更新日:2025年12月16日
ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(独立されている方)
その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。
岡田 和代 様(2024年度資格取得)
私がITコーディネータを知ったきっかけは、経営コンサルタント養成講座の打ち上げでした。長年フリーのパソコンインストラクターとして活動してきましたが、ITコンサルにも挑戦したいと思い受講しました。しかし参加者は中小企業診断士や会計士など資格を持つ方ばかりで、私だけコンサルとして名乗れる資格がないことに焦りを感じていました。そんな時、他の参加者から「知り合いのコンサルが取得して実務で活用している資格」としてITコーディネータを教えていただきました。
そこから調べてみると、試験は筆記とケース研修の両方が必要で費用のこともあって迷いましたが、業界での認知度が高いと知り思い切って受験を決めました。結果としてITコンサルの考え方を順序立てて身につけられ、新しい知識を得られたことはとても大きな収穫でした。
特にケース研修では、初対面のメンバーとオンラインで話し合い、仮想企業の課題を整理していく流れが実務そのもので、多くの気づきがありました。ひとりで活動している私にとって、とても良い経験になりました。
現在は経営コンサルタントとして、ITやDX、生成AIについて質問されたときにすぐ答えられるよう日々情報を集めています。中小企業が本格的にAIを活用し始めるのはこれからだと思いますし、そのときに役に立てる存在でありたいと思っています。そのため、協会から発信される情報は大変助かっています。これからも資格を持ち続けながら学びを深めていくつもりです。
眞島 悠樹 様(2024年度資格取得)
私は資格取得当時富士通の防衛システムのSIerとして務めておりましたが、現在は独立し、企業が抱えているIT/DX事業の課題解決や新事業立ち上げにおける国際基準適用など、標準化コンサルを主事業とし務めております。
私がITコーディネータを取得したきっかけは自身のキャリアアップとPMPのPDU獲得、さらには勤めている企業がコンサルへの転向を示す中で自身のリスキリングが出来ればと考え、ITコンサルへ向かう資格として取得を決意し、講習を申し込みました。
講習では主に、企業経営論やITコーディネータ独自のフレームワークを使用して、一つの仮想企業が抱える擬似的な課題を分析し、解決手段を見出すといった流れを、実習を交えて学ぶといったものでした。
実習の流れの中で一部持ち帰りとなり次回の講習までに作成しておくといった課題がありましたが、当時は会社員で昇格課題も抱えており業務多忙だったため、時間の確保には苦労しました。土日や勤務終了後に少しずつ課題を進めていきました。実業務で活かせる場面は早々に見受けられたので適宜活用し、日常を通しITコーディネータのフレームワークを学びました。半期ごとの品質KPIの設定やプロジェクト統制の目的目標の策定、お客様のDX構想に活用することが出来たのは大きな成果でした。
最後に、講義内容や実際の講師の体験談もあり、独立の想いが決まり、現在は無事独立を果たし、自身の売りを客観的に評価できたことで開業初月から固定客も付き、おかげ様で継続的収益を得ることができております。今後は自身のさらなるスキル向上と、社会の発展に貢献し、より良い未来を実現する一助となれるよう日々精進していきたいと思っております。
伊藤 明子 様(2024年度資格取得)
私は中小企業診断士として独立開業するにあたり、先輩方のアドバイスからITコーディネータ資格は「必須」と感じていました。前職では大企業のプロジェクトマネジメントに携わっていましたが、分業体制の中で自分の担当範囲しか見えておらず、「経営課題をITでどう解決するか」という視点が不足していたのです。独立を機に、自分のキャリアを体系的に棚卸しし、経営とITをつなぐ知識をしっかりと身につけたいと考え、受講を決意しました。
学習では、単なるIT導入の知識ではなく、「経営戦略に基づいて業務を改善する」というプロセスの重要性を学びました。これまで曖昧だった"IT活用支援"の全体像がクリアになり、中小企業が本当に必要としている支援の形が見えるようになりました。特に、企業の現場に寄り添い、経営者の想いを汲み取りながら課題を整理する手法は、今の支援活動に直結しています。
資格取得後は「ITコーディネータ」という肩書きが、顧客や公的機関からの信頼につながっています。創業支援や中小企業のデジタル化支援など、より広い領域でご依頼をいただけるようになり、自分自身の活動の幅が確実に広がりました。今後は、経営者の伴走者として、ITを"導入する"のではなく"成果を出す"ために活用できる支援者として、さらに経験を積んでいきたいと考えています。
小林 寛仁 様(2023年度資格取得)
私は現在製造業にて代表を務めております。大学卒業後、富士通でバンキングシステムのエンジニアを務めた経験を活かし自社のデジタル経営(ICT化など)に努めて参りました。
また、その傍らで、地元の商工会において若手経営後継者の育成塾のお手伝いとして、経営者としての理念体系、経営計画の立案のアドバイス係に長年携わって来ました。
その様な中、商工会の指導員の方より、「経営者目線でデジタル経営を志向している私のスタイルがITコーディネータそのものではないか、ぜひ資格を取得し後進の指導に役立てるべき」とご指導頂き、資格取得を決意致しました。
資格試験では、IT経営推進プロセスガイドラインを一から学び体系を身に着け、ケース研修では、地元地銀様や大手企業様のシステム部の皆さまとご一緒させて頂き、理論体系の現場への落とし込みを経験する事ができ、貴重な体験となりました。
現在、経営に関するアドバイスやサポートなどを行う中で、私の立場や経験の長さから、どうしても従来の経営者目線の戦略に重きを置きがちではありますが、せっかくの資格取得であり、また貴重な体験を元に理論を体系的に学ぶ事が出来たという財産がありますので、それを十分に活かして行きたいと考えています。
私のこれからの活動が、経営戦略の中にネイティブにデジタル化がある状態が、地方の中小企業、小規模事業者に広く定着していく未来への一助になればと感じています。
杉原 美佐子 様(2023年度資格取得)
独立系と言えばカッコイイのですが、ただのフリーランスです。仕事の幅を広げないと、将来の安定は見込めません。私は会社員を経てビジネスマナー講師、キャリアコンサルタントとして活動していますが、それぞれ限界を感じていました。ビジネスマナーの仕事はコロナ禍で需要が減り、さらに大手が始めたオンライン研修には到底太刀打ちできません。キャリアコンサルタントは国家資格ですが、日本ではカウンセリングに対してお金を払う習慣はなく、一方で77,174人(2024年10月末時点)もキャリアコンサルタントがいるので単価も下がり続けているのが現状です。
仕事は鼎でないと、一瞬で崩れる恐れがあります。次に何をしようか考えたときに、ITコーディネータを思い出しました。設立当初から知っていましたが、当時はリタイア後の仕事と捉えて毛嫌いしていました。若かったので。しかし、自分も年を重ねる中で改めて考えると、ITコーディネータは定年なく働けると気づきました。また、上級システムアドミニストレータを持っていたことも大きいですね。お陰で試験は苦労しませんでした。
仕事柄、多くの社長とお話ししますが、ほとんどは人材と効率化(IT化)の悩みです。今まではITに詳しいキャリアコンサルタントでしたが、ITコーディネータの肩書きがあれば、お客様にさらに安心感を提供できると感じています。ITコーディネータとしてはまだまだ駆け出しです。経験を積んで総合的に経営をサポートする仕事を展開したいです。
梅田 浩二 様(2023年度資格取得)
私は2022年10月に中小企業診断士登録し、2024年4月に独立しました。たまたま診断士実務補習指導員の方がケース研修受託機関の代表を務める方で、その方からITコーディネータ資格について教えていただきました。当時からDXの重要性は意識していたので、企業変革実現手段としてのIT活用推進の役割を担うITコーディネータ資格の取得を決意するのに、多くの時間は要しませんでした。
ケース研修の内容は、診断士が経営診断を行う際の考え方と共通性が多いので、特に戸惑うことなく受講することができました。私はオンラインで受講したのですが、他の参加メンバーとも切磋琢磨でき、また交流を深めることができました。一方、専門スキル特別認定試験は抽象度の高い問題が多く簡単ではないと感じたため、ケース研修とは異なる受託機関が提供する模擬試験を何度も繰り返し解き、本試験に臨んだのを思い出します。
受講してよかったのは、プロジェクトマネジメントの進め方を習得したことに加え、SWOT分析を使った経営戦略の立案からバランスト・スコアカードを活用した戦略実行までの一連のプロセスを、ケースを通じて体感できたことです。戦略の立案と実行をワンセットで学べるのは、おそらく本ケース研修だけではないかと思います。
今後は、中堅中小企業の経営者様に対して経営管理の仕組みづくりや、IT活用による管理会計システム導入などを提案していきたいと考えています。経営支援先の企業様から信頼される診断士になるために、ITコーディネータの資格取得は十分価値のあるものだと感じています。
大石 幸輝 様(2023年度資格取得)
私は静岡県にて経営コンサルタントとして活動しており、事業者様の抱える様々な経営課題の解決を支援しています。ITコーディネータ資格取得のきっかけは、当時通っていた大学院でITCケース研修を受講できることを知り、独立後の仕事の幅を広げることができると考えたためです。ケース研修は「経営とITの橋渡しにおけるプロセス」をわかりやすく理解できる内容であり、中小企業診断士としての独立を予定していた私にとってまさに知りたかった分野でした。本当に受講してよかったと感じています。
資格の取得に向けては、ケース研修を受講してから試験勉強を開始したため、ケース研修と試験内容が繋がってくる感覚があり楽しく勉強することができました。その後試験を受験して無事合格し、2023年5月に資格登録することができました。
経営コンサルタントとして独立してからも資格が生きる場面が多く、公的機関への登録を始め、資格を見て問い合わせをいただき仕事に繋がることもありました。経営相談員として対応する際にもIT導入に関する相談は多いため、ケース研修や試験勉強で学んだ知識が役に立っていることを肌で感じています。
今後も本資格の取得を通して学んだ知識を活かし、日々の活動を通じて「経営とITの橋渡し」に貢献していきたいと考えています。
武田 邦敬 様(2023年度資格取得)
私はデータ経営コンサルタントとして、クライアントと伴走しながらデータドリブン経営を支援しております。現在は、大手企業様向けにデータ分析チームの伴走支援やDX研修を行いつつ、中小企業様向けのDX支援も行っております。
独立前は、ITベンダーのデータサイエンティスト兼マネジャーという立場で、社内外のデータドリブン経営を支援していました。私たちはデータが十分に活用されていない業務領域をターゲットとしており、人事・医療・製造・公共など様々な分野を経験することができました。
こうしたプロジェクトに取り組む中で悩みの種だったのが、KPIの設計でした。データ活用が十分でない組織ほど、KPIがあいまいだったからです。そこで、事業起点でKPI組み立てのノウハウを探したところ、ITコーディネータのプロセスガイドライン(PGL)に辿り着きました。2021年ごろからPGLを読んで業務に活用していました。
一方で、データドリブン経営を実現するポイントは、組織文化ではないかと思うようになりました。データ分析は組織の思考プロセスに埋め込まれてはじめて機能することを痛感したからです。
そこで、ITベンダーという立場で外から支援するのではなく、伴走しながらデータ経営を支援すべく独立することに決めました。独立準備の一環で2023年にITコーディネータ資格に挑戦。ケース研修の内容は素晴らしく、事業戦略からKPI、IT課題への落とし込み方についてわかりやすく学ぶことができました。
独立後もPGLは武器の一つになっています。特に、PGL4.0はデータドリブン経営に向いている印象で、伴走支援でも活用していきたいです。
小財 誓子 様(2022年度資格取得)
私は、販促、商品企画などマーケティングに40数年、「食」関連の仕事を中心に、中小企業のサポートする独立系コンサルタントです。ITコーディネータの資格取得をしようと思ったのは、2020年コロナ禍。顧問をしている水処理機器メーカーのDX化を検討しているとき、自身のスキルに必要性を感じ資格取得に臨みました。
リモートのケース研修は手軽で良いですが、リアルでは休憩やフリータイムの時に交流などできますが、名刺交換や交流もなく研修は終え、もったいないことをしました。試験は苦手な基本問題の暗記、応用問題は、自分の思いと違う回答など、いちいち疑問もちながら勉強していたので、頭に入らず2020年度の試験は不合格でした。
しばらく放置していましたが、2022年になり勉強したことを役に立てたいと強く思い、今度は、試験対策講座や模擬試験を100回以上して自信を付け、合格しました。そして、資格を取得しましたが、自分のクライアント以外にどう活かしたらよいか、悶々としていたところ、昨年「ITCA・自治体ビジネスWG OJT(摂津市)の募集」にチャレンジし、現在OJT中で、見分経験を重ねる機会をいただきました。
今、大阪府能勢町の農事組合法人「能勢けやきの里」が運営する野菜直売所の建物と経営の「建直し」リニューアルを手弁当でサポートしています。アナログ経営をデジタル化へ進め、高齢化したスタッフや顧客に便利に活用できるよう取り組んでいます。
補助金申請にかかる資料作成を通して、数値化が重要。そのためにデータ収集、分析が必要とされ、勘や体感だけで運営していた直売所を「採算の取れるビジネス」へ進化させるために、DX化、ITコーディネータの出番があると思っています。まずは、今年の11月オープンに向けて自分のスキルを活かし、邁進しています。
小田 信彦 様(2022年度資格取得)
私は、現在総合広告代理店を定年退職し一年間の充電期間を置いたのち個人事業主として企業のブランドコンサルティング・プロモーション業務を行っています。定年後起業するにあたり専門分野であったマーケティング分野とデジタルマーケティング分野を主とすることに決めました。
実際経営者にコンタクトしていく中でその企業の強みをマーケティングン視点で見つけていくこと、DX改革支援の一環として業務効率化、デジタル化支援、EDI導入支援などITコーディネータの資格が携わる部分が多くありました。自分の過去の仕事やその中から強みを棚卸するなかでマーケティングの資格はありましたが、デジタルマーケティング分野の強みについて具体的なエビデンスが見つかりませんでした。もちろんGA検定などの資格を持っていましたがもっと幅広いデジタル能力を示すものがありませんでした。そんな中で大学生の間でもITパスポートを取得することが就職活動の一環になっていることを知り、自分も取得に臨むこととしました。その過程の中でさらに中小企業診断士のIT版ともいえるITコーディネータ資格があることが解りよく調べることとしました。
長年デジタル業界に所属し、IPAの研修やセミナーにも参加していましたがITコーディネータ資格については知りませんでした。ただ内容を伺うと研修中心でITパスポートの知識も活用でき、研修制度、所属団体の活動もしっかりしていて、取得後も参加団体を通して知識の積み上げが可能なのも魅力でした。
実際取得したのちもその資格を活かす場面は多く、顧客のマーケティングにあったデジタル化と業務改革の両輪で顧客にマッチした改善提案を実行できます。今後ともこの資格を最大限に生かし、顧客の業務改善に努めたいと思います。
更新日:2025年12月17日
ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(ITベンダー、Sier以外の業種)
その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。
吉田 慎太郎 様(2024年度資格取得者)
IT企業で事業責任者として新サービスの立ち上げに携わるなかで、経営と事業を体系的に理解する必要性を感じ、MBAで経営を学びました。その後、レガシーな業界の会社へ転職し、老朽化した基幹システムや属人的な業務プロセスといった、構造的な課題に直面しました。こうした状況を背景にDXプロジェクトが立ち上がり、単なるシステム導入にとどまらず、経営課題の解決に直接貢献できる人材でありたいと考えるようになりました。その過程でITコーディネータ資格を知り、「経営とITを融合させる専門家」というコンセプトが、自身のこれまでのキャリアと強く重なったことから、取得を決意しました。
とはいえ、転職直後で現場把握に追われるなか、ケース研修やプロセスガイドライン(PGL)の学習を進めるのは簡単ではありませんでした。それでも、受講仲間や指導員との対話を通じて、単なるIT導入ではなく「経営課題→あるべき姿→ロードマップ」で考える習慣が身につきました。
資格取得後は、個別システム更改の検討だけでなく、中期IT投資計画の策定や業務部門を巻き込んだワークショップの企画など、活動範囲が大きく広がりました。経営層との議論でも、MBAとITコーディネータで得た視点を組み合わせることで、数字と現場感の両面から提案できるようになったと感じています。
今後は、ITコーディネータとしてのプロセスを全社の標準とし、小さな業務改善からDXのような大きな変革まで一貫して支援できる体制づくりに取り組みたいと考えています。また、社内に同じ志を持つ仲間を増やし、「レガシー企業だからこそできるDX」の成功事例を生み出していくことが目標です。
原田 正大 様(2024年度資格取得者)
私がITコーディネータの資格を取得した背景には、ある公的機関での忘れられない出来事があります。当時、中小企業のIT支援事業を本格化させるべく、講演のPRに赴いた際のことです。担当の方から放たれた「ITコーディネータの資格くらい持っていないと...」という一言。その言葉に強い悔しさを覚えると同時に、プロとして認められるための不可欠な要素であることを痛感し、その日のうちに資格取得を決意しました。
勢いそのままに試験には合格できたものの、勢いで受験したので試験合格後に義務付けられている「ケース研修」の存在を全く知らなかったのです。受講費用の捻出には頭を抱えましたが、今思えば、あの時無理をしてでも受講し資格取得して本当に良かったと心から感じています。
従来、当社は「事務機販売店」としての認知が強く、提案の幅に限界を感じていました。しかし、資格取得後は顧客からの信頼度が格段に向上し、IT・DX関連の高度な相談や講演依頼が増加。「モノを売る会社」から「課題を解決するIT企業」へと、ブランドイメージの転換に成功しつつあります。
当社のビジネスのエリアは今、人口減少と深刻な人手不足が進行しています。これからの活動においては、ITコーディネータとしての知見をフルに活かし、こうした課題に直面する地域企業の生産性向上と活性化に貢献していくことこそが、私の使命であると考えています。
池田 俊介 様(2024年度資格取得者)
私がITコーディネータ資格を取得しようと考えたきっかけは、昇格試験に臨むにあたり、より高い視座を持つ必要性があったためです。実務の中では経営に関わる方々と直接やり取りする機会はほぼなく、そのような方たちと同じ視座を持つための疑似体験を研修で経験し、それがきちんと身についたかを資格試験で実証できればと思った次第です。
ケース研修を最初に受講しましたが、さまざまなバックグラウンドを持つ方々と短期間かつリモート環境でいかに信頼関係を深め、そのうえで課題に対するアウトプットを一緒に素早く出していく、というところが難しくもあり楽しくもありました。試験にあたっては過去問などがほとんど出回っていないなか、限られたリソースを最大限活用し勉強しましたが、時間を捻出するのもなかなか難しく、試験範囲も広いため途中挫折しそうにもなりました。また試験中も想定していたより難しい長文問題がいきなり出てきて、手が震え、冷や汗をかくという経験もしました。
無事に試験に合格し、資格の認定後、その姿勢および実際の視座の高さに成長が見られたと評価されたのか、目標だった昇格もできました。さらに経営に関わる役職に就かせていただくことになり研修や資格取得で培った知識や経験を活かすことができるとワクワクしています。
今後は、自社ではありますが経営についてもある程度自由にかつ責任を持って取り組むことになり、課題は山積みではありますがひとつひとつ真摯に向き合い、ときにプロセスガイドラインを読み返しながら、改善を進め、経験を積んで将来的には自身が成し遂げたプロセスをお客様にも提供できるところまで高められればと考えております。
佐藤 幹也 様(2024年度資格取得者)
私は地方銀行の営業企画部門で、営業戦略の策定や営業のDX推進を担当しています。ITコーディネータ資格を知ったのは、地域企業のDX勉強会で「経営とITの橋渡し役」として紹介されたことがきっかけでした。システム導入の担当者ではなく、経営課題から伴走できる人材になりたいと考え、受験を決意しました。
学習では、ケーススタディを通じてIT経営のフレームワークを一つひとつ自身の業務に当てはめて考えることに苦労しましたが、講師や受講仲間との議論を重ねることで、単なる知識ではなく「問いの立て方」として身についていきました。資格取得後は、営業現場との対話で、業務プロセスやKPI、データ活用といった観点から課題を整理し、システム要件だけでなく業務の見直しまで含めた検討や推進ができるようになったと感じています。その結果、企画の初期段階から関係者の認識のすり合わせを意識するようになり、提案の精度や納得感も高まりました。
今後は、金融機関の立場から地域企業とITベンダーをつなぐハブとして、現場目線でのDXプロジェクトを一件でも多く成功に導き、地域の持続的な成長に貢献していきたいと考えています。資格更新を機に、実務での実践例をさらに蓄積し、コミュニティでの情報交換にも積極的に参加していきたいと思います。
梅宮 康一 様(2024年度資格取得者)
SIerでSEとして20年程働いた後、現在は主にパッケージソフト販売を行っている会社に転職し、営業として働いています。前職ではプロジェクトマネジメント業務を行っていたため、プロジェクト成功確率を向上させるフレームワークを学び、実践できるPMP資格を取得しました。現在はパッケージソフトの営業を行っており、SE目線とは違った視点で顧客要望を把握し、適正価値を具現化して提案する必要があることを痛感しました。さらに昨今のDX時代において変革を意識した取り組みが必須となり、従来の営業手法で行き詰まっており、解決できる方法がないかWeb記事などを検索したところ、あるビジネス系記事にITコーディネータ資格が紹介されていました。記事には経営視点を重視した実務派の資格で、経営課題をITの力で解決する専門家を育成するカリキュラムが用意されていると紹介されていたので、即申込みました。
私の場合、ITコーディネータ試験を最初に受験し、その後にケース研修を受講しました。試験はI&Iファーム東京のITC試験対策講座を活用して合格しました。ケース研修は業務中には受講できず、土曜集中コースを選択しました。資格取得までの約2ヶ月(6回)の時間確保と予習・復習の対応に苦労した記憶があります。研修はグループワーク形式で、常に発表などアウトプットする内容でしたが、このスタイルにより、座学に比べフレームワークの習得・活用までの期間が短かったと記憶しております。
2ヶ月間は本当に大変でしたが、経営戦略・IT戦略の策定についてしっかりと学ぶことができました。また現在も保有中のPMPも活用して、経営から実業務までをワンストップで提供できるITコーディネータを目指し頑張って参りたいと思います。
安友 義人 様(2024年度資格取得者)
私は営業職で、経験社数は5社。社内SEの経験が10年以上あり、総務系のいわゆるバックオフィス職もひととおり経験しました。今は銀行でお客さまの課題解決を、IT活用を通して支援するコンサルタントです。
勤務先からITコーディネータ資格を勧められたのが取得のきっかけでした。社内SEとバックオフィス全般の経験から「経験に勝る資格はない」と常々考えており、ITコーディネータも大したものではないと考えていました。
ケース研修に申し込み、教材を流し読みすると、それは体系づけられたITコンサルティングそのものであると感じました!今までのキャリアを体系付ける内容で、目から鱗でした。オンラインでのケース研修では、架空のビジネスモデルから経営とITの利活用をリアルに学ぶことができました。実際の試験は正答率67%とギリギリの合格で、かなりヒヤヒヤしました。合格点を取るコツは、ひたすらプロセスガイドライン(PGL)を何回も熟読し、完璧に内容を理解することです。私は某企業の通信講座も併用しましたが、結局はPGLの熟読とその理解だけで合格しました。
取得してからは、お客さまの課題の背後にある「本質的課題」をあぶり出し、IT的課題から経営課題へと視点を上げるスキルが身についたと感じています。
いま、情報過多×タイパ重視×労働人口減少の世の中です。こういった時代だからこそ、技術に固執せず経営課題を認識し、課題の上流から本質にせまることができる、我々ITコーディネータの資格が必要と感じます。みなさんも、ぜひITコーディネータになってともにイノベーションを成功させましょう!
佐々木 綾夏 様(2023年度資格取得)
新卒から会計×ITコンサルとして10年程働いた後、企業内研修の企画営業を経て、現在は人事戦略・人事制度分野の非ITコンサルとして働いています。IT分野から離れて10年が経ち、DX時代において遅れは取りたくないと思っていた矢先、あるビジネス誌の折込広告でITコーディネータ資格の実践型研修が紹介されており、即申込みました。
私の場合、会社からの斡旋ではなく個人で申し込んでいたため、資格取得までの3ヶ月は時間の確保に苦労しました。年度末の繁忙期、かつ、乳幼児が2人いて土日や平日夜の時間が取れないため、何とか有休を取得して研修に参加していました。しかし、業務×育児×実践型研修&課題×資格勉強が重なり、本当にしんどかったです。子供たちが寝静まった22時以降、夜な夜な課題に取り組んでいました。寝かしつけで一緒に寝落ちしてしまった時は、早朝の時間を使ったこともあります。実践型研修期間は研修と課題のみに集中し、資格試験の勉強は、研修の終了後、研修でお世話になっていたI&Iファーム東京から提供されていた想定問題をスマホ片手に隙間時間で少しずつ解き進め、何度も繰り返し対策することで、合格することができました。
3ヶ月間本当に大変でしたが、特に実践型研修&課題に真摯に取り組むことで、AIに代わられることのない経営戦略・IT戦略の策定の領域をひと通り思い出せた上、非ITの現業でも、自信をもってDX人材育成やIT企業の支援を行うことができています。私のように本資格が業務と直結しない方でも、IT化の進む今では有益な時間を過ごせます。是非多くの人にチャレンジして頂きたいと思います。
福田 理恵 様(2023年度資格取得)
私は前職で富士ゼロックスの販売会社に勤務し、基幹システムの導入支援PMとして従事しておりました。当時、所属部の部長がITコーディネータの資格を保有しており、お客様の事業戦略策定を実践されていました。その時、同じ案件に関る機会があり、興味をもったことがきっかけです。その後、社内のVision策定のリーダーを任され、実践してみたところ、その面白さと役員向けの説得材料に手応えを感じました。
これまで基幹システムをはじめ、ITのシステム導入プロジェクトに従事していましたが、プロジェクト推進の更に上流部分に関わっていきたいという想いが次第に強くなりました。そこで、フレームワークを体系的に身に付けたいと思い、ITコーディネータの先輩に研修を紹介してもらい、資格の取得を決意しました。
試験は主にガイドラインを中心に学習していましたが、時事情報の問は、普段からアンテナを張っていないと難しい問題が多かったと感じました。
また、経済産業省のマナビDXという企業協働プログラムに参加して、マッチングしたお客様に課題解決の提案が受け入れられ、研修後も経営戦略企画書の策定を行わせて頂きました。その後のセミナーでは事例紹介の機会も頂きました。
昨年、株式会社DNTIに転職し、現在は企業様のDX伴走支援のコンサルタントとしてプロジェクト推進やワークショップに携わっています。意思決定におけるプロセスや評価方法は、DX推進やプロジェクト推進や評価にも活用でき役立っています。今後は、地域のITC届出組織に参加し、地域の課題解決や発展に寄与していきたいと考えています。
川原井 司 様(2023年度資格取得)
私は地方銀行の本部で企画系の仕事をしています。役職定年も近くなりリスキリングの必要性を感じた時に会社で推奨されたのが、ITコーディネータ資格でした。ITパスポートを取得した勢いで、ITコーディネータの試験にも挑戦し、鈍った脳に鞭打ちながらも何とか合格することができました。
ケース研修はすべてオンライン形式だったので、最初はZoomやSlackの操作に戸惑いました。しかし、緊張感のある濃密なカリキュラムをこなすうちに、いつの間にか慣れることができました。研修メンバーは約30人で、3人一組でチームを組み、課題に取り組みました。毎回、各チームがそれぞれの成果物を発表しましたが、同じ題材でもさまざまな角度からのアプローチがあり、感心させられることばかりでした。
最近、地元のITコーディネータ組織に入会しました。月例会では、ITコンサルタントとして活動している先輩メンバーが講師となり、貴重な体験談や最新情報をセミナー形式で教えてくださいます。さらに、先輩方と一緒に地域のプロジェクトにも参加できる機会もあり、実践的な経験を積むうえで非常に有意義です。せっかく取得した資格を活かすためにも、積極的にスキルを磨き、将来的には自分の顧客を持てるよう努力していきたいと考えています。
市川 美紀 様(2023年度資格取得)
私がITコーディネータ資格を知ったのは、ビジネスソリューション事業として、お客様に合わせたシステム提案やIT機器販売の営業をしていたときです。
もっと、企業とITを結ぶ何でも相談してもらえるプロになりたい、そういう仕事はないかなと調べていたところ、「ITCプロフィール検索」のページにたどり着きました。経営とITを体系的に結びつける点に大変魅力を感じ、ITコーディネータの勉強を始めました。
でも、資格取得はとても苦労しました。
ケース研修は、毎回理解するのがやっとでした。中小企業に勤務していたこともあり、これまで会議は報告が主体。ディスカッションをする機会がほとんどなく、かなり戸惑いました。大変でしたが先生方や受講生の皆さんに支えられて良い経験でした。
テストは経営系で取得しました。1度目は不合格。2回目は「I&Iファーム東京」の100問を毎日繰返し、まとめノートを作成。徹底的に「IT経営推進プロセスガイドライン」を理解し9割近い得点を取ることができ無事合格しました。
資格を取得して良かったことは転職して年収が100万円上がったことです。まだ全体的にITコーディネータの仕事が活用できていませんが、ケース研修を受けた会社が定期的に無料セミナーやワークショップを開催しています。ITCポイントがもらえて継続して学べる場があるのはありがたいです。まだプロとして活躍するには未熟ですが、このセミナーで講師になることも可能なので、自分が学んだことをアウトプットしながら、知識を高めて行きたいと思います。
田中 慎太郎 様(2023年度資格取得)
私は携帯電話事業におけるコールセンターのスタッフ研修に従事しております。会社からの資格取得を勧められまして、数多くある選択肢の中に「ITコーディネータ資格」がございました。近年、DX化が急速に進む中、私の担当内でもITを利活用する機会が多くなり、この資格を取得してプロジェクト等の進め方を体系的に学ぼうと思い、資格取得を決意いたしました。
私は筆記試験から受検したのですが、実際に手を付けてみると流れを把握するのが難しく、理解するまでは大分時間がかかりました。しかし、試験合格後に参加したケース研修において座学で学んだことが実際の事例に置き換わった状態で受講でき、理解が深まりました。
私の業種が他の取得者と大分異なっていたので、この資格をどう活用できるか多少不安がございましたが、自分の業務に置き換えた際に良かったと思った点は、ITを利活用した業務プロジェクトを進める際に、迷うことなくロードマップを作成できたことです。このITコーディネータの資格取得で学んだ進め方にあてはめる事により、全体的な説得力が増し、プロジェクトへの理解促進が深まった状態でより効率化を図ることができました。資格取得後、複数のプロジェクトを進めてまいりましたがいずれもこの資格の考えを元に進めてうまく利活用できたと感じます。
以上の経験から、プロジェクトリーダー等の立場にある方には、ITコーディネータ資格は是非取得しておいた方がいい資格だと感じました。
今後は自身の担当務内での活用以外に、他の方へのアドバイザーとして業務のコンサルティングを行う事を目標に活用し、自身のスキルの独自性と汎用性を高めてまいりたいと思っています。
水野 威 様(2023年度資格取得)
現在、私は企業の販売促進や経営企画の部署で働いています。また、副業で経営コンサルティングも行っています。
ITコーディネータ資格を知ったのは、中小企業診断士養成課程で受けたDX支援に関する講義がきっかけでした。その中で「ITコーディネータ資格」という言葉を耳にし、「そんな資格があるのか」と思ったのが始まりです。DXが企業にとって重要なのは誰もが分かることですが、実際にそれを支援する方法が体系化されていると知り、興味を持ちました。「せっかくなら自分も学んでみよう」と思い、資格取得に挑戦することにしました。
資格取得の道のりは決して楽ではありませんでした。研修の中で行われたワークショップでは、周りの参加者が頭の回転が速く優秀で、私は議論の展開についていくのがやっとでした。「自分の発言は役に立っているんだろうか」と心の中で何度も自問しながらも、なんとか食らいついていきました。そして、一緒に学ぶ方々の姿に触れるうちに、自分も少しずつ成長している手応えを感じられたのを覚えています。
資格を取得してからは、DXの考え方や進め方を具体的に理解できたことで、仕事の質が高まったと感じます。特に、クライアントに提案したときに、「なるほど」と納得してもらえる瞬間は、資格を取る前にはなかった喜びがあります。
今後、私は企業の変化や挑戦を支える存在になりたいと思っています。ITコーディネータのスキルを活かして、DXの分野で少しでも多くの企業を後押ししていきたいです。企業の未来への一歩を一緒に踏み出すサポートができることが、自分にとってのやりがいだと思います。これからも、楽しみながら前に進んでいきたいです。
更新日:2025年12月8日
ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(ITベンダー編)
その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。
仲宗根 一郎 様(2024年度資格取得)
50代半ばを迎え、自分が本当にやりたかったことは何だったのかを振り返るようになり、早期退職も視野に入れ始めました。そんな折、ITコーディネータという資格の存在をWebで知り、これまでのIT業務やDX推進の経験を今後も活かせるのではないかと感じ、資格取得を決意しました。
まずケース研修を受講し、他の受講生から刺激を受けながら試験に挑戦しましたが、初回は不合格。敗因はガイドラインを体系的に整理できなかったこと、独特な表現に戸惑ったことでした。2回目はガイドラインを繰り返し読み込み、全体像を把握した上で各項目を深掘りし、理解を深めることに集中。結果、無事合格することができました。
当初は独立系ITコーディネータを目指していましたが、30年以上公務員として働いてきたため、中小企業の実態に疎く、経験も不足していました。そこで中小企業を取引先に持つ企業に再就職し、現場で学ぶ道を選びました。
現在は企業内ITコーディネータとして、取引先である中小企業のDX推進や業務改善を支援しています。現場での実務経験を積みながら、中小企業の課題やニーズを肌で感じることができています。
今後はこの経験を活かし、ITコーディネータとして、自治体や中小企業の課題解決に貢献していきたいと考えています。
栗原 大輔 様(2024年度資格取得)
私はIT企業にシステムエンジニアとして勤務しており、2024年9月にITコーディネータ資格を取得しました。資格を知ったのは、業務でお客様と話す機会が増え、単なる技術提供だけでは真の課題解決にならないと感じていた時期、上司からの紹介がきっかけでした。ITコーディネータはITと経営の両視点で顧客をサポートできる存在と知り、私も企業にもっと深く貢献したいと取得を決めました。
取得を目指して学習を進める中、慣れない経営理論や業務分析などに苦戦しましたが、システム構築だけでは得られない幅広い知見に触れ、知識の幅が広がっていく感覚にワクワクしながら乗り越えることができました。
資格取得後は、プロジェクトの初期段階からお客様や現場担当者のニーズを把握し、本質的な課題を引き出してシステム要件に落とし込めるようになりました。そして、ITコーディネータとしての信頼も得られ、お客様への説得力ある提案や全体最適の視点を持つ支援が評価されるようになりました。
今後はシステムエンジニアとしての経験とITコーディネータの知識を活かし、お客様のDX推進や業務改善コンサルティングにも積極的に挑戦し、ITの力で企業の成長に貢献できる存在を目指します。
丸山 貴由 様(2023年度資格取得)
私は、2023年8月にITコーディネータ資格を取得しました。現在は、企業内ITCとして活動しています。資格を知ったきっかけは、上司から今後のキャリアアップのために、ITコーディネータ資格取得を推奨されたため、チャレンジすることにしました。
私の所属している部署では、まず初めに試験の合格をすることが求められていました。「試験に合格したらケース研修を受けても良い」という方針だったため、まずは試験にチャレンジすることになりました。上司から模擬試験問題集のコピーをいただき、その問題集を一通り解いた後、試験を受けてみましたが、最初は残念ながら不合格でした・・・。そこで、ネットで資格試験対策本を購入し、繰り返し熟読したうえで再挑戦し、2回目の試験で無事に合格することができました。
その後のケース研修では、ジャンルの違う方々とのワークショップや意見交換などを行なうことができ、非常に有意義な時間でした。IT業界に限らず、多くの経験を積まれた方々の考え方に触れることができ、大いに刺激を受けたことを思い出します。
現時点では、まだ資格を十分に活かしきれているとは言えないのですが、今後、同じ資格を保持する方々との交流を深めて行ければと思っています。
岡 健太郎 様(2023年度資格取得)
私はITベンダーで営業として14年間勤務しています。私の勤務先では、3年ほど前より営業職からコンサルタント職へのリスキリングが推進されており、その一環で推奨されているいくつかの資格の中に、ITコーディネータがありました。当時私個人としても、会社の目指す方向性に対し現状での行き詰まりを感じており何かを変えたいと思っていました。そして他の資格と比べ自身の営業としての経験を活かせそうだと感じたことから、ITコーディネータの資格取得に取り組むことにしました。
資格取得にあたっては、経営戦略の下で業務改革とIT戦略を両輪で回す「IT経営」という概念を腹落ちさせるのに時間がかかりました。それはつまり、私自身が経営とITを分けて考えることに慣れてしまっていたということだと思います。また、共通領域であるプロジェクトマネジメント、モニタリング&コントロール、コミュニケーションについては初めて知る内容も多く、テキストを何度も読み込みました。
こうした資格取得のための学習自体が、これまでの営業としての業務を振り返り、できていたことや不足していたことを見直す良いきっかけになりました。また、IT経営の考え方がベースとなり、顧客経営層とコミュニケーションする際の目線が合ってきたように感じています。
自身の立ち位置と理想とするITコーディネータの姿にはまだ開きがありますが、これからも経験を重ね、お客様と共に「As Is」から「To Be」へ歩んでいきたいと考えています。
工藤 聖司 様(2023年度資格取得)
自社で推奨されている資格の一つに「ITコーディネータ資格」があることを知りました。この資格は、特に社長が推奨している資格でもあり、興味を持って詳しく調べたところ、IT経営を実現するためのプロフェッショナルであることを理解しました。私は、IT経営の実現に携わることで経営者と直接会話する機会が増え、経営者の考え方をより深く理解できるようになると考えたため、この資格の取得を目指すことを決意しました。
資格取得の過程では、ケース研修を通じて教師や他社の方々と交流する機会があり、とても有意義な経験を得ることができました。レポート作成は楽しく取り組むことができましたが、一方でテストの知識に関する部分では点数が低く、取得にあたり苦労しました。しかし、努力を重ねた末に資格を取得することができました。現在は、その知識を活用してお客様との調整や社内での管理業務に大いに役立てています。資格取得を通じて得たスキルや視点は、私にとって非常に大きな成果となりました。
今後の展望としては、昨今のAI技術の発展に注目しています。いずれは開発業務の多くをAIが担うようになると考えていますが、IT経営の実現においては、依然として経営者に寄り添った対応が求められる場面が多いと感じています。たとえAIが導入されたとしても、経営者の意図や目標を正確に反映するためには確認や調整が必要になります。そのため、私は経営者とAIの橋渡し役として、AIの力を活用しつつ、IT経営の実現に貢献していきたいと考えています。
竹原 広機 様(2022年度資格取得)
私は、ITベンダー企業の経営をしております。経験上、経営戦略がIT要件の中に十分に落とし込みされていない、経営目線ではITの重要性を認めながらも十分に活用しきれていない、なんてことがよく起こりがちです。今まで、業務知識を得るために各種IT系資格や中小企業診断士など様々な資格を取得してきましたが、この経営とITの乖離をどう解決するかが悩みでした。ある時、この乖離を結びつける役割がITコーディネータであると他の中小企業診断士の方から教わり、試験そしてケース研修を受ける動機になりました。
ケース研修の日程調整には苦労しましたが、実に収穫の多い学びでした。ITと経営戦略を結合させるプロセスの学びです。目的を明らかにして業務改革とIT戦略の両輪を回すことの重要性など、他のIT系資格とは一線を画す気づきがありました。
ただし、資格活用はまだまだです。どの資格にもいえますが、資格取得だけで何かが変わるわけではありません。自分力=スキル✕活動だとすれば、いくら資格でスキルを高めても活動しなければその力は発揮されません。自ら能動的に活動して初めて資格の価値が具現化していきます。私の場合、企業内や中小企業診断士活動を通じて、少しずつ活用の幅を拡げている最中です。
なぜITが必要なのか?それは経営理念を実現するためです。現在の日本では、大幅な労働人口減少による社会構造の劇的な変化が起こりつつあります。企業がこの大きな社会変化に適応していくには、経営理念に根ざした経営戦略と、その実行手段としてのIT利活用が欠かせません。私はITと経営理念を一体として考え、それが事業の持続性や社会貢献に通じるという信念をもって活動を深めていく所存です。
小野寺 貴紀 様(2022年度資格取得)
ITコーディネータ資格を取得したきっかけは、IT導入補助金の支援事業者として中小企業を対象にECのスタートアップ支援事業を開始するにあたり、IT経営の視点から提案できるノウハウを得たいと思ったことが理由でした。2022年4月に取得し現在にいたります。
取得の過程で苦労したことは、これまで楽天市場やヤフーショッピングといったECモールの受注業務や商品登録作業など、EC運営の現場業務に携わってきたため、IT経営の推進といった広い視野に必要なノウハウや経験がほとんどなかったため、IT経営やIT利活用の具体的なイメージを見える化できなかったことです。特にケース研修では、さまざまな業界から集まった異なる視点を持つ方々と議論をしながら結論をまとめるためにイニシアチブを取ることの難しさを痛感しました。ITコーディネータの試験や研修の経験があったおかげで、EC制作という点の仕事だけではなく、EC事業に関わる継続的な運用支援を提案することで、安定した収益を伸ばすことに繋がったと感じております。
直近の課題は2024年度からIT導入補助金からECサイト制作が対象外になるということです。これまでは補助金申請のサポートから支援するサービスを提供することで、競合となるWebサイト制作会社との差別化に成功してきましたが、また新たにストロングポイントを生み出す必要があります。今後はITコーディネータの視野を活かし、サイバーセキュリティから物流の支援など多角的にECの発展に携わっていきたいと思います。
中畝 真由美 様(2022年度資格取得)
私は、ITベンダーにてシステム導入時の運用提案から稼働後の運用フォローまで、生業としています。導入決定後からのプロセスに携わる中で、長年疑問に思っていたことがありました。同じシステムを導入にしているにも関わらず、比較的早期に稼働して大きく結果を残していく企業と、稼働までに時間を要する企業など、そのプロセスや結果の違い、そして、その原因についてです。システム導入における全体プロセスやポイントを理解することで、導入していただく企業様に可能な限りは同じように結果を出して頂きたいという思いが、ITコーディネータの資格取得に取り組むきっかけでした。
ケース研修においては、コロナ禍でのオンライン研修とはなりましたが、比較的少人数での開催になったこともあり、グループワークでは密に活発にコミュニケーションができたように思います。また、様々な視点や背景をお持ちのメンバーと取り組むことで、個人単位では全く気付くことが出来なかった考えや提案に、刺激を受けることもとても多かったです。実際の実施した時間は6日間という比較的短い期間での研修ではあったものの、研修を終えた時には1カ月共にみっちり研修を受けた実感がありました。
資格取得後も、本資格で得た知識や考え方をベースに、顧客企業の目指すべき姿と各種プロセスガイドライン捉え、業務に取り組むようにしています。直接的な結果を得るのはまだまだ先にはなるとは思いますが、少なくともお客様に本来の要求に以前より寄り添えている感触は少し感じています。
引き続き、自分自身の知識もアップデートしながら、ITCとしての活動も進めていけるよう取り組んでいきたいと思います。
前野 享子 様(2022年度資格取得)
所属企業では顧客向けにIT課題に対する解決策の提案や、技術支援を担当しています。自社の事業範囲の関係で、IT課題が顕在化してからご相談をいただき具体策を提案することが多いのですが、その段階に来ていると課題の背景が見えづらく、最終的な問題解決に繋がらないことや、所謂「的を射た提案」ができないことにジレンマを感じていました。もっと早い段階でご相談いただけるようになるにはどうすればよいか、お客様に信頼いただくためには何が必要か、悩んでいた時にちょうど上司とキャリア面談の機会がありました。その場で、これまで経験の積み重ねで対応してきたことを一度体系化してきちんと学び直してスキルアップを目指すこと、そのためにはITCが良いのではないかという提案があり、チャレンジすることを決意しました。
資格取得に際してはケース研修から試験まで時間が空かないように計画しました。ケース研修は非常に濃い内容で、ワークショップのメンバーにも恵まれ、楽しくかつ実践的で有意義でした。講師の方に適切なアドバイスのおかげで、試験対策も十分な準備ができました。無事試験に合格し、資格が認定されました。
研修で得た多くの学びにより、ITだけでなく経営に関する意識と想像力が高まり、お客様からより踏み込んだご相談をいただけるようになりました。また、社内でITCを中心としたコンサル活動体制などにも着手し始めており、組織にとっても得るものが大きかったと感じています。
今後はITCとしてさらに経験とスキルを積み重ね、お客様の経営課題の解決につながる提案活動に取り組み、将来的にはコンサルタントとしての独立も視野に入れて前に進んでいきたいと考えています。
霜島 裕也 様(2022年度資格取得)
IT業界で働き早や30年越、会社は違えど総務、営業、SEを経験し、現在はマーケティングやセールスエンジニアを担当しています。ITコーディネータ(以下ITC)を取得するきっかけは、現会社に転職した際に、取得候補者として声をかけられ、自身のPMP保有にITCも加われば、よりよいIT支援ができると考え取得計画を検討しました。
ITC資格の取得(認定)方法は、ケース研修と試験合格の2つの条件をクリアする必要がありますが、私の場合は現業務の隙間時間で勉強するといった効率性を考慮する必要があるため、先に試験の合格を目指し、その次にケース研修を受講する順で進めることでITC資格の認定を目指しました。
試験対策は、テキスト読込時に、概念→プロセス/プロジェクトへ落し込み、類似キーワードなど、順序や関連の理解に苦しみましたが、ダイジェスト版が大活躍でした。また、毎日100問以上の問題を合格圏内の正答率になるまで解き、試験前日まで繰り返し、試験に合格することができました。
ケース研修では、モデル企業によるグループ討議やロールプレイを通じてITC業務や使命を疑似体験し、「自分の考えや思いを整理して共有する」という、コミュニケーション能力の向上が図れました。そして、無事に試験とケース研修の2条件をクリアし、2022年2月にITC資格の認定となりました。
ITC資格に出会えたことで、自身のIT支援の層に厚みができました。現業務でも要件整理や提案で役立っています。ITCは、お客様に対して「経営を意識したIT利活用の推進支援」を可能としますが、ITを深く知っていないと取得できない資格ではありません。現会社では、ITアウトソーシングサービスが主です。ITCを取得したことでサービス向上/拡大などに貢献できればと考えます。また、私も定年まで10年は無いので、定年後の「ゆったりIT支援の種」になればとも考えています。
更新日:2025年12月17日
ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(Sier編)
その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。
飯田 瑞恵 様(2024年度資格取得)
私がITコーディネータ資格を知ったのは、職場にこの資格を持つ先輩がいたことがきっかけでした。転職やキャリアチェンジ、子育ての節目など、いくつかの変化を経て、これまでSEとしてお客様の課題に向き合ってきた経験を形にしたいと思い、受験を決めました。
以前は販売管理・生産管理システムの現場SEとして活動し、現在はSIerの営業職としてお客様と向き合っています。システムの開発現場で培った経験を活かしつつ、お客様の経営や業務全体を見渡して提案できる力をつけたいと思い、体系的に学ぶ必要性を感じました。
当初、オンラインでのケース研修に少し不安があり受験を迷っていましたが、地元・新潟で研修が開催されることを知り、参加を決めました。研修では実際の企業を題材に課題分析や改善提案を行う中で、これまでの経験が役立つことを実感できました。チームでの議論を通して、多様な視点から学ぶ楽しさや、自分の考えを伝える大切さも学べました。
資格を取得したことで、自分のキャリアに対する自信と新しい方向性を得ることができたと感じています。これからも経営分析や戦略立案の力を少しずつ磨きながら、ITと経営の橋渡しとして、企業の成長に貢献できたらと思っています。
新井 茉莉子 様(2024年度資格取得)
私は首都圏のSIer企業で、ネットワークやクラウド、セキュリティを中心に企業のDX推進を支援するソリューションを提供しています。営業職を経て、現在は企画職に従事し既存事業の成長戦略や新規事業創出の企画・実行に携わっています。
ITコーディネータ資格取得のきっかけは、自社のプロ人材認定制度で本資格が前提となっていたこと、そして中小企業のIT利活用促進に貢献するため体系的に学びたいと考えたことです。ITを単なるツールではなく経営課題解決の手段として理解するため、この資格取得を決意しました。
ケース研修はフルリモートで受講でき、同業の方々と議論を交わす機会が有意義でした。異業種の中でITコーディネータとして立ち回る際の工夫や課題を共有し、多くの気づきを得ることができました。
資格取得後は、ITが経営にどう機能するかを体系的に理解し、自分の言葉で語れるようになったことが大きな成果です。単なるIT導入提案にとどまらず、経営課題を整理し最適な解決策を導く視点を持てるようになり、企業の成長に寄与できる自信がつきました。
今後は、国内の経済活性化や新規事業創出に向け、ITコーディネータとしての知見を活かし、より経営視点で社会に貢献していきたいと考えています。
岩永 優 様(2023年度資格取得)
私は地方のITベンダーに勤務しており、グループ会社の取引先に対して効率化を目的にITの導入を提案する業務を行っております。自社開発のフルスクラッチから世の中にあるパッケージソフトウェア、セキュリティやネットワークのインフラ構築まで幅広い製品を提供しております。
ITコーディネータ資格取得のきっかけは、勤務先より資格取得に対して後押しがあった事と、今まで従事していたIT導入について体系的に学びたいと思いITコーディネータの資格取得を決めました。
コロナ禍だったこともありケース研修はリモートでの参加でしたが、同業の多くの方と交流や議論を行う事が出来たのでかなり刺激的な研修でした。試験に関しては2回受験をし、2回目で合格することが出来ました。1回目は普段業務で行っている事と似ているので大丈夫だろう、と慢心していた事もあり普通に落ちました・・。2回目は絶対に受かろうと思い、教科書や想定問題を何度も行って受かったことを覚えています。
ITコーディネータの資格取得で感じたこととしては上流部分の大事さです。例えば、Aというソフトウェアを入れて効率化する事がわかったとしてもそれは何の為に導入するのか?A以外にB,Cという選択肢があった時には何を以て選定するのか?導入するのは人間なので、上記の様な上流部分の基準や想いの様なものが重要になってくるのは普段業務に接している中でも感じていた事でもありました。
ITコーディネータの資格を学ぶにあたり、そこを体系的に学ぶことが出来ました。この資格はコンサルや上流部分を担う人だけでなく、開発やテストを行っている方たちが全体感を学ぶ為にも有効な資格だと思います。
佐藤 聖 様(2023年度資格取得)
私はITコーディネータ資格を同僚の紹介で知りました。SIerの会社に勤務しており、AIモデルやシステムの開発を中心に取り組んでいます。ITを活用した課題解決のプロとしてキャリアアップの可能性を感じ、さらに調べるうちに、すでに取得していたPMP資格との親和性の高さに気付き、企業のIT活用を支援する役割に魅力を感じて挑戦を決意しました。
資格取得に向けて参加したケース研修は特に大変でした。研修では仮想企業を題材に、IT経営プロセスを実践的に学びました。IT経営推進プロセスガイドラインの適用方法を考えながら、実際の企業の課題にどのようにアプローチするかを議論し、経験を積むことができました。この過程で、理論と実務を結びつける重要性を再認識し、課題解決のための方法論を習得できたことが大きな収穫でした。
資格を取得したことで、自分のスキルに対する自信が深まりました。IT経営プロセスを軸に、これまで経験則に頼っていた課題解決のアプローチが、最短ルートでの提案へと変わったと実感しています。さらに、IT経営プロセスを活用することで、支援対象が明確になり、誰に対して支援を行うべきかがはっきりしました。これまで漠然としていた支援の方向性がクリアになり、具体的な課題に焦点を当てた提案ができるようになったと感じています。
今後は、AI技術とIT経営プロセスの知識を組み合わせ、AIに強いITコーディネータとして企業の成長を加速させる支援を行いたいと考えています。これにより、IT経営プロセスを推進するエンジンとしてAIを活用することで、企業の競争力を高める手助けができると確信しています。この資格を活用し、より多くの企業のIT活用を推進し、効果的な支援を提供していきたいと考えています。
菊池 崇仁 様(2023年度資格取得)
地方のITベンダーで組織・人材開発を中心とする経営管理に従事しています。ITコーディネータ資格は、現職に就いてしばらくして参加した異業種交流の場で、とある自治体のDX担当の方から教えていただきました。現職の事業特性上、クラウドやAIなど先端技術を取り入れたい企業や同業他社の事業担当とは交流があるものの、地方で根強い旧来型のIT活用から抜け切れていない企業やそもそもIT導入がままならない企業との接点が薄い課題があります。経済産業省推進資格として影響力があると考えられる本資格は、その課題を打破しつつ、将来の独立を視野に入れたキャリアアップの土台にベストと考え、取得を決意しました。
試験は「IT経営推進プロセスガイドガイドライン」の徹底的な読み込むとともに、これまでの経験を活かしたことで、短期間での合格が出来ました。その後のケース研修は居住地と実施時期の都合からオンラインでの参加でしたが、首都圏のITベンダーやコンサルティングファーム勤務の方、独立を見据えて取得を目指す方など普段接する機会がない方々と対話し、彼らの知識や経験を通じて接触機会が少ない顧客の考え方を知れて、良い刺激になりました。
現在は取得当時と状況が変わり、現職の組織・人材開発にフルコミットしているためITCとして活躍しているとは言えません。しかしながら、取得までに得た内容はIT・デジタル活用を含めた企業経営全体を俯瞰し、適切な打ち手を導くにあたって基本的な考え方となっています。内外環境に気を配り、自社の企業価値最大化に向けた活動をこれからも続けていきたいと思っています。
村松 真 様(2022年度資格取得)
私はインフラ系システムインテグレータの会社で、サーバー構築やクライアント展開などを請け負うエンジニアをしています。近年は、サーバーのクラウド移行が進み、サーバー構築業務から、クラウドサービスの運用支援に業務内容がシフトしてきました。そこで4年ほど前に中小企業診断士の資格をとり、経営視点を踏まえたシステム運用を提案するようになりました。そうした中で、より広い視点で顧客のシステム構築・運用を支援できるようになりたいと考え「ITコーディネータ」資格取得を目指しました。
最初、ケース研修受ける前に「IT経営プロセスガイドライン」を読んだだけで試験を受けてしまい、見事に不合格でした。「IT経営プロセスガイドライン」ただ読んだだけでは、その裏にある、実践で練られた理論体系の意味が理解できず、適格な回答ができませんでした。改めてケース研修を受けて、実際にワークショップの中でグループメンバーと対話をしながら、フレームワークを完成させていく中で、「IT経営プロセスガイドライン」に書かれているひとつひとつの言葉の意味がわかってきました。グループメンバーとのディスカッションもとても刺激的で、異なる背景や経験を持った人たちがアイデアを持ち寄ることで、課題検討の深みがこれほど増すのかとおどろかされました。
ITC取得後は、中小企業様向けのシステム提案の際に、経営者の意図に沿った説明を加えることで、より顧客の納得性の高い提案ができるようになったと感じています。
今後は、ITコーディネータ兼中小企業診断士として、ITCの研鑽を積みながら、AI時代のシステム運用を支援していきたいと考えています。
安藤 陽一郎 様(2022年度資格取得)
私は、SIerの会社に勤務しています。主にシステム提案から要件定義、外部設計の業務が中心となっています。本資格を知ったきっかけは、上長から取得を勧められて知りました。
お客様へシステム提案する機会が多くなってきたこともあり、経営とITを体系的に学びたいと思い、ITコーディネータの資格取得を決意しました。
まず資格取得のために私はケース研修を受講しました。コロナ禍だったこともあり、ケース研修はリモートでの参加でしたが、常にカメラオンでの研修でしたので、講師の方の表情も伺いながらの研修でした。研修内容も座学よりワークが中心となっている構成で、特に企画書を作成する演習はとても実践に近い形式での研修内容でした。研修中のグループワークでは、異業種の方と知り合うことができ、よい刺激となりました。
私が苦労した点は、研修レポート課題の作成でした。特に「経営戦略企画書」、「IT戦略企画書」については、どのように簡潔にまとめて理解しやすい資料にするのかが難しく感じました。
ケース研修後、資格試験に向けた対策として、1ヵ月間ひたすら「IT経営推進プロセスガイドライン」の読み込みを行い、過去問を解くことによって無事に合格することができました。
この試験対策を通じて、IT経営プロセスガイドラインを体系的に理解することができたため、現在のシステム提案の仕事にかなり活用できています。また、ケース研修を通じて、経営課題を可視化する力が身についてきたなと実感しております。今後は、お客様の企業価値向上を目指して、お客様の経営課題を解決できよう提案活動に努めて参りたいと思います。
| 更新日:2025年12月17日 |
| ITコーディネータ資格の取得者の声をカテゴリ別でご紹介しております。 これからITコーディネータ資格取得を目指す方は是非ご参考にしてみてください。 ケース研修がどのような感じなのか、またITC試験の勉強方法についても参考になるかも?! |
| <ITベンダー編> |
| ITベンダーに勤務されている方のITコーディネータ資格者をご紹介しています。 ITベンダー内での営業職、コンサル職の方はこちらをご覧ください |
| <Sier編> |
| ソフトウェア開発企業に勤務されている方の資格取得のきっかけ等をご紹介しています。 SE視点からの資格の取得のきっかけはこちらをご覧ください。 |
| <上記以外の業種編> |
| ITベンダー、Sier以外の方の資格取得のきっかけ等をご紹介しています。 |
| <個人事業主、フリーランス編> |
| 独立されている方、フリーランスの方の資格取得のきっかけをご紹介しています。 |
1