会長挨拶

2022.06.24
野村 会長  2022年6月23日に開かれた通常総会後の理事会におきまして、新会長にご選任いただきました野村でございます。何卒よろしくお願いいたします。

 わたくしは、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY株式会社)にて約20年間もっぱら金融システム部門で仕事をいたしまして、その後、ITコーディネータとして独立し、仲間とともに約15年中小企業の現場で揉まれてまいりました。この間、経済産業省様、IPA様、中小機構様、日本政策金融公庫様、商工3団体様をはじめ、様々な中小企業支援機関様に大変お世話になりました。本当に感謝しかありません。

 そんなわたくしがこのDX時代に会長を引き継ぐことになった主な理由は、次の2点だと思います。1つめは協会の収入はおおよそ3億から5億円(令和3年度は約4億3千万円)、従業員数は10数名であり、大企業目線ではなく中小企業の強みを活かした経営を行う必要があるという事実です。急速な時代の流れに沿うための意思決定の速さと少数スタッフゆえに一丸になれるという小さな組織のメリットを生かさなければなりません。2つめは、現場で活躍するITコーディネータの皆様と、同じ目線で対話ができるということです。多くの方々にご賛同いただけるビジョンを提示し、対話を繰り返しながら、一気呵成にITコーディネータの存在感をさらに高めていきたいと考えています。

 ITコーディネータには、明確なパーパス(存在意義)があります。それは中小企業の現場で、資格制度発足以来20年間積み重ねてきた実績と信頼および期待です。我々の更なる活躍が日本を支えている中小企業の活気を促し、コロナ禍の痛みをも乗り越えて、明るい未来に導くと信じています。ITを経営に活かすことは元より、各種業界や地域の課題を解決するためにリーダーシップを発揮するITコーディネータを一人でも多く生み出し、次の世代にもこの志を引き継いでいきたいと思います。皆様、ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。

「愛されるITコーディネータ協会を目指して」
 2022年6月23日
特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
会長    野村 真実
2022.01.05



shibuya_hiroyuki_2022.jpg



新年あけましておめでとうございます。


 2年前の2020年1月にWHOが前年の11月に中国武漢で発生した謎の感染症の原因が新型コロナウィルスであることを発表した時、そのウィルスによる世界的なパンデミックが3年目に突入すると予測した人は稀だったと思います。大変残念なことに、今なお、ウィルスは変異を繰り返し、パンデミックは3年目を迎えました。

 また、資本主義は3度目の危機に直面していると言われています。富の偏在が格差を広げ、格差は人々の不満を高め、民主主義は危機に直面しています。わが国も、成長率が低いなかで格差が広がり、人々の幸福度も決して高い国ではなくなっています。

 正月の日経新聞の1面トップで、最近の若者は将来の夢を聞かれることに対して「ドリハラ(ドリーム・ハラスメント)」だと答えるという記事を読んだときはショックでした。それだけ夢を持てない時代になっているということでしょう。

 しかし、私たちITコーディネータは、ITやデジタル技術を経営の力として活かす術を知っています。経営者に伴走して一緒に「実現したい未来(ヴィジョン)」を描き、そこに向かって顧客視点で新たな価値を見出し、デジタル技術を最大限活かしてそれを実現する道を知っています。

 昨年の11月5日、6日に開かれた20周年記念のITCカンファレンスで、経営者とITCの優れたパートナーシップによりDX推進態勢を築いた事例を表彰いたしました。その内容は、日経クロステック等で広く取り上げられ反響を呼びました。全国の経営者に、「ああ、このようにITコーディネータと対話を繰り返しながら進めていけば、うちでもDX推進態勢ができるかもしれない」と思っていただけたと思います。

 混迷の時代、閉塞感溢れる時代ですが、経営者とともに現状を直視し、実現したい未来を描き、デジタル技術を効果的に使って新たな価値を追求していくことは、閉塞感を打ち破る強力な手立てだと確信しています。

 今年もITコーディネータの皆さんとともに日本の中小企業の明るい未来に向かって力を尽くしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人ITコーディネータ協会

 会長 し ぶ や   ひ ろ ゆ き   

2021.01.20




澁谷 会長

新年あけましておめでとうございます。

 
 2020年を振り返ると、コロナ禍に振り回された一年だったと思います。今なお第3波のさなかにあり、2度目の緊急事態宣言が出されようとします。米英で始まったワクチンの接種が世界中の人々に広まり、災禍が少しでも早く収束することを願ってやみません。
 
 一方、人類はこのような大災禍の度に新しい世界を切り拓いてきました。14世紀のヨーロッパでのペストの大流行が封建制を崩壊させる端緒となったことは歴史が語るとおりです。コロナ・パンデミックも、私たちの世界を大きく変革する契機になるであろうことは、広く識者が語るところです。
 
 私たちが在宅勤務のなかで気づいた一番大きなことは、「オンラインでこれだけのことができるんだ!」だと思います。毎日のWeb会議は言うまでもありませんが、ITCカンファレンス2020もオンラインで実施し、例年の1.3倍の1,041名の方々に視聴いただきました。また、ケース研修も、実施機関のご尽力のもと殆どオンラインで実施していただき、今年度の受講生は1月5日朝の時点で512名に達しています。大変ありがたいことです。
 
 オンラインの有効性に目覚めるほどに、私たちはリアルの貴重さをも再認識するようになっています。初めてお会いするお客様とは、「コロナだから来なくて良い」と言われない限り、マスクをしながら短い時間でも直接お会いすることが双方の理解を深めることを改めて痛感しました。
 
 通常はオンラインだけれども、これはという時はリアル(オフライン)という仕事様式、生活様式を私たちはニューノーマルとして獲得し始めています。これは、ITCカンファレンスにも登壇いただいた藤井保文さんが『アフターデジタル』『アフターデジタル2』で強調されてきた、デジタル社会になるとオンラインとオフラインが融合したOMO(Online merges with Offline)の世界になるということが、今ここに出現しているように思います。
 
 私たちは、必要に応じて、あるいはその時々の快適さの度合いに応じて、オンラインとオフラインを使い分けるようになっています。オンラインとオフライン、どちらであっても同じように快適な体験ができる、楽しい買い物ができる、そういう顧客体験(UX:User Experience)を如何に提供できるかがこれからのビジネスのキーだと思います。
 
 OMOの世界でお客様が望むUXを提供するためには、今、日本の多くの中小企業がおかれている個別最適・部分最適の仕事の仕方やIT活用の状態のままでは難しいでしょう。会社全体を見渡した全体最適の業務プロセスがあってこそ、オンラインでもオフラインでも同じように快適なUXを提供できるのだと思います。
 
 デジタル・トランスフォーメーション(DX)が、はやり言葉になってきました。しかし、アメリカのIT業界で有名な金言のとおり「牛の歩いたぐちゃぐちゃの路をそのまま舗装しても意味がない」のです。個別最適の牛の路をそのまま舗装して多くの「牛の路システム」ができることは、むしろ会社全体の生産性を阻害します。
 
 私たちは、中小企業の経営者がDXという言葉に踊らされて、個別最適のままデジタル化を推進することのないように支援していく必要があります。DXで大切なのは、デジタル化そのものではなく、現状の個別最適の状態から、いかにデジタル技術を活用した全体最適の業務プロセスにトランスフォーム(変容)するかです。
 
 コロナ禍の収束にはもう少し時間がかかるかもしれませんが、人類は必ずや克服するでしょう。問題はむしろ、コロナ禍を機に「オンラインでもオフラインでも最高のUXを提供しない企業は存続が難しい」という状況が近づいていることにどう対応していくかだと思います。
 
 この難しい時代に、経営者と対話を繰り返しながら経営の行くべき方向を支援する私たちITコーディネータの役割はますます重要性を増しています。
 
 協会もITコーディネータの皆さんとよく対話をしながら、協会としてやるべきことを改めてよく考え、ITコーディネータの仲間を増やし、日本の中小企業がITを経営の力として活かして元気になるように、ITコーディネータの皆さんとともに頑張って行きたいと思います。
 
今年もよろしくお願いいたします。
 

 


特定非営利活動法人ITコーディネータ協会

 

   会長 し ぶ や   ひ ろ ゆ き   


 

2021.01.05




澁谷 会長

就任挨拶

 
 2017年6月19日に開かれた通常総会後の理事会におきまして、播磨前会長を引き継いで新会長に選任いただきました澁谷でございます。よろしくお願いいたします。
 
 
 わたくしは、東京海上日動および東京海上ホールディングスにて38年間もっぱらIT分野で仕事をいたしまして、その後、日本取引所グループで2年間CIOを務めました。東京海上におりました2009年から2015年にかけては、ITコーディネータ協会の理事も務めておりました。
 
 
 ITが本当の意味で経営の不可欠のツールになってきたのは1999年ころからだと思いますが、昨今では、ITを経営の力として活用しないで企業が十分な競争力を持つことはないと言い切れる時代になってきたと思います。しかしながら、わたくしの40年間のシステム屋生活でも、「ITを経営の力として活用する」というのはそう簡単なことでないと思う局面がなんどもございました。
 
 
 日本の中小企業380万社がより一層元気になっていただくうえで、「ITを経営の力として活用する」ことは必須不可欠なことだと考えますが、それを成功裏に進めるうえでは、経営とITの架け橋ができる専門家が必須不可欠で、それこそ、まさにわたくしたちITコーディネータの役割だと考えております。
 
 
 このようにITコーディネータは高い潜在力をもつ仕事であり、わたくしたちはもっともっとその役割を果たしていかなくてはいけないと思います。2001年2月の設立から16年半が経った今、改めて「ITコーディネータの力で日本の中堅・中小企業を元気にする」ことを目標に、わたくしたちは、これまでやってきたことに加えて、さらに何をやっていかなくてはいけないか、全国6200人のITコーディネータの皆さんのご意見もよく伺いながら進めていきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
 

 


特定非営利活動法人ITコーディネータ協会

 

   会長 し ぶ や   ひ ろ ゆ き   

 

2017.06.22

 





澁谷 会長

就任のご挨拶

 

この度、6月19日に開かれた通常総会後の理事会におきまして、播磨前会長を引き継いで新会長に選任いただきました澁谷でございます。よろしくお願いいたします。

 

わたくしは、東京海上日動および東京海上ホールディングスにて38年間もっぱらIT分野で仕事をいたしまして、その後、日本取引所グループで2年間CIOを務めました。東京海上におりました2009年から2015年にかけては、ITコーディネータ協会の理事も務めておりました。

 

ITが本当の意味で経営の不可欠のツールになってきたのは1999年ころからだと思いますが、昨今では、ITを経営の力として活用しないで企業が十分な競争力を持つことはないと言い切れる時代になってきたと思います。しかしながら、わたくしの40年間のシステム屋生活でも、「ITを経営の力として活用する」というのはそう簡単なことでないと思う局面がなんどもございました。

 

日本の中小企業380万社がより一層元気になっていただくうえで、「ITを経営の力として活用する」ことは必須不可欠なことだと考えますが、それを成功裏に進めるうえでは、経営とITの架け橋ができる専門家が必須不可欠で、それこそ、まさにわたくしたちITコーディネータの役割だと考えております。

 

このようにITコーディネータは高い潜在力をもつ仕事であり、わたくしたちはもっともっとその役割を果たしていかなくてはいけないと思います。2001年2月の設立から16年半が経った今、改めて「ITコーディネータの力で日本の中堅・中小企業を元気にする」ことを目標に、わたくしたちは、これまでやってきたことに加えて、さらに何をやっていかなくてはいけないか、全国6200人のITコーディネータの皆さんのご意見もよく伺いながら進めていきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。

 

2017年6月

特定非営利活動法人ITコーディネータ協会

 

   会長 し ぶ や   ひ ろ ゆ き   

 

 

1

このページのトップへ