ITコーディネータ資格取得者の声(独立系ITC)

更新日:2025年3月3日
ITコーディネータ資格を取得された方のメッセージをご紹介しております。(独立されている方)
その他のITコーディネータ資格取得者の声はこちらからご覧ください。
小林 寛仁さん(2023年度資格取得)
 私は現在製造業にて代表を務めております。大学卒業後、富士通でバンキングシステムのエンジニアを務めた経験を活かし自社のデジタル経営(ICT化など)に努めて参りました。
 また、その傍らで、地元の商工会において若手経営後継者の育成塾のお手伝いとして、経営者としての理念体系、経営計画の立案のアドバイス係に長年携わって来ました。
 その様な中、商工会の指導員の方より、「経営者目線でデジタル経営を志向している私のスタイルがITコーディネータそのものではないか、ぜひ資格を取得し後進の指導に役立てるべき」とご指導頂き、資格取得を決意致しました。
 資格試験では、IT経営推進プロセスガイドラインを一から学び体系を身に着け、ケース研修では、地元地銀様や大手企業様のシステム部の皆さまとご一緒させて頂き、理論体系の現場への落とし込みを経験する事ができ、貴重な体験となりました。
 現在、経営に関するアドバイスやサポートなどを行う中で、私の立場や経験の長さから、どうしても従来の経営者目線の戦略に重きを置きがちではありますが、せっかくの資格取得であり、また貴重な体験を元に理論を体系的に学ぶ事が出来たという財産がありますので、それを十分に活かして行きたいと考えています。
 私のこれからの活動が、経営戦略の中にネイティブにデジタル化がある状態が、地方の中小企業、小規模事業者に広く定着していく未来への一助になればと感じています。
杉原 美佐子さん(2023年度資格取得)
 独立系と言えばカッコイイのですが、ただのフリーランスです。仕事の幅を広げないと、将来の安定は見込めません。私は会社員を経てビジネスマナー講師、キャリアコンサルタントとして活動していますが、それぞれ限界を感じていました。ビジネスマナーの仕事はコロナ禍で需要が減り、さらに大手が始めたオンライン研修には到底太刀打ちできません。キャリアコンサルタントは国家資格ですが、日本ではカウンセリングに対してお金を払う習慣はなく、一方で77,174人(2024年10月末時点)もキャリアコンサルタントがいるので単価も下がり続けているのが現状です。
 仕事は鼎でないと、一瞬で崩れる恐れがあります。次に何をしようか考えたときに、ITコーディネータを思い出しました。設立当初から知っていましたが、当時はリタイア後の仕事と捉えて毛嫌いしていました。若かったので。しかし、自分も年を重ねる中で改めて考えると、ITコーディネータは定年なく働けると気づきました。また、上級システムアドミニストレータを持っていたことも大きいですね。お陰で試験は苦労しませんでした。
 仕事柄、多くの社長とお話ししますが、ほとんどは人材と効率化(IT化)の悩みです。今まではITに詳しいキャリアコンサルタントでしたが、ITコーディネータの肩書きがあれば、お客様にさらに安心感を提供できると感じています。ITコーディネータとしてはまだまだ駆け出しです。経験を積んで総合的に経営をサポートする仕事を展開したいです。
梅田 浩二さん(2023年度資格取得)
 私は2022年10月に中小企業診断士登録し、2024年4月に独立しました。たまたま診断士実務補習指導員の方がケース研修受託機関の代表を務める方で、その方からITコーディネータ資格について教えていただきました。当時からDXの重要性は意識していたので、企業変革実現手段としてのIT活用推進の役割を担うITコーディネータ資格の取得を決意するのに、多くの時間は要しませんでした。
 ケース研修の内容は、診断士が経営診断を行う際の考え方と共通性が多いので、特に戸惑うことなく受講することができました。私はオンラインで受講したのですが、他の参加メンバーとも切磋琢磨でき、また交流を深めることができました。一方、専門スキル特別認定試験は抽象度の高い問題が多く簡単ではないと感じたため、ケース研修とは異なる受託機関が提供する模擬試験を何度も繰り返し解き、本試験に臨んだのを思い出します。
 受講してよかったのは、プロジェクトマネジメントの進め方を習得したことに加え、SWOT分析を使った経営戦略の立案からバランスト・スコアカードを活用した戦略実行までの一連のプロセスを、ケースを通じて体感できたことです。戦略の立案と実行をワンセットで学べるのは、おそらく本ケース研修だけではないかと思います。
 今後は、中堅中小企業の経営者様に対して経営管理の仕組みづくりや、IT活用による管理会計システム導入などを提案していきたいと考えています。経営支援先の企業様から信頼される診断士になるために、ITコーディネータの資格取得は十分価値のあるものだと感じています。
大石 幸輝さん(2023年度資格取得)
 私は静岡県にて経営コンサルタントとして活動しており、事業者様の抱える様々な経営課題の解決を支援しています。ITコーディネータ資格取得のきっかけは、当時通っていた大学院でITCケース研修を受講できることを知り、独立後の仕事の幅を広げることができると考えたためです。ケース研修は「経営とITの橋渡しにおけるプロセス」をわかりやすく理解できる内容であり、中小企業診断士としての独立を予定していた私にとってまさに知りたかった分野でした。本当に受講してよかったと感じています。
 資格の取得に向けては、ケース研修を受講してから試験勉強を開始したため、ケース研修と試験内容が繋がってくる感覚があり楽しく勉強することができました。その後試験を受験して無事合格し、2023年5月に資格登録することができました。
 経営コンサルタントとして独立してからも資格が生きる場面が多く、公的機関への登録を始め、資格を見て問い合わせをいただき仕事に繋がることもありました。経営相談員として対応する際にもIT導入に関する相談は多いため、ケース研修や試験勉強で学んだ知識が役に立っていることを肌で感じています。
 今後も本資格の取得を通して学んだ知識を活かし、日々の活動を通じて「経営とITの橋渡し」に貢献していきたいと考えています。
武田 邦敬さん(2023年度資格取得)
 私はデータ経営コンサルタントとして、クライアントと伴走しながらデータドリブン経営を支援しております。現在は、大手企業様向けにデータ分析チームの伴走支援やDX研修を行いつつ、中小企業様向けのDX支援も行っております。
 独立前は、ITベンダーのデータサイエンティスト兼マネジャーという立場で、社内外のデータドリブン経営を支援していました。私たちはデータが十分に活用されていない業務領域をターゲットとしており、人事・医療・製造・公共など様々な分野を経験することができました。
 こうしたプロジェクトに取り組む中で悩みの種だったのが、KPIの設計でした。データ活用が十分でない組織ほど、KPIがあいまいだったからです。そこで、事業起点でKPI組み立てのノウハウを探したところ、ITコーディネータのプロセスガイドライン(PGL)に辿り着きました。2021年ごろからPGLを読んで業務に活用していました。
 一方で、データドリブン経営を実現するポイントは、組織文化ではないかと思うようになりました。データ分析は組織の思考プロセスに埋め込まれてはじめて機能することを痛感したからです。
そこで、ITベンダーという立場で外から支援するのではなく、伴走しながらデータ経営を支援すべく独立することに決めました。独立準備の一環で2023年にITコーディネータ資格に挑戦。ケース研修の内容は素晴らしく、事業戦略からKPI、IT課題への落とし込み方についてわかりやすく学ぶことができました。
 独立後もPGLは武器の一つになっています。特に、PGL4.0はデータドリブン経営に向いている印象で、伴走支援でも活用していきたいです。
小財 誓子さん(2022年度資格取得)
 私は、販促、商品企画などマーケティングに40数年、「食」関連の仕事を中心に、中小企業のサポートする独立系コンサルタントです。ITコーディネータの資格取得をしようと思ったのは、2020年コロナ禍。顧問をしている水処理機器メーカーのDX化を検討しているとき、自身のスキルに必要性を感じ資格取得に臨みました。
 リモートのケース研修は手軽で良いですが、リアルでは休憩やフリータイムの時に交流などできますが、名刺交換や交流もなく研修は終え、もったいないことをしました。試験は苦手な基本問題の暗記、応用問題は、自分の思いと違う回答など、いちいち疑問もちながら勉強していたので、頭に入らず2020年度の試験は不合格でした。
 しばらく放置していましたが、2022年になり勉強したことを役に立てたいと強く思い、今度は、試験対策講座や模擬試験を100回以上して自信を付け、合格しました。そして、資格を取得しましたが、自分のクライアント以外にどう活かしたらよいか、悶々としていたところ、昨年「ITCA・自治体ビジネスWG OJT(摂津市)の募集」にチャレンジし、現在OJT中で、見分経験を重ねる機会をいただきました。
 今、大阪府能勢町の農事組合法人「能勢けやきの里」が運営する野菜直売所の建物と経営の「建直し」リニューアルを手弁当でサポートしています。アナログ経営をデジタル化へ進め、高齢化したスタッフや顧客に便利に活用できるよう取り組んでいます。
 補助金申請にかかる資料作成を通して、数値化が重要。そのためにデータ収集、分析が必要とされ、勘や体感だけで運営していた直売所を「採算の取れるビジネス」へ進化させるために、DX化、ITコーディネータの出番があると思っています。まずは、今年の11月オープンに向けて自分のスキルを活かし、邁進しています。
小田 信彦さん(2022年度資格取得)
 私は、現在総合広告代理店を定年退職し一年間の充電期間を置いたのち個人事業主として企業のブランドコンサルティング・プロモーション業務を行っています。定年後起業するにあたり専門分野であったマーケティング分野とデジタルマーケティング分野を主とすることに決めました。
 実際経営者にコンタクトしていく中でその企業の強みをマーケティングン視点で見つけていくこと、DX改革支援の一環として業務効率化、デジタル化支援、EDI導入支援などITコーディネータの資格が携わる部分が多くありました。自分の過去の仕事やその中から強みを棚卸するなかでマーケティングの資格はありましたが、デジタルマーケティング分野の強みについて具体的なエビデンスが見つかりませんでした。もちろんGA検定などの資格を持っていましたがもっと幅広いデジタル能力を示すものがありませんでした。そんな中で大学生の間でもITパスポートを取得することが就職活動の一環になっていることを知り、自分も取得に臨むこととしました。その過程の中でさらに中小企業診断士のIT版ともいえるITコーディネータ資格があることが解りよく調べることとしました。
 長年デジタル業界に所属し、IPAの研修やセミナーにも参加していましたがITコーディネータ資格については知りませんでした。ただ内容を伺うと研修中心でITパスポートの知識も活用でき、研修制度、所属団体の活動もしっかりしていて、取得後も参加団体を通して知識の積み上げが可能なのも魅力でした。
 実際取得したのちもその資格を活かす場面は多く、顧客のマーケティングにあったデジタル化と業務改革の両輪で顧客にマッチした改善提案を実行できます。今後ともこの資格を最大限に生かし、顧客の業務改善に努めたいと思います。
宮田 久嗣さん(2022年度資格取得)
 私は最近会社を定年退職し、中小企業診断士として活動を開始しました。その際に、ITについて一定の知識と、できればなにか資格を持っていたほうがよいと考え、ITコーディネータを目指すことにしました。IT系の資格はいくつかありますが、私は、ITコーディネータが自分にふさわしいと考えました。その背景として、私はITの専門家ではないのですが、会社員時代に基幹システムの導入や改廃の際に、ユーザー部門のとりまとめや情報システム部門との橋渡し的役割とした経験があります。あの時うまくいったこと、いかなかったこと、いろいろありますが、ITコーディネータの役割がしっかりできていたらもうすこし良かったのではないかという思いがあり、この役割は重要だろうと考えました。
 勉強にあたっては、そのような自己の経験とも結びつき、目から鱗の感じでした。特にケース研修は実務的な経験となりました。試験勉強は、当初プロセスガイドラインが全く頭に入らず苦労しましたが、テキストと問題を交互に繰り返し知識の定着を図り、2か月くらい勉強して、96点で一発合格することができました。知識を整理して頭に入れたという手ごたえを感じました。
 実際の活動はこれからですが、最近、とある県の中小企業支援事業のIT化推進専門員に登録させてもらいました。今後は中小企業診断士兼ITコーディネータとして中小企業を支援していきたいと考えています。
大窪 順子さん(2022年度資格取得)
 2018年10月に20年間のサービス業の経験を活かし、「ショップコンサルタント」という小売業や飲食店などの売上向上、集客等のアドバイスをするコンサル業を起業しました。起業後、いろいろと営業活動を行いましたが、箸にも棒にも掛からず、やはり水戸黄門の印籠的な資格が重要ということを痛感しました。その悩みをコンサルの個人事業主として活躍している友人に相談したところ、「大窪さんだったら"ITコーディネータ"が合うと思うよ」とアドバイスされました。それが取得のきっかけです。
 2019年の年末からのケース研修を受け、その後、2回のITコーディネータ試験不合格。ケース研修と試験は全く別物でした。もう後がない状態で、I&Iファーム東京の通信講座パックを受講し、2022年2月にやっと試験を合格して、同年4月に認定を受けました。(I&Iファーム東京の先生、本当にお世話になりました)
 資格を取得して、まず感じたのは、「自分はちゃんと資格を持っている!」という自信に繋がったことです。胸を張って「私、コンサルです!」と言えるようになり、仕事も取りやすくなりました。そして、そのコンサルの仕事の中で、ITと関係なくても、「会社を経営する」という仕組みを考える部分は一緒なので、アドバイスするのにとても役に立っています。ITコーディネータの資格を取り、とても良かったです。
 また、ITコーディネータ富山にも所属し、先輩方からのお話を聞いたり、仕事に対する姿勢を学び、とても勉強になっています。
 今後は、販売士1級を取得し、経営についてもっと深く学んで活かしていきたいと思っています。
加藤 高義さん(2022年度資格取得)

 この資格に出会ったのは、個人事業の時からお世話になっていたITC中部の水口先生より教えて頂いたことがきっかけです。先生から「この資格はこれからの時代には絶対に必要だ」と強く勧めてくれました。私は社労士という資格で25年以上仕事をしてきましたが、その中で出口の見えない混沌とした時代に希望を見出したかったという心境もあり、そのような思いが私の資格取得の決意に繋がったのだと思います。
 資格取得にあたっては楽しく研修に参加できたことから、あまり苦労は感じることはありませんでした。しかし、思い返すと、一介の社労士でしかなかったので、ITの分野ではクラウド勤怠管理以外はほとんど素人同然でした。この認識から、IT関係のYouTubeを良く試聴し、新しい技術を習得するために自分の会社のスタッフに実験的な取り組みに付き合ってもらったりすることもありました。これらの努力と継続的な学習の結果、試験に合格し資格の取得が実現できたのだと思います。

 資格取得後、私の視野は大きく広がり業務範囲は確実に拡大しています。変革を求める企業に対して、社労士の強みである助成金や補助金の申請サポートする一方で、システム導入の調整やクラウド関係のセミナーも定期的に開催をしています。これにより、徐々にではありますが、新たな収益を上げることができました。
 将来的な展望や目標としては、現在の社会保険労務士法人を超える規模のビジネスを構築することを目指しています。具体的には、スタッフを25名程度まで増やしたいと考えています。ITコーディネータとしての活動を通じて、ビジネスにおける変革や効率化に貢献し、多くの企業や組織に価値を提供できるよう努力していきます。

青木 直也さん(2022年度資格取得)

 私がITコーディネータ資格に興味を持ったのは、数年前に始まった大規模なプロジェクトに携わったことがきっかけです。当初は単なる作業の一環として参加していましたが、徐々にそのプロジェクトがどれだけ複雑で多岐にわたるものであるかに気づきました。その経験から、専門的な知識とスキルを身につけ、プロジェクト全体を俯瞰できる立場になりたいという強い思いが芽生えました。
 資格取得にあたっては、オンラインのコースや書籍を駆使して勉強を進めましたが、実務に直結する情報が少なく、実践的なスキルを養うのが難しかったです。それでも、同じ志を持つ仲間との情報共有や経験交流が大きな支えとなりました。苦労の甲斐あって、ITコーディネータ資格を手に入れたことで、業務の幅が大きく広がりました。プロジェクト全体の進捗管理や異なるチームとの連携が円滑になり、問題解決能力も向上しました。また、他の資格を保有している専門家たちとのネットワーキングが活発になり、新しい知見を得る機会が増えました。
 取得して良かったと感じる瞬間は、難解な問題に直面した際に、冷静かつ迅速に対処できるようになったことを実感できたときです。プロジェクトメンバーと連携し、スムーズなプロジェクト進行をサポートできることが、大きな自己成長に繋がりました。
 今後の展望としては、新たな技術やトレンドへの理解を深め、プロジェクトのリーダーシップを発揮できるよう努力していきたいと考えています。また、若手メンバーへの指導や教育にも携わり、IT分野での人材育成に貢献したいという強い意欲があります。
 ITコーディネータ資格取得は、私にとって新たな可能性を広げ、キャリアのステージを一段階上げる重要な一歩でした。これからも学び続け、経験を積みながら、より成熟したプロフェッショナルとしての道を歩んでいきます。

富樫 香織さん(2021年度資格取得)
 ITコーディネータ資格は周りに数人ITコーディネータの方がいらっしゃったので、なんとなく以前から知っていました。私の仕事はwebマーケティングのためこれまでITコーディネータ資格には興味はそれほどなく、知人に「ITコーディネータの資格を取ったらいいのに」と言われたことがありましたがそれほどピンと来ていませんでした。
 コロナ禍の第一波の時、お取引先企業や仕事仲間、みんなが混乱していました。ITの担当部署がないお取引先から毎日のように電話で相談を受け、相談にのっていました。そんな状況の中で、昔から経営コンサルタントになりたかったことを思い出しました。これまで17年ウェブマーケティングの仕事をしているため、やはりIT、 Web関連で経営者層のサポートができるようにしようと、ITコーディネータの資格を思い出し、資格取得を決めました。
 学科試験からチャレンジしましたが、テキストを読んでもよくわからず、問題集を何度も勉強しましたが合格点になかなか届きませんでした。その結果、1度目の学科試験は落ち、2度目にトライ。模擬試験を提供されているI&Iファーム東京さんの受験対策で勉強し、2度目は合格しました。
 その後、ケース研修を受講。コロナ禍の中、すべてオンラインでの講義、グループワークで、ITコーディネータの友人を作りたかったのですが、なかなか難しいように思いました。またケース研修の課題量が多く、仕事しながら次回の講習までに課題を終わらせることが大変でした。
 資格取得直後は仕事に生かせるだろうかと思案していましたが、ITコーディネータ協会から中小企業振興公社の専門家登録をご案内いただき、登録、中小企業のWeb, SNSサポートについて相談にのっています。これまでと比べると経営コンサルティングよりの仕事が増え、目標に近づいている実感があります。
 また、ケース研修時に教えていただいたセキュリティアドバイザーにも登録し、気になっていたセキュリティについての勉強、啓発を自社の従業員に実施することができ、勉強になっています。専門家として様々な企業のサポートをし、IT、 Webを活用することで売上アップなど企業の経営目標達成に寄与できたらと思います。

古澤 真治さん(2021年度資格取得)
 私は、平成14年より宝飾関係の製造業を営んでおります。昨今の情勢や新型コロナの影響もあって業績不振に悩み、事業転換を考えていた折、ITコーディネータの存在を知りました。積極的にIT経営を行ってきた経験があったこと、今後、さらにデジタル化が進む中、中小企業のために何か役に立ちたいと思い、ぜひITコーディネータの仕事をしたいと思い資格取にチャレンジ致しました。
 1回目の試験では合格点に至らず落ちてしまいましたが、2回目の試験になんとか合格でき、ITコーディネータの資格を取得できました。
 「ITコーディネータ」という資格の名前以上に、ITと経営の両方を知らなければならず、最新の動向にも常にアンテナを張る必要があります。その範囲はとても広いものですが、広く浅く知っている事、そして、人との繋がりによって新たな発想が生まれ、お客さまに対して様々な提案が可能になる資格だと思います。
 長年、製造小売業を行ってきたため、経営者目線だけでなく、現場で働く社員、エンドユーザーの立場になって物事を考える事ができます。また、なるべく幅広い情報収集を心がけており、私個人の利益を優先させるのではなく、お客さまの利益と、お客さまのステイクホルダーの利益を第一に考え、より良い提案ができるよう、今後も取り組んでまいります。

菊池 謙二さん(2021年度資格取得)
 私は、58歳までメーカーに勤務していましたが、現在コンサルタントとして活動しています。メーカー勤続中も業務の内容で企業様を支援することをさせて頂いておりました。その時にITコーディネータの資格があることを知り、ITばかりでなく業務改善を含めた資格内容であった為、この資格の取得は必須であると認識し、申込みをしました。
 コンサルタントとして独立してからもその資格を活かす場面は多く、顧客の要件と業務改善の両輪でよりよい改善提案を行い、顧客に喜んで頂いています。まだまだ日本の企業レベルはIT利活用が進んでいなく、システム導入はしたが活用ができていないどうすればいいかと悩んでおられる企業が多く存在しています。悩んでいる企業の一部は、システム導入を先行して行い業務改善は後から進めるという方法を取っている所が多く、結局、システムの良い所は生かせない状況で悶々とされている企業もいらっしゃいます。
 こういう企業には、ITコーディネータはまさにうってつけの資格と言えます。経営的な改善を進めて行きたい経営者の意識と業務プロセスを改善していきたい管理者の意識が合致してIT戦略を練っていくプロセスを踏んでいくことが重要と気づかされる場面が多かっただけに、重要な資格でありもっと広く知られるようにならないといけないとも思いました。
 また、この資格の良さはIT利活用を積極的に行うことを意識することによってより一層の業務改善につながっていくところだと思いますし、まだまだ進化していく資格だと思います。
 今後も、この資格の良さを活かせるようにコンサルタントとして活動していきたいと思います。

政岡 英樹さん(2021年度資格取得)
 社会保険労務士として15年目になる2020年9月、デジタル庁発足の計画を政府発表で耳にしました(デジタル庁2021年9月発足)。社労士業界もデジタル化の渦中にありHRテックと言われて勤怠管理や届出書電子申請、給与計算などのクラウド化が進み、このままデジタル化が進むと行き着くところ、社労士としての代行業務は各社が自前で社内に居ながら届出が完了してしまうことになり、我々の業務が無くなる危機感を持っていました。そんな折のデジタル庁発足を好機と捉え関連資格を探したのがITコーディネータとの出会いでした。2020年11月からケース研修を受け、2021年2月に受験しました。
 2021年4月にはITコーディネータ登録をすることができ、2021年度は早くITコーディネータの活動を理解するために研修ばかり受けて30.5ポイントを得ました。また、私が所属する納税協会青年部(当時、私は青年副会長、研修担当)の研修にITコーディネータでご活躍中であったケース研修時の運営スタッフでもあった安藤昌明さんに兵庫県までお越しいただいて講師をしてもらいました。内容は、ITコーディネータが中小企業にどう役立つのかをテーマにお話しいただきました。
 まだ、私の周りではITコーディネータの認知度が低く名刺に書いて尋ねられると説明する程度ですが、2023年からは名刺、パンフレット、ホームページと周知するための準備を進めていこうと思っています。

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