人材育成担当者の方へ

2024.01.10
更新日:2024年2月26日
ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(独立されている方)
その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。
小財 誓子さん(2022年度資格取得)
 私は、販促、商品企画などマーケティングに40数年、「食」関連の仕事を中心に、中小企業のサポートする独立系コンサルタントです。ITコーディネータの資格取得をしようと思ったのは、2020年コロナ禍。顧問をしている水処理機器メーカーのDX化を検討しているとき、自身のスキルに必要性を感じ資格取得に臨みました。
 リモートのケース研修は手軽で良いですが、リアルでは休憩やフリータイムの時に交流などできますが、名刺交換や交流もなく研修は終え、もったいないことをしました。試験は苦手な基本問題の暗記、応用問題は、自分の思いと違う回答など、いちいち疑問もちながら勉強していたので、頭に入らず2020年度の試験は不合格でした。
 しばらく放置していましたが、2022年になり勉強したことを役に立てたいと強く思い、今度は、試験対策講座や模擬試験を100回以上して自信を付け、合格しました。そして、資格を取得しましたが、自分のクライアント以外にどう活かしたらよいか、悶々としていたところ、昨年「ITCA・自治体ビジネスWG OJT(摂津市)の募集」にチャレンジし、現在OJT中で、見分経験を重ねる機会をいただきました。
 今、大阪府能勢町の農事組合法人「能勢けやきの里」が運営する野菜直売所の建物と経営の「建直し」リニューアルを手弁当でサポートしています。アナログ経営をデジタル化へ進め、高齢化したスタッフや顧客に便利に活用できるよう取り組んでいます。
 補助金申請にかかる資料作成を通して、数値化が重要。そのためにデータ収集、分析が必要とされ、勘や体感だけで運営していた直売所を「採算の取れるビジネス」へ進化させるために、DX化、ITコーディネータの出番があると思っています。まずは、今年の11月オープンに向けて自分のスキルを活かし、邁進しています。
小田 信彦さん(2022年度資格取得)
 私は、現在総合広告代理店を定年退職し一年間の充電期間を置いたのち個人事業主として企業のブランドコンサルティング・プロモーション業務を行っています。定年後起業するにあたり専門分野であったマーケティング分野とデジタルマーケティング分野を主とすることに決めました。
 実際経営者にコンタクトしていく中でその企業の強みをマーケティングン視点で見つけていくこと、DX改革支援の一環として業務効率化、デジタル化支援、EDI導入支援などITコーディネータの資格が携わる部分が多くありました。自分の過去の仕事やその中から強みを棚卸するなかでマーケティングの資格はありましたが、デジタルマーケティング分野の強みについて具体的なエビデンスが見つかりませんでした。もちろんGA検定などの資格を持っていましたがもっと幅広いデジタル能力を示すものがありませんでした。そんな中で大学生の間でもITパスポートを取得することが就職活動の一環になっていることを知り、自分も取得に臨むこととしました。その過程の中でさらに中小企業診断士のIT版ともいえるITコーディネータ資格があることが解りよく調べることとしました。
 長年デジタル業界に所属し、IPAの研修やセミナーにも参加していましたがITコーディネータ資格については知りませんでした。ただ内容を伺うと研修中心でITパスポートの知識も活用でき、研修制度、所属団体の活動もしっかりしていて、取得後も参加団体を通して知識の積み上げが可能なのも魅力でした。
 実際取得したのちもその資格を活かす場面は多く、顧客のマーケティングにあったデジタル化と業務改革の両輪で顧客にマッチした改善提案を実行できます。今後ともこの資格を最大限に生かし、顧客の業務改善に努めたいと思います。
宮田 久嗣さん(2022年度資格取得)
 私は最近会社を定年退職し、中小企業診断士として活動を開始しました。その際に、ITについて一定の知識と、できればなにか資格を持っていたほうがよいと考え、ITコーディネータを目指すことにしました。IT系の資格はいくつかありますが、私は、ITコーディネータが自分にふさわしいと考えました。その背景として、私はITの専門家ではないのですが、会社員時代に基幹システムの導入や改廃の際に、ユーザー部門のとりまとめや情報システム部門との橋渡し的役割とした経験があります。あの時うまくいったこと、いかなかったこと、いろいろありますが、ITコーディネータの役割がしっかりできていたらもうすこし良かったのではないかという思いがあり、この役割は重要だろうと考えました。
 勉強にあたっては、そのような自己の経験とも結びつき、目から鱗の感じでした。特にケース研修は実務的な経験となりました。試験勉強は、当初プロセスガイドラインが全く頭に入らず苦労しましたが、テキストと問題を交互に繰り返し知識の定着を図り、2か月くらい勉強して、96点で一発合格することができました。知識を整理して頭に入れたという手ごたえを感じました。
 実際の活動はこれからですが、最近、とある県の中小企業支援事業のIT化推進専門員に登録させてもらいました。今後は中小企業診断士兼ITコーディネータとして中小企業を支援していきたいと考えています。
大窪 順子さん(2022年度資格取得)
 2018年10月に20年間のサービス業の経験を活かし、「ショップコンサルタント」という小売業や飲食店などの売上向上、集客等のアドバイスをするコンサル業を起業しました。起業後、いろいろと営業活動を行いましたが、箸にも棒にも掛からず、やはり水戸黄門の印籠的な資格が重要ということを痛感しました。その悩みをコンサルの個人事業主として活躍している友人に相談したところ、「大窪さんだったら"ITコーディネータ"が合うと思うよ」とアドバイスされました。それが取得のきっかけです。
 2019年の年末からのケース研修を受け、その後、2回のITコーディネータ試験不合格。ケース研修と試験は全く別物でした。もう後がない状態で、I&Iファーム東京の通信講座パックを受講し、2022年2月にやっと試験を合格して、同年4月に認定を受けました。(I&Iファーム東京の先生、本当にお世話になりました)
 資格を取得して、まず感じたのは、「自分はちゃんと資格を持っている!」という自信に繋がったことです。胸を張って「私、コンサルです!」と言えるようになり、仕事も取りやすくなりました。そして、そのコンサルの仕事の中で、ITと関係なくても、「会社を経営する」という仕組みを考える部分は一緒なので、アドバイスするのにとても役に立っています。ITコーディネータの資格を取り、とても良かったです。
 また、ITコーディネータ富山にも所属し、先輩方からのお話を聞いたり、仕事に対する姿勢を学び、とても勉強になっています。
 今後は、販売士1級を取得し、経営についてもっと深く学んで活かしていきたいと思っています。
加藤 高義さん(2022年度資格取得)

 この資格に出会ったのは、個人事業の時からお世話になっていたITC中部の水口先生より教えて頂いたことがきっかけです。先生から「この資格はこれからの時代には絶対に必要だ」と強く勧めてくれました。私は社労士という資格で25年以上仕事をしてきましたが、その中で出口の見えない混沌とした時代に希望を見出したかったという心境もあり、そのような思いが私の資格取得の決意に繋がったのだと思います。
 資格取得にあたっては楽しく研修に参加できたことから、あまり苦労は感じることはありませんでした。しかし、思い返すと、一介の社労士でしかなかったので、ITの分野ではクラウド勤怠管理以外はほとんど素人同然でした。この認識から、IT関係のYouTubeを良く試聴し、新しい技術を習得するために自分の会社のスタッフに実験的な取り組みに付き合ってもらったりすることもありました。これらの努力と継続的な学習の結果、試験に合格し資格の取得が実現できたのだと思います。

 資格取得後、私の視野は大きく広がり業務範囲は確実に拡大しています。変革を求める企業に対して、社労士の強みである助成金や補助金の申請サポートする一方で、システム導入の調整やクラウド関係のセミナーも定期的に開催をしています。これにより、徐々にではありますが、新たな収益を上げることができました。
 将来的な展望や目標としては、現在の社会保険労務士法人を超える規模のビジネスを構築することを目指しています。具体的には、スタッフを25名程度まで増やしたいと考えています。ITコーディネータとしての活動を通じて、ビジネスにおける変革や効率化に貢献し、多くの企業や組織に価値を提供できるよう努力していきます。

青木 直也さん(2022年度資格取得)

 私がITコーディネータ資格に興味を持ったのは、数年前に始まった大規模なプロジェクトに携わったことがきっかけです。当初は単なる作業の一環として参加していましたが、徐々にそのプロジェクトがどれだけ複雑で多岐にわたるものであるかに気づきました。その経験から、専門的な知識とスキルを身につけ、プロジェクト全体を俯瞰できる立場になりたいという強い思いが芽生えました。
 資格取得にあたっては、オンラインのコースや書籍を駆使して勉強を進めましたが、実務に直結する情報が少なく、実践的なスキルを養うのが難しかったです。それでも、同じ志を持つ仲間との情報共有や経験交流が大きな支えとなりました。苦労の甲斐あって、ITコーディネータ資格を手に入れたことで、業務の幅が大きく広がりました。プロジェクト全体の進捗管理や異なるチームとの連携が円滑になり、問題解決能力も向上しました。また、他の資格を保有している専門家たちとのネットワーキングが活発になり、新しい知見を得る機会が増えました。
 取得して良かったと感じる瞬間は、難解な問題に直面した際に、冷静かつ迅速に対処できるようになったことを実感できたときです。プロジェクトメンバーと連携し、スムーズなプロジェクト進行をサポートできることが、大きな自己成長に繋がりました。
 今後の展望としては、新たな技術やトレンドへの理解を深め、プロジェクトのリーダーシップを発揮できるよう努力していきたいと考えています。また、若手メンバーへの指導や教育にも携わり、IT分野での人材育成に貢献したいという強い意欲があります。
 ITコーディネータ資格取得は、私にとって新たな可能性を広げ、キャリアのステージを一段階上げる重要な一歩でした。これからも学び続け、経験を積みながら、より成熟したプロフェッショナルとしての道を歩んでいきます。

富樫 香織さん(2021年度資格取得)
 ITコーディネータ資格は周りに数人ITコーディネータの方がいらっしゃったので、なんとなく以前から知っていました。私の仕事はwebマーケティングのためこれまでITコーディネータ資格には興味はそれほどなく、知人に「ITコーディネータの資格を取ったらいいのに」と言われたことがありましたがそれほどピンと来ていませんでした。
 コロナ禍の第一波の時、お取引先企業や仕事仲間、みんなが混乱していました。ITの担当部署がないお取引先から毎日のように電話で相談を受け、相談にのっていました。そんな状況の中で、昔から経営コンサルタントになりたかったことを思い出しました。これまで17年ウェブマーケティングの仕事をしているため、やはりIT、 Web関連で経営者層のサポートができるようにしようと、ITコーディネータの資格を思い出し、資格取得を決めました。
 学科試験からチャレンジしましたが、テキストを読んでもよくわからず、問題集を何度も勉強しましたが合格点になかなか届きませんでした。その結果、1度目の学科試験は落ち、2度目にトライ。模擬試験を提供されているI&Iファーム東京さんの受験対策で勉強し、2度目は合格しました。
 その後、ケース研修を受講。コロナ禍の中、すべてオンラインでの講義、グループワークで、ITコーディネータの友人を作りたかったのですが、なかなか難しいように思いました。またケース研修の課題量が多く、仕事しながら次回の講習までに課題を終わらせることが大変でした。
 資格取得直後は仕事に生かせるだろうかと思案していましたが、ITコーディネータ協会から中小企業振興公社の専門家登録をご案内いただき、登録、中小企業のWeb, SNSサポートについて相談にのっています。これまでと比べると経営コンサルティングよりの仕事が増え、目標に近づいている実感があります。
 また、ケース研修時に教えていただいたセキュリティアドバイザーにも登録し、気になっていたセキュリティについての勉強、啓発を自社の従業員に実施することができ、勉強になっています。専門家として様々な企業のサポートをし、IT、 Webを活用することで売上アップなど企業の経営目標達成に寄与できたらと思います。

古澤 真治さん(2021年度資格取得)
 私は、平成14年より宝飾関係の製造業を営んでおります。昨今の情勢や新型コロナの影響もあって業績不振に悩み、事業転換を考えていた折、ITコーディネータの存在を知りました。積極的にIT経営を行ってきた経験があったこと、今後、さらにデジタル化が進む中、中小企業のために何か役に立ちたいと思い、ぜひITコーディネータの仕事をしたいと思い資格取にチャレンジ致しました。
 1回目の試験では合格点に至らず落ちてしまいましたが、2回目の試験になんとか合格でき、ITコーディネータの資格を取得できました。
 「ITコーディネータ」という資格の名前以上に、ITと経営の両方を知らなければならず、最新の動向にも常にアンテナを張る必要があります。その範囲はとても広いものですが、広く浅く知っている事、そして、人との繋がりによって新たな発想が生まれ、お客さまに対して様々な提案が可能になる資格だと思います。
 長年、製造小売業を行ってきたため、経営者目線だけでなく、現場で働く社員、エンドユーザーの立場になって物事を考える事ができます。また、なるべく幅広い情報収集を心がけており、私個人の利益を優先させるのではなく、お客さまの利益と、お客さまのステイクホルダーの利益を第一に考え、より良い提案ができるよう、今後も取り組んでまいります。

菊池 謙二さん(2021年度資格取得)
 私は、58歳までメーカーに勤務していましたが、現在コンサルタントとして活動しています。メーカー勤続中も業務の内容で企業様を支援することをさせて頂いておりました。その時にITコーディネータの資格があることを知り、ITばかりでなく業務改善を含めた資格内容であった為、この資格の取得は必須であると認識し、申込みをしました。
 コンサルタントとして独立してからもその資格を活かす場面は多く、顧客の要件と業務改善の両輪でよりよい改善提案を行い、顧客に喜んで頂いています。まだまだ日本の企業レベルはIT利活用が進んでいなく、システム導入はしたが活用ができていないどうすればいいかと悩んでおられる企業が多く存在しています。悩んでいる企業の一部は、システム導入を先行して行い業務改善は後から進めるという方法を取っている所が多く、結局、システムの良い所は生かせない状況で悶々とされている企業もいらっしゃいます。
 こういう企業には、ITコーディネータはまさにうってつけの資格と言えます。経営的な改善を進めて行きたい経営者の意識と業務プロセスを改善していきたい管理者の意識が合致してIT戦略を練っていくプロセスを踏んでいくことが重要と気づかされる場面が多かっただけに、重要な資格でありもっと広く知られるようにならないといけないとも思いました。
 また、この資格の良さはIT利活用を積極的に行うことを意識することによってより一層の業務改善につながっていくところだと思いますし、まだまだ進化していく資格だと思います。
 今後も、この資格の良さを活かせるようにコンサルタントとして活動していきたいと思います。

政岡 英樹さん(2021年度資格取得)
 社会保険労務士として15年目になる2020年9月、デジタル庁発足の計画を政府発表で耳にしました(デジタル庁2021年9月発足)。社労士業界もデジタル化の渦中にありHRテックと言われて勤怠管理や届出書電子申請、給与計算などのクラウド化が進み、このままデジタル化が進むと行き着くところ、社労士としての代行業務は各社が自前で社内に居ながら届出が完了してしまうことになり、我々の業務が無くなる危機感を持っていました。そんな折のデジタル庁発足を好機と捉え関連資格を探したのがITコーディネータとの出会いでした。2020年11月からケース研修を受け、2021年2月に受験しました。
 2021年4月にはITコーディネータ登録をすることができ、2021年度は早くITコーディネータの活動を理解するために研修ばかり受けて30.5ポイントを得ました。また、私が所属する納税協会青年部(当時、私は青年副会長、研修担当)の研修にITコーディネータでご活躍中であったケース研修時の運営スタッフでもあった安藤昌明さんに兵庫県までお越しいただいて講師をしてもらいました。内容は、ITコーディネータが中小企業にどう役立つのかをテーマにお話しいただきました。
 まだ、私の周りではITコーディネータの認知度が低く名刺に書いて尋ねられると説明する程度ですが、2023年からは名刺、パンフレット、ホームページと周知するための準備を進めていこうと思っています。

2023.02.27
更新日:2024年2月16日
ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(ITベンダー、Sier以外の業種)
その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。
森下 貴博さん(2022年度資格取得)
 私がITコーディネータ資格を取得した背景には、勤めている企業の代表からの一言がありました。代表が新聞記事でITコーディネータについて知り、「これ知ってる?」と私に声をかけてくれた瞬間、新たなステップへの興味が湧きました。自身が情報システムに関する知識を有していると自負していましたが、IT関係の強みとなる資格を持っていないことに気づき、知識を深める一環として受験を決断しました。
 ITコーディネータ試験の学習過程で、特に強調されたのは経営者としての視点で物事を考える力の重要性でした。単なる技術のスキルだけでなく、組織全体の戦略やビジョンを見据え、ITをビジネスにどう結びつけていくかを深く理解する必要性を感じました。これが経営層とのコミュニケーションや戦略的な意思決定に寄与することに繋がり、業務の質を向上させる助けとなりました。
 資格取得後、活動の幅が拡がる中、ITの役割や影響がますます大きくなる現代において、広い視野で技術を理解し、ビジネスに活かすことが求められます。私はこれからも新たな技術動向やビジネス環境の変化に敏感に対応し、持続的な学びと成長を追求していきます。経営者として、未来志向で柔軟かつ効果的なITの導入を進め、企業や組織の成長に貢献していくことを目指しています。
小林 真也さん(2022年度資格取得)
 私は地域経済の活性化をミッションとするつやま産業支援センターで、ICT課題をもつ地域企業の経営者を支援しています。私の業務の一つに、これらの企業と地域のIT企業とのマッチング事業があります。この事業を通じ、ICT課題を抱える企業が価格のみを重視したシステム選定になりがちであること、いつの間にか導入したシステムを使わなくなってしまっていることに、私は少し違和感を覚えていました。そこで、経営目標の達成に寄与するIT利活用のためには、経営者が経営目標とITとの関係を深く理解することが重要だと考え、経営者を正しい方向へナビゲートするITコーディネータ資格の取得に挑戦しました。
 ITC試験の準備は、IT経営プロセスガイドラインをベースに自身の経験を振り返りながら進めましたが、本番では時間配分に苦労しました。その後のケース研修では課題が非常に難しいものでしたが、インストラクターとのディスカッションを通じて得た気づきを実際の事業に反映することができ、楽しく取り組むことができました。
 デジタル化が進む現代社会において、ITの重要性はますます高まっている一方、まだまだ業務改善に留まることが多い状況です。これからは業務改善による営業利益拡大の支援だけでなく、AIやIoTなどのデータを活用した売上拡大にチャレンジしていく企業への伴走支援を行いたいと思います。この取り組みが津山市だけでなく、他の地域にも波及し、微力ながら地域経済の活性化や地域創生に貢献できればと考えています。
須藤 亮介さん(2022年度資格取得)
 商工会議所で経営指導員を務めております。ITコーディネータの資格は専門家派遣制度の登録専門家でお持ちの方がいらっしゃるので、かねてより存じておりました。新型コロナウイルス感染症禍による非対面対応や人手不足が多くの企業にとっての共通の経営課題となり、生産性向上が求められる中でより良い支援ができるようにと思い取得を決意しました。
 資格の取得で苦労したことは、試験におけるデジタル部分の知識の補完です。経営面での知識やケース研修そのものの進め方は日ごろから業務等で培ったこともあり問題はありませんでしたが、デジタル面での専門用語やどのように導入や進捗が管理されていくのかという点においては知識が乏しく試験でも非常に苦労しました。ただ、その結果として適切なITシステム導入やそもそも何のためにITシステムを導入するのかといったことの理解が深まりました。
これまでの経営支援の中で経営とITシステム導入が乖離して導入されているケースや、業務システムの更新がなされず使い勝手が悪いというケースの相談を受け、適切に支援する方法について悩むことも多くありました。資格を取得した今では体系立てて要点を説明することが可能となり、問題整理と課題抽出を行えるようになり、事業者の皆様との信頼関係が円滑に構築できていると感じております。
 今後は研鑽を重ねIT導入に悩む企業を一社でもご支援し、専門家との橋渡しも含めて効果的な経営支援ができるよう取り組む所存です。
細谷 幸永さん(2022年度資格取得)

 私は地方銀行に勤務し、取引先のDXを支援するコンサルタント業務に従事しています。
「取引先(地元中小企業)のお困りごとを解決したい」との思いはあったものの、具体的なプロセスやゴール設定など、マイルストンがイメージできず悩んでいた時、この資格に出会いました。
 銀行が「自己啓発の一環」として取得機会を提供してくれたこともありますが、最も取得のモチベーションにつながったのは、ITコーディネータ協会や地元ITコーディネータの方々との出会いでした。先輩ITコーディネータの方が、DXを活用したTobe像について話すと、取引先の経営者の方々は「絡まっていた糸がほぐれたよ!」、「自社でも前向きに取り組めそうだ!」と、非常に喜んでいるのを目の当たりにしました。「私もこんなふうに取引先を支援したい!」という気持ちになり、資格取得を決意しました。
 取得にあたり、最初にテキストを見た時には「文章で書いてあるとイメージしにくいな・・・」と苦戦しましたが、上記の面談の場でディスカッション(話の展開)や作成資料を体感し、具体的かつ実戦的にテキストの内容をイメージできたことが理解を進める上での助けとなりました。
 資格取得後は、自信を持って取引先とお話しできるようになりました。少しずつですが、取引先の反応も良くなり、喜んで頂けることも増えてきました。仕事がきっかけで取得した資格ですが、モノの考え方がロジカルになるだけでなく、相手との対話も一段深まるため、コミュニケーションの充実にもつながると思います。自己成長の一助として、取得をぜひお勧めします!

高橋 正和さん(2022年度資格取得)

 私はITコンサルタント会社にてIT関連でお困りの中小企業様に向けてDX推進の提案営業をしております。中小企業の経営者に寄り添い、生産性向上のお手伝いをすることが私の使命だと感じているのですが、営業のスキルアップのために最適な知識を身につけたいと模索していたところ、IT戦略と経営戦略の両面からIT経営を学べる資格があることを知人からの紹介で知り、2022年9月にITコーディネータの資格を取得しました。
 資格の取得にあたり特に苦労したことは、日常の業務を遂行しながら学んでいくことに慣れるまでの時間の使い方が大変でした。しかし、ケース研修においては様々な業界出身の方々と意見交換をしながら学んでいくことができ、とても有意義な学習機会となりました。ここでの資格取得を通して、日常業務をしながら学ぶことが習慣化できたので、現在は希望のキャリアを実現するためにMBA修了に向けて学びを続けております。
 資格取得後は営業だけには留まらず、定期的に金融機関等でDX推進勉強会を開催し、当社のサービス・事例を皆さまにご理解していただくことに努めております。
 今後の目標はITコンサルティングを通して、中小企業の労働生産性を10%以上アップさせることを目標に業務に取り組んでいきたいと思っております。

三浦 昌大さん(2022年度資格取得)

 現在、IT企業で様々な業務に従事している私は、ITコーディネータ資格の存在を知り、すぐに取得を決意しました。取得の道のりは思った以上に困難でした。私はもともと技術者としての視点でITを捉えてきましたが、この資格では経営者観点でITを活用するための知識が求められました。効率的に学習を進めるために「IT経営推進プロセスガイドライン」を何度も読み直しましたが、新たな視点を身につけることで頭を抱えることもしばしばでした。しかし、克服した結果、その努力は大いに報われるものでした。
 資格取得後、自身の視野が広がり、異なる業界の人たちとの交流の場が増え、自分自身が思いつかないような新しい観点やアイデアに触れることができました。また事業の視野も広がり、システム開発だけでなくITの活用を通じた経営改善の提案など、より幅広い業務に関わることができるようになりました。
 今後は、取得したITコーディネータ資格を生かしながら、ITとビジネスの両方の視点から企業の業績向上に貢献できるプロフェッショナルとして活躍していきたいと考えています。また、新たな知識や技術を学び続け、より多くの人々との交流の場を広げていくことで、成長し続けることも目指しています。
 この経験から、ITコーディネータ資格はIT業界だけでなく、経営者や異業種の人々とも交流でき、新たな視点を得るための学習のフィールドとして非常に価値があると感じました。
取得を検討している方々に対して、この資格が自身の成長とキャリアアップにつながるきっかけとなることを確信してお伝えしたいと思います。

石丸 博光さん(2022年度資格取得)

 私がITコーディネータ資格を知ったきっかけは、リスキリングとして通っていたプログラミングの職業訓練中、ITパスポート資格を取得し、この資格以外でも今後に向けてキャリアアップできる資格はないかと探していたところでした。私は前職で自動車部品加工業を経営していたこともあり、経営コンサルタントとして将来的に独立できるのではないかと思い、ITコーディネータ資格を取得しました。
 取得にあたり苦労したことは、自身の経験した業界での経営に関してはある程度分かっているつもりではいましたが、体系的に「経営」特に「IT経営」について学んだことがなかったため、ほぼ1から学び直す形となったことです。実際の試験問題もケーススタディに沿った形の実務に近い内容だったため、ダメかなと思いましたが、何とか合格することができました。ケース研修でも、実際のコンサル実務に沿った形の研修で、こちらは今後に向けてとても参考になりました。
 この資格を取得して良かったことは、就職活動での評価が高いこと、常に最新の情報、セミナーの案内などのアナウンスが頂けること、地元のITコーディネータ協議会の理事・理事長の方と面識を持つことができ、人脈が広がったことなどが挙げられます。
 現在、ITインフラ関係のエンジニアとして働いていますが、立場上、なかなか経営の領域までは関わることができていませんが、もう少しキャリアアップした際には、ITコーディネータとしての知識、ネットワークを活用し、会社の業務改革、DXなどの業務に役立てていきたいと思っています。

池沢 卓浩さん(2022年度資格取得)

 私はマーケティングを専門とし、普段は企業内のマーケターとして仕事に励んでいます。ITの世界に興味を持ち始めたのは今から約2年前、きっかけは組織のマーケティング領域におけるDXへのニーズの高まりでした。組織や仕事そのものの変革に対応するだけでなく、それらの変革を先導できる人材になることを目指して、ITコーディネータの資格取得を志しました。
 資格取得に至るまでの道のりは容易ではありませんでした。専門外の領域に飛び込む中で、新しい知識や技術に追いつくことは困難でした。しかし、資格取得のために学習する内容は、組織のDXが同時進行する中で大いに役立つものであり、学習と併行して日々の業務内で実践することで、社内のIT関連部門から信頼を得ることが出来るようになりました。
資格取得に苦労した一方で、資格を持つことで得た成果は多岐にわたります。まず、ITコーディネータとしての視点を獲得し、マーケティングとITの融合による新たなDX戦略を策定することが可能になりました。社内ではDXについての意見を求められる機会が増え、それが昇進のキッカケとなったことは、自身のスキルアップに対する努力が報われた瞬間でした。
 今後は、この双方の専門性を活かし、マーケティングとITの連携を深め、効果的なDX戦略の構築に注力したいと考えています。ITコーディネータの資格取得は、ただのスキルアップだけでなく、組織へも大きな付加価値をもたらすことを実感しています。これからも変化の激しいITの世界に柔軟に対応し、新たな可能性を切り拓いていく決意です。

古橋 章秀さん(2021年度資格取得)
 私がITコーディネータ資格を知ったきっかけは、ITパスポートの資格取得に続きキャリアアップに繋がる資格はないものかと模索していたところ、この資格を保有する若手行員とIT化を図る現場に同席したことがきっかけでした。
 私は銀行員であり、若手行員にとっては顧客のDX化を推進すべく業務に直結する資格でしたが、私自身はキャリアチェンジを志す学校教育の場面での有効活用を想定し資格取得を目指しました。ITになじみの薄い私がこの資格することが果たしてできるのか不安に思いましたが、この資格がITに関する専門知識を求めるものではなく、IT化の局面で依頼人とベンダーの合意形成を主目的とするものと理解した時点で、ICT教育を効果的に推進するには効果的な資格だと確信しました。
 資格取得後に私は公立学校の校長公募試験に合格しましたが、結果としてこの資格が合格に大きく貢献したことは言うまでもありません。OECDによれば子ども達が大人になる時、現在ある仕事の65%は消失するとも言われています。我々は今ある知識だけでは生きていけませんし、ましてや子どもや若者はなおの事です。変革の時代を生き抜くには自身で自律的に個別最適なIT環境を構築し学び続ける力が要求されます。
 今後はこの資格をもとに、学校のIT環境を把握し、教員や生徒の要望を集約しつつベンダーと連携し最適な学習環境を整備していこうと決意しているところです。
 銀行在職中は、入金や振込などのIT化の為に顧客と交渉することもありましたが、合意形成を図る局面で学んだことが活きました。私の感覚では、若いころからITに親しんでいない人はIT化に積極的にはなれない傾向が非常に強いです。ITの啓蒙活動を含めて今後も継続学習していこうと考えています。
吉田 健一さん(2021年度資格取得)
 ITコーディネータの資格を知ったのは、10年ほど前、中小企業の化粧品メーカーでIT担当をしていた際、基幹システムの再構築プロジェクトでITコーディネータの方にご支援頂いたのがきっかけとなります。その再構築プロジェクトは無事成功し、ビジネスが拡大され、長く活用されるようになりました。その時、ITコーディネータを取得してみてはどうかと勧められたことを思い出し、この度取得を決意しました。
 資格取得にあたって良かったことは、試験合格までの勉強で知見を広げることができたのはもちろんですが、ケース研修で様々なバックグラウンドの方々と勉強することができたことがとても良かったです。業種業界が異なる同じ志を持った方々と勉強できたのが、刺激を受け、考え方の視野が広がりました。
 私は事業会社のIT担当として携わっていることが長いこともあり、ITを通して自社を成長させることにとても興味があり、それが自分自身のモチベーションとなっています。その想いをITコーディネータの資格で得た知見・考え方をフル活用して、周りの人や会社をハッピーにしていけることが出来ればと思いますし、複業等で他の会社も支援できればと思います。

迫田 歩さん(2021年度資格取得)
 10年前のこと、自社で事務作業を行っていたとき、あまりの業務量の多さに疲弊していました。どうかできないのかと困り果て、たどり着いたのが、独学でプログラミングを学習し自社のオリジナルのシステム開発をすることでした。10年の月日が経過し、プログラミングの知識の他に経営の知識も習得していたのが思い出されます。この知識をもって、ITコンサルタントとして事業を立ち上げたいと考えました。しかし、独学で習得したので知識を証明することができなく悩んでいた時この資格と出逢いました。「経営者とITの架け橋」ピッタリの資格でした。
 取得にあたり、ITパスポート(750点以上)の資格を持っていたので「専門スキル特別認定試験」に該当しました。免除科目があるとはいえ、ITコーディネータを取得するための知識は多かったです。しかし、経営者の想いを受けてスタッフみんなで目標達成を実現するための工程が「IT経営推進プロセスガイドライン」にわかりやすく表現されていて、早速実務に活かせるため苦にはなりませんでした。ケース研修も実際の活動内容を細かく講義してくださり、ITコーディネータとしてしなければならないことが明確になりました。
 現在、ITコーディネータ資格保有者として、コンサルタント活動をしています。この資格のおかげでお客様に信頼をお伝えすることができています。今後、中小企業診断士の取得を目標にし、より財務の視点からお客様をサポートできるよう頑張りたいと思います。

2023.02.27
更新日:2024年2月26日
ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(ITベンダー編)
その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。
竹原 広機さん(2022年度資格取得)
 私は、ITベンダー企業の経営をしております。経験上、経営戦略がIT要件の中に十分に落とし込みされていない、経営目線ではITの重要性を認めながらも十分に活用しきれていない、なんてことがよく起こりがちです。今まで、業務知識を得るために各種IT系資格や中小企業診断士など様々な資格を取得してきましたが、この経営とITの乖離をどう解決するかが悩みでした。ある時、この乖離を結びつける役割がITコーディネータであると他の中小企業診断士の方から教わり、試験そしてケース研修を受ける動機になりました。
 ケース研修の日程調整には苦労しましたが、実に収穫の多い学びでした。ITと経営戦略を結合させるプロセスの学びです。目的を明らかにして業務改革とIT戦略の両輪を回すことの重要性など、他のIT系資格とは一線を画す気づきがありました。
 ただし、資格活用はまだまだです。どの資格にもいえますが、資格取得だけで何かが変わるわけではありません。自分力=スキル✕活動だとすれば、いくら資格でスキルを高めても活動しなければその力は発揮されません。自ら能動的に活動して初めて資格の価値が具現化していきます。私の場合、企業内や中小企業診断士活動を通じて、少しずつ活用の幅を拡げている最中です。
 なぜITが必要なのか?それは経営理念を実現するためです。現在の日本では、大幅な労働人口減少による社会構造の劇的な変化が起こりつつあります。企業がこの大きな社会変化に適応していくには、経営理念に根ざした経営戦略と、その実行手段としてのIT利活用が欠かせません。私はITと経営理念を一体として考え、それが事業の持続性や社会貢献に通じるという信念をもって活動を深めていく所存です。
小野寺 貴紀さん(2022年度資格取得)
 ITコーディネータ資格を取得したきっかけは、IT導入補助金の支援事業者として中小企業を対象にECのスタートアップ支援事業を開始するにあたり、IT経営の視点から提案できるノウハウを得たいと思ったことが理由でした。2022年4月に取得し現在にいたります。
 取得の過程で苦労したことは、これまで楽天市場やヤフーショッピングといったECモールの受注業務や商品登録作業など、EC運営の現場業務に携わってきたため、IT経営の推進といった広い視野に必要なノウハウや経験がほとんどなかったため、IT経営やIT利活用の具体的なイメージを見える化できなかったことです。特にケース研修では、さまざまな業界から集まった異なる視点を持つ方々と議論をしながら結論をまとめるためにイニシアチブを取ることの難しさを痛感しました。ITコーディネータの試験や研修の経験があったおかげで、EC制作という点の仕事だけではなく、EC事業に関わる継続的な運用支援を提案することで、安定した収益を伸ばすことに繋がったと感じております。
 直近の課題は2024年度からIT導入補助金からECサイト制作が対象外になるということです。これまでは補助金申請のサポートから支援するサービスを提供することで、競合となるWebサイト制作会社との差別化に成功してきましたが、また新たにストロングポイントを生み出す必要があります。今後はITコーディネータの視野を活かし、サイバーセキュリティから物流の支援など多角的にECの発展に携わっていきたいと思います。
中畝 真由美さん(2022年度資格取得)
 私は、ITベンダーにてシステム導入時の運用提案から稼働後の運用フォローまで、生業としています。導入決定後からのプロセスに携わる中で、長年疑問に思っていたことがありました。同じシステムを導入にしているにも関わらず、比較的早期に稼働して大きく結果を残していく企業と、稼働までに時間を要する企業など、そのプロセスや結果の違い、そして、その原因についてです。システム導入における全体プロセスやポイントを理解することで、導入していただく企業様に可能な限りは同じように結果を出して頂きたいという思いが、ITコーディネータの資格取得に取り組むきっかけでした。
 ケース研修においては、コロナ禍でのオンライン研修とはなりましたが、比較的少人数での開催になったこともあり、グループワークでは密に活発にコミュニケーションができたように思います。また、様々な視点や背景をお持ちのメンバーと取り組むことで、個人単位では全く気付くことが出来なかった考えや提案に、刺激を受けることもとても多くかったです。実際の実施した時間は6日間という比較的短い期間での研修ではあったものの、研修を終えた時には1カ月共にみっちり研修を受けた実感がありました。
 資格取得後も、本資格で得た知識や考え方をベースに、顧客企業の目指すべき姿と各種プロセスガイドライン捉え、業務に取り組むようにしています。直接的な結果を得るのはまだまだ先にはなるとは思いますが、少なくともお客様に本来の要求に以前より寄り添えている感触は少し感じています。
 引き続き、自分自身の知識もアップデートしながら、ITCとしての活動も進めていけるよう取り組んでいきたいと思います。
前野 享子さん(2022年度資格取得)
 所属企業では顧客向けにIT課題に対する解決策の提案や、技術支援を担当しています。自社の事業範囲の関係で、IT課題が顕在化してからご相談をいただき具体策を提案することが多いのですが、その段階に来ていると課題の背景が見えづらく、最終的な問題解決に繋がらないことや、所謂「的を射た提案」ができないことにジレンマを感じていました。もっと早い段階でご相談いただけるようになるにはどうすればよいか、お客様に信頼いただくためには何が必要か、悩んでいた時にちょうど上司とキャリア面談の機会がありました。その場で、これまで経験の積み重ねで対応してきたことを一度体系化してきちんと学び直してスキルアップを目指すこと、そのためにはITCが良いのではないかという提案があり、チャレンジすることを決意しました。
 資格取得に際してはケース研修から試験まで時間が空かないように計画しました。ケース研修は非常に濃い内容で、ワークショップのメンバーにも恵まれ、楽しくかつ実践的で有意義でした。講師の方に適切なアドバイスのおかげで、試験対策も十分な準備ができました。無事試験に合格し、資格が認定されました。
 研修で得た多くの学びにより、ITだけでなく経営に関する意識と想像力が高まり、お客様からより踏み込んだご相談をいただけるようになりました。また、社内でITCを中心としたコンサル活動体制などにも着手し始めており、組織にとっても得るものが大きかったと感じています。
 今後はITCとしてさらに経験とスキルを積み重ね、お客様の経営課題の解決につながる提案活動に取り組み、将来的にはコンサルタントとしての独立も視野に入れて前に進んでいきたいと考えています。
霜島 裕也さん(2022年度資格取得)
 IT業界で働き早や30年越、会社は違えど総務、営業、SEを経験し、現在はマーケティングやセールスエンジニアを担当しています。ITコーディネータ(以下ITC)を取得するきっかけは、現会社に転職した際に、取得候補者として声をかけられ、自身のPMP保有にITCも加われば、よりよいIT支援ができると考え取得計画を検討しました。
 ITC資格の取得(認定)方法は、ケース研修と試験合格の2つの条件をクリアする必要がありますが、私の場合は現業務の隙間時間で勉強するといった効率性を考慮する必要があるため、先に試験の合格を目指し、その次にケース研修を受講する順で進めることでITC資格の認定を目指しました。
 試験対策は、テキスト読込時に、概念→プロセス/プロジェクトへ落し込み、類似キーワードなど、順序や関連の理解に苦しみましたが、ダイジェスト版が大活躍でした。また、毎日100問以上の問題を合格圏内の正答率になるまで解き、試験前日まで繰り返し、試験に合格することができました。
 ケース研修では、モデル企業によるグループ討議やロールプレイを通じてITC業務や使命を疑似体験し、「自分の考えや思いを整理して共有する」という、コミュニケーション能力の向上が図れました。そして、無事に試験とケース研修の2条件をクリアし、2022年2月にITC資格の認定となりました。
 ITC資格に出会えたことで、自身のIT支援の層に厚みができました。現業務でも要件整理や提案で役立っています。ITCは、お客様に対して「経営を意識したIT利活用の推進支援」を可能としますが、ITを深く知っていないと取得できない資格ではありません。現会社では、ITアウトソーシングサービスが主です。ITCを取得したことでサービス向上/拡大などに貢献できればと考えます。また、私も定年まで10年は無いので、定年後の「ゆったりIT支援の種」になればとも考えています。
大山 浩史さん(2021年度資格取得)
 私はITベンダー企業に勤務しており、入社後約8年間ほど金融会社向けのシステム開発に従事していました。直近では、今までの業務内容からがらりと変わり、お客様の経営計画策定やそれに基づくシステム化計画策定の支援をする機会に恵まれ、お客様の会社に常駐しながら日々業務を実施しております。より経営者に近い業務に携わることになり、今まで培ってきたシステム開発経験やスキルだけでは経営者目線での課題抽出やシステム化計画の業務は遂行できないと考え、社内推薦もされているITコーディネータが目にとまり、体系的に学びたいという思いから資格取得を目指しました。
 ケース研修においては、講師含め3名と少ない人数での実施となりましたが、その分濃密な時間を過ごすことが出来ました。一緒に研修に参加した士業の方から、経営者目線のアドバイスを頂いたり、自身の考えと違う発想に触れることができ、非常に学びの多い研修でした。
 本資格の取得と研修で学んだノウハウを活かし、早速業務に取り入れています。お客様が中長期的に目指している姿と現状を捉え、目標に対し手段としてシステムをどのように活用していくのか、全体を俯瞰できるようになりました。
 今後は、目の前のお客様の企業価値向上に邁進し、そしてさらに多くのお客様に対して、システム化を主軸とした企業活性化を目指していきたいと思います。

豊増 佳宏さん(2021年度資格取得)
 私がITコーディネータ資格を取得しようと考えたきっかけは上司からの勧めでした。ITコーディネータの交流会等を通じて仕事の範囲を広げられるのではと考えてのことでした。
 資格取得の過程では、まずケース研修があり、初対面の参加者の方々と、初めて取り組む経営課題とIT課題の整理など、慣れない作業で苦労した覚えがあります。私はネットワークエンジニアがバックグランドですが、これまでのエンジニアとしての仕事がより俯瞰的に見えるような気がしてとても勉強になりました。また筆記試験においても試験範囲が広いため、勉強時間を確保するのに苦労しました。
 資格を取得することで、顧客ニーズの理解やプロジェクトマネジメントに関するスキルを向上させることができたと感じております。ITコーディネータの知識体系を生かして、よりお客様の視点で課題の抽出や要望を伺うことができるようになりましたし、その要望を元に、スケジュール感や予算感に関してステークホルダーと相談しながらプロジェクトを進めることができるようになったと思います。
 今後については関連IT資格の取得を進めスキル面での向上を図るとともに、業界の情報交換会や研究会にも参加し様々な業界と交流できるように活動して行きたいと考えています。IT業界は常に進化し続けており、新しい技術やサービスが次々に登場しています。そのため、今後も常に最新の情報をキャッチアップし、自身のスキルをアップデートしていくことが大切だと考えています。

奥田 晶彦さん(2021年度資格取得)
 1987年に現在の会社に入社し、それから20年ほど、ビジネス系システム(販売管理や会計・給与など)の設計開発に従事し、その後、数年ほどFA(製造業)系システムの設計開発に従事した後、現在技術営業(FAE)として日々提案活動を行っています。提案活動の中では、お客様の問題抽出から課題検討そして解決策提案といった工程を踏むのですが、こうした活動の集大成として、改めて考え直すと言う意味で「ITコーディネータ」の資格取得を志しました。
 ITC取得に向けたセミナーでは、日々何気に行っていた活動が結構雑であったり、ポイントを外していたことに気付かされました。一番には「経営者の思い」を背景に、IT導入をすることだけではなく、導入後にちゃんとITが機能しているかをチェックするところまで、お客様に提案できていなかったことがありました。
 こうして、これまでは「お客様に対して何かしら提案して終わりの業者」ではなく、「お客様が成果を見出すまで寄り添うコーディネータ」という意識で日々の活動に取り組むような意識に変わりました。
 今後もITCの基本的な考え方を背景に、これに照らし合わせながら、これに自問自答しながら提案活動に取り組んでいきたいと思います。

村林 篤司さん(2021年度資格取得)
 所属している企業でコンサルティング事業に注力していきたい、という方向性からITコーディネータの資格取得が推奨されたため、立候補する形で資格を取得しました。自身のキャリアプランにおいても超上流工程でのスキルアップを目指していたため、良いタイミングでした。
 コロナ禍ということもあり、ケース研修はすべてリモートでの開催でしたが、多くの参加者様とのワークショップや、意見交換などが非常に有意義でした。IT業界で多くの経験を積まれた皆様の考え方に触れることができ、刺激になったことを強く覚えています。
 その後の資格試験に挑むまでは、それなりの時間をかけて対策したこともあり、合格することができました。社内に先に取得していた先輩がいたこと、並びに研修運営事務局様が熱心に支援してくださったことは大変心強かったです。
 現時点では十分に資格を活かしきれているとはいいがたいので、今後は当面、企業内ITコーディネータとして、我が社で展開しようとしているコンサルティング事業でどのようにこの資格を活かしていくかを考えていきます。また届け出組織に所属することも検討しており、同じような立場のITコーディネータと情報交換をしていきたいと考えております。

岡戸 拓哉さん(2021年度資格取得)
 私はIT企業に勤務しており、戦略、マーケティングを含めたソリューションを立案しております。他のマーケティング資格研修に参加した際、同席していた参加者が「経済産業省推進資格のITコーディネータ資格を取得し、ITコンサルタントとして独立する。」と発言していたことで、本資格の存在を知り、興味を持ちました。本資格について調べたところ、経営戦略とIT戦略の両面から戦略を習得することができることを知り、ソリューション立案に活用できると考え、本資格を取得することにしました。
 長期経営計画・中期経営計画の観点から行うケース研修は、いかに顧客の企業価値を向上させる提案ができるかを想定しながら参加しました。ケース研修では異なる会社の方たちとチームを組むため、文化の違う方たちとの慣れない形でのディスカッションとなりました。ただ、苦労はありましたがさまざまな発想に触れることができ、学びの多い研修でした。
 私は大学院MBAコースを修了しております。本資格の研修はMBAで学ぶ内容と重複する部分があり、効率的に学ぶことができました。本資格を取得することによって、戦略を経営戦略とIT戦略の両面から捉え、高い視点から経営を全体俯瞰できるようになり、戦略コンサルティングができるようになりました。また、従来の枠組みにとらわれない発想もできるようになり、既存ビジネスの拡大のみでなく、新規事業創造に関する手法を学ぶことができました。
 今後は顧客の企業価値向上・企業価値創造を目指し、新規事業創造を含めた提案をしていきたいと考えております。

三枝 航さん(2021年度資格取得)
 私はITのマルチベンダーとしてお客様の業務課題を捉え、その業務プロセスに沿った解決策として様々なシステムを提案しております。日々の営業活動の中でお客様の部門ご担当者から経営者まで幅広い年代と職層の方とお話をする機会が多いです。しかしITC取得前はITの知識があっても、お客様の経営課題を正しくとらえ、その解決策を提示できるスキルが不足しており、お客様の潜在的な課題解決のお役立ちができていない歯がゆさはありました。そんな中、社内のスキルアップの制度にてITCの資格取得に向けた制度があることを知り会社から推薦をいただく事が出来ましたので、資格取得を目指しました。
 ケース研修はコロナ禍だったため、リアルでの集合型での研修はできずZoomでの開催になり、グループでのディスカッションの意思疎通が取りづらさがありましたが、他の企業の皆様の考え方や意見がとても勉強になり、自身の今後の仕事の進め方にとてもいい刺激を貰いました。また私が社会人4年目で、他の参加者の方と比べて年代的には若いため、基礎知識が比べて低いのが非常に苦労しましたが、無事研修が終了でき資格も無事修得できました。
 ITC取得後は、今までより経営視点でのお客様の業務を捉えて、より上流での営業活動ができるようになりました。まだITCとしての活動ができておりませんが今後はITCの知識とITベンダーとしての強みを生かして、まだDX化が進んでいない中小企業の経営課題にお役立ちできるように精進していきたいと思います。

安武 可成さん(2021年度資格取得)
 私は現在、外資系のITベンダーでコンサルタントに従事していますが、約1年前まで会計系ソフトウェアメーカーで営業職を18年間行っていました。その会社の中でベテランの域に差し掛かり、中間管理職としてさらに上を目指す立場でありながら、旧態依然とした社風や低い給与水準に不満を感じ、また長年の顧客対応で培ったコンサルティングの視点をさらに広げたいと考えるようになり、何かしら武器を得たいと考えた上でITCの取得に臨みました。
 ケース研修はグループワークによる取り組みになりましたが、メンバーに恵まれ、楽しく学習できたとともに、研修終了後も情報交換や飲み会を行う間柄となり、公私ともに非常に有益な人間関係を作ることができました。
 ITC試験については、「IT経営推進プロセスガイドライン」の徹底的な読み込みとこれまでの経験により、無事合格することができました。試験に関しては、3か月間のケース研修の期間内にしっかり取り組むことで合格を手にすることができると思います。
 私はITCを取得することで、コンサルタントの仕事を目指すことになり、転職活動の末、現在の会社にキャリアアップすることができました。仕事内容も理想的なものとなり、また収入も大きく上がることになりました。営業職専門の私がコンサルタントとして転職できたのは、資格そのものだけでなく、ITCの取得に際して得たIT経営に関する理解と自信によるものだと考えています。
 今後は、副業という形で中小企業向けの経営支援を行うべく、準備を進めています(ITCの更新料やポイント取得のための費用を稼ぐためにも!)。そしてやはり目指すは独立。常にアグレッシブに前進していきたいと思います。

橋本 智征さん(2021年度資格取得)
 2021年11月にITコーディネータ資格を取得しました。現在は企業内ITCとして活動しております。企業の課題や問題点を解決するには、パッケージ販売やシステム開発だけでなく、企業戦略も含めたITソリューションの提案やDX支援が必須であるとの考えから、ITコーディネータ資格の取得を目指しました。また自身のITスキルの向上を図るという思いもありました。
 働きながらの試験対策は大変でしたが、特にケース研修はスケジュール調整も含め、個人的にかなり大変だったと強く印象に残っています。リアル、オンライン両方での開催でしたが、各種ソフトが上手く利用できず、メンバーには本当に迷惑をおかけしました。
 研修において、異業種の方々とコミュニケーションを図ることは刺激のあるものでした。考え方が異なるメンバーとソリューション提案をオンラインでまとめていく作業は本当に大変でしたが、非常に楽しいものでした。「こんな提案もあるのか」と感動することもしばしばです。
ITコーディネーターに必要なスキル
 ・ユーザの課題、問題点を洗い出し、最適なITソリューションを提案する能力
 ・コミュニケーション能力
が必須であることが研修において理解できたことは、これからのITCとしての活動にとって非常に有益なものとなりました。
 以後の活動としては、引き続き当社顧客へのITソリューション提案等をメインに活動していきますが、研修で培ったことを十全に生かして活動していきたいと思っております。

中野 文雄さん(2021年度資格取得)
 私は顧客のビジネス成功に向けITを活用した総合的な支援を行う企業において、提案営業を生業としております。昨今、2025年の崖問題でも取り上げられている通り、多くの顧客においてもIT人材不足は火急の課題となっており、今後は、経営とITの融合へ向けた上流の提案の必要性を強く感じ、ITコーディネータ資格取得を思い立ちました。
 ケース研修の際は、正にコロナ禍真っただ中であり、研修はWEB会議形式での完全リモートで行われました。平時であれば、集合型の対面研修で行われるところを、リモート環境でもITツールを駆使し、アイディアを活性化し、知の集結を促すきめ細かい研修運営をしていただきました。スタッフの方々には大変なご苦労があったと思いますが、多くのアイディアが散りばめられており、流石はIT利活用のプロフェッショナルであるITコーディネータの方々による研修だと、とても感銘を受けました。研修の内容と同様に、運営の手法にも、普段のビジネスに活かせるヒントを数多くいただき、大変勉強になりました。
 ITコーディネータ資格を取得して間もないですが、体系化されたIT経営プロセスガイドラインには日頃のビジネスシーンで活用できるヒントが沢山あります。また、ご活躍されているITコーディネータの方々と知り合う機会もあり、資格取得のメリットは大きいと感じています。
今後は、より多くの顧客企業に対して全社DXの推進支援を通じて、お互いのビジネス成功へ向けた共創関係を築き、より良い社会の実現に貢献していきたいと思います。

2023.02.27
更新日:2024年2月6日
ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(Sier編)
その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。
村松 真さん(2022年度資格取得)
 私はインフラ系システムインテグレータの会社で、サーバー構築やクライアント展開などを請け負うエンジニアをしています。近年は、サーバーのクラウド移行が進み、サーバー構築業務から、クラウドサービスの運用支援に業務内容がシフトしてきました。そこで4年ほど前に中小企業診断士の資格をとり、経営視点を踏まえたシステム運用を提案するようになりました。そうした中で、より広い視点で顧客のシステム構築・運用を支援できるようになりたいと考え「ITコーディネータ」資格取得を目指しました。
 最初、ケース研修受ける前に「IT経営プロセスガイドライン」を読んだだけで試験を受けてしまい、見事に不合格でした。「IT経営プロセスガイドライン」ただ読んだだけでは、その裏にある、実践で練られた理論体系の意味が理解できず、適格な回答ができませんでした。改めてケース研修を受けて、実際にワークショップの中でグループメンバーと対話をしながら、フレームワークを完成させていく中で、「IT経営プロセスガイドライン」に書かれているひとつひとつの言葉の意味がわかってきました。グループメンバーとのディスカッションもとても刺激的で、異なる背景や経験を持った人たちがアイデアを持ち寄ることで、課題検討の深みがこれほど増すのかとおどろかされました。
 ITC取得後は、中小企業様向けのシステム提案の際に、経営者の意図に沿った説明を加えることで、より顧客の納得性の高い提案ができるようになったと感じています。
 今後は、ITコーディネータ兼中小企業診断士として、ITCの研鑽を積みながら、AI時代のシステム運用を支援していきたいと考えています。
安藤 陽一郎さん(2022年度資格取得)
 私は、SIerの会社に勤務しています。主にシステム提案から要件定義、外部設計の業務が中心となっています。本資格を知ったきっかけは、上長から取得を勧められて知りました。
お客様へシステム提案する機会が多くなってきたこともあり、経営とITを体系的に学びたいと思い、ITコーディネータの資格取得を決意しました。
 まず資格取得のために私はケース研修を受講しました。コロナ渦だったこともあり、ケース研修はリモートでの参加でしたが、常にカメラオンでの研修でしたので、講師の方の表情も伺いながらの研修でした。研修内容も座学よりワークが中心となっている構成で、特に企画書を作成する演習はとても実践に近い形式での研修内容でした。研修中のグループワークでは、異業種の方と知り合うことができ、よい刺激となりました。
 私が苦労した点は、研修レポート課題の作成でした。特に「経営戦略企画書」、「IT戦略企画書」については、どのように簡潔にまとめて理解しやすい資料にするのかが難しく感じました。
 ケース研修後、資格試験に向けた対策として、1ヵ月間ひたすら「IT経営推進プロセスガイドライン」の読み込みを行い、過去問を解くことによって無事に合格することができました。
この試験対策を通じて、IT経営プロセスガイドラインを体系的に理解することができたため、現在のシステム提案の仕事にかなり活用できています。また、ケース研修を通じて、経営課題を可視化する力が身についてきたなと実感しております。今後は、お客様の企業価値向上を目指して、お客様の経営課題を解決できよう提案活動に努めて参りたいと思います。
三好 保広さん(2021年度資格取得)
 現在、私はソフトウェア開発会社で企業様のシステム開発に従事しています。日常業務はお客様とのシステムの仕様調整や業務分析、設計工程を行っています。その中で知人からITコーディネータ資格の取得に向けた研修に誘って頂きました。
 資格試験までの2ヶ月間は毎週末が講義の時間となり、かなりハードな毎週末でした。講義内容はケース研修だったのですが、自身が想像していた内容とは異なり思考を切り替えるのに時間がかかりました。具体的には自身が日々携わる業務についてはシステム側の観点からシステム思想を構築し、整理して作り上げるのに対してケース研修の内容は経営者観点で経営を主体にした様々な課題を整理し、あるべき姿を構築するためにITを活用するといった前提でないと理解が深まりませんでした。この点は大いに苦労しましたが、テキストに沿った座学の中で実体験を交えた講義をして頂いたおかげで時間の経過とともに頭の中も整理することができ、課題内容の理解も深まりました。ケース研修を終えた後は資格試験に向けた準備を行い試験当日までの時間を過ごしました。試験当日までは主に「IT経営推進プロセスガイドライン」を繰り返して読み込んで過去問題等の消化に注力しました。その結果、何とかギリギリで合格することができました。市販の関連書籍よりも「IT経営推進プロセスガイドライン」を主体に時間を費やしたのが大正解だったと今でも思っています。
 資格取得後の現在に至っていちばん大きく感じるのは異業種の方との交流の場が増えたように感じています。異業種の方との会話の中で自身の発想では辿りつかないような内容が聞けたりすることがあります。今後は資格を有効活用できるように精力的に活動の幅を広げていけたらと考えています。
 これからITコーディネータとして資格試験を受けられる方には「睡魔」という敵とも闘いながら試験突破を目指して頂きたいと思います。

高木 紀子さん(2021年度資格取得)
 私は、ITの知識を体系的に学び、実践に生かしたいと思い、ITコーディネータの資格を取得しました。コロナ禍でテレワークとなり、通勤時間がなくなったことで、自己啓発の時間が取れるようになったこともきっかけの一つです。
 資格取得のためケース研修を受講しましたが、研修では知識の習得だけでなく、同業種や異業種の方々と知り会うことができたことは、大きな刺激となりました。普段接している職場の同僚とはまったく異なる視点での様々な議論ができ、また同じように資格取得を目指す仲間としてのつながりができ、貴重な経験をすることができたと思います。また、ITコーディネータは、資格取得後もいろいろな研修が用意されており、知識のブラッシュアップを行うことが可能です。ITの世界は、日々新しい言葉や概念が生まれていきますので、取り残されることがないよう、アンテナを立てておくことは重要だと思いますが、自分ひとりでは情報のキャッチアップには限界があります。そこで、ITコーディネータ協会からのセミナー案内を活用して、日々の情報収集に努めています。
 ITコーディネータは、ITを体系的に学びたい、学んだことを実践に生かしたい、社外の人との新しいつながりを作りたいという方にお勧めの資格です。

中村 昭さん(2021年度資格取得)
 私が勤務している会社は、お客様へ「最適なオフィス・IT利活用環境の提供」目指している企業です。自社の体質改善を図るために、各種資格取得を促進しています。その資格の一つとして選定したのが「ITコーディネータ」です。
 私はOAブーム時代にコンピュータの世界に飛び込み、中小企業のお客様へ経営管理・事務処理の合理化を目的として営業という立場で活動してきました。過去に独立系のITコーディネータの方と仕事をする機会がありました。ユーザーでも競合ベンダーでもない、第三者アドバイザー的な存在に戸惑ったというか、どちらかというと敵対的な感覚を持った記憶があります。
 資格取得のプロセスの中でITコーディネータの考え方を学んだことで、ベンダー営業という立場でソリューションを展開してきた仕事を再点検し、目先の課題解決ではなく「経営者の思いを具現化し、経営戦略・変革の実現支援を行う」というスタンスを認識できたことが資格取得の大きな成果だと考えます。さらに、先輩コーディネータの方々と交流や協会のイベントを通じて、知識と経験を深めることができることは大きなメリットです。資格を取得してからわずかな期間ですが、公的な仕事への参画のチャンスも頂き、活動の幅を広げることもできました。
 OAブーム時代に初めてコンピュータを導入した1980年代の経営者も、「2025年の崖」に気づきDXに取り組むことを模索する今の経営者も、デジタルを活用し事業の継続発展につなげたいという「思い」は同じです。現在、当社には私に続く4名の資格取得者がいます。ペーパードライバーにならないように切磋琢磨し、IT経営を実現する「コンサルティング」集団を目指します。
日向野 和廣さん(2021年度資格取得)
メーカ系SI企業に勤務しております。入社してから約20年間は様々な業種のシステム構築SEやプロジェクトマネージャを務めてきました。ですが、5年程前にクラウド系システムを扱う部署に転属となり、初めはクラウド系ITシステムに戸惑い、慣れないお客様への提案活動に苦労しました。
 コンサルタント的な対応も求められる環境になり、独学で超上流工程での提案対応について学んでおりました。その様な中、独学の限界を感じていたところ、コンサルティング部門の方々から超上流工程での提案プロセスの参考になるとITC資格取得を薦められたことをきっかけに資格取得に踏み切りました。
 取得にあたってのケース研修は、今までの知識を整理していく上でとても有効なものでした。プロセスガイドラインの体系がしっかりしているため、独学では理解が難しい経営者視点でのアプローチの考え方などグループワークの中で実践できる点が非常に良かったと思います。
 資格取得後は、IT技術を闇雲に導入すればよいという考えから脱却し、お客様の実現したい事やお客様自身のITスキルに応じ、利用されるITシステムを提案出来る様になったと実感しております。また、体系的な知識を身に着けた事で、社外向けの営業のIT活用推進セミナー講師も務める様になりました。
 今後は、ITをどう活用して経営戦略に取り入れるかを中小企業も真剣に考えなければならない時代になっていくと思っており、ITCの知識を活用して地域社会活性化の手助けをしていきたいと考えております。

川口 哲成さん(2021年度資格取得)
私は、某ITベンダーで主に公共・自治体向けのSEとして、38年間勤務してきました。その内の約20年は、大阪、名古屋、東京で単身赴任生活で今も続いています。
 「ITコーディネータ」の資格は、定年後の再就職先の選択肢を広げる目的で取得しました。
残念ながら、現在の業務内容では取得した資格を十分に活用しているとは言い難いのですが、定年後に実家に帰ってからは、少しでも世の中のお役に立つための"武器"になるのではないかと思い、資格の継続に向けて取り組んできました。
 2023年1月末に定年を迎えるにあたり、対象者を対象にした再雇用に関する説明会があり、再雇用後の給与は、従来の70%程度という説明がありました。現在担当しているプロジェクトがまだ1年以上継続する計画ということもあってか、その後の個別の話し合いの中で、引き続き勤務して欲しいという言葉を頂きました。更に、その条件として現在の給与を保証するという言葉も頂きました。これも、保有する資格として"PMP"と"ITコーディネータ"を挙げたことが影響したのではないかと思っています。
 再雇用の契約は1年単位ですが、会社から必要とされる限りは継続して勤務していきたいと思っています。それと共に「ITコーディネータ」の資格も継続していきたいと思っています。

2011.02.04
更新日:2024年2月26日
ITコーディネータ資格の取得者の声をカテゴリ別でご紹介しております。
<ITベンダー編>
ITベンダーに勤務されている方のITコーディネータ資格者をご紹介しています。
ITベンダー内での営業職、コンサル職の方はこちらをご覧ください
<Sier編>
ソフトウェア開発企業に勤務されている方の資格取得のきっかけ等をご紹介しています。
SE視点からの資格の取得のきっかけはこちらをご覧ください。
<上記以外の業種編>
ITベンダー、Sier以外の方の資格取得のきっかけ等をご紹介しています。
<個人事業主、フリーランス編>
独立されている方、フリーランスの方の資格取得のきっかけをご紹介しています。

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