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2025年12月10日
ITコーディネータ協会
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ITコーディネータの皆様からのご応募により、デジタル推進委員の任命数は300名を超えました! |
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デジタル庁の"デジタル推進委員の取り組み"は、誰もがデジタル社会の恩恵を享受できる環境を構築するために、幅広く国民運動として展開していくことを目指し2023年にスタートしました。ITコーディネータ協会(ITCA)は、"地域コミュニティの活性化を図る取組を行う団体等"に登録し、デジタル推進委員応募への取り組みに協力しています。 ITコーディネータの皆様からの積極的なご応募により、デジタル推進委員の任命数は300名を超えました。 この状況を受け、事務局では、任命されたデジタル推進委員の皆様が活動の第一歩を円滑に踏み出せるよう、具体的な活動ノウハウの共有が課題だと認識いたしました。
「まちかどデジタルなんでも喫茶」は、単にスマホの使い方を「教える」のではなく、「ITを介して地域のつながりを緩く築く」ことこそが、少子高齢化社会におけるITの真価だと捉え、「社会的処方」という新しい視点から活動を構築されていました。"ITを生活のインフラとして"地域に溶け込ませようとする、その独自の視点と実践は、デジタル推進委員の活動に新しい可能性を示すものです。 本事例では、ITかあちゃんずがなぜ「ITを地域のインフラにする」という指針に至ったのか、そしてその実践から得られた貴重な知見について、詳しくお話を伺いました。
私たちが目指すのは、ITを教えることではなく、ITを地域のインフラにすることです。ITは、高齢化が進む社会において、一部の人のツールではなく、社会や生活の基盤となる施設やサービスの一部になるべきだと考えています。 そのため、最も大切にしているのは「使う人の視点」です。ITの専門家はつい技術だけで課題を解決しようとしがちですが、本当にITが役立つ場所に届けるには、この視点が欠かせません。 日々の活動では、常に「自分の課題は何だろう」「社会課題は何だろう」という問いを持ち続け、目の前の課題を個々の生活課題として受け止める姿勢を貫いています。 Q2. どのようにして活動のベースを築き、地域へアプローチされましたか。 活動を始めるにあたり、まず各地のコミュニティカフェや、大学などの「学びの場(セカンドサイド)」を精力的に訪問し、地域の情報や知見を深く得るところから始めました。 そこで見えてきたのが、「デジタルデバイドの解消」が社会全体の大きな課題であるということです。この課題に対し、地域ぐるみ、街全体で取り組むために、私たちが「社会的処方」の役割を担い、人々を地域とつなぐ舵取り役になる必要があると考えました。
「デジタル喫茶」というサロン形式のボランティア活動を定期的に行い、ITを介して地域のつながりを「緩く、しかし確実に築く」ことを大切にしています。 また、ITを街に深く浸透させるためには、私たちが積極的に地域へ出ていくことが不可欠です。「デジタル喫茶」のような活動だけでなく、地域のイベントにも積極的に参画し、地域の方々との物理的な接点を大切にしています。 (活動の様子はこちらでも公開しています:Instagramの投稿) |
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まちかどデジタルなんでも喫茶(ITかあちゃんず)の事例は一つの成功例ですが、デジタル推進委員の活動は、委員の皆様の居住地域や専門分野、地域の課題に応じて多岐にわたる可能性があります。 ITCA事務局では、現在活動されている他の委員の皆様からの貴重な活動事例やノウハウについても、ぜひお聞かせいただきたいと思っています。皆様の具体的な活動内容を共有することが、活動に踏み出せていない約80%の委員の皆様にとって大きな後押しとなります。 活動報告、事例の取材にご協力いただける方は、お手数ですが、下記ITCA事務局までご連絡ください。 ネットワーク促進部 mail:nw@itc.or.jp 委員の皆様のご協力をお願いいたします。 【ITCA事務局からのメッセージ】 ITCAは、デジタル推進委員の皆様一人ひとりの活動が、地域のデジタルデバイド解消と持続可能な社会づくりに貢献する貴重な一歩だと考えております。皆様から寄せられる具体的な活動ノウハウを相互に共有し、委員間の連携を強化することで、活動の輪を広げていきたいです。ぜひ、皆様のお力添えをお願いいたします。 |

