ITコーディネータを活用し経営者研修会を開催 ~ 東京都港区 ~
教材・研修にITCのノウハウを提供 自治体でも経営者を支援するサービスが増えているが、東京都港区では、2004年の5月・6月に経営者を対象にした研修会を開催した。 名称は「みなと人材育成塾 後継者育成研修」。区内で様々な事業を営む経営者8名が参加。業務のない土曜日の丸1日を使って、3回にわたり経営革新事例の研究やIT活用の意義を学びつつ、自社の経営分析を行い情報化アクションプラン(行動計画)を立案するというものだ。 この研修会にITコーディネータが活用されたが、自治体が単独で行う同種の研修におけるITC採用は、初の試みである。 研修の実行にあたり、港区はITCが作成した教材を利用するとともに数名のITCをインストラクターとして活用した。研修当日は教材開発に携わったITCの川内晟宏氏をはじめ、同席したITCがアドバイスを送った。 経営分析手法に評価 最終日には各経営者がアクションプランを持ちより、プレゼンテーションを実施。発表内容には各企業の現状分析や研修の成果が反映され、IT活用を含めた意欲的な取り組みが提示されていた。 本研修会を企画した港区区民生活部商工課商工振興係の宮本裕介氏は「しっかりしたアクションプランが出され、一定の成果が出たと思う。経営を考える上でITは不可欠。区職員にITCがいたこともあって、ITCの良さを知り、今回、一緒にやらせていただいた」と話している。 終了後の参加者の反応は、「経営の見直しをしようと参加したが、もやもやしていた問題点を言葉にできるようになった」「経営戦略を立てる手法が勉強になった。中味が非常に濃い」「他業界の現状を具体的なケースで勉強できた」など、概ね好評だった。特に経営分析の手法に評価が高く、ITコーディネータプロセスの有効性を感じさせた。 |
![]() ![]() |
![]() ![]() |