「イノベーションに関わるガイドライン、研修に関するご意見、ご提案の募集」の回答

 

「イノベーションに関わるガイドライン、研修に関するご意見、ご提案の募集」の回答
IT経営研究所 2013/9/4
 

イノベーション実践力の向上を目指すために指針となるガイドラインと研修の開発にあたって骨格がまとまったため、それを公開して、7月23日から8月6日まで、ITコーディネータの方々、協会会員の方々に、ご意見をいただきました。短期間にも関わらず、7人のご意見と9件の研修ご提案が集まりました。ご多用な中、貴重なご意見、ご提案をいただき、ここに深く御礼申しあげます。

 全体として、本活動に対する好意的意見が多く、激励を含めたアドバイスに、関係者一同、深く感銘を受けております。ただ、従来のIT経営、PGL(ITコーディネータプロセスガイドライン)に対し、イノベーション経営、IPGL(イノベーションプロセスガイドライン(仮称))がどのような位置づけにあるのかについての誤解を受けている部分が多く、この点については当方の説明不足、表現不足に深く反省している次第です。以下に主要なご意見について、当方の回答を含め提示させていただいております。(なお、同傾向のご意見の統合及び、ご意見についての要旨のまとめを行っており、原文そのままではないことをお断りしております。)

【ご意見1】PGLも新規ビジネスモデルの検討も含めており、PGLに収まらない部分を明確にまとめて記載し、IPGLとの比較をすべきだ。:資料P2

<回答1>
IPGLは、従来のIT経営のイノベーションに触れた部分をさらに強調し、拡大したものであり、「比較」すべきものではありません。PGLの基盤の上に、IPGLが成り立っています。

【ご意見2】基本原則とプロセスを含めたいとの意向を配慮すると、名称は「イノベーション経営を実現するためのガイドライン」とした方が全てを包含していると考える。:資料P3

<回答2>
新案として追加します。

【ご意見3】用語の定義・使い方で、少し雑なところがあったので、整理して欲しい。

<回答3>
ガイドラインの中で、明確に定義します。

【ご意見4】イノベーション管理サイクルを重視するのであれば、目標管理によるPDCAサイクルなどを明確にすることが期待される。:資料P12

<回答4>
一般の管理サイクル、とくに目標管理によるPDCAサイクルなどは、イノベーションにおいては、あまりなじまないと考え、重視しておりません。

【ご意見5】経営者、組織(管理者)の役割が企業体質の変革に大きく依存する。文化社風の改革や現状打破に係わる手法、アプローチ方法および事例研究を期待したい。資料P13

<回答5>
ご意見に賛同します。まさにそのあたりをIPGLの中に取り入れて参ります。

【ご意見6】研修体系図で、経営者向けと個人(イノベーションデザイナー)、組織(管理者)・チームにグループ分けしてはどうか。資料P14-P25

<回答6>
現状では体系図そのものを分けませんが、今後メニューが揃った時点で分けていきたいと考えております。

【ご意見7】今回の「ガイドライン/研修」の顧客が不明確である。

<回答7>
想定する読者、対象者に関する説明を明確にします。

【ご意見8】ITCとイノベーションデザイナの位置づけが良く理解できない。

<回答8>
今後整理します。

【ご意見9】リーンスタートアップの研修を取り入れていただきたい。但し、ワークショップ型研修かプロジェクト型研修でお願いしたい。

<回答9>
取り入れます。

【ご意見10】人材の定義と名称で「イノベーションを主体的に担うことができる人材」とあるが、ITCはあくまで主体ではなく組織のイノベーションを支援する人材であり、主体者はお客様の組織である。またデザイナーとファシリテータは求められるスキルが違う。

<回答10>
PGLのP15「ITCの立ち位置と役割」で説明しておりますが、企業内ITCにとってはIT経営を支援するのではなく、推進する立場にもなります。ITCは、立ち位置によって支援者にも推進者(主体者)にもなりうるという見解です。

以上のご意見に対し、今後は関係者で協議の上、その改善に努めますが、とくに、従来のIT経営、PGLに対し、イノベーション経営、IPGLがどのような位置づけにあるのかについては、現在開発中のIPGLのなかで、あらゆる表現を駆使してご理解していただけるよう進めていきます。

なお今後の予定ですが、IPGLについては10月公表を目標に開発しております。またイノベーション研修については、すでに8月より開始しておりますが、今回いただいた9件の研修ご提案についても、ご検討させていただき、早期にご提供していきたいと考えております。

最後になりますが、今回ご協力いただいたITコーディネータの方々、協会会員の方々に深く御礼申し上げるともに、今後とも本活動へのご支援、ご鞭撻を切にお願い申し上げます。

 

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