
 私は地方銀行の営業企画部門で、営業戦略の策定や営業のDX推進を担当しています。ITコーディネータ資格を知ったのは、地域企業のDX勉強会で「経営とITの橋渡し役」として紹介されたことがきっかけでした。システム導入の担当者ではなく、経営課題から伴走できる人材になりたいと考え、受験を決意しました。
 学習では、ケーススタディを通じてIT経営のフレームワークを一つひとつ自身の業務に当てはめて考えることに苦労しましたが、講師や受講仲間との議論を重ねることで、単なる知識ではなく「問いの立て方」として身についていきました。資格取得後は、営業現場との対話で、業務プロセスやKPI、データ活用といった観点から課題を整理し、システム要件だけでなく業務の見直しまで含めた検討や推進ができるようになったと感じています。その結果、企画の初期段階から関係者の認識のすり合わせを意識するようになり、提案の精度や納得感も高まりました。
 今後は、金融機関の立場から地域企業とITベンダーをつなぐハブとして、現場目線でのDXプロジェクトを一件でも多く成功に導き、地域の持続的な成長に貢献していきたいと考えています。資格更新を機に、実務での実践例をさらに蓄積し、コミュニティでの情報交換にも積極的に参加していきたいと思います。

梅宮 康一 様(2024年度資格取得者)
 SIerでSEとして20年程働いた後、現在は主にパッケージソフト販売を行っている会社に転職し、営業として働いています。前職ではプロジェクトマネジメント業務を行っていたため、プロジェクト成功確率を向上させるフレームワークを学び、実践できるPMP資格を取得しました。現在はパッケージソフトの営業を行っており、SE目線とは違った視点で顧客要望を把握し、適正価値を具現化して提案する必要があることを痛感しました。さらに昨今のDX時代において変革を意識した取り組みが必須となり、従来の営業手法で行き詰まっており、解決できる方法がないかWeb記事などを検索したところ、あるビジネス系記事にITコーディネータ資格が紹介されていました。記事には経営視点を重視した実務派の資格で、経営課題をITの力で解決する専門家を育成するカリキュラムが用意されていると紹介されていたので、即申込みました。
 私の場合、ITコーディネータ試験を最初に受験し、その後にケース研修を受講しました。試験はI&Iファーム東京のITC試験対策講座を活用して合格しました。ケース研修は業務中には受講できず、土曜集中コースを選択しました。資格取得までの約2ヶ月(6回)の時間確保と予習・復習の対応に苦労した記憶があります。研修はグループワーク形式で、常に発表などアウトプットする内容でしたが、このスタイルにより、座学に比べフレームワークの習得・活用までの期間が短かったと記憶しております。
 2ヶ月間は本当に大変でしたが、経営戦略・IT戦略の策定についてしっかりと学ぶことができました。また現在も保有中のPMPも活用して、経営から実業務までをワンストップで提供できるITコーディネータを目指し頑張って参りたいと思います。

安友 義人 様(2024年度資格取得者)
 私は営業職で、経験社数は5社。社内SEの経験が10年以上あり、総務系のいわゆるバックオフィス職もひととおり経験しました。今は銀行でお客さまの課題解決を、IT活用を通して支援するコンサルタントです。
 勤務先からITコーディネータ資格を勧められたのが取得のきっかけでした。社内SEとバックオフィス全般の経験から「経験に勝る資格はない」と常々考えており、ITコーディネータも大したものではないと考えていました。
 ケース研修に申し込み、教材を流し読みすると、それは体系づけられたITコンサルティングそのものであると感じました!今までのキャリアを体系付ける内容で、目から鱗でした。オンラインでのケース研修では、架空のビジネスモデルから経営とITの利活用をリアルに学ぶことができました。実際の試験は正答率67%とギリギリの合格で、かなりヒヤヒヤしました。合格点を取るコツは、ひたすらプロセスガイドライン(PGL)を何回も熟読し、完璧に内容を理解することです。私は某企業の通信講座も併用しましたが、結局はPGLの熟読とその理解だけで合格しました。
 取得してからは、お客さまの課題の背後にある「本質的課題」をあぶり出し、IT的課題から経営課題へと視点を上げるスキルが身についたと感じています。
 いま、情報過多×タイパ重視×労働人口減少の世の中です。こういった時代だからこそ、技術に固執せず経営課題を認識し、課題の上流から本質にせまることができる、我々ITコーディネータの資格が必要と感じます。みなさんも、ぜひITコーディネータになってともにイノベーションを成功させましょう!

佐々木 綾夏 様(2023年度資格取得)
 新卒から会計×ITコンサルとして10年程働いた後、企業内研修の企画営業を経て、現在は人事戦略・人事制度分野の非ITコンサルとして働いています。IT分野から離れて10年が経ち、DX時代において遅れは取りたくないと思っていた矢先、あるビジネス誌の折込広告でITコーディネータ資格の実践型研修が紹介されており、即申込みました。
 私の場合、会社からの斡旋ではなく個人で申し込んでいたため、資格取得までの3ヶ月は時間の確保に苦労しました。年度末の繁忙期、かつ、乳幼児が2人いて土日や平日夜の時間が取れないため、何とか有休を取得して研修に参加していました。しかし、業務×育児×実践型研修&課題×資格勉強が重なり、本当にしんどかったです。子供たちが寝静まった22時以降、夜な夜な課題に取り組んでいました。寝かしつけで一緒に寝落ちしてしまった時は、早朝の時間を使ったこともあります。実践型研修期間は研修と課題のみに集中し、資格試験の勉強は、研修の終了後、研修でお世話になっていたI&Iファーム東京から提供されていた想定問題をスマホ片手に隙間時間で少しずつ解き進め、何度も繰り返し対策することで、合格することができました。
 3ヶ月間本当に大変でしたが、特に実践型研修&課題に真摯に取り組むことで、AIに代わられることのない経営戦略・IT戦略の策定の領域をひと通り思い出せた上、非ITの現業でも、自信をもってDX人材育成やIT企業の支援を行うことができています。私のように本資格が業務と直結しない方でも、IT化の進む今では有益な時間を過ごせます。是非多くの人にチャレンジして頂きたいと思います。

福田 理恵 様(2023年度資格取得)
 私は前職で富士ゼロックスの販売会社に勤務し、基幹システムの導入支援PMとして従事しておりました。当時、所属部の部長がITコーディネータの資格を保有しており、お客様の事業戦略策定を実践されていました。その時、同じ案件に関る機会があり、興味をもったことがきっかけです。その後、社内のVision策定のリーダーを任され、実践してみたところ、その面白さと役員向けの説得材料に手応えを感じました。
 これまで基幹システムをはじめ、ITのシステム導入プロジェクトに従事していましたが、プロジェクト推進の更に上流部分に関わっていきたいという想いが次第に強くなりました。そこで、フレームワークを体系的に身に付けたいと思い、ITコーディネータの先輩に研修を紹介してもらい、資格の取得を決意しました。
 試験は主にガイドラインを中心に学習していましたが、時事情報の問は、普段からアンテナを張っていないと難しい問題が多かったと感じました。
 また、経済産業省のマナビDXという企業協働プログラムに参加して、マッチングしたお客様に課題解決の提案が受け入れられ、研修後も経営戦略企画書の策定を行わせて頂きました。その後のセミナーでは事例紹介の機会も頂きました。
 昨年、株式会社DNTIに転職し、現在は企業様のDX伴走支援のコンサルタントとしてプロジェクト推進やワークショップに携わっています。意思決定におけるプロセスや評価方法は、DX推進やプロジェクト推進や評価にも活用でき役立っています。今後は、地域のITC届出組織に参加し、地域の課題解決や発展に寄与していきたいと考えています。

川原井 司 様(2023年度資格取得)
 私は地方銀行の本部で企画系の仕事をしています。役職定年も近くなりリスキリングの必要性を感じた時に会社で推奨されたのが、ITコーディネータ資格でした。ITパスポートを取得した勢いで、ITコーディネータの試験にも挑戦し、鈍った脳に鞭打ちながらも何とか合格することができました。
 ケース研修はすべてオンライン形式だったので、最初はZoomやSlackの操作に戸惑いました。しかし、緊張感のある濃密なカリキュラムをこなすうちに、いつの間にか慣れることができました。研修メンバーは約30人で、3人一組でチームを組み、課題に取り組みました。毎回、各チームがそれぞれの成果物を発表しましたが、同じ題材でもさまざまな角度からのアプローチがあり、感心させられることばかりでした。
 最近、地元のITコーディネータ組織に入会しました。月例会では、ITコンサルタントとして活動している先輩メンバーが講師となり、貴重な体験談や最新情報をセミナー形式で教えてくださいます。さらに、先輩方と一緒に地域のプロジェクトにも参加できる機会もあり、実践的な経験を積むうえで非常に有意義です。せっかく取得した資格を活かすためにも、積極的にスキルを磨き、将来的には自分の顧客を持てるよう努力していきたいと考えています。

市川 美紀 様(2023年度資格取得)
 私がITコーディネータ資格を知ったのは、ビジネスソリューション事業として、お客様に合わせたシステム提案やIT機器販売の営業をしていたときです。
 もっと、企業とITを結ぶ何でも相談してもらえるプロになりたい、そういう仕事はないかなと調べていたところ、「ITCプロフィール検索」のページにたどり着きました。経営とITを体系的に結びつける点に大変魅力を感じ、ITコーディネータの勉強を始めました。
 でも、資格取得はとても苦労しました。
ケース研修は、毎回理解するのがやっとでした。中小企業に勤務していたこともあり、これまで会議は報告が主体。ディスカッションをする機会がほとんどなく、かなり戸惑いました。大変でしたが先生方や受講生の皆さんに支えられて良い経験でした。
 テストは経営系で取得しました。1度目は不合格。2回目は「I&Iファーム東京」の100問を毎日繰返し、まとめノートを作成。徹底的に「IT経営推進プロセスガイドライン」を理解し9割近い得点を取ることができ無事合格しました。
 資格を取得して良かったことは転職して年収が100万円上がったことです。まだ全体的にITコーディネータの仕事が活用できていませんが、ケース研修を受けた会社が定期的に無料セミナーやワークショップを開催しています。ITCポイントがもらえて継続して学べる場があるのはありがたいです。まだプロとして活躍するには未熟ですが、このセミナーで講師になることも可能なので、自分が学んだことをアウトプットしながら、知識を高めて行きたいと思います。

田中 慎太郎 様(2023年度資格取得)
 私は携帯電話事業におけるコールセンターのスタッフ研修に従事しております。会社からの資格取得を勧められまして、数多くある選択肢の中に「ITコーディネータ資格」がございました。近年、DX化が急速に進む中、私の担当内でもITを利活用する機会が多くなり、この資格を取得してプロジェクト等の進め方を体系的に学ぼうと思い、資格取得を決意いたしました。
私は筆記試験から受検したのですが、実際に手を付けてみると流れを把握するのが難しく、理解するまでは大分時間がかかりました。しかし、試験合格後に参加したケース研修において座学で学んだことが実際の事例に置き換わった状態で受講でき、理解が深まりました。
 私の業種が他の取得者と大分異なっていたので、この資格をどう活用できるか多少不安がございましたが、自分の業務に置き換えた際に良かったと思った点は、ITを利活用した業務プロジェクトを進める際に、迷うことなくロードマップを作成できたことです。このITコーディネータの資格取得で学んだ進め方にあてはめる事により、全体的な説得力が増し、プロジェクトへの理解促進が深まった状態でより効率化を図ることができました。資格取得後、複数のプロジェクトを進めてまいりましたがいずれもこの資格の考えを元に進めてうまく利活用できたと感じます。
 以上の経験から、プロジェクトリーダー等の立場にある方には、ITコーディネータ資格は是非取得しておいた方がいい資格だと感じました。
 今後は自身の担当務内での活用以外に、他の方へのアドバイザーとして業務のコンサルティングを行う事を目標に活用し、自身のスキルの独自性と汎用性を高めてまいりたいと思っています。

水野 威 様(2023年度資格取得)
 現在、私は企業の販売促進や経営企画の部署で働いています。また、副業で経営コンサルティングも行っています。
 ITコーディネータ資格を知ったのは、中小企業診断士養成課程で受けたDX支援に関する講義がきっかけでした。その中で「ITコーディネータ資格」という言葉を耳にし、「そんな資格があるのか」と思ったのが始まりです。DXが企業にとって重要なのは誰もが分かることですが、実際にそれを支援する方法が体系化されていると知り、興味を持ちました。「せっかくなら自分も学んでみよう」と思い、資格取得に挑戦することにしました。
 資格取得の道のりは決して楽ではありませんでした。研修の中で行われたワークショップでは、周りの参加者が頭の回転が速く優秀で、私は議論の展開についていくのがやっとでした。「自分の発言は役に立っているんだろうか」と心の中で何度も自問しながらも、なんとか食らいついていきました。そして、一緒に学ぶ方々の姿に触れるうちに、自分も少しずつ成長している手応えを感じられたのを覚えています。
 資格を取得してからは、DXの考え方や進め方を具体的に理解できたことで、仕事の質が高まったと感じます。特に、クライアントに提案したときに、「なるほど」と納得してもらえる瞬間は、資格を取る前にはなかった喜びがあります。
 今後、私は企業の変化や挑戦を支える存在になりたいと思っています。ITコーディネータのスキルを活かして、DXの分野で少しでも多くの企業を後押ししていきたいです。企業の未来への一歩を一緒に踏み出すサポートができることが、自分にとってのやりがいだと思います。これからも、楽しみながら前に進んでいきたいです。

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